⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- 冬は大陸が冷えて気圧が高くなり、北西の季節風がふき、夏は反対に南東の季節風がふく。
- 陸は海よりあたたまりやすく冷えやすいので、昼は海風、夜は陸風がふく。
- 冬は西高東低で、シベリア気団の空気が日本海で水蒸気をもらい、日本海側に雪、太平洋側に乾燥した晴れをもたらす。
- 春と秋は移動性高気圧と低気圧が交互に通り、つゆはオホーツク海気団と小笠原気団の境に梅雨前線ができ、夏は南高北低になる。
- 台風は前線をともなわず、目のまわりで風と雨が最も強い。台風が近づくと高潮が起こる。
つまずき注意:シベリア気団は乾いている。冬に日本海側で雪が多いのは、日本海の上で水蒸気をもらうから。
中2理科「日本の四季と大気の動き」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。冬に日本海側で雪が多く、太平洋側が乾燥した晴れになるわけも、つゆの雨や夏の蒸し暑さ、台風も、「陸と海のあたたまり方のちがい」と「3つの気団の強さ」の2つで説明できます。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。
冬と夏で風の向きが変わるのはなぜ? 陸と海のあたたまり方と季節風
📄 プリント1・2ページ
答え:陸(砂)は海(水)よりあたたまりやすく、冷えやすいからです。季節に特徴的な風向でふく風を季節風といい、日本では冬は北西、夏は南東からふきます。
理由:あたためられた空気は上昇して気圧が低くなり、冷やされた空気は下降して気圧が高くなります。風は気圧の高い所から低い所へふくので、気圧の高低が入れかわると、風の向きも入れかわります。
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| 大陸 | 海 | 風の向き | |
|---|---|---|---|
| 冬 | 冷えて下降気流 → 気圧が高い | 冷えにくく大陸よりあたたかい → 上昇気流 → 気圧が低い | 大陸から海へ(北西) |
| 夏 | あたたまって上昇気流 → 気圧が低い | あたたまりにくく大陸より温度が低い → 下降気流 → 気圧が高い | 海から大陸へ(南東) |
まちがえやすい
✕ 冬は、大陸の方が海より気圧が低くなる → ◯ 冬は大陸が冷えて、大陸の方が気圧が高い
✕ 冬の季節風は南東、夏の季節風は北西 → ◯ 冬は北西、夏は南東
基本冬の日本付近でふく季節風の向きを、方位で答えなさい。また、そのとき気圧が高いのは大陸と海洋のどちらですか。
冬は大陸が冷えて下降気流ができ、大陸の気圧が高くなります。風は気圧の高い大陸から、低い海へふきます。
答え:北西の風、気圧が高いのは大陸
標準同じ質量の砂と水を、どちらも18℃から同じライトで10分照らすと、砂は30℃、水は22℃になりました。上がった温度は、砂と水でそれぞれ何℃ですか。また、夏の昼間に大陸と海洋の気圧が低くなるのはどちらですか。
砂:30−18=12(℃) 水:22−18=4(℃)
砂(陸)の方が大きく上がるので、夏は大陸の方があたたまって上昇気流ができ、気圧が低くなります。
答え:砂12℃・水4℃、気圧が低くなるのは大陸
海岸で昼と夜に風の向きが変わるのはなぜ? 海風と陸風
📄 プリント3ページ
答え:晴れた日の海岸付近で、昼に海から陸へふく風が海風、夜に陸から海へふく風が陸風です。季節風と同じ「陸は海よりあたたまりやすく冷えやすい」で説明できます。
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理由(昼):昼は陸が海よりあたたまり、陸の上に上昇気流ができて気圧が低くなります。気圧の高い海から低い陸へ風がふくので、海風になります。上空では反対に陸から海へ流れ、ぐるりと回ります。夜は反対に、陸が冷えて気圧が高くなり、陸から海へ陸風がふきます。入れかわる朝と夕方には、風がほとんどやむなぎになります。
モデル実験:水そうの底の片側に砂、もう片側に水を入れ(同じ温度)、上からライトで照らして、線香の煙を入れます。煙で空気の動きを見えるようにするためです。煙は砂の上で上昇し、上の方を水の側へ動き、水の上で下降して、底の方を水から砂へ動きます。この底の動き(水 → 砂)が海風と同じ向きです。
| 季節風 | 海風・陸風 | |
|---|---|---|
| くり返す長さ | 1年(冬と夏) | 1日(昼と夜) |
| ふく範囲 | 大陸と海洋の広い範囲 | 海岸の近く |
まちがえやすい
✕ 昼は、陸から海へ風がふく → ◯ 昼は陸があたたまって気圧が低くなるので、海から陸へふく(海風)
基本晴れた夜の海岸付近でふく風の名前と、風がふく向きを答えなさい。
夜は陸が冷えて気圧が高くなり、海の方が気圧が低くなります。
答え:陸風、陸から海へふく
理由つゆのころ、くもりや雨の日が続くのはなぜですか。「停滞前線」という語を使って書きなさい。
2つの気団の勢力がほぼつり合うと、境の前線はどうなるかを考えます。
答え:2つの気団の勢力がつり合って、境にできた停滞前線がほとんど動かず、前線の付近で雲ができ続けるから。
日本のまわりにある3つの気団
📄 プリント4ページ
答え:日本のまわりには、冬のシベリア気団(冷たく乾いている)、つゆや秋雨のころのオホーツク海気団(冷たくしめっている)、夏の小笠原気団(あたたかくしめっている)があります。
理由(性質の決め方):気団は、できた場所の性質をもちます。①北の方でできたか、南の方でできたか(北は冷たい・南はあたたかい)、②大陸の上でできたか、海の上でできたか(大陸は乾いている・海はしめっている)の2つで決まります。例:北の海の上でできた気団 → 冷たく、しめっている。
| 気団 | できる場所 | 性質 | 発達する季節 | 高気圧 |
|---|---|---|---|---|
| シベリア気団 | 日本の北西、大陸の北の方 | 冷たく、乾いている | 冬 | シベリア高気圧 |
| オホーツク海気団 | 日本の北東、オホーツク海の上 | 冷たく、しめっている | つゆや秋雨のころ | オホーツク海高気圧 |
| 小笠原気団 | 日本の南東、太平洋の上 | あたたかく、しめっている | 夏 | 太平洋高気圧(小笠原高気圧) |
気団は大きな高気圧の中でできるので、気団の名前と高気圧の名前が対応します。気団の勢力は季節によって強くなったり弱くなったりし、強くなった気団が、その季節の天気を決めます。
まちがえやすい
✕ シベリア気団は、しめっている → ◯ 大陸の上でできるので乾いている
✕ オホーツク海気団は、北の大陸の上でできるので乾いている → ◯ 北の海の上でできるので、冷たくしめっている
基本南の海の上でできた気団の性質を答えなさい。また、日本のまわりでその性質をもつ気団の名前を答えなさい。
南 → あたたかい、海の上 → しめっている。
答え:あたたかく、しめっている。小笠原気団
標準ある気団は、大陸の上でできて、冷たく乾いています。この気団の名前と、発達する季節、気団をつくる高気圧の名前を答えなさい。
冷たく乾いている気団は、日本の北西の大陸でできるシベリア気団です。
答え:シベリア気団、冬、シベリア高気圧
冬の天気図:西高東低の冬型の気圧配置
📄 プリント5ページ
答え:西高東低(冬型の気圧配置)は、日本の西の大陸にシベリア高気圧、東の海上に発達した低気圧がある気圧配置です。日本付近では、等圧線が南北にのび、間隔がせまくなり、北西の強い風がふきます。
天気図の読み方:
- 高気圧と低気圧を見つける:西に高、東に低。
- 等圧線の向きを見る:日本の上で南北に並ぶ。
- 間隔を見る:せまいほど気圧の差が大きく、風が強い。
- 風の向きを考える:気圧の高い西から低い東へ、等圧線をななめに横切る → 北西の風。
図の高の中心は1052hPa(大陸)、低の中心は976hPa(北海道の東の海上)で、日本列島の上は 1028〜1000hPa の線がせまく並んでいます。
天気と雲:冬の間、シベリア高気圧はほとんど同じ場所にあります。このとき、日本海側は雪やくもりの日が多く、太平洋側は乾燥した晴れの日が多くなります(しくみは次の見出し)。冬の雲画像では、日本海の上に、北西から南東へのびるすじ状の雲が並びます。北西の季節風にそってできる雲です。天気予報で「冬型の気圧配置が強まる」と言ったら、日本海側は大雪、太平洋側は晴れて乾燥すると考えられます。
まちがえやすい
✕ 冬は、日本の東に高気圧、西に低気圧がある → ◯ 西の大陸に高気圧、東の海に低気圧(西高東低)
✕ 冬の天気図では、等圧線が東西にのび、間隔が広い → ◯ 南北にのび、間隔がせまい(北西の強い風)
基本冬の天気図で、日本付近の等圧線の向きと間隔の特徴を答えなさい。
冬は西の大陸の高気圧と、東の海上の低気圧の気圧の差が大きく、等圧線がせまく並びます。
答え:南北にのび、間隔がせまい
標準天気図のA地点では等圧線の間隔が広く、B地点では等圧線の間隔がせまくなっています。風が強いのはどちらですか。また、冬の天気図で日本付近にふく風の向きを答えなさい。
等圧線の間隔がせまいほど、気圧の差が大きく、風が強くなります。
冬は気圧の高い西から低い東へ、等圧線をななめに横切る向きにふきます。
答え:風が強いのはB地点、風の向きは北西
冬、日本海側に雪が多く太平洋側が晴れるのはなぜ?
📄 プリント6ページ
答え:シベリア気団の乾いた空気が、日本海で水蒸気をもらい、日本列島の山脈にぶつかって上昇して雪をふらせます。雪をふらせて水蒸気が少なくなった空気が山をこえてふき下りるので、太平洋側は乾燥した晴れになります。
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理由(4つの手順):
- ①シベリア気団の冷たく乾いた空気が、北西の季節風としてふき出す。
- ②日本海の上を通る間に、海面から水蒸気をもらってしめり、雲ができる(すじ状の雲)。暖流の対馬海流が流れ、海面は空気よりあたたかく、水がさかんに蒸発するからです。
- ③日本列島の中央の山脈にぶつかって上昇し、雲が発達して日本海側に雪をふらせる。上昇する空気は膨張して温度が下がり、雲ができるからです。
- ④雪をふらせて水蒸気が少なくなった空気が、山をこえて太平洋側へふき下りる。下降する空気は温度が上がり、雲が消えるからです。
ためしてみよう:冬の寒い朝、あたたかい湯や池の水面から湯気が立ちます。冷たい空気があたたかい水の上を通ると、蒸発した水蒸気が冷やされて水滴(湯気)になるからです。冬の日本海の上でも同じように、雲ができます。
| 日本海側 | 太平洋側 | |
|---|---|---|
| 天気 | 雪やくもり | 乾燥した晴れ |
| 空気 | しめっている | 乾いている |
| なぜ | 日本海で水蒸気をもらい、山にぶつかって上昇して雲ができる | 山をこえて水蒸気が少なくなった空気がふき下りる |
まちがえやすい
✕ シベリア気団がしめっているから、日本海側に雪がふる → ◯ シベリア気団は乾いている。日本海の上で水蒸気をもらうので雪になる
✕ 冬の太平洋側は、北西の季節風で雪が多い → ◯ 山をこえて水蒸気が少なくなった風がふき下りるので、乾燥した晴れ
基本冬、新潟県の海岸付近と、東京など関東地方の太平洋側の海岸付近の天気は、それぞれ「雪やくもり」「乾燥した晴れ」のどちらになりやすいですか。
新潟県は日本海側、東京は太平洋側です。
答え:新潟県の海岸付近=雪やくもり、関東地方の太平洋側=乾燥した晴れ
理由シベリア気団は乾いているのに、冬に日本海側で雪が多くなるのはなぜですか。「日本海」「水蒸気」の2語を使って書きなさい。
「日本海で水蒸気をもらう」と「山にぶつかって上昇して雲ができる」の2つを入れて書きます。
答え:乾いた空気が日本海の上を通る間に水蒸気をもらってしめり、日本列島の山脈にぶつかって上昇して雲ができるから。
春と秋に天気が数日ごとに変わるのはなぜ? 移動性高気圧
📄 プリント7ページ
答え:春と秋は、移動性高気圧と低気圧が交互に西から東へ通るので、天気が数日ごとに変わります。どれも上空の偏西風に流されて動くからです。
天気が変わるわけ:春と秋に、大陸の方から偏西風に流されて、西から東へ移動していく高気圧を移動性高気圧といいます。
- 移動性高気圧が来ると、下降気流で晴れる。
- 高気圧が東へ去り、低気圧が近づくと、くもりや雨になる。
- 低気圧が去ると、また次の高気圧が来る。
図の高気圧は西から1022hPa・1020hPa、低気圧は1004hPaで、低気圧の南西に寒冷前線、南東に温暖前線があります。春と秋の天気図は、高気圧と低気圧が東西に交互に並び、等圧線は丸く閉じた形が多くなります(冬の縦じまにはなりません)。同じ天気が長く続かず、ことわざ「春に三日の晴れなし」は、このようすを言ったものです。
春一番:冬の終わりには、シベリア高気圧が弱まり、西高東低が長く続かなくなります。日本海を低気圧が進むと南寄りの強い風がふき、気温が上がることがあります。立春から春分までの間に初めてふく、このあたたかく強い南寄りの風を春一番といいます。
秋:秋雨のあと、移動性高気圧におおわれて、さわやかな晴れの日が多くなります(秋晴れ)。秋の終わりには、またシベリア高気圧が強くなり始め、冬型の気圧配置の日が出てきます。
まちがえやすい
✕ 春は、大きな高気圧が日本を長くおおうので、晴れが続く → ◯ 移動性高気圧と低気圧が交互に通るので、天気は数日ごとに変わる
基本高気圧や低気圧を、西から東へ動かす上空の風の名前を答えなさい。
高気圧も低気圧も、この風に流されて西から東へ通ります。
答え:偏西風
標準春のある日、日本付近を西から順に、高気圧、低気圧、高気圧が通ります。ある地点の天気は、「晴れ」「くもりや雨」がどの順に変わりますか。
高気圧が来ると晴れ、低気圧が近づくとくもりや雨、次の高気圧が来るとまた晴れになります。
答え:晴れ → くもりや雨 → 晴れ
つゆや秋雨に雨が続くのはなぜ? 梅雨前線と停滞前線
📄 プリント8ページ
答え:北のオホーツク海気団と南の小笠原気団の勢力がほぼつり合い、境に停滞前線(梅雨前線)ができて、ほとんど動かないからです。前線の付近で雲ができ続け、くもりや雨の日が続きます。
つゆのしくみ:6月から7月ごろ、くもりや雨の日が多くなる時期をつゆ(梅雨)といいます。
- 北のオホーツク海気団(冷たくしめっている)と、南の小笠原気団(あたたかくしめっている)が、どちらも強くなる。
- 2つの気団の勢力がほぼつり合い、境に停滞前線ができる。
- 前線は日本の南の岸にそって東西にのび、ほとんど動かない。
- 前線の付近で雲ができ続け、くもりや雨の日が続く。
つゆにできる停滞前線を梅雨前線、秋の初めにできる停滞前線を秋雨前線といいます。停滞前線の記号は、線の北側(寒気の側)に半円、南側(暖気の側)に三角を交互につけます。
つゆ明け:小笠原気団(太平洋高気圧)が強くなり、梅雨前線を北へおし上げます。前線が日本付近からはなれ、夏の晴れが続くようになります。つゆの終わりごろには、前線に向かって南からあたたかくしめった空気が流れこみ、大雨になることがあります。
秋雨:夏の終わりから秋(9月から10月ごろ)、小笠原気団が弱まると、北の冷たい空気との境の前線が南へ下がってきて、日本付近に再び停滞前線ができます。これが秋雨前線で、雨の日が多くなります(秋の長雨)。
まちがえやすい
✕ 梅雨前線は、シベリア気団と小笠原気団の境にできる → ◯ オホーツク海気団と小笠原気団の境にできる
✕ 梅雨前線は、閉塞前線である → ◯ 2つの気団の勢力がほぼ同じでほとんど動かない停滞前線
基本梅雨前線は、どの2つの気団の境にできますか。また、前線の種類は何ですか。
北の冷たくしめった気団と、南のあたたかくしめった気団の境にできます。
答え:オホーツク海気団と小笠原気団、停滞前線
標準つゆが明けて、夏の晴れが続くようになるのはなぜですか。
「小笠原気団が強くなる」と「前線を北へおし上げる」の2つを入れて書きます。
答え:小笠原気団(太平洋高気圧)が強くなり、梅雨前線を北へおし上げて、前線が日本付近からはなれるから。
夏が蒸し暑く、夕立がふるのはなぜ? 南高北低
📄 プリント9ページ
答え:夏は南高北低(夏型の気圧配置)になり、あたたかくしめった小笠原気団におおわれるので、蒸し暑い晴れの日が続きます。午後は積乱雲が発達して、夕立がふることがあります。
天気図の特徴:南高北低は、日本の南東の太平洋に太平洋高気圧(小笠原気団)が大きく広がり、北のユーラシア大陸の方は気圧が低い気圧配置です。図の高気圧の中心は1020hPa(日本の南東の海上)、大陸の低気圧の中心は998hPaで、等圧線の間隔は広く、風は弱い南東の季節風です。
夕立のしくみ:
- 夏の午後、強い日差しで地面があたためられる。
- 地面の近くの空気があたためられ、強い上昇気流ができる。
- 積乱雲が発達する。
- 夕方に、強いにわか雨と雷(夕立)になる。
| 冬 | 夏 | |
|---|---|---|
| 名前 | 西高東低 | 南高北低 |
| 高気圧の位置 | 西の大陸(シベリア高気圧) | 南東の海(太平洋高気圧) |
| 等圧線 | 南北にのび、間隔がせまい | 間隔が広い |
| 季節風 | 北西(強い) | 南東(弱い) |
| 天気 | 日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴れ | 蒸し暑い晴れ |
まちがえやすい
✕ 夏は、西高東低の気圧配置になる → ◯ 南高北低(西高東低は冬)
基本夏型の気圧配置の名前と、夏の日本付近にふく季節風の向きを答えなさい。
太平洋高気圧が南東に広がり、大陸の気圧が低くなる配置です。
答え:南高北低、南東の風
理由冬、日本海の上を通る空気が、たくさんの水蒸気をもらえるのはなぜですか。「対馬海流」という語を使って書きなさい。
日本海の海面と、その上を通る空気の温度をくらべます。
答え:暖流の対馬海流が流れていて、海面が空気よりあたたかく、水がさかんに蒸発するから。
台風のつくりと進路
📄 プリント10ページ
答え:熱帯のあたたかい海の上で発生した低気圧を熱帯低気圧といい、そのうち中心付近の最大風速が約17m/s以上になったものが台風です。台風は前線をともなわず、台風の目のまわりの積乱雲の所で、風と雨が最も強くなります。
| 場所 | 雲 | 風と雨 |
|---|---|---|
| 台風の目 | 雲が少ない(下降気流) | 風も弱い |
| 目のまわり | 積乱雲が壁のように取り巻く | 最も強い風と激しい雨 |
発達とおとろえ:台風は、あたたかい海から水蒸気をもらって発達します。気温が高いほど飽和水蒸気量が大きく、海水温が高いほど蒸発する量が多いからです。上陸したり北へ進んだりすると、水蒸気が少なくなっておとろえることが多くなります。北の冷たい空気とぶつかって前線ができれば温帯低気圧(南西に寒冷前線、東〜南東に温暖前線)に変わり、前線が無いまま最大風速が約17m/sより小さくなれば熱帯低気圧にもどります。
天気図と進路:台風は前線をともなわないのが、温帯低気圧とのちがいです。等圧線はほぼ円形で、風は反時計回りに中心へふきこみます。夏から秋、台風は南の海上から太平洋高気圧のふちにそって北へ進み、日本付近では、上空の偏西風に流されて北東へ進路を変えることが多くなります。
まちがえやすい
✕ 台風の目の中は、風と雨がいちばん強い → ◯ 目の中は雲が少なく風も弱い。いちばん強いのは目のまわりの積乱雲の所
✕ 台風は、温帯低気圧と同じように前線をともなう → ◯ 前線をともなわない
基本台風の中心にある、雲が少なく風も弱い部分を何といいますか。また、そこでできている空気の動きは上昇気流と下降気流のどちらですか。
台風の中心は雲が少なく、下降気流ができています。
答え:台風の目、下降気流
標準日本の南の海上で、熱帯低気圧の中心付近の最大風速が20m/sになりました。この低気圧は台風と呼ばれますか。また、台風が北へ進み、水蒸気が少なくなって最大風速が15m/sになり、前線もできなかった場合、何という低気圧にもどりますか。
20m/sは約17m/s以上なので台風と呼ばれます。
15m/sは約17m/sより小さく、前線も無いので、熱帯低気圧にもどります。
答え:台風と呼ばれる、熱帯低気圧にもどる
1年の天気の移り変わりと、天気図から季節を見分ける手順
📄 プリント11ページ
答え:3つの高気圧(気団)の勢力が、季節によって強くなったり弱くなったりして、四季それぞれの天気になります。天気図は、前線の有無・等圧線の向きと間隔・高気圧の位置を順に見ると、季節を見分けられます。
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| 季節 | 強い気団・高気圧 | 天気図の特徴 | 天気 |
|---|---|---|---|
| 冬(12〜2月ごろ) | シベリア気団 | 西高東低・北西の季節風 | 日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴れ |
| 春(3〜5月ごろ) | 移動性高気圧 | 高気圧と低気圧が交互 | 数日ごとに変わる |
| つゆ(6〜7月ごろ) | オホーツク海気団と小笠原気団 | 梅雨前線 | くもりや雨が続く |
| 夏(7〜8月ごろ) | 小笠原気団 | 南高北低・南東の季節風 | 蒸し暑い晴れ |
| 秋のはじめ(9〜10月ごろ) | 弱まる小笠原気団と北の冷たい空気 | 秋雨前線 | 雨が多く、台風が近づきやすい |
| 秋(10〜11月ごろ) | 移動性高気圧 | 高気圧と低気圧が交互 | さわやかな晴れと雨 |
天気図から季節を見分ける手順:
- 日本の南の岸にそって東西にのびる停滞前線があるか → あれば、つゆか秋雨。
- 西に高気圧・東に低気圧で、等圧線が南北にせまく並ぶか → 冬。
- 南東の海に大きな高気圧があり、等圧線の間隔が広いか → 夏。
- 高気圧と低気圧が東西に交互に並ぶか → 春か秋。
- 南の海に、前線の無い、等圧線が丸くせまく混み合った低気圧があるか → 台風(夏から秋)。
まちがえやすい
✕ つゆの天気図では、西に高気圧、東に低気圧がある → ◯ 日本の南の岸にそって東西にのびる停滞前線がある(西に高気圧・東に低気圧は冬)
標準ある天気図では、日本の南東の海に大きな高気圧があり、等圧線の間隔は広く、前線はありません。季節はいつですか。
南東の海に大きな高気圧があり、等圧線の間隔が広いのは、南高北低の天気図です。
答え:夏
標準ある天気図では、日本の南の岸にそって東西にのびる停滞前線があり、その北に高気圧、南にも高気圧があります。この天気図は、つゆ・夏・冬のどれですか。
日本の南の岸にそって東西にのびる停滞前線があるのは、つゆか秋雨の天気図です。選択肢の中では、つゆです。
答え:つゆ
天気の恵みと災害、高潮と防災・減災
📄 プリント12ページ
答え:雨や雪は水の恵みをもたらし、一方で大雨・台風・大雪などの災害も起こします。台風や発達した低気圧が近づくと、海面がふだんよりずっと高くなる高潮が起こります。災害をふせぐことを防災、被害をできるだけ小さくすることを減災といいます。
恵み:雨や雪は、飲み水・田や畑の水・工業の水・水力発電に使われます。つゆの雨は、田植えのあとの稲の生長を助けます。冬に山に積もった雪は、春から夏にとけて川に流れ(雪どけ水)、水不足をふせぎます。
| 現象 | 起こること |
|---|---|
| つゆや秋雨の大雨・台風の大雨 | 洪水・土砂災害(がけくずれ・土石流) |
| 台風 | 強風・高潮・高波 |
| 冬の大雪 | 交通が止まる・なだれ |
| 雨が少ない | 水不足 |
| 夏の強い暑さ | 熱中症 |
理由(高潮):台風や発達した低気圧が近づくと、中心付近は気圧が低いので海面がもち上がり、さらに強い風で海水が海岸へふき寄せられて、海面がふだんよりずっと高くなります。同じ現象でも、場所(地形)によって起こる災害がちがいます。海岸の近くは高潮・高波、山の近くは土砂災害、川の近くは洪水です。
防災と減災:天気予報や気象情報(注意報・警報・特別警報)を確かめます。ハザードマップ(災害が起こりそうな場所と避難場所をかいた地図)で、住んでいる場所の危険と避難場所を知っておきます。堤防・ダム・砂防ダム・防潮堤・防風林などの施設もあります。台風が近づく前には、雨戸を閉める、飛ばされそうな物を家に入れる、水や食料・懐中電灯を用意する、早めに避難する、などの備えをします。大雨の時は、川や海岸のようすを見に行きません。
まちがえやすい
✕ 同じ台風なら、どこでも同じ災害がおこる → ◯ 海岸・山の近く・川の近くなど、地形によって起こる災害がちがう
基本台風が近づいたとき、気圧が低いことと強い風のために、海面がふだんよりずっと高くなる現象の名前を答えなさい。
中心付近の気圧が低く海面がもち上がり、風で海水が海岸へふき寄せられる現象です。
答え:高潮
標準次のア〜ウのうち、災害の被害を小さくする行動として適当でないものを選びなさい。ア ハザードマップで、住んでいる場所の避難場所を確かめる イ 台風が近づく前に、飛ばされそうな物を家に入れる ウ 大雨の時に、川のようすを近くまで見に行く
アとイは備えになります。大雨の時に川のようすを見に行くのは、流される危険があります。
答え:ウ
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
季節に特徴的な風向でふく風を何といいますか。
答え:季節風
-
冬の日本付近でふく季節風は、何の方位からふきますか。
答え:北西
-
夏の日本付近でふく季節風は、何の方位からふきますか。
答え:南東
-
晴れた日の海岸付近で、昼に海から陸へふく風を何といいますか。
答え:海風
-
晴れた日の海岸付近で、夜に陸から海へふく風を何といいますか。
答え:陸風
-
冬に発達する、冷たく乾いた気団の名前は何ですか。
答え:シベリア気団
-
つゆや秋雨のころに発達する、冷たくしめった気団の名前は何ですか。
答え:オホーツク海気団
-
夏に発達する、あたたかくしめった気団の名前は何ですか。
答え:小笠原気団
-
日本の西の大陸に高気圧、東の海上に低気圧がある冬の気圧配置を何といいますか。
答え:西高東低
-
冬の日本海側の海面から水蒸気が出るのは、そこに流れるあたたかい海流のためです。この海流の名前は何ですか。
答え:対馬海流
-
春と秋に、西から東へ移動していく高気圧を何といいますか。
答え:移動性高気圧
-
高気圧や低気圧を西から東へ流す、上空の風を何といいますか。
答え:偏西風
-
立春から春分までの間に初めてふく、あたたかく強い南寄りの風を何といいますか。
答え:春一番
-
つゆにできる、ほとんど動かない前線を何といいますか。
答え:梅雨前線
-
夏の気圧配置を、漢字4字で何といいますか。
答え:南高北低
-
夏の午後に、強い上昇気流でできて夕立をふらせる、たてに高くのびる雲は何ですか。
答え:積乱雲
-
熱帯のあたたかい海の上で発生した低気圧を何といいますか。
答え:熱帯低気圧
-
台風の中心にある、雲が少なく風も弱い部分を何といいますか。
答え:台風の目
-
台風が近づいたとき、気圧が低いことと強い風のために、海面がふだんよりずっと高くなる現象を何といいますか。
答え:高潮
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災害をふせぐことを防災といいますが、災害による被害をできるだけ小さくすることを何といいますか。
答え:減災
まとめ
日本の四季の天気は、陸と海のあたたまり方のちがい(陸は海よりあたたまりやすく冷えやすい)と、3つの気団の強さで決まります。冬は北西の季節風がふき、シベリア気団の空気が日本海で水蒸気をもらって、日本海側に雪、太平洋側に乾燥した晴れをもたらします。春と秋は移動性高気圧と低気圧が交互に通って天気が数日ごとに変わり、つゆは梅雨前線(停滞前線)、夏は南高北低で蒸し暑い晴れになります。台風は前線をともなわず、目のまわりで風と雨が最も強くなります。プリントの確認問題で、天気図の読み取りと記述を手を動かして練習してみてください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ

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