【中1理科】植物のからだのつくりとはたらきの要点まとめ|花のつくり・植物の分類

中1理科「植物のからだのつくりとはたらき」のうち、観察の道具の使い方、花のつくり、植物の分類を、図と例題で1つずつ確かめるページです。分類は、「種子をつくるか → 胚珠は子房の中か → 子葉は何枚か」と順にたどると決まります。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • ルーペは目に近づけて持ち、動かせる物は物を、動かせない物は顔(体)を動かしてピントを合わせる
  • 顕微鏡の倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率(高くすると、視野はせまく暗くなる)
  • 花は外側からがく → 花弁 → おしべ → めしべ。受粉すると子房は果実に、胚珠は種子になる
  • 被子植物=胚珠が子房の中、裸子植物=胚珠がむき出し(子房が無いので果実はできない)
  • 分類は、種子をつくるか → 胚珠は子房の中か → 子葉は何枚か、の順に当てて決める

つまずき注意:受粉は、花粉がめしべの先の柱頭につくこと。果実になるのは子房、種子になるのは胚珠。

光合成・呼吸・蒸散は中2理科で学ぶので、中2理科「植物のからだのつくりとはたらき」で解説しています。

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▶ 植物のからだのつくりとはたらき 授業用プリント(全20ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧 17ページ/答えと解説 18〜20ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

ルーペの使い方とスケッチのしかた

📄 プリント2ページ

答え:ルーペは目に近づけて持ち、ピントは、動かせる物なら観察する物を、動かせない物なら顔(体)を前後に動かして合わせます。スケッチは、細い1本の線と小さな点でかきます。

ルーペ(目に近づけて持つ)観察する物観察する物を前後に動かして、ピントを合わせる出典:写真:Ildar Sagdejev (Specious)(CC BY-SA 4.0)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
ルーペは目に近づけて持つ。動かすのは、ルーペではなく物(か顔)

理由:ルーペは小さな物を大きく見る道具です。目に近づけたまま、見たい物との間を調節するので、ルーペそのものは動かしません。手に持てる葉や花は、物の方を前後に動かします。木に咲いている花のように動かせない物は、ルーペを持ったまま顔(体)を前後に動かします。ルーペで太陽を見てはいけません(目をいためます)。

スケッチのしかた:

  • よくけずった鉛筆で、細い1本の線と小さな点ではっきりかく。
  • 影をつけない・ぬりつぶさない・線を重ねがきしない。
  • 観察する物だけをかく(まわりの物はかかない)。

スケッチは、特徴を伝えるためのものです。美術のデッサンのように、影をつけて上手に見せる必要はありません。スケッチには、観察した日・場所・天気と、気づいたこと(色・手ざわり・大きさなど)を言葉で書きそえます。例:「4月20日 晴れ 校庭 タンポポの花 花の直径は約3cm。さわるとやわらかい。細長いものがたくさん集まっている。」

まちがえやすい

✕ ルーペを花に近づけたり遠ざけたりしてピントを合わせる → ◯ ルーペは目に近づけたまま、花のほうを動かす(花が動かせないときは顔を動かす)

✕ スケッチに影をつけたり、線を何度もなぞったりする → ◯ 細い1本の線と点でかく

基本次のア〜ウのうち、手に持った葉をルーペで観察するときの正しい使い方を選びなさい。ア ルーペを目から離して持ち、葉に近づけたり遠ざけたりする イ ルーペを目に近づけて持ち、葉を前後に動かす ウ ルーペを葉の近くに固定して、顔を前後に動かす

ルーペは目に近づけて持ちます。葉は手に持てる(動かせる)ので、動かすのは葉の方です。顔を動かすのは、動かせない物を見るときです。

答え:イ

標準スケッチに書きそえる記録として、観察した日・場所のほかに、あと2つ書くとよいことは何ですか。

プリントの見本には、日・場所のほかに、天気と、気づいたこと(色・手ざわり・大きさなど)が書かれています。

答え:天気、気づいたこと(色・手ざわり・大きさなど)

双眼実体顕微鏡と、3つの道具の使い分け

📄 プリント3ページ

答え:双眼実体顕微鏡は、観察する物を20〜40倍ほどで立体的に見られる道具です。プレパラートをつくらずにそのまま観察でき、上下左右は逆になりません。ピントは、右目だけで微動ねじ、左目だけで視度調節リングで合わせます。

接眼レンズ鏡筒対物レンズステージ視度調節リング粗動ねじ微動ねじ出典:写真:Cornischong at lb.wikipedia(CC BY-SA 3.0)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
双眼実体顕微鏡

使い方の順:

  1. 接眼レンズを両目の幅に合わせ、左右の見える範囲(視野)が重なって1つに見えるようにする。
  2. 粗動ねじをゆるめ、鏡筒を上下させて、およそのピントを合わせる。
  3. 右目だけでのぞきながら、微動ねじでピントを合わせる。
  4. 左目だけでのぞきながら、視度調節リングを回してピントを合わせる。

理由:右目と左目で見え方がちがうことがあるからです。右目は微動ねじ、左目は視度調節リングで合わせると、両目ではっきり立体的に見えます。

ルーペ 双眼実体顕微鏡 顕微鏡
観察する物の例 道ばたや校庭に咲いている花・葉 持ち帰った花のつくり・小さな種子(ルーペより大きく、立体的に見たい物) 花粉のように、ルーペや双眼実体顕微鏡ではくわしく見えない小さな物
プレパラート いらない いらない いる
上下左右 逆にならない 逆にならない 逆に見える

選び方の順:観察する物に合わせて、上から順に考えます。その場で少し大きくして見るなら「ルーペ」。持ち帰った花や種子を、ルーペより大きく、プレパラートをつくらずに立体的に見るなら「双眼実体顕微鏡」。ルーペや双眼実体顕微鏡ではくわしく見えない小さな物なら「顕微鏡」(プレパラートをつくる)です。

まちがえやすい

✕ 両目でいっしょにピントを合わせようとする → ◯ 右目では微動ねじ、左目では視度調節リングと、片目ずつ合わせる

標準次の観察に合う道具を、ア〜ウから1つずつ選びなさい。ア ルーペ イ 双眼実体顕微鏡 ウ 顕微鏡 (1) 道ばたに咲いているタンポポの花を、その場で見る (2) 持ち帰ったタンポポの花を、プレパラートをつくらずに、立体的に見る (3) タンポポの花粉を見る

(1) その場で少し大きくして見るので、ルーペ。

(2) プレパラートをつくらず、立体的に見るので、双眼実体顕微鏡。

(3) 花粉のように小さな物は、プレパラートをつくって顕微鏡で見ます。

答え:(1) ア (2) イ (3) ウ

顕微鏡の使い方:6つの手順と、そのわけ

📄 プリント4ページ

答え:顕微鏡は、低い倍率で見つけてから、プレパラートと対物レンズを横から見ながら近づけ、のぞきながら遠ざけてピントを合わせます。

調節ねじアームクリップ鏡台接眼レンズ鏡筒レボルバー対物レンズステージしぼり反射鏡出典:写真:Kvr.lohith(CC BY-SA 4.0)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
顕微鏡の部分の名前

6つの手順と、そのわけ:

  1. 直射日光の当たらない、明るく水平な所に置く。わけ:反射鏡で日光を目に入れると、目をいためるから。
  2. 接眼レンズ → 対物レンズの順にとりつける。わけ:鏡筒にほこりが入らないように。
  3. 対物レンズをいちばん低い倍率にし、接眼レンズをのぞきながら、反射鏡としぼりで視野全体を明るくする。わけ:低い倍率は見える範囲が広く、観察する物を探しやすいから。
  4. プレパラートをステージにのせ、横から見ながら調節ねじを回し、対物レンズとプレパラートをできるだけ近づける。わけ:のぞきながらだと、近づきすぎても分からず、ぶつけて割ってしまうから。
  5. 接眼レンズをのぞきながら、調節ねじを④と反対に回し、対物レンズとプレパラートを遠ざけながらピントを合わせる。わけ:遠ざける向きなら、ぶつける心配がないから。
  6. 観察したい物を視野の中央に動かしてから、レボルバーを回して高い倍率の対物レンズにかえ、しぼりで明るさを調節する。わけ:高い倍率では見える範囲がせまくなり、中央にない物は見えなくなるから。
部分 はたらき
接眼レンズ のぞく側のレンズ。倍率が決まるレンズの1つ
対物レンズ・レボルバー 対物レンズは、プレパラートに近い側のレンズ。レボルバーを回して、倍率のちがう対物レンズにかえる
ステージ・クリップ ステージは、プレパラートをのせる台。クリップで、プレパラートをとめる
反射鏡・しぼり 視野の明るさを調節する
調節ねじ 回して、対物レンズとプレパラートの間をかえ、ピントを合わせる
鏡筒・アーム・鏡台 鏡筒は、2つのレンズをつなぐ筒。アームは、持つところ。鏡台は、全体をのせる台

覚え方:「横から見ながら近づけて、のぞきながら遠ざける」。

まちがえやすい

✕ 接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを近づける → ◯ 近づけるときは横から見る(ぶつけて、プレパラートを割ったり、レンズをいためたりする)

基本顕微鏡にレンズをとりつけるとき、先にとりつけるのは接眼レンズと対物レンズのどちらですか。また、その順にするのはなぜですか。

手順の②で、接眼レンズ → 対物レンズの順にとりつけます。

答え:接眼レンズ。鏡筒にほこりが入らないようにするため。

理由ピントを合わせるとき、接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを遠ざける向きに調節ねじを回すのはなぜですか。

「遠ざける向き」と「ぶつけない」の2つを入れて書きます。

答え:遠ざける向きなら、対物レンズとプレパラートがぶつかる心配がないから。

倍率と見え方、プレパラートのつくり方

📄 プリント5ページ

答え:倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率です。倍率を高くすると、視野(見える範囲)はせまく、暗くなります。ふつうの顕微鏡は上下左右が逆に見えるので、見えている向きにプレパラートを動かすと、物が中央に来ます。

倍率が低いとき 倍率が高いとき
見える範囲(視野) 広い せまい
視野の明るさ 明るい 暗い(しぼりで調節)
対物レンズの長さ 短い 長い(プレパラートとの間は近い)
接眼レンズの長さ 長い 短い
見たい物視野(見えているようす)右上へプレパラートを動かす向き
見えている向きにプレパラートを動かすと、物が中央に来る

理由:ふつうの顕微鏡では、上下左右が逆に見えます。そのため、プレパラートを動かす向きと、見えている物が動く向きは逆になり、右上に見える物を中央に持ってくるには、プレパラートを右上に動かします。双眼実体顕微鏡では、上下左右は逆になりません。

プレパラートのつくり方:①スライドガラスに、観察する物をのせる。②水を1滴落とす。③カバーガラスを端からゆっくり下ろす(気泡が入らないように)。

ゆっくり下ろすカバーガラス水観察する物スライドガラス
カバーガラスは端からゆっくり下ろす

まちがえやすい

✕ 右上に見える物を中央に動かすので、プレパラートを左下に動かす → ◯ 右上に動かす(逆に見えているので、見えている向きに動かす)

✕ 初めから高い倍率にして、観察する物を探す → ◯ 低い倍率で見つけ、中央に動かしてから、高い倍率にする

基本接眼レンズが10倍、対物レンズが20倍のとき、倍率は何倍ですか。

倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率なので、10×20=200(倍)

答え:200倍

標準視野の右下に見える物を、中央に動かすには、プレパラートをどの向きに動かしますか。

上下左右が逆に見えるので、見えている向きに動かします。

答え:右下

標準倍率を200倍から400倍に上げました。視野の広さと明るさは、それぞれどうなりますか。

倍率を高くすると、見える範囲はせまくなり、視野は暗くなります(暗くなった分は、しぼりで調節します)。

答え:視野はせまくなり、暗くなる

花のつくり:外側からの順と、部分の名前

📄 プリント6ページ

答え:アブラナやサクラの花は、外側からがく → 花弁(花びら)→ おしべ → めしべの順についていて、中心にめしべがあります。やくはおしべの先で中に花粉が入り、柱頭はめしべの先、子房はめしべのもとのふくらみ、胚珠は子房の中のつぶです。

がく4枚花弁4枚おしべ6本めしべ1本外側内側
アブラナの花:がく4枚・花弁4枚・おしべ6本・めしべ1本
めしべ(大きくした図)やく花弁がくおしべめしべ柱頭子房胚珠出典:絵:Köhler『Medizinal-Pflanzen』(1887年ころ)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
やく・柱頭・子房・胚珠の場所
部分 どこにある? 何?
やく おしべの先。中に花粉が入っている
柱頭 めしべの先の部分
子房 めしべのもとのふくらんだ部分
胚珠 子房の中にあるつぶ

花によって、数や形はちがいます。

離弁花(サクラ)花弁が1枚ずつ離れている合弁花(アサガオ)花弁がくっついている出典:写真:Shuvaev(CC BY 4.0)、Audrey from Central Pennsylvania, USA(CC BY 2.0)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
離弁花と合弁花
離弁花 合弁花
花弁 1枚1枚離れている くっついている
例 アブラナ・サクラ・エンドウ・ホウセンカ ツツジ・アサガオ・タンポポ・ヒマワリ

見分け方:花弁が根もとまで1枚1枚離れているなら離弁花、根もとでくっついてつながっているなら合弁花です(ツツジやアサガオは、先が分かれて見えても、根もとはつながっています)。

まちがえやすい

✕ がくは花弁の内側にある → ◯ がくは花弁の外側(いちばん外)にある

基本おしべの先にあって、中に花粉が入っている部分を何といいますか。また、めしべのもとのふくらんだ部分の中にある、つぶを何といいますか。

おしべの先が「やく」、めしべのもとのふくらみが「子房」で、その中にあるのが「胚珠」です。

答え:やく、胚珠

標準ツツジ・ヒマワリ・サクラ・ホウセンカのうち、合弁花をすべて選びなさい。

花弁が根もとでくっついている花が合弁花です。サクラとホウセンカは、花弁が1枚1枚離れている離弁花です。

答え:ツツジ、ヒマワリ

受粉すると、花のどこが何になる?

📄 プリント7ページ

答え:花粉がめしべの柱頭につくことを受粉といいます。受粉すると、子房は果実に、胚珠は種子になります。

受粉すると子房→果実胚珠→種子柱頭花粉子房胚珠果実種子出典:絵:Köhler『Medizinal-Pflanzen』(1887年ころ)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
子房は果実に、胚珠は種子に

花のあとの流れ:やくで花粉ができる → こん虫や風に運ばれる → 柱頭につく(受粉)→ 子房が果実に、胚珠が種子に → 種子が発芽 → 新しい植物。花は、子孫を残すはたらきをしています。

果実(子房が育った物) 種子(胚珠が育った物)
エンドウ さや 中の豆
アブラナ 花のあとにできる細長い実 実の中に並ぶつぶ

理由(見つけたことから考える):エンドウのさやの中に豆が5つ入っていたなら、種子は胚珠が育った物なので、花のときの子房の中に、胚珠は5つ以上ありました。果実を割ると中に種子が入っているのは、花のとき、種子のもとの胚珠が子房の中にあったからです。

まちがえやすい

✕ 胚珠が果実になる → ◯ 胚珠は種子、子房が果実になる

✕ 受粉は、花粉がめしべのもと(子房)につくこと → ◯ めしべの先の柱頭につくこと

基本花粉がめしべの柱頭につくことを何といいますか。また、そのあと、子房は何になりますか。

柱頭に花粉がつくことが受粉です。子房が育った物が果実です。

答え:受粉、果実

標準ある果実を割ると、中に種子が7個入っていました。この果実になった子房の中に、花のとき、胚珠は何個以上ありましたか。

種子は胚珠が育った物です。種子が7個あるので、もとの胚珠は7個以上です。

答え:7個以上

マツにも花はある? 種子のもとはどこにある?

📄 プリント8ページ

答え:マツにも花があり、雌花(新しい枝の先)と雄花(枝のもとの方)があります。花弁・がくは無く、雌花のりん片には胚珠がむき出しでついています。マツには子房が無いので、果実はできません。

雄花

出典:写真:KENPEI(CC BY-SA 3.0)、Ed Iglehart(CC BY-SA 2.0)、S. Rae from Scotland, UK(CC BY 2.0)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた

雌花が育ってまつかさになる
雌花のりん片胚珠雄花のりん片花粉のう出典:絵:Siebold・Zuccarini『Flora Japonica』(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
雌花のりん片は胚珠、雄花のりん片は花粉のう
雌花 雄花
つく場所 新しい枝の先 枝のもとの方
りん片にある物 胚珠(むき出し) 花粉のう(中に花粉)
そのあと 育ってまつかさになる 花粉が風に運ばれる

受粉から種子まで:雄花の花粉のうで花粉ができる → 風に運ばれる → 雌花の胚珠に直接つく(受粉)→ 胚珠が種子になる → 雌花が育ってまつかさになる。マツの花粉には空気の入った袋があり、風で運ばれやすくなっています。

理由:果実は子房が育った物です。マツには子房が無いので、まつかさは果実ではありません。種子は、りん片の間にあります。

まちがえやすい

✕ まつかさは、マツの果実 → ◯ 雌花が育った物。子房が無いので、果実はできない

✕ マツの花粉は雌花でつくられる → ◯ 雄花の花粉のうでつくられる

基本マツの雌花と雄花のうち、りん片に花粉のうがあるのはどちらですか。

花粉は雄花の花粉のうでつくられます。雌花のりん片には胚珠がついています。

答え:雄花

理由マツのまつかさが、果実ではないのはなぜですか。

「子房が無い」と「果実は子房が育った物」の2つを入れて書きます。

答え:マツには子房が無く、果実は子房が育った物なので、まつかさは果実ではないから。

被子植物と裸子植物は、どこがちがう?

📄 プリント9ページ

答え:胚珠が子房の中にある植物が被子植物、子房が無く胚珠がむき出しの植物が裸子植物です。花が咲き、種子でふえる植物をまとめて種子植物といいます。果実は、被子植物にはできて、裸子植物にはできません。

被子植物 裸子植物
胚珠のようす 子房の中にある むき出し(子房が無い)
果実 できる(子房が育つ) できない
花粉の運ばれ方 こん虫や風など マツは風
例 アブラナ・サクラ・ツツジ・イネ マツ・スギ・イチョウ・ソテツ・セコイア

理由:「被子」は種子のもと(胚珠)が包まれている、「裸子」はむき出し(はだか)という意味です。アブラナの花とマツの花を、同じはたらきの部分でくらべると、次のようになります。

はたらき アブラナの花(被子植物) マツの花(裸子植物)
種子になる 胚珠(子房の中) 雌花のりん片の胚珠(むき出し)
果実になる 子房 無い(子房が無い)
花粉が入っている やく 雄花のりん片の花粉のう

特徴から、なかまを決める:「胚珠がどこにあるか」で、被子植物か裸子植物かが決まります。例:ツツジは、花が咲き、胚珠が子房の中にあるので被子植物(種子植物)。スギは、花が咲き、子房が無く、胚珠がむき出しなので裸子植物(種子植物)。ゼンマイは、花が咲かず胞子でふえるので、種子植物ではありません(次の見出し)。

覚え方(語呂合わせ):「粗末な椅子、せこいらしい」= ソテツ・マツ・イチョウ・スギ・セコイア(らしい=裸子)。

まちがえやすい

✕ イチョウのぎんなんは果実 → ◯ ぎんなんは種子(イチョウは裸子植物なので、果実ではない)

基本ソテツ・ツツジ・イネ・イチョウのうち、裸子植物をすべて選びなさい。

ツツジとイネは、胚珠が子房の中にある被子植物です。

答え:ソテツ、イチョウ

標準サクラとスギのうち、果実ができるのはどちらですか。また、その理由を書きなさい。

果実は子房が育った物です。サクラは被子植物で子房があり、スギは裸子植物で子房が無いので、果実はできません。

答え:サクラ。被子植物で子房があり、その子房が育って果実になるから。

子葉・葉脈・根で、単子葉類と双子葉類を見分ける

📄 プリント10ページ

答え:被子植物は、単子葉類(子葉1枚・平行脈・ひげ根)と双子葉類(子葉2枚・網状脈・主根と側根)に分けられます。

単子葉類 双子葉類
子葉の数 1枚 2枚
葉脈(葉に見えるすじ) 平行脈(すじが平行に並ぶ) 網状脈(すじが網の目のよう)
根 ひげ根(同じくらいの太さの細い根がたくさん) 主根(太い根)と、そこから出る側根(細い根)
例 イネ・トウモロコシ・ユリ・ツユクサ・ススキ・ムギ アブラナ・サクラ・エンドウ・ホウセンカ・ヒマワリ・タンポポ・アサガオ・ツツジ

子葉は、種子が発芽したとき、最初に出る葉です。

子葉子葉子葉が1枚(単子葉類)子葉が2枚(双子葉類)
左が単子葉類(子葉1枚)、右が双子葉類(子葉2枚)
平行脈(単子葉類)網状脈(双子葉類)出典:絵:F. Elfving『Kasvitieteen oppikirja』(1930)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
左が単子葉類の平行脈、右が双子葉類の網状脈
ひげ根単子葉類

出典:絵:F. Elfving『Kasvitieteen oppikirja』(1930)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた

左が単子葉類のひげ根、右が双子葉類の主根と側根

理由(1つの特徴から、ほかの特徴を考える):この3つの特徴は、なかまごとにセットになっています。根がひげ根なら単子葉類なので、子葉は1枚、葉脈は平行脈です。葉脈が網状脈なら双子葉類なので、子葉は2枚、根は主根と側根です。双子葉類は、花弁のようすで離弁花類と合弁花類に分けられます(花のつくりの見出し)。

覚え方:「単子葉類は、子葉1枚・平行脈・ひげ根」。

まちがえやすい

✕ トウモロコシの葉脈を網目にかく → ◯ トウモロコシは単子葉類なので、平行脈(すじを平行にかく)

基本根がひげ根の植物は、子葉が何枚で、葉脈はどんなようすですか。

ひげ根は単子葉類の特徴です。単子葉類は、子葉1枚・平行脈・ひげ根のセットです。

答え:子葉は1枚、葉脈は平行脈

標準ススキとヒマワリのうち、根が主根と側根でできているのはどちらですか。

ススキは単子葉類でひげ根、ヒマワリは双子葉類で主根と側根です。

答え:ヒマワリ

発展ユリ・ヒマワリ・ツユクサ・アサガオのうち、子葉が2枚の植物をすべて選びなさい。

子葉が2枚なのは双子葉類です。ユリとツユクサは単子葉類です。

答え:ヒマワリ、アサガオ

種子をつくらない植物は、どうふえる? シダ植物とコケ植物

📄 プリント11ページ

答え:花が咲かず種子もつくらない植物は、胞子でふえます。シダ植物は根・茎・葉の区別がある、コケ植物は区別がないのがちがいです。

葉茎(地下茎)根葉の裏胞子のうシダ植物(オシダ)胞子のうを切った図(胞子のうの中に胞子ができる)

出典:絵:Köhler『Medizinal-Pflanzen』(1887年ころ)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた

シダ植物(オシダ):葉の裏に胞子のうがある
雌株のかさを切った図雌株雄株仮根胞子のう出典:絵:『Meyers Konversations-Lexikon』(1890年ころ)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
コケ植物(ゼニゴケ):根・茎・葉の区別がない

胞子は、胞子のうの中でできる小さな粒です。湿った所に落ちると、発芽して育ちます。

シダ植物 コケ植物
根・茎・葉 区別がある 区別がない
胞子のう 葉の裏につく 雌株にできる
例 イヌワラビ・ゼンマイ・スギナ・ワラビ ゼニゴケ・スギゴケ

理由(特徴のくわしい点):イヌワラビや図のオシダの茎は地下にあり(地下茎)、地上に出ているのは葉です。ツクシは、スギナの胞子をつくる部分です。コケ植物の根のように見える仮根は、からだを地面などに固定するはたらきで、水は、からだの表面全体から吸収します。コケ植物には雄株と雌株があります。

覚え方(語呂合わせ):「吉田の犬、全然すぎな」= シダ・イヌワラビ・ゼンマイ・スギナ。

まちがえやすい

✕ コケ植物は仮根から水を吸う → ◯ 水はからだの表面全体から吸う(仮根はからだを固定する)

✕ イヌワラビの地上に出ている部分は茎 → ◯ 葉(茎は地下にある)

基本ゼンマイ・スギナ・ゼニゴケ・イヌワラビのうち、根・茎・葉の区別がないのはどれですか。

ゼンマイ・スギナ・イヌワラビはシダ植物で、根・茎・葉の区別があります。

答え:ゼニゴケ

標準ツクシは、スギナのどのようなはたらきをする部分ですか。

スギナはシダ植物で、種子ではなく胞子でふえます。

答え:胞子をつくる部分

植物の分類:観点と基準で、なかま分けする

📄 プリント12ページ

答え:分類は、共通点と相違点をもとに、生物をなかま分けすることです。何に注目するか(観点)と、どう分けるか(基準)を決めて分けます。初めて見る植物は、種子をつくるか → 胚珠は子房の中か → 子葉は何枚か → 花弁は離れているかの順に特徴を当てると、なかまが決まります。

植物種子をつくる種子をつくらない(胞子でふえる)種子植物胚珠が子房の中胚珠がむき出し根・茎・葉の区別がある被子植物裸子植物シダ植物子葉が1枚子葉が2枚単子葉類双子葉類花弁が離れている花弁がくっついている離弁花類合弁花類イネトウモロコシアブラナサクラツツジアサガオマツイチョウイヌワラビゼンマイ
植物の分類:上の枝から順に「はい・いいえ」でたどる

観点が変わると、分け方も変わる:同じ4つの植物でも、観点が変わると結果が変わります。

スギ ススキ ゼンマイ ヒマワリ
観点:種子をつくるか つくる つくる つくらない つくる
観点:子房があるか 無い ある 無い ある

「種子をつくるか」では、ゼンマイだけが分かれます。「子房があるか」では、「スギ・ゼンマイ」と「ススキ・ヒマワリ」の2つに分かれます。

初めて見る植物のなかまを決める手順:

  1. 種子をつくるか(つくらない → シダ植物かコケ植物。根・茎・葉の区別があればシダ植物)
  2. 胚珠は子房の中か(中 → 被子植物、むき出し → 裸子植物)
  3. 子葉は何枚か(葉脈や根でもよい。1枚 → 単子葉類、2枚 → 双子葉類)
  4. 双子葉類なら、花弁は離れているか(離れている → 離弁花類、くっついている → 合弁花類)

覚え方:「分類は、観点と基準を決めて分ける」。

まちがえやすい

✕ 花が咲かない植物は、どれもコケ植物 → ◯ 花が咲かず胞子でふえる植物には、シダ植物もある。根・茎・葉の区別があればシダ植物

標準花が咲かず、胞子でふえ、根・茎・葉の区別がない植物は、何というなかまですか。

① 種子をつくらない → シダ植物かコケ植物。② 根・茎・葉の区別がないので、コケ植物。

答え:コケ植物

標準花が咲いて種子ができ、子房が無く、胚珠がむき出しの植物は、何というなかまですか。

① 種子をつくる(種子植物)。② 胚珠がむき出しなので、裸子植物。

答え:裸子植物(種子植物)

発展サクラ・ツツジ・アサガオ・ヒマワリを「花弁が離れているか」で2つに分けるとき、離れている植物はどれですか。

サクラは花弁が1枚1枚離れている離弁花、ツツジ・アサガオ・ヒマワリは花弁がくっついている合弁花です。

答え:サクラ

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. ルーペで、動かせない物を観察するとき、ピントを合わせるために前後に動かすのは何?

    答え:顔(体)

  2. 双眼実体顕微鏡で、右目だけでのぞきながらピントを合わせるのは、何を使う?

    答え:微動ねじ

  3. プレパラートをつくらずに、立体的に見られる顕微鏡を何という?

    答え:双眼実体顕微鏡

  4. 顕微鏡で、ぶつけないために、対物レンズとプレパラートを近づけるときは、どこから見る?

    答え:横

  5. 接眼レンズが10倍、対物レンズが20倍のとき、顕微鏡の倍率は何倍?

    答え:200倍

  6. 顕微鏡の倍率を高くすると、視野の広さはどうなる?

    答え:せまくなる

  7. 花を外側から順に並べたとき、花弁の外側にあるのはどれ?

    答え:がく

  8. おしべの先にあり、中に花粉が入っている部分を何という?

    答え:やく

  9. 花粉がめしべの先につくことを何という?

    答え:受粉

  10. 受粉すると、子房は何になる?

    答え:果実

  11. 受粉すると、胚珠は何になる?

    答え:種子

  12. 花弁が根もとでくっついている花を何という?

    答え:合弁花

  13. マツの雌花が育った物を何という?

    答え:まつかさ

  14. 子房が無く、胚珠がむき出しの植物のなかまを何という?

    答え:裸子植物

  15. 胚珠が子房の中にある植物のなかまを何という?

    答え:被子植物

  16. 子葉が1枚の被子植物のなかまを何という?

    答え:単子葉類

  17. 双子葉類の葉脈を何という?

    答え:網状脈

  18. シダ植物やコケ植物が、ふえるためにつくる小さな粒を何という?

    答え:胞子

  19. コケ植物の、根のように見える部分を何という?

    答え:仮根

  20. 分類をするときの、何に注目するか、にあたる言葉を何という?

    答え:観点

まとめ

観察の道具は、ルーペ・双眼実体顕微鏡・顕微鏡を物に合わせて使い分け、顕微鏡は低い倍率から始めます。花は、外側からがく・花弁・おしべ・めしべの順で、受粉すると子房は果実に、胚珠は種子になります。胚珠が子房の中にあるのが被子植物、むき出しなのが裸子植物で、被子植物は子葉の数などで単子葉類と双子葉類に分けられます。種子をつくらない植物は、胞子でふえるシダ植物とコケ植物です。分類は、観点と基準を決めて、上の枝から順にたどります。プリントの確認問題で、手を動かして練習してみてください。

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▶ 植物のからだのつくりとはたらき 授業用プリント(全20ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧 17ページ/答えと解説 18〜20ページ

保護者の方へ:この単元は、観察の道具の使い分けと、植物を「種子をつくるか」「胚珠は子房の中か」と順に分けていく考え方が土台です。身近な花や野菜を見ながら、「この花は花弁が離れているか、くっついているか」「この葉のすじは平行か網目か」と一緒に探してみると、分類の観点が身につきやすくなります。
理科
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