【中2理科】刺激と反応の要点まとめ|反射の経路と意識的な反応との違い

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 光・音などのはたらきかけを刺激といい、刺激は感覚器官の感覚細胞で受け取られ、信号に変わって神経を通り、脳で感覚が生じる
  • 脳と脊髄が中枢神経。感覚神経は刺激の信号を中枢神経へ、運動神経は命令の信号を運動器官へ伝える
  • 意識して起こす反応は、脳が判断して命令を出す。頭にある感覚器官の刺激の信号は、脊髄を通らずに直接脳へ伝わる
  • 反射は、命令を出す所が脊髄などで、命令の信号が脳を通らないので、道すじが短く、反応時間が短い
  • 筋肉は自分で縮むことはできるが、自分でのびることはできない。筋肉の両はしのけんは、関節をまたいで、別々の骨についている

つまずき注意:光の刺激を受け取る感覚細胞があるのは網膜。レンズは光を曲げて、網膜の上に像を結ばせる。

中2理科「刺激と反応」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元は「受け取る → 伝える → 命令する → 動く」という一本の流れでつながっています。飛んできたボールを見てつかむまでに、体の中で何が起きているかを、器官と神経の名前で言えるようになるのがゴールです。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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▶ 刺激と反応 授業用プリント(全19ページ)

説明 1〜10ページ/確認問題 11〜14ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 15・16ページ/答えと解説 17〜19ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

刺激は、感覚器官で受け取り、脳で感じる

📄 プリント2ページ

答え:光・音・におい・味・温度・圧力(おされること)などのはたらきかけを刺激といい、刺激を受け取る器官を感覚器官といいます。感覚器官の中で刺激を受け取る細胞が感覚細胞で、刺激は信号に変えられ、神経を通って脳に伝わり、脳で「見える」「聞こえる」などの感覚が生じます。

目(光)耳(音)鼻(におい)舌(味)皮膚(ふれる・温度・痛み)
目・耳・鼻・舌・皮膚が受け取る刺激
感覚器官 受け取る刺激 生じる感覚
目 光 見える
耳 音 聞こえる
鼻 空気中の物質(においのもと) においがする
舌 食物にふくまれる物質(味のもと) 味がする
皮膚 ふれる・おされる・温度・痛み ふれた・熱い・冷たい・痛いと感じる

理由:1つの感覚器官は、決まった種類の刺激だけを受け取ります(目は光、耳は音)。目で音は受け取れず、耳で光は受け取れません。刺激が「感じる」になるまでの流れは、刺激 → 感覚細胞が受け取る → 信号に変わる → 神経を通る → 脳で感覚が生じるです。目・耳・鼻・舌・皮膚で感じる5つの感覚をまとめて五感ということがあります。覚え方は「刺激は感覚器官で受け取り、脳で感じる」です。

まちがえやすい

✕ 目が「見える」と感じている → ◯ 目(感覚器官)は光の刺激を受け取って信号を送るだけ。「見える」と感じるのは脳

基本次のア〜エを、においの刺激が「においがする」という感覚になるまでの順に並べなさい。ア 神経を通って脳に伝わる イ 鼻の感覚細胞が受け取る ウ 脳でにおいが生じる エ 信号に変えられる

受け取る → 信号に変わる → 神経を通る → 脳で感じる、の順です。

答え:イ → エ → ア → ウ

標準耳は音の刺激を受け取りますが、「音が聞こえる」と感じるのは体のどこですか。

感覚器官は刺激を受け取って信号を送るだけで、感覚が生じるのは脳です。

答え:脳

目は、どうやって光を受け取る?

📄 プリント3ページ

答え:光は角膜 → ひとみ → レンズ(水晶体)を通り、網膜の上に像を結びます。網膜の感覚細胞が光を受け取って信号に変え、視神経が信号を脳へ伝えます。明るい所ではひとみが小さく、暗い所ではひとみが大きくなります。

角膜虹彩レンズ(水晶体)物ひとみ網膜視神経像
目のつくり:光はレンズで曲がり、網膜に像を結ぶ
つくり はたらき
角膜 目のいちばん前の、すき通った膜。光が最初に通る
虹彩 ひとみのまわりの輪の形の部分。ひとみの大きさを変えて、光の量を調節する
ひとみ 虹彩に囲まれた穴。ここから光が目の中に入る
レンズ(水晶体) 光を屈折させて、網膜の上に像を結ばせる(中1の凸レンズと同じはたらき)
網膜 目のいちばん奥にある膜。光の刺激を受け取る感覚細胞がある
視神経 網膜で受け取った刺激の信号を、脳へ伝える神経
明るい所暗い所目に入る光の量を減らす光の量をふやす虹彩ひとみ
明るい所ではひとみが小さく、暗い所では大きくなる

理由:網膜にうつる像は、凸レンズの実像と同じく上下左右が逆です。脳が正しい向きの物として感じとります。ひとみの大きさは、虹彩がのびたりちぢんだりして変わり、意識しなくても起こります。覚え方は「光はレンズで曲がり、網膜で受け取る」です。

まちがえやすい

✕ 光の刺激を受け取る感覚細胞は、レンズにある → ◯ 感覚細胞があるのは網膜。レンズは光を曲げて、網膜の上に像を結ばせる

✕ 網膜にうつる像は、見ている物と同じ向きである → ◯ 網膜の像は上下左右が逆。脳が正しい向きに感じとる

標準明るい所に出ると、ひとみの大きさはどうなりますか。また、それは目に入る光の量をどうするためですか。

明るい所では、虹彩がのびて、ひとみが小さくなります。

答え:ひとみは小さくなる。目に入る光の量を減らすため

理由網膜にうつる像は上下左右が逆なのに、物が正しい向きに見えるのはなぜですか。

「脳」という語を入れて書きます。

答え:脳が、正しい向きの物として感じとるから。

耳は、どうやって音を受け取る? 鼻・舌・皮膚が受け取るもの

📄 プリント4ページ

答え:音(空気の振動)は、耳の穴 → 鼓膜 → 耳小骨 → うずまき管の順に伝わり、うずまき管の感覚細胞が受け取ります。聴神経が信号を脳へ伝え、脳が「聞こえる」と感じます。

脳へ音(空気の振動)耳の穴鼓膜耳小骨うずまき管聴神経
音の道すじ:鼓膜 → 耳小骨 → うずまき管 → 聴神経 → 脳
つくり はたらき
鼓膜 耳の穴のおくにある、うすい膜。音(空気の振動)を受け取って振動する
耳小骨 鼓膜の振動を、うずまき管へ伝える小さな骨
うずまき管 うずまきの形の管。振動の刺激を受け取る感覚細胞がある
聴神経 うずまき管で受け取った刺激の信号を、脳へ伝える神経(耳の神経)
感覚器官 感覚細胞のある所 受け取る刺激
鼻 鼻の奥 空気中の物質(においのもと)
舌 舌の表面 食物にふくまれる物質(味のもと)
皮膚 皮膚の中(体の表面全体) ふれる・おされる・温度・痛み

理由:どの感覚器官も、感覚細胞が受け取った刺激を信号に変え、神経を通して脳へ送ります。鼓膜が破れると聞こえにくくなるのは、音の振動がおくへ伝わりにくくなるからです。

まちがえやすい

✕ 音の刺激を受け取る感覚細胞は、鼓膜にある → ◯ 鼓膜は振動するだけ。感覚細胞があるのはうずまき管

基本耳の中で、音の振動を受け取る感覚細胞があるのは、鼓膜とうずまき管のどちらですか。

鼓膜は振動するだけです。感覚細胞があるのは、うずまきの形の管です。

答え:うずまき管

標準舌は、どんな刺激を受け取りますか。

舌の表面にある感覚細胞が、味のもとを受け取ります。

答え:食物にふくまれる物質(味のもと)

刺激の信号は、神経のどこを通る? 中枢神経と末しょう神経

📄 プリント5ページ

答え:脳と脊髄をまとめて中枢神経といい、刺激の信号が集まって、判断したり命令を出したりします。中枢神経から枝分かれして全身に広がる神経が末しょう神経で、感覚神経(刺激の信号を中枢神経へ)と運動神経(命令の信号を運動器官へ)があります。

脳脊髄中枢神経末しょう神経運動神経(命令の信号)感覚神経(刺激の信号)筋肉皮膚
中枢神経と末しょう神経(感覚神経と運動神経)
神経 信号の向き 伝える信号
感覚神経 感覚器官 → 中枢神経 刺激の信号
運動神経 中枢神経 → 運動器官 命令の信号

理由:脊髄は、脳から背骨の中を通って下にのびる、太い神経の束です。脳とつながっていて、背骨が守っています。命令の信号を受けて動く、筋肉などの器官を運動器官といいます。視神経と聴神経は、目と耳の刺激の信号を脳へ伝える感覚神経です。覚え方は「脳と脊髄が中枢神経、そこから全身へ末しょう神経」です。

まちがえやすい

✕ 感覚神経は、命令の信号を筋肉へ伝える → ◯ 感覚神経は刺激の信号を中枢神経へ、運動神経は命令の信号を運動器官へ伝える

✕ 末しょう神経とは、脳と脊髄のことである → ◯ 脳と脊髄は中枢神経。末しょう神経は、そこから枝分かれして全身に広がる神経

基本命令の信号を、中枢神経から筋肉へ伝える神経を何といいますか。

命令の信号を運動器官へ伝えるのは、運動神経です。

答え:運動神経

標準視神経は、感覚神経と運動神経のどちらですか。また、背骨が守っている中枢神経は何ですか。

視神経は、目で受け取った刺激の信号を脳へ伝えます。脳から背骨の中を通ってのびる神経の束が脊髄です。

答え:視神経は感覚神経。背骨が守っているのは脊髄

意識して起こす反応の道すじ

📄 プリント6ページ

答え:刺激を受けて、体が動いたりはたらいたりすることを反応といいます。意識して起こす反応は、刺激の信号が脳に伝わり、脳で判断して命令の信号を出して起こる反応です。判断して命令を出すのは脳です。

① 首から下の皮膚で受け取る時(右手をにぎられて、左手でにぎる)② 目で受け取る時(ボールを見て、手でつかむ)右手の皮膚脊髄脳(判断して命令)脊髄左手の筋肉感覚神経運動神経目脳(判断して命令)脊髄手の筋肉感覚神経運動神経刺激の信号命令の信号

← 横にずらすと続きが見えます →

意識して起こす反応の2つの道すじ(実線=刺激の信号、破線=命令の信号)
受け取る所 刺激の信号の道すじ 命令の信号の道すじ
頭にある感覚器官(目・耳・鼻・舌) 脊髄を通らずに、直接脳へ 脳 → 脊髄 → 運動神経 → 首から下の筋肉(顔の筋肉へは脳から直接)
首から下の皮膚 感覚神経 → 脊髄を通って脳へ 脳 → 脊髄 → 運動神経 → 筋肉

理由:刺激の信号は感覚神経、命令の信号は運動神経を通ります。例:右手をにぎられて、左手でとなりの人の手をにぎる時の道すじは、右手の皮膚 → 感覚神経 → 脊髄 → 脳 → 脊髄 → 運動神経 → 左手の筋肉です。肩にふれられて意識して振り向く時も、肩の皮膚の信号は脊髄を通って脳へ、命令も脳から脊髄を通って筋肉へ伝わります。覚え方は「判断して命令するのは脳」です。

まちがえやすい

✕ 目で受け取った刺激の信号は、脊髄を通って脳へ伝わる → ◯ 目や耳など頭にある感覚器官の信号は、脊髄を通らずに直接脳へ伝わる

標準笛の音を聞いて、意識して走り出しました。判断して命令を出したのはどこですか。また、耳で受け取った刺激の信号は脊髄を通りますか、通りませんか。

耳は頭にある感覚器官なので、刺激の信号は脊髄を通らずに直接脳へ伝わります。意識して起こす反応では、判断して命令を出すのは脳です。

答え:命令を出したのは脳。刺激の信号は脊髄を通らない

発展左手の皮膚をつつかれたのに気づいて、意識して右手でその手をおさえました。刺激を受け取ってから右手の筋肉が動くまでの道すじを順に書きなさい。

首から下の皮膚で受け取るので、刺激の信号は脊髄を通って脳へ行きます。命令は脳から脊髄、運動神経を通ります。

答え:左手の皮膚 → 感覚神経 → 脊髄 → 脳 → 脊髄 → 運動神経 → 右手の筋肉

反応には、どれくらい時間がかかる? 反応時間の求め方

📄 プリント7ページ

答え:刺激を受け取ってから反応するまでにかかる時間を反応時間といい、ふつう0.2〜0.3秒ほどです。みんなで手をつないで測る実験では、1人あたりの反応時間=全体の時間 ÷ 人数で求めます。動く物を合図で止める時は、反応時間の間も物が動き続けるので、ずれ=速さ×反応時間です。

12345678910スタートの人(ストップウォッチ)にぎる向き手首をにぎる全員、目を閉じる
手をつないで輪になる実験(全員、目を閉じる)
  • 10人が輪になって手をつなぎ、全員が目を閉じる(皮膚の刺激だけで反応させるため)。
  • スタートの人は、ストップウォッチをスタートさせ、同時にとなりの人の手をにぎる。
  • にぎられた人は、すぐ反対の手でとなりの人の手をにぎり、次々に続ける。
  • 最後の人は、スタートの人の手首をにぎり、スタートの人はすぐストップウォッチを止める。
  • これを3回くり返す(ばらつきの影響を小さくするため)。

解き方(プリントの例):3回の記録は2.90秒・2.70秒・2.80秒でした。

(2.90+2.70+2.80)÷3=2.80(秒) 3回の平均
2.80÷10=0.28(秒) 全体の時間÷人数
答え:1人あたり0.28秒

スタートの人が止めるのも1回の反応なので、反応の回数は人数と同じ10回です。

0510152025Aさんの手(はなす)Bさんの指(ものさしにふれない)落ちた距離
ものさしで測る:落ちた距離が長いほど、反応時間が長い
落ちた距離 5 cm 10 cm 15 cm 20 cm 25 cm
かかる時間 0.10秒 0.14秒 0.17秒 0.20秒 0.23秒

理由:信号が神経を伝わり、脳で判断するので、反応には少し時間がかかります。ものさしの実験は、Aさんがものさしを合図なしにはなし、Bさんは落ちはじめるのを見たらすぐにつかみます。5回の平均が20 cmなら、表から反応時間は約0.20秒です。覚え方は「1人あたりの反応時間=全体の時間÷人数」です。

まちがえやすい

✕ 刺激を受けると、時間がかからずにすぐ反応できる → ◯ 信号が神経を伝わり、脳で判断するので、反応には少し時間がかかる

標準9人が輪になって手をつなぐ実験を3回行うと、記録は2.34秒・2.52秒・2.43秒でした。1人あたりの反応時間は何秒ですか。

3回の平均:(2.34+2.52+2.43)÷3=7.29÷3=2.43(秒)

1人あたり:2.43÷9=0.27(秒)

答え:0.27秒

標準ものさしの実験で、5回の平均が25 cmでした。反応時間は約何秒ですか。また、落ちた距離が長いほど、反応時間は長いですか、短いですか。

表で、25 cmのときのかかる時間を読みます。

答え:約0.23秒。落ちた距離が長いほど、反応時間は長い

発展秒速30 cmで動く物を、反応時間0.2秒の人が合図で止めます。物は止めようとした位置から何cmずれますか。

反応時間の間も物は動き続けるので、ずれ=速さ×反応時間です。

30×0.2=6(cm)

答え:6cm

反射は、なぜ速い? 意識して起こす反応とのちがい

📄 プリント8ページ

答え:刺激に対して、意識とは関係なく起こる反応を反射といいます。反射は、命令を出す所が脊髄などで、命令の信号が脳を通らないので、道すじが短く、反応時間が短い反応です。意識して起こす反応は、脳が判断して命令を出します。

意識して起こす反応反射(熱い物にふれて手を引っこめる)皮膚脊髄脳(判断・命令)脊髄筋肉道すじが長い皮膚道すじが短い(脳を通らない)
反射は、脳を通らないので道すじが短い

反射の道すじ(熱い物にふれて手を引っこめる時):

  • 皮膚が刺激を受け取り、感覚神経が信号を脊髄へ伝える。
  • 脊髄から、命令の信号が運動神経へ出される(脳で判断する前)。
  • 運動神経が命令を筋肉へ伝え、手を引っこめる。
  • 信号は脊髄から脳にも伝わり、脳に伝わってから「熱い」と感じる。
意識して起こす反応 反射
命令を出す所 脳 脊髄など(手を引っこめる反射は脊髄)
道すじ 長い 短い(命令の信号が脳を通らない)
反応時間 長い 短い

反射の例:熱い物にふれて思わず手を引っこめる/ひざの下を軽くたたくと足が思わずはね上がる/明るい所に出るとひとみが小さくなる/食物を口に入れるとだ液が出る/目の前に物が急に近づくと思わず目を閉じる。

反射ではない例(意識して起こす反応):名前を呼ばれて返事をする/ボールが飛んできたのを見てよける/信号が青になったのを見て歩き出す/地震のゆれを感じて机の下にかくれる。

反射は、生まれつき備わっていて、危険から体をすばやく守ったり、体のはたらきを調節したりします(ひとみで光の量、だ液で消化)。覚え方は「反射は、脳で判断する前に脊髄などが命令する」です。

まちがえやすい

✕ 反射では、刺激の信号は脳に伝わらない → ◯ 命令は脊髄から出るが、信号は脳にも伝わり、あとで「熱い」と感じる

✕ 意識して起こす反応の方が、反射より速い → ◯ 反射の方が速い(脳で判断しないので道すじが短い)

標準次のうち、反射はどれですか。すべて選びなさい。ア ひざの下を軽くたたくと、足が思わずはね上がる イ 地震のゆれを感じて、机の下にかくれる ウ 明るい所に出ると、ひとみが小さくなる エ 信号が青になったのを見て、歩き出す

意識とは関係なく起こる反応が反射です。イ・エは、意識して起こす反応です。

答え:ア、ウ

発展熱い物にふれて手を引っこめる反射で、命令の信号は脳を通りますか。通らないなら、命令を出すのはどこですか。

道すじは、皮膚 → 感覚神経 → 脊髄 → 運動神経 → 筋肉です。

答え:脳を通らない。命令を出すのは脊髄

骨格には、どんなはたらきがある?

📄 プリント9ページ

答え:たくさんの骨が組み合わさってできた、体を支えるつくりを骨格といいます。骨格には、①体を支える ②内部の器官を守る ③筋肉とともに体を動かすの3つのはたらきがあります。

頭の骨(脳を守る)ろっ骨(心臓や肺を守る)背骨(体を支える)骨盤うでの骨関節あしの骨
ヒトの骨格:支える・守る・動かす
骨格のはたらき 例
① 体を支える 背骨・あしの骨
② 内部の器官を守る 頭の骨は脳を、ろっ骨は心臓や肺を、背骨は脊髄を守る
③ 筋肉とともに体を動かす 次の見出しで説明

関節とけん:関節は、骨と骨のつなぎ目で、曲げることができる所です(肩・ひじ・手首・ひざ・指など)。けんは、筋肉の両はしにあるじょうぶなつくりで、筋肉はけんで骨につきます。ヒトの骨格は体の内側にあり、筋肉は骨格の外側についています。

理由:骨と骨は関節でつながり、筋肉はけんで骨につくので、筋肉が引くと骨が関節で動きます。覚え方は「骨と骨は関節でつながり、筋肉はけんで骨につく」です。

まちがえやすい

✕ 骨と骨のつなぎ目をけんという → ◯ 骨と骨のつなぎ目は関節。けんは筋肉のはしで、骨につく所

基本骨格のはたらきの1つに、「内部の器官を守る」があります。ろっ骨と背骨は、それぞれ何を守っていますか。

ろっ骨は胸の中の器官を、背骨は背骨の中を通る神経を守ります。

答え:ろっ骨=心臓や肺、背骨=脊髄

基本肩・ひじ・ひざのように、曲げることができる所を何といいますか。

骨と骨のつなぎ目で、曲げることができる所です。

答え:関節

うでは、どうやって曲げたりのばしたりする?

📄 プリント10ページ

答え:筋肉は、自分で縮むことはできますが、自分でのびることはできません。うでを曲げる時は内側の筋肉が縮んで外側の筋肉がゆるみ、のばす時は内側の筋肉がゆるんで外側の筋肉が縮みます。

うでを曲げる時上のうでの骨内側の筋肉外側の筋肉下のうでの骨関節けん縮むゆるむ
うでを曲げる時・のばす時の筋肉の動き
うでの動き 内側の筋肉 外側の筋肉
曲げる 縮む ゆるむ
のばす ゆるむ 縮む

理由:筋肉の両はしのけんは、関節をまたいで、別々の骨についています。だから筋肉が縮むと、骨が関節のところで曲がります。同じ1本の骨の両はしについていたら、縮んでも関節は曲がりません。うでには、ひじの関節をはさんで、内側の筋肉(力こぶができる方)と外側の筋肉が組になってついています。縮んでいた筋肉は、ゆるんで、反対側の筋肉に引きのばされます。

運動器官のまとめ:脳や脊髄からの命令の信号 → 運動神経 → 筋肉が縮む → けんで引かれた骨が関節で動く。覚え方は「筋肉は縮むだけ。一方が縮むと、もう一方はゆるむ」です。

まちがえやすい

✕ うでをのばす時は、内側の筋肉がのびて骨をおす → ◯ 筋肉は自分でのびない。外側の筋肉が縮み、内側の筋肉はゆるむ

✕ 筋肉の両はしは、同じ1本の骨についている → ◯ 関節をまたいで、別々の骨についている

標準うでを曲げていた状態から、のばしました。内側の筋肉は、縮みますか、ゆるみますか。また、ゆるんだ内側の筋肉は、どうやって元の長さにもどりますか。

のばす時は、内側の筋肉がゆるみ、外側の筋肉が縮みます。筋肉は自分でのびることができません。

答え:ゆるむ。反対側(外側)の筋肉に引きのばされる

理由筋肉が縮むと、骨が関節のところで曲がるのはなぜですか。筋肉の両はしのけんのつき方に注目して書きなさい。

「関節をまたいで」と「別々の骨」を入れて書きます。

答え:筋肉の両はしのけんが、関節をまたいで、別々の骨についているから。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 光・音・におい・味・温度・圧力などのはたらきかけを何といいますか。

    答え:刺激

  2. 刺激を受け取る器官を何といいますか。

    答え:感覚器官

  3. 感覚器官の中にあって、刺激を受け取る細胞を何といいますか。

    答え:感覚細胞

  4. 目のいちばん奥にある、光の刺激を受け取る感覚細胞がある膜を何といいますか。

    答え:網膜

  5. ひとみの大きさを変えて、目に入る光の量を調節する部分を何といいますか。

    答え:虹彩

  6. 耳の穴のおくにあり、音を受け取って振動する、うすい膜を何といいますか。

    答え:鼓膜

  7. 耳で、振動の刺激を受け取る感覚細胞がある、うずまきの形の管を何といいますか。

    答え:うずまき管

  8. 脳と脊髄をまとめて何といいますか。

    答え:中枢神経

  9. 中枢神経から枝分かれして全身に広がる神経を何といいますか。

    答え:末しょう神経

  10. 刺激の信号を、感覚器官から中枢神経へ伝える神経を何といいますか。

    答え:感覚神経

  11. 命令の信号を、中枢神経から筋肉などへ伝える神経を何といいますか。

    答え:運動神経

  12. 意識して起こす反応で、判断して命令を出す所はどこですか。

    答え:脳

  13. 刺激を受け取ってから反応するまでにかかる時間を何といいますか。

    答え:反応時間

  14. 動く物を合図で止める時、止める位置のずれは、速さと何をかけて求めますか。

    答え:反応時間

  15. 刺激に対して、意識とは関係なく起こる反応を何といいますか。

    答え:反射

  16. たくさんの骨が組み合わさってできた、体を支えるつくりを何といいますか。

    答え:骨格

  17. 骨と骨のつなぎ目で、曲げることができる所を何といいますか。

    答え:関節

  18. 筋肉の両はしにある、筋肉を骨につけるじょうぶなつくりを何といいますか。

    答え:けん

  19. 筋肉は、自分で縮むことはできますが、自分で何をすることはできませんか。

    答え:のびる

  20. うでを曲げる時、力こぶができる側の筋肉は、縮みますか、ゆるみますか。

    答え:縮む

まとめ

刺激は感覚器官の感覚細胞で受け取られ、信号に変わって、感覚神経を通り、脳で感覚になります。脳と脊髄は中枢神経で、命令の信号は運動神経を通って運動器官へ伝わります。意識して起こす反応は、脳が判断して命令を出すので、道すじが長くなります。反射は、脳で判断する前に脊髄などが命令を出すので、道すじが短く、反応時間が短くなります。体を動かすときは、筋肉が縮み、けんで引かれた骨が関節で動きます。プリントの確認問題で、道すじと計算を手を動かして練習してみてください。

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説明 1〜10ページ/確認問題 11〜14ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 15・16ページ/答えと解説 17〜19ページ

保護者の方へ:この単元の計算は、「全体の時間÷人数」で1人あたりの反応時間を出すことと、「速さ×反応時間」でずれを出すことの2つです。「熱いなべにさわった時、『熱い』と思う前に手を引っこめているのはなぜだと思う?」と一緒に考えてみると、反射が脳で判断する前に起こること、意識して起こす反応との道すじのちがいに気づく助けになります。
理科
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