【中3理科】天体の動きの要点まとめ|四季が生じる本当の理由は地軸の傾き

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 天体の位置=方位+高度。太陽は天球の上を1時間に15°動いて見える(日周運動)
  • 紙テープの長さ÷1時間の長さ=時間。南中は日の出と日の入りのまん中
  • 地球は西から東へ自転するので、太陽や星は東から西へ動いて見える
  • 四季の原因は地軸の傾き(23.4°)。南中高度は春分・秋分が90°−緯度、夏至は+23.4°、冬至は−23.4°
  • 同じ時刻の星座は1か月に約30°西へ移る(年周運動)。南中時刻は1か月に約2時間早くなる

つまずき注意:季節の原因は、地球と太陽の距離ではなく、地軸が傾いたまま公転していること。

中3理科「天体の動き」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。空の動きの正体は、地球の自転(1日に1回転)・公転(1年に1回転)・地軸の傾きの3つです。「空が動くのではなく、地球が動いている」と考えると、太陽の動き・四季・星の動きが1本の筋でつながります。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 例題」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

太陽地球公転 →星の1年の動き・太陽の通り道自転 →太陽と星の1日の動き地軸の傾き →季節の変化公転(1年に1回)自転(1日に1回)地軸

← 横にずらすと続きが見えます →

この単元の全体像:3つの動きで、空の動きと季節を説明する

天球と透明半球:空の天体の位置はどう表す?

📄 プリント2ページ

答え:太陽や星は、観測者を中心とした大きな球の天井(天球)にはりついているように見えます。位置は、方位(東西南北のどの向きか)と高度(地平線から測った角度)で表します。

東西南北天頂子午線観測者天体高度方位(南東)
天球:天頂・子午線・方位・高度

理由:太陽や星はとても遠く、遠さのちがいが分かりません。そのため、どれも同じ大きな丸い天井にはりついているように見えます(プラネタリウムのドームのようなものです)。

言葉 意味
天球 空を、観測者を中心とした大きな球の天井と考えたもの
天頂 観測者の真上の点
子午線 天球の上で、天頂と真南・真北を結ぶ線
方位 東西南北のどの向きか
高度 地平線から測った角度(0°なら地平線の上、90°なら天頂)

例:「南東の空、高度30°」は、南東の向きで、地平線から30°の高さにある、という意味です。

透明半球で太陽の位置を記録する:透明半球は天球の模型で、中心 O が観測者の位置です。日なたの水平な所に置いて、次の手順で記録します。

O北南東西方位磁針O太陽の光ペン先ペン先の影を O に重ねて印をつける
透明半球の使い方:ペン先の影を中心 O に重ねる
  • 厚紙に円と、中心 O で直角に交わる線をかき、方位を合わせて、透明半球を固定する(なぜ:方位を正しく記録するため)。
  • 一定の時間ごと(例:1時間ごと)に、ペン先の影が中心 O に重なる位置に印(点)をつける(なぜ:O から見た太陽の方向になるから)。
  • 点をなめらかな線で結び、透明半球のふちまでのばす(なぜ:ふちと交わる点が、日の出・日の入りの位置になるから)。

まちがえやすい

✕ ペン先を中心 O の真上に合わせて印をつける → ◯ ペン先の影を中心 O に重ねて印をつける

基本ある星が真北の方位で、地平線から50°の高さに見えます。この星の位置を、「方位」と「高度」を使って言いなさい。

真北の向きが方位、地平線から測った角度が高度です。

答え:方位は北、高度は50°

理由太陽や星が、どれも同じ大きな丸い天井にはりついているように見えるのはなぜですか。

「とても遠い」と「遠さのちがいが分からない」の2つを入れて書きます。

答え:太陽や星はとても遠く、遠さのちがいが分からないから。

太陽の1日の動きと、1時間に15°

📄 プリント3ページ

答え:太陽は、東の地平線からのぼり、南の空を通って、西の地平線にしずむように動いて見えます。天球の上を一定の速さで動き、1時間に15°(360°÷24時間)です。

O9時15時南中日の出の位置日の入りの位置南中高度東西北南
透明半球に記録した太陽の動き(南が手前、東が右、西が左、北が奥)

透明半球の図は、ふつう南を手前にかくので、東は右、西は左、北は奥になります。

言葉 意味
南中 太陽が真南にくること。このとき高度が1日で最も高い
南中時刻 南中する時刻
南中高度 南中したときの高度(地平線から測る)
日周運動 太陽や星が、1日に1回、天球の上を東から西へ回るように見える、見かけの動き

理由:1時間ごとの点の間隔は、どこも等しくなります。だから太陽は天球の上を一定の速さで動いて見える、ということです。24時間で360°回るので、1時間では 360°÷24時間=15°です。

例で確かめる:4時間では 15°×4時間=60°動きます(1時間に15°なので、時間をかけます)。南中高度の角は、地平線(南)から、O と南中した太陽を結ぶ線までの角で、天頂からの角ではありません。

まちがえやすい

✕ 南中高度は天頂からはかる → ◯ 地平線(南)からはかる

基本南中高度が50°の日と60°の日では、南中したとき、太陽が高い所にあるのはどちらですか。

南中高度が大きいほど、太陽は高い所にあります。

答え:60°の日

標準太陽は、6時間で天球の上を何度動いて見えますか。

1時間に15°なので、時間をかけます。

15°×6=90°

答え:90°

発展太陽が天球の上を135°動くのにかかる時間は何時間ですか。

動いた角度を、1時間の15°でわります。

135°÷15°=9(時間)

答え:9時間

紙テープで、日の出・南中の時刻と昼の長さを求める

📄 プリント4ページ

答え:記録した曲線に紙テープを当てて点を写し、「長さ÷1時間の長さ=時間」で求めます。南中は、日の出と日の入りのちょうどまん中です。

8時9時10時11時12時13時14時15時P(日の出)Q(日の入り)05.87.89.811.813.815.817.819.826.0〔cm〕となりの点の間は、どれも 2.0cm
紙テープに写した点:となりの点の間はどれも 2.0cm

記録した曲線に紙テープを当て、点と、日の出の位置 P・日の入りの位置 Q を写しとります。テープの長さは、太陽が天球の上を動いた道のりを表します。この例では、8時から15時まで1時間ごとの点があり、となりの点の間はどれも 2.0cm です。P から8時の点までは 5.8cm、P から Q までは 26.0cm でした。

1時間=2.0cm となりの点の間が1時間の長さ(太陽は一定の速さで動くから)
5.8÷2.0=2.9(時間) P から8時の点までの時間
0.9×60=54(分) 0.9時間を分に直す
8時の2時間54分前 日の出
日の出:5時6分
26.0÷2.0=13(時間) P から Q までの長さが、日の出から日の入りまでの長さ
5時6分+13時間=18時6分 日の入り
昼の長さ:13時間

南中の時刻:PQ のまん中は 26.0÷2=13.0cm。12時の点は P から 13.8cm なので、まん中は12時の点より 0.8cm 前です。0.8cm÷2.0cm=0.4時間=24分なので、12時の24分前の11時36分が南中時刻です。南中は日の出と日の入りのちょうどまん中なので、5時6分と18時6分のまん中とも一致します。

時間の小数は、60をかけて分に直します。

時間 0.1時間 0.4時間 0.5時間 0.9時間
分に直す(×60) 6分 24分 30分 54分

まちがえやすい

✕ 点の数を数えて時間にする → ◯ 点と点の間(長さ)で時間を出す

✕ 0.4時間を40分とする → ◯ 0.4×60=24分

標準透明半球に1時間ごとの点を記録し、曲線を紙テープに写しました。となりの点の間はどれも 3.0cm で、日の出の位置 P から9時の点までは 7.2cm、P から日の入りの位置 Q までは 36.0cm でした。日の出の時刻と昼の長さを求めなさい。

1時間=3.0cm。P から9時の点まで:7.2÷3.0=2.4(時間)

0.4時間=0.4×60=24分なので、2時間24分。9時の2時間24分前は 6時36分

昼の長さ:36.0÷3.0=12(時間)

答え:日の出は6時36分、昼の長さは12時間

発展上の記録で、12時の点は P から 16.2cm の所にありました。南中時刻は何時何分ですか。

PQ のまん中:36.0÷2=18.0cm。12時の点は 16.2cm なので、まん中は 18.0−16.2=1.8cm 後

1.8÷3.0=0.6時間=0.6×60=36分。12時の36分後

(確かめ:日の出6時36分+昼の長さ12時間の半分6時間=12時36分)

答え:12時36分

太陽が東から西へ動いて見えるのは、なぜ? 地球の自転

📄 プリント5ページ

答え:動いているのは地球のほうです。地球が地軸を中心に西から東へ、1日に1回転(自転)しているため、太陽や星は反対に東から西へ動いて見えます。

北極昼夜正午夕方真夜中北南東西明け方太陽の光自転の向き
北極の上から見た地球:方位と時刻の決め方

理由:回転いすに座って回ると、まわりの景色が反対向きに流れて見えます。地球も同じで、地球自身が回っているために、太陽や星が反対向きに動いて見えます。自転は、北極の上から見ると反時計回りです。

北極の上から見た図で、方位と時刻を決める:

  • 北極の方向が北(なぜ:北は、北極の方向のことだから)。
  • 北を向いて、右手の側が東、左手の側が西、背中の側が南(なぜ:図の上や右で決めると、地点ごとに向きがずれてしまうから)。
  • 太陽の方を向く地点が正午、反対側が真夜中。夜の側から昼の側へ移る地点が明け方(日の出)、昼の側から夜の側へ移る地点が夕方(日の入り)。

地球は1時間に15°回るので、90°回るのにかかる時間は 90°÷15°=6時間です。例:明け方の地点で、北(北極の方向)を向くと、右手の側に太陽の光があります。右手の側は東なので、太陽は東に見えます。

まちがえやすい

✕ 図の上を北、右を東と決めてしまう → ◯ 北極の方向が北、北を向いて右手が東

✕ 地球は東から西へ自転する → ◯ 西から東へ自転する

基本地球が自転しているのは、北極の上から見て、時計回りと反時計回りのどちらですか。

地球は西から東へ自転します。北極の上から見ると反時計回りです。

答え:反時計回り

標準北極の上から見た図で、地球上のある地点が正午の位置から真夜中の位置まで動くのに、何時間かかりますか。

太陽の方を向く正午の位置から、反対側の真夜中の位置までは半周で、180°です。

180°÷15°=12(時間)

答え:12時間

理由地球は西から東へ自転しているのに、太陽は東から西へ動いて見えるのはなぜですか。

「自転と反対向き」と「見える」を入れて書きます。

答え:地球が自転している向きと反対向きに、太陽が動いて見えるから。

季節による太陽の動き:夏至・冬至・春分・秋分

📄 プリント6ページ

答え:透明半球に記録すると、太陽の道すじは季節で3本に分かれます。夏至は南中高度が最も高く、昼が最も長く、冬至は南中高度が最も低く、昼が最も短くなります。春分・秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じです。

夏至春分・秋分冬至O北真東西南東
季節による太陽の道すじ:3本は平行で、南北にずれている

3本の道すじは平行で、傾きは同じです。南北にずれているだけです。夏至の道すじは最も長く、冬至の道すじは最も短くなります。

夏至(6月21日ごろ)=昼が最も長い日、冬至(12月22日ごろ)=昼が最も短い日、春分(3月21日ごろ)・秋分(9月23日ごろ)=昼と夜の長さがほぼ同じ日です。

夏至 春分・秋分 冬至
南中高度 最も高い 中くらい 最も低い
昼の長さ 最も長い 昼と夜がほぼ同じ 最も短い
日の出・日の入りの位置 真東・真西より北寄り 真東・真西 真東・真西より南寄り
日の出の時刻 早い 中くらい おそい

理由:道すじが北にずれると、日の出の点が北寄りになり、道すじ全体が長くなります。曲線が長いほど、太陽が地平線の上にいる時間が長いので、昼が長いと分かります。反対に、南寄りの道すじは冬至に近く、南中高度が低く、道すじも短くなります。

まちがえやすい

✕ 夏至の日も、太陽は真東からのぼる → ◯ 真東からのぼるのは春分・秋分の日だけ(夏至は北寄り)

基本日の出の位置が真東になるのは、1年のうちでいつの日ですか。

上の表で、日の出の位置が真東になるのは春分・秋分の列です。

答え:春分の日と秋分の日

標準日の出の位置が、真東より北寄りの日は、昼の長さが長いですか、短いですか。

北寄りの道すじは夏至に近く、道すじ全体が長くなります。

答え:長い

四季が生じる本当の理由は? 地軸の傾き

📄 プリント7ページ

答え:季節が生じる原因は、地球と太陽の距離ではなく、地軸の傾きです。地球は、地軸を公転面に垂直な方向から23.4°傾けたまま公転していて、地軸の向きは1年中同じです。そのため、南中高度と昼の長さが変わります。

公転面に垂直な線
地軸は23.4°傾いたまま公転する(向きは1年中同じ)

夏至のころは北極側が太陽の方へ傾き、冬至のころは反対になります。

太陽の光北緯60°赤道南緯60°地軸昼と夜の境目北ほど昼の部分が長い
夏至の日:北ほど、昼の部分(太い線)が長い

夏至の日、北半球では北ほど昼の部分が長く、北極の近くでは1日中しずみません。冬至のころは反対で、南へ行くほど昼が長く、南半球は夏です。

南中高度が高い(夏)せまい面積南中高度が低い(冬)広い面積同じ量の光
南中高度が高いと、同じ量の光がせまい面積に集まる

理由:南中高度が高いと、同じ量の光がせまい面積に集まり、地面があたためられやすくなります。夏に気温が高くなる2つのわけは、次のとおりです。

  • 南中高度が高く、同じ面積の地面に当たる光の量が多いから。
  • 昼が長く、光が地面に当たる時間が長いから。

まちがえやすい

✕ 夏は、地球が太陽に近づくから暑い → ◯ 地軸が傾いたまま公転するので、南中高度と昼の長さが変わるから

基本夏至の日に、北極の近くでは、太陽は1日の間にどう見えますか。

夏至の日は、北極側が太陽の方へ傾いています。

答え:1日中しずまない

理由北半球が冬至のころ、南半球が夏になるのはなぜですか。「地軸」「傾き」という語を使って書きなさい。

冬至のころ、地軸の傾きで、どちらの極側が太陽の方へ傾いているかを考えます。

答え:冬至のころは、地軸の傾きで南極側が太陽の方へ傾き、南半球は南中高度が高く、昼が長くなるから。

南中高度の求め方:緯度と23.4°から計算する

📄 プリント8ページ

答え:北緯○°の地点の南中高度は、春分・秋分が90°−緯度、夏至が90°−緯度+23.4°、冬至が90°−緯度−23.4°です。夏はプラス、冬はマイナスです。

天頂南北夏至77.4°春分・秋分54°冬至30.6°観測者北緯36°の地点
北緯36°の地点の南中高度(東から見た天球)

例:北緯36°の地点です。

90−36=54 春分・秋分の南中高度
54+23.4=77.4 夏至は23.4°を足す
54−23.4=30.6 冬至は23.4°を引く
答え:春分・秋分 54°、夏至 77.4°、冬至 30.6°
0102030405060708090123456789101112〔月〕南中高度〔度〕春分夏至秋分冬至5477.45430.6地軸が傾いていなかったら(1年中54°)
南中高度の1年の変化:夏至が最も高く、冬至が最も低い

最も高いのは夏至、最も低いのは冬至です。春分と秋分は同じ高さです。

理由(もし地軸が傾いていなかったら?):1年中、春分・秋分の日と同じになります。北緯36°なら、1年中 54° で、グラフは横にまっすぐな線です。昼と夜もほぼ同じ長さで、季節の変化は起こりません。つまり、季節をつくっているのは地軸の傾きです。

北へ行くほど、南中高度は低くなります。例:北緯40°の春分の日は 90°−40°=50° です。

まちがえやすい

✕ 南中高度=緯度 → ◯ 90°から緯度を引く(春分・秋分)

標準北緯38°の地点の、春分の日・夏至の日・冬至の日の南中高度は、それぞれ何度ですか。

春分:90−38=52(度)

夏至:52+23.4=75.4(度)

冬至:52−23.4=28.6(度)

答え:春分 52°、夏至 75.4°、冬至 28.6°

発展同じ地点で、夏至の日の南中高度は、冬至の日の南中高度より何度高いですか。

夏至は「春分+23.4°」、冬至は「春分−23.4°」なので、差は 23.4×2 です。

(確かめ:北緯38°なら 75.4−28.6=46.8)

答え:46.8°

星の1日の動きと、北極星

📄 プリント9・10ページ

答え:夜空の星も、太陽と同じように東から西へ、1時間に約15°動いて見えます(星の日周運動)。北の空では、北極星を中心に反時計回りに回ります。原因は、太陽と同じで、地球の自転です。

星座の星は、太陽と同じように自ら光を出す天体で、恒星といいます。星どうしの並び方(星座の形)は変わりません。

西東北の空北南東の空北極星
4方向の空の星の動き方
方位 動き方
北の空 北極星を中心に、反時計回りに回る
東の空 右上がりに(南の方へ)のぼる
南の空 東から西へ、弧をえがく
西の空 右下がりに(北の方へ)しずむ
赤道北極星天の北極観測者地平線北極星の高度 36°緯度 36°地軸北極星の高度 = その地点の緯度
北極星の高度は、その地点の緯度とほぼ同じ

理由:星の1日の動きも、太陽と同じで、地球の自転による見かけの動きです。天の北極(地軸を北にのばした先が、天球と交わる点)のすぐ近くに北極星があるので、北極星はほとんど動きません。星は、天の北極を中心に回って見えます。

角度と時刻を求める:北の空の星は、1時間に15°、反時計回りに動きます(なぜ:地球が1時間に15°自転するから)。動いた角度=15°×時間、時間=動いた角度÷15° です。例:午後8時に見えた星は、3時間後の午後11時には 15°×3=45° 反時計回りに動いた位置にあります。星が 60° 動いていたら、60°÷15°=4時間後です。

北極星の高度:その地点の緯度とほぼ同じです。北緯36°なら約36°で、北へ行くほど高くなります。

まちがえやすい

✕ 北の空の星は時計回りに回る → ◯ 反時計回りに回る

✕ 北極星も1時間に15°ずつ動く → ◯ 天の北極のすぐ近くなので、ほとんど動かない

基本東の空にある星は、時間がたつと、どちらの向きへ動いて見えますか。

上の表で、東の空は右上がりに、南の方へのぼります。

答え:右上がりに、南の方へのぼる

標準北の空で午後6時に見えた星は、午前0時には、反時計回りに何度動いた位置に見えますか。

午後6時から午前0時までは6時間です。

15°×6=90°

答え:反時計回りに90°

発展北緯30°の地点で見える北極星の高度は、約何度ですか。また、星の日周運動が1時間に約15°なのは、なぜですか。

北極星の高度は、その地点の緯度とほぼ同じです。

星の動きは地球の自転による見かけの動きで、地球は1時間に15°自転します。

答え:約30°。地球が1時間に15°自転するから。

見える星座が季節で変わるのはなぜ? 星の1年の動き

📄 プリント11ページ

答え:地球が太陽のまわりを公転するので、同じ時刻に見える星座の位置が、1か月に約30°ずつ東から西へ移り、1年でもとにもどります(年周運動)。真夜中に南に見える星座は、太陽と反対側にある星座です。

夏の夜にはさそり座、冬の夜にはオリオン座が見えます。メリーゴーランドに乗って回ると外の景色が順に見えてくるように、地球が公転するので、見える星座が変わります。

東西南12月15日1月15日2月15日3月15日30°東から西へ
同じ時刻の星座は、1か月に約30°ずつ東から西へ移る

理由:360°÷12か月=30°。30°÷15°=2時間なので、南中する時刻は1か月に約2時間早くなります。例:1月15日の午後10時に南中したオリオン座は、2か月後の3月15日には、2か月×2時間=4時間早い、午後6時ごろに南中します。

太陽春分夏至秋分冬至しし座さそり座ペガスス座オリオン座真夜中に南に見える公転の向き
地球の位置と、真夜中に南に見える星座
  • 真夜中に南に見える星座は、地球から見て太陽と反対側にある星座です。太陽と同じ方向の星座は、昼の空にあって見えません。
  • 1か月後の真夜中に南に見えるのは、東どなりの星座です。
地球の位置 真夜中に南に見える 見えない
春分 しし座 ペガスス座
夏至 さそり座 オリオン座
秋分 ペガスス座 しし座
冬至 オリオン座 さそり座

まちがえやすい

✕ 季節の星座は、太陽と同じ方向にある星座 → ◯ 真夜中に南に見えるのは、太陽と反対側の星座

基本冬至のころ、昼の空にあって見えない星座は、上の表の4つのうちどれですか。

冬至の列の「見えない」を見ます。冬至のころ、太陽はさそり座の方向にあります。

答え:さそり座

標準11月15日の午後11時に南中した星座は、2か月後の1月15日には、何時ごろに南中しますか。

南中する時刻は、1か月に約2時間早くなります。

2か月×2時間=4時間早い。午後11時の4時間前は 午後7時

答え:午後7時ごろ

黄道と、日付と時刻が両方変わるときの星座の位置

📄 プリント12ページ

答え:天球の上の太陽の通り道を黄道といい、太陽は星座の間を、西から東へ1年かけて移って見えます。日付と時刻が両方変わるときは、月の差×30°と時刻の差×15°を、別々に動かして合わせます。

おうし座ふたご座かに座しし座おとめ座てんびん座さそり座いて座やぎ座みずがめ座うお座おひつじ座太陽公転の向きこの方向に太陽が見える太陽は星座の間を西から東へ
黄道:太陽は星座の間を西から東へ移る

黄道の近くの12の星座を黄道12星座といいます(名前は覚えなくてかまいません)。

北極太陽真夜中明け方南東西南東しし座さそり座ペガスス座オリオン座自転の向き
南に見える星座から、90°先が東の空、反対に90°が西の空

南に見える星座から、公転の向きに90°先が東の空、反対に90°が西の空です。時刻が進むと、南に見える星座は東どなりへ移ります(6時間で90°)。夏至のころの真夜中は、南=さそり座・東=ペガスス座・西=しし座、明け方は、南=ペガスス座・東=オリオン座です。

日付と時刻の両方が変わるとき:

  • 月の差×30°を求める。
  • 時刻の差×15°を求める。
  • 向きをそろえて合わせる。「あと」は西へ、「前」は東へ。同じ向きなら足し、反対なら引く(なぜ:年周運動も日周運動も、まず別々に動かしてから合わせるから)。

例1:午後9時に南中した星座は、1か月後の午後11時には、西へ30°(1か月後)+西へ30°(2時間後)=西へ60°の所にあります。例2:同じ星座は、1か月後の午後7時には、西へ30°(1か月後)、東へ30°(2時間前)なので、南中します(前の見出しの「1か月で2時間早く」と同じです)。

まちがえやすい

✕ 日付と時刻の一方だけで動かす → ◯ 両方で動かして合わせる

✕ 黄道の上の太陽も、星座と同じく東から西へ移る → ◯ 太陽は星座の間を西から東へ移って見える

基本太陽が星座の間を移って見える向きは、東から西、西から東のどちらですか。

地球の公転のため、太陽は星座の間を移って見えます。星座が東から西へ動いて見えるのとは反対です。

答え:西から東

標準午後8時に南中した星座は、2か月後の午後6時には、真南から東西どちらへ何度の所に見えますか。

2か月後:西へ 30°×2=60°

午後8時の2時間前(午後6時):東へ 15°×2=30°

向きが反対なので引く:60°−30°=30°

答え:西へ30°の所

発展午後7時に南中した星座は、1か月後の午後11時には、真南から東西どちらへ何度の所に見えますか。

1か月後:西へ 30°

午後7時の4時間後(午後11時):西へ 15°×4=60°

同じ向きなので足す:30°+60°=90°

答え:西へ90°の所

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 観測者の真上にある点を何といいますか。

    答え:天頂

  2. 天球の上で、天頂と真南・真北を結ぶ線を何といいますか。

    答え:子午線

  3. 天体の位置を表す、方位と、地平線から測った角度のうち、角度のほうを何といいますか。

    答え:高度

  4. 太陽が真南にきたときの、地平線から測った角度を何といいますか。

    答え:南中高度

  5. 太陽は、天球の上を1時間に何度動いて見えますか。

    答え:15°

  6. 太陽や星が、1日に1回、天球の上を東から西へ回るように見える動きを何といいますか。

    答え:日周運動

  7. 透明半球に印をつけるとき、ペン先の何が中心 O に重なる位置に印をつけますか。

    答え:影

  8. 0.4時間は、何分ですか。

    答え:24分

  9. 地球は、どちらの向きに自転していますか。

    答え:西から東

  10. 北極の上から見ると、地球の自転の向きは何回りですか。

    答え:反時計回り

  11. 昼が最も長く、南中高度が最も高い日を何といいますか。

    答え:夏至

  12. 季節が生じる原因は、地球と太陽の距離ではなく、何の傾きですか。

    答え:地軸

  13. 地軸は、公転面に垂直な方向から何度傾いていますか。

    答え:23.4°

  14. 北緯36°の地点の、春分・秋分の日の南中高度は何度ですか。

    答え:54°

  15. 北緯36°の地点の、夏至の日の南中高度は何度ですか。

    答え:77.4°

  16. 北の空の星が、そのまわりを回って見える星は何ですか。

    答え:北極星

  17. 北極星の高度は、その地点の何とほぼ同じですか。

    答え:緯度

  18. 同じ時刻に見える星座は、1か月で約何度、東から西へ動いて見えますか。

    答え:30°

  19. 天球の上の、太陽の通り道を何といいますか。

    答え:黄道

  20. 同じ星座が南中する時刻は、1か月で約何時間早くなりますか。

    答え:2時間

まとめ

空の動きは、地球の自転・公転・地軸の傾きで説明できます。太陽も星も、地球が西から東へ自転するので、東から西へ1時間に15°動いて見えます(日周運動)。透明半球の記録からは「長さ÷1時間の長さ=時間」で日の出や南中の時刻が分かります。四季が生じる本当の理由は、地球と太陽の距離ではなく、地軸が23.4°傾いたまま公転することです。南中高度は、春分・秋分が「90°−緯度」、夏至は+23.4°、冬至は−23.4°です。星座は、公転のため同じ時刻の位置が1か月に約30°ずつ西へ移り(年周運動)、太陽は黄道の上を星座の間を西から東へ動きます。プリントの確認問題で、計算と図の読み取りを手を動かして練習してみてください。

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▶ 天体の動き 授業用プリント(全21ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ

保護者の方へ:この単元は、空を見上げた様子を「地球が動いている」と頭の中で入れかえて考える力が土台です。「回転いすに座って回ると、まわりの景色はどちらへ流れて見える?」と一緒に試してみると、太陽や星が東から西へ動いて見える理由に気づく助けになります。計算は「1時間に15°」と「1か月に30°」の2つが中心です。
理科
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