【中1理科】地層と大地の変化の要点まとめ|示相化石・示準化石としゅう曲・断層の違い

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • しゅう曲=地層が曲がったもの。断層=地層が切れてずれたもの(どちらもおもにプレートの動きで起こる)
  • 土砂は海岸に近い方から れき → 砂 → 泥 の順に積もる。粒が小さくなれば深く、大きくなれば浅くなったと読む
  • 標高=地点の標高−地表からの深さ。かぎ層の上の面の標高をくらべて、低い方へ傾いていると考える
  • 示相化石=当時の環境が分かる化石。示準化石=地層の時代が分かる化石(広い範囲に、短い期間だけ栄えた生物)
  • 地層は下の層ほど古い。断層やしゅう曲は、切られた・曲げられた地層がすべてできた後に起こった

つまずき注意:しゅう曲は曲がったもの、切れてずれたのは断層。示相化石は環境、示準化石は時代。

中1理科「地層と大地の変化」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元は、「地層・岩石・化石から、大むかしの土地のようすを読みとる」ことが中心です。しゅう曲と断層、示相化石と示準化石のように、まぎらわしい言葉のちがいも整理します。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜16ページ/確認問題 17〜20ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 21・22ページ/答えと解説 23〜25ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

大地の変化は何を調べれば分かる? 露頭の見方

📄 プリント2ページ

答え:大地の変化の手がかりは、地形・地層・岩石・化石に残っています。がけなどで地層や岩石が地表に現れている所を露頭といい、露頭を見ると、むかしのようすが分かります。

理由:噴火(⑧)で溶岩や火山灰が積もったり、地震(⑨)で土地がずれたりして、大地は変わります。多くはゆっくり進むので、変化の跡が、地形・地層・岩石・化石に残るのです。

地層は、れき・砂・泥・火山灰などが層になって積み重なったものです。ふつう、下の層ほど古くなります。

地層の露頭 溶岩の露頭
特徴 しま模様(層)が見える。層ごとに粒の大きさや色がちがう ひとかたまりの岩石。ガスがぬけた跡の小さな穴があることがある
分かること 水の底などで土砂が積もった 近くで火山活動があった

火山灰の層があったら?そのころ、近くで噴火があったと考えられます。火山灰は、噴火で降り積もるためです。

まちがえやすい

✕ 山の上で見つかる貝の化石は、山にすんでいた貝 → ◯ むかし海の底だった所の地層が、あとで山の上になった

基本がけや切り通しで、地層や岩石が地表に現れている所を何といいますか。

観察する時の入り口になる場所の名前です。

答え:露頭

標準山の上の地層から、ハマグリの化石が見つかりました。この地層はむかし、どんな場所で積もったと考えられますか。また、今は山の上にあるのはなぜですか。

ハマグリは浅い海にすむ生物です。海の生物の化石は、海にすんでいた証拠になります。

海の底の地層が山の上にあるには、土地がもち上がるか、海面が下がるしかありません。

答え:浅い海の底で積もった。あとで土地が隆起した(もち上がった)から。

しゅう曲と断層のちがい:地層はなぜ曲がる・ずれる?

📄 プリント3ページ

答え:地層が曲がったものがしゅう曲、切れてずれたものが断層です。どちらも、おもにプレートの動きによる大きな力で起こります。

しゅう曲 断層
形 曲がっているが、切れていない 切れて、ずれている
でき方 両側から押す大きな力が長い時間はたらき、波打つように曲がる 大きな力で、地層や岩盤(地下の大きな岩のかたまり)が割れてずれる
ほかに 地層ができた後に、大きな力がはたらいてできる 同じ。ずれると地震が起こる(⑨)。くり返しずれる断層が活断層
① インドをのせたプレートが北へ動くインドをのせたプレートユーラシアプレート海の地層海の生物の化石北へ② ぶつかって地層が曲がり、持ち上がるインドをのせたプレートユーラシアプレートヒマラヤ山脈海の地層海の生物の化石押す力押す力
プレートがぶつかると、地層は押し曲げられ、押し上げられる

理由(ヒマラヤ山脈):ヒマラヤ山脈の高い所の地層から、海の生物の化石が見つかります。インドをのせたプレートが北へ動き、ユーラシアプレートにぶつかります。ぶつかる力が地層を横から押すので、地層は押し曲げられ(しゅう曲)、押し上げられて(隆起)、高い山脈になりました。

しゅう曲・断層・隆起(もち上がる)・沈降(沈む)を起こす大きな力は、おもにプレートの動きによります。プレートの動きには、地球の内部の高い熱が関係していると考えられています。

まちがえやすい

✕ しゅう曲は、地層が切れてずれたもの → ◯ しゅう曲は曲がったもの。切れてずれたのは断層

基本(1) 地層が、切れずに波打つように曲がっていました。(2) 地層が割れて、左右でずれていました。それぞれ何といいますか。

切れているかどうかで見分けます。

答え:(1) しゅう曲 (2) 断層

理由海から遠い山の上の地層から、サンゴの化石が見つかりました。この地層ができたころの場所のようすと、そのあと起きた大地の変化を書きなさい。

サンゴの化石から分かる環境と、その地層が今は山の上にあるわけを、分けて考えます。

答え:あたたかくて浅い海の底で積もった。そのあと、土地が隆起した(または海面が下がった)。

大地はどうやって観察する? 安全・道具・記録のしかた

📄 プリント4ページ

答え:観察は、安全の用意 → 全体を見てから部分を見る記録 → きまりを守った採取の順に進めます。写真やスケッチには、大きさの分かる物(ものさしなど)もいっしょに入れます。

身につける物道具ヘルメット保護めがね軍手ハンマールーペ移植ごてN方位磁針地図試料を入れるふくろカメラ
観察で身につける物と道具
安全のきまり なぜ?
ヘルメット・保護めがね・軍手を身につける 石が落ちてきたり、破片がとんだりするため
がけの真下や、水の増えた川には近づかない 石が落ちてくる。流される
ハンマーを使う前に、まわりに人がいないか確かめる ハンマーや破片が当たるため

記録のしかた:①露頭の全体のようす(層の重なり・厚さ・傾き)をスケッチする。先に全体をつかむと、細かい部分がどこか分かるからです。②細かい部分のようす(粒の大きさ・色・かたさ・化石)を、ルーペで見てスケッチする。全体では、粒や化石が見えないからです。

石だけ大きさが分からない石とものさし大きさが分かる0510cm
ものさしが写っていれば、あとで大きさが分かる

岩石や化石をとるときのきまり:とってよい場所か先に確かめる(とってはいけない場所があるため)/必要な分だけとる(とりすぎると、その場所の大地が変わるため)/とった場所と日付をふくろに書く(あとで、どこの物か分からなくなるため)。

まちがえやすい

✕ 露頭だけを大きく写せばよい → ◯ ものさしなど、大きさの分かる物もいっしょに写す

基本露頭をスケッチする時、先にかくのは「全体のようす」と「細かい部分のようす」のどちらですか。

全体をつかんでおくと、細かい部分がどこか分かります。

答え:全体のようす

標準岩石や化石をとったときに、場所と日付をふくろに書いておくのはなぜですか。

書いていないと、あとで困ることを考えます。

答え:あとで、どこの物か分からなくなるため。

地層の材料はどこから来る? 風化・侵食・運搬・堆積

📄 プリント5ページ

答え:地層の材料の土砂は、風化 → 侵食 → 運搬 → 堆積の流れでできます。川は、山の中にV字谷、山地から平地に出る所に扇状地、河口の近くに三角州をつくります。

はたらき 意味
風化 地表の岩石が、気温の変化や水のはたらきで、もろくなってくずれること
侵食 流れる水などが、岩石や土をけずるはたらき
運搬 流れる水が、けずった土砂を運ぶはたらき
堆積 流れがゆるやかな所で、運ばれた土砂が積もるはたらき
山地侵食(けずる)V字谷扇状地堆積(積もらせる)三角州平地運搬(運ぶ)海
川がつくる地形:V字谷・扇状地・三角州
地形 できる場所 はたらき・形
V字谷 山の中の川 侵食で川底が深くけずられた、V字の谷
扇状地 川が山地から平地に出る所 れきや砂が堆積してできた、扇の形の土地
三角州 川が海や湖に出る河口の近く 砂や泥が堆積してできた土地

理由:流れが速い所では水の力が強いので、侵食が起こります。流れがゆるやかな所では水が土砂を運ぶ力が弱いので、堆積が起こります。川の石は、上流では大きく角ばり、下流では小さく丸くなります。運ばれる間に、ぶつかり合って角がとれるためです。

まちがえやすい

✕ 扇状地は、河口にできる → ◯ 河口は三角州。扇状地は、山地から平地に出る所

基本流れが速い所で起こるのは「侵食」と「堆積」のどちらですか。

流れが速いと、水の力が強くなります。

答え:侵食

標準川の下流で拾った石は、上流で拾った石にくらべて、大きさと形がどうなっていますか。また、そうなるのはなぜですか。

運ばれる間に、石どうしがぶつかり合います。

答え:小さく丸くなっている。運ばれる間にぶつかり合って、角がとれるから。

水の中では、土砂はどんな順に積もる?

📄 プリント6ページ

答え:土砂は粒の大きさでれき・砂・泥に分けます。大きい粒ほど速く沈むので、海岸に近い所から順に、れき → 砂 → 泥が積もります。

土砂 粒の直径
れき 2mm以上
砂 2mm〜16分の1mm(約0.06mm)
泥 16分の1mm以下
運ばれる土砂河口れき砂泥海岸に近い(浅い)沖(深い)
海岸に近い方から、れき → 砂 → 泥
水泥砂れきよくふる① 土砂と水②③ しずかに置く
モデル実験:ふって、しずかに置く

モデル実験:れき・砂・泥のまざった土砂と水を、ふたのできる細長い容器に入れ、ふたをしてよくふり(土砂を水の中に散らすため)、しずかに置きます。下にれき、その上に砂、いちばん上に泥が積もります。1つの層の中でも、ふつうは下に大きい粒、上に小さい粒が積もります。

理由:大きい粒ほど速く沈み、小さい粒はゆっくり沈むので、泥は沖まで運ばれて積もります。土砂が積もり、その上にまた積もることをくり返して何枚もの層になるので、先に積もった下の層ほど、ふつうは古くなります。

まちがえやすい

✕ 泥は粒が小さいので、海岸の近くに積もる → ◯ 小さい粒はゆっくり沈むので、沖まで運ばれて積もる

基本粒の直径が 3mm・0.3mm・0.02mm の土砂は、それぞれ、れき・砂・泥のどれですか。

3mm は 2mm 以上なのでれき。0.3mm は 2mm と約0.06mm のあいだなので砂。0.02mm は約0.06mm 以下なので泥です。

答え:3mm=れき、0.3mm=砂、0.02mm=泥

標準川から運ばれたれき・砂・泥のうち、海岸からいちばん遠い沖に積もるのはどれですか。また、そのわけを書きなさい。

沈む速さは、粒が大きいほど速く、小さいほどゆっくりです。

答え:泥。粒が小さくてゆっくり沈むので、沖まで運ばれて積もるから。

地層の重なりから、むかしの海のようすが分かる? 柱状図の読み方

📄 プリント7ページ

答え:地層の重なりは下から上へ読みます。粒の大きさが小さくなれば、海岸から遠く(深く)なり、大きくなれば、海岸に近く(浅く)なったと考えられます。

地層の観察では、層の厚さ・重なり方・色・粒の大きさや形・化石の有無を調べます。結果は柱状図(地層の重なりを柱の形で表した図)にまとめます。

深くなった(海岸から遠くなった)浅くなった(海岸に近くなった)区切って読む深い→浅い→深い新しい古い深い浅い深いれき砂泥
粒の大きさの変わり方から、深さの変化を読む

理由:下の層ほど古いので、下から上へ読むと時間の順になります。粒の大きさは、おもに海岸からの距離で変わるので、粒の変わり方が、深さの変わり方を表します。

途中で向きが変わる時は、区切って読みます。図の右の柱は、下から 泥 → 砂 → 泥 です。砂のところで向きが変わるので、そこで区切ります。下(泥 → 砂)は粒が大きくなるので浅くなった、上(砂 → 泥)は粒が小さくなるので深くなったと読みます。

地点① はじめ川河口三角州海泥地点の柱状図地点② あと川河口三角州海泥砂地点の柱状図
三角州が広がると、同じ地点では下から 泥 → 砂 になる

三角州の地層:川が運んだ土砂が河口の先に積もり、三角州が少しずつ海の方へ広がります。同じ地点では、はじめは沖で泥、あとから砂が積もります。下から 泥 → 砂 で、地点がだんだん岸に近くなるので、浅くなったと考えられます。

まちがえやすい

✕ 下から れき → 砂 → 泥 なら、浅くなった → ◯ 深くなったと考えられる(粒が小さくなるため)

基本柱状図で、下から 泥 → 砂 → れき の順に重なっていました。海はどう変わりましたか。

下から上へ、粒が大きくなっています。

答え:だんだん浅くなった(海岸に近くなった)

発展柱状図で、下から 泥 → 砂 → れき → 砂 の順に重なっていました。海の深さは、どう変わりましたか。

隣り合う層ごとに、粒の変わり方を見ます。

泥 → 砂:粒が大きくなる(浅くなった)。砂 → れき:粒が大きくなる(浅くなった)。れき → 砂:粒が小さくなる(深くなった)。

答え:浅くなり続けたあと、れきの層をさかいに深くなった

離れた場所の地層は、どうやってつなぐ? 柱状図とかぎ層

📄 プリント8ページ

答え:離れた場所の地層は、かぎ層(目印になる層)を見つけ、かぎ層の上の面の標高をくらべてつなぎます。標高が低い方へ、地層は傾いていると考えます。

柱状図は、ある地点の地層の重なり方を柱の形で表した図で、ボーリング(地下に穴をほって、地下の地層を調べること)の結果などからつくります。かぎ層は、離れた場所の地層をくらべる時の目印になる層で、火山灰の層(固まると凝灰岩)がなりやすいです。

くらべる手順:

  • かぎ層(火山灰・凝灰岩の層)を見つける。広い範囲に同じ時期に積もり、同じ時の層だと分かるためです。
  • かぎ層の上の面の標高を求める。標高=地点の標高−地表からの深さ。地表の高さが地点ごとにちがうので、標高にそろえます。
  • 標高をくらべて、低い方へ傾いていると考える。
5055606570標高(m)地点A標高70m地点B標高68m地点C標高60mれき砂泥火山灰
地表の高さがちがうので、標高にそろえてくらべる

理由:地表の高さは地点ごとにちがうので、深さだけでは比べられません。標高にそろえると、同じ高さの基準で比べられます。

まちがえやすい

✕ 地表からの深さが同じなら、同じ層 → ◯ 標高にそろえてくらべる

✕ どの層でも目印(かぎ層)になる → ◯ 広い範囲に同じ時に積もる火山灰の層など

標準西から東へ並ぶ地点 F・G・H があります。標高は F が80m、G が76m、H が72m です。火山灰の層の上の面は、地表からの深さで F が5m、G が3m、H が1m にありました。この地層は、どちらへ低く傾いていますか。

火山灰の層の上の面の標高 = 地点の標高 − 深さ

F:80−5=75(m) G:76−3=73(m) H:72−1=71(m)

西から東へ 75m → 73m → 71m と低くなっています。

答え:東へ低く傾いている

地層の傾きは、2つの向きでどう調べる?

📄 プリント9ページ

答え:地層は東西にも南北にも傾くので、向きごとに2地点ずつ、かぎ層の上の面の標高をくらべます。調べていない地点の標高は、となりの地点から、その向きの傾きを足し引きして予想できます。

等高線は、地図の上で同じ標高の地点を結んだ線で、線の上の地点の標高は、その線の数です。

504540KLMN北等高線の数字は標高〔m〕101112K(標高50m)地表からの深さ〔m〕
東西は東西に並んだ2地点で、南北は南北に並んだ2地点でくらべる

調べていない地点を予想する手順:

  • 東西の傾きは、東西に並んだ2地点でくらべ、南北の傾きは、南北に並んだ2地点でくらべる。
  • 予想する地点のとなりで、同じ向きに並んだ地点の標高に、傾きの分を足し引きする。
  • 深さ=地点の標高−かぎ層の上の面の標高。

水平な地層:地層が傾いていない時は、どの地点も同じ標高に同じ層があります。層の深さ=地点の標高−層の標高です。

まちがえやすい

✕ 南北の傾きを東西の2地点で調べる → ◯ 南北は南北に並んだ2地点で調べる

発展地点 G は地点 F の真東、地点 H は F の真南にあり、地点 I は H の真東にあります。火山灰の層の上の面を調べると、F は 54m、G は 51m、H は 54m でした。地点 I はまだ調べていません。I の標高が55mのとき、I で火山灰の層の上の面は地表から何mの深さにあると予想できますか。

東西は F と G でくらべる:54−51=3 なので、東が3m低い。

南北は F と H でくらべる:どちらも54mなので、水平。

I は H の真東なので、東西の傾きを使う。I の上の面の標高 = 54−3=51(m)

深さ = 55−51=4(m)

答え:4m

堆積岩は何からできる? 6つの種類と見分け方

📄 プリント10・11ページ

答え:堆積岩は、堆積した土砂や、生物の死がい、火山灰などが、長い年月の間に、上に積もった物の重さで押し固められてできた岩石です。れき岩・砂岩・泥岩・凝灰岩・石灰岩・チャートの6つに分けます。

名前 何からできた? 粒の形・特徴
れき岩 れき(2mm以上)が固まった 粒は、ふつう丸みがある
砂岩 砂(2mm〜16分の1mm)が固まった 粒は、ふつう丸みがある
泥岩 泥(16分の1mm以下)が固まった 粒はとても細かい
凝灰岩 火山灰・軽石・火山れきなど、火山の噴出物が固まった 粒は角ばっている
石灰岩 サンゴや貝殻など、生物の死がいや殻が積もって固まった うすい塩酸をかけると、とけて二酸化炭素が発生する
チャート 海の小さな生物の殻が積もって固まった とてもかたい。うすい塩酸をかけても気体は出ない

分け方:粒の大きさで3つ(れき岩・砂岩・泥岩)、火山の噴出物で1つ(凝灰岩)、生物の死がいや殻で2つ(石灰岩・チャート)です。

見分ける順(観察):①ルーペで、粒の大きさと形を見る(れき岩・砂岩・泥岩は粒の大きさで、凝灰岩は粒の形で分けられるため)。②鉄のくぎでこすって、かたさを見る(チャートは、とてもかたく傷がつかないため)。③うすい塩酸をかけて、気体が出るかを見る(石灰岩は、とけて二酸化炭素が出るため)。塩酸を使うので、保護めがねをかけ、手についたらすぐ水で洗います。石灰岩から出た気体は、石灰水を白くにごらせます。

れき岩(堆積岩)凝灰岩(堆積岩)花こう岩(火成岩)丸い角ばっている
れき岩の粒は丸く、凝灰岩の粒は角ばっている

粒の形の理由:れき岩・砂岩の粒は、流れる水で運ばれる間に角がとれて丸くなります(5ページの石と同じ)。凝灰岩の粒は、流れる水で運ばれていないので角ばっています。

堆積岩 火成岩(⑧)
でき方 積もった物が押し固められた マグマが冷えて固まった
粒のようす れき岩・砂岩などは、ふつう粒が丸い 鉱物の結晶が組み合わさっている
化石 ふくむことがある ふくまない

まちがえやすい

✕ 凝灰岩は、流れる水が運んだ粒が固まった → ◯ 火山灰などの噴出物が固まった。流れる水で運ばれていないので、粒は角ばっている

✕ チャートに塩酸で二酸化炭素が出る → ◯ 出るのは石灰岩。チャートは出ない

基本直径が約0.04mmの粒でできた堆積岩の名前を答えなさい。

0.04mm は、16分の1mm(約0.06mm)より小さいので、泥の大きさです。

答え:泥岩

標準ある堆積岩に、うすい塩酸をかけても気体は出ませんでした。鉄のくぎでこすっても傷がつきませんでした。この岩石は、石灰岩とチャートのどちらですか。

石灰岩は、塩酸をかけると二酸化炭素が出ます。気体が出ないので、石灰岩ではありません。

答え:チャート

示相化石:化石からむかしの環境が分かる?

📄 プリント12ページ

答え:地層が堆積した当時の環境(ようす)が分かる化石を示相化石といいます。「相」は「そのころのようす」の意味です。

化石は、むかしの生物の体や、生活の跡(足あとなど)が、地層の中に残ったものです。

考え方:①化石の生物を調べる。②その生物(またはなかま)が、今どんな環境にすんでいるかを調べる(今の生物の暮らしは、観察して確かめられるため)。③むかしも、同じような環境だったと考える(同じなかまの生物は、ふつう、すむ環境が似ているため)。限られた環境にしかすめない生物ほど、よい手がかりになります。

化石 分かる環境
サンゴ あたたかくて浅い海(ふつうは、示相化石として使う)
アサリ・ハマグリ 浅い海(岸に近い所)
シジミ 河口や湖(海水と淡水がまじる所や淡水)
ブナ やや寒い気候の陸地

カブトガニの化石:カブトガニは、今も浅い海(干潟の近く)にすんでいます。そこで、カブトガニの化石をふくむ地層は、浅い海で積もったと考えられます。

まちがえやすい

✕ サンゴの化石からは、地層ができた時代が分かる → ◯ ふつうは、あたたかくて浅い海という環境が分かる(示相化石)

基本シジミの化石をふくむ地層は、むかしどんな環境だったと考えられますか。

上の表で、シジミの行を見ます。

答え:河口や湖(海水と淡水がまじる所や淡水)

理由カブトガニの化石から、地層が積もった環境が分かるのはなぜですか。

「今のなかま」と「むかしも同じ」の2つを入れて書きます。

答え:カブトガニは今も浅い海にすんでいて、同じなかまの生物は、すむ環境が似ているので、むかしも浅い海だったと考えられるから。

示準化石:化石から地層ができた時代が分かる? 示相化石とのちがい

📄 プリント13ページ

答え:地層が堆積した時代が分かる化石を示準化石といいます。「準」は「時代を決める基準」の意味です。示準化石になる生物の条件は、広い範囲にすんでいたことと、短い期間だけ栄えて絶滅したことの2つです。

示相化石 示準化石
分かること 堆積した当時の環境(ようす) 堆積した時代
例 サンゴ・アサリ・シジミ・ブナ サンヨウチュウ・アンモナイト・ビカリア

条件の理由:広い範囲にすんでいた生物なら、離れた場所の地層をくらべられます。短い期間だけ栄えた生物なら、時代をしぼれます。

地質年代は、地層や化石をもとに決めた、地球の歴史の時代の分け方です。古い方から、古生代 → 中生代 → 新生代です。

古生代 中生代 新生代
およその年代 5億4千万年前〜2億5千万年前 2億5千万年前〜6600万年前 6600万年前〜現在
栄えた生物 海でサンヨウチュウ・フズリナなど 恐竜・アンモナイトなど ほ乳類(ナウマンゾウ・マンモスなど)
示準化石 サンヨウチュウ・フズリナ アンモナイト・恐竜 ビカリア・ナウマンゾウ

語呂合わせ:「ふさふさ秋になびいている」。ふさ=古生代、あき=中生代、なび=新生代(上の表の順)です。ほかの文字は、言いやすくするための語呂です。

使い方:石灰岩の層からフズリナの化石が出たら、フズリナは古生代の示準化石なので、この層は古生代にできたと考えられます。離れた場所の地層から同じ示準化石が出れば、同じ時代の層だと分かります。

まちがえやすい

✕ どんな化石でも示準化石になる → ◯ 広い範囲に、短い期間だけ栄えた生物の化石にかぎる

基本次の化石を、環境が分かる示相化石と、時代が分かる示準化石に分けなさい。ア サンゴ イ アンモナイト ウ ブナ エ ビカリア

サンゴ・ブナは、すむ環境が決まっている生物です。アンモナイト・ビカリアは、栄えた時代が決まっている生物です。

答え:示相化石=ア・ウ、示準化石=イ・エ

標準ある地層から、アンモナイトの化石が見つかりました。この地層ができたのは、古生代・中生代・新生代のどれですか。

アンモナイトは、中生代の示準化石です。

答え:中生代

理由示準化石になる生物が、「広い範囲にすんでいた」生物でなければならないのはなぜですか。

「離れた場所」と「くらべる」の2つを入れて書きます。

答え:広い範囲にすんでいれば、離れた場所の地層をくらべて、同じ時代かどうかが分かるから。

地層の重なりから、大地の歴史をどう読む?

📄 プリント14ページ

答え:地層の重なりは、下の層ほど古い(ふつう)、断層やしゅう曲は、切ったり曲げたりした地層がすべてできた後に起こった、という2つで読みます。示相化石で環境、示準化石で時代、火山灰の層で噴火が分かるので、できごとを古い順に並べられます。

泥岩火山灰砂岩石灰岩断層フズリナアサリ新しい古い
下の層ほど古く、断層は全部の層を切っている
古い順 できごと
1 石灰岩の層ができた(フズリナ → 古生代)
2 砂岩の層ができた(アサリ → 浅い海)
3 火山灰の層ができた(近くで噴火)
4 泥岩の層ができた
5 断層ができた(全部の層を切っている)

砂岩から泥岩へは(間に火山灰の層をはさむが)、下から 砂 → 泥 と粒が小さくなっているので、海が深くなったと考えられます。

上の層の化石から、下の層を考える:しゅう曲・断層・地層の上下の入れかわり(古い層が上にくること)が無い所では、上の層は、下の層と同じ時代か、それより新しい時代にできています。だから、下の層の化石の時代は、上の層と同じか、それより古くなります。

まちがえやすい

✕ 断層は、それが切っている地層より前にできた → ◯ 断層は、切られた地層がすべてできた後にできた

標準ある場所の柱状図で、下から 凝灰岩の層 → 砂岩の層 → 泥岩の層 の順に重なり、これらを断層が切っていました。できごとを古い順に並べなさい。

層は、下のものから順にできました。断層は、切られた層がすべてできた後です。

答え:凝灰岩の層 → 砂岩の層 → 泥岩の層 → 断層

発展しゅう曲も断層も無い場所で、上の層から古生代のフズリナの化石が出ました。下の層から見つかる可能性があるのは、サンヨウチュウ(古生代)とナウマンゾウ(新生代)のどちらですか。

下の層は、上の層と同じ時代か、それより古い時代にできています。

上の層が古生代なので、下の層も古生代です。新生代のナウマンゾウは、上の層より新しい時代なので、下の層からは出ません。

答え:サンヨウチュウ

大地はどのように動く? 海岸段丘と、大地の恵み・災害

📄 プリント15・16ページ

答え:震央と火山は、帯のように並ぶ所に集まり、その帯はプレートの境界とほぼ重なります。土地がもち上がることを隆起、沈むことを沈降といい、海岸段丘は、隆起などをくり返してできた階段のような地形で、高い所の面ほど古くなります。大地は恵みも災害ももたらすので、防災と減災が大切です。

日本列島は、4つのプレートの境界の近くにあります(⑨)。

①波が海岸をけずり、平らな面ができる土地が隆起して(または海面が下がって)平らな面が陸になり、新しい海岸が波海がけ平らな面平らな面(むかしの海岸)
海岸段丘のでき方:けずる → 隆起する → くり返す

理由:海岸段丘は、波にけずられて平らになった海岸(むかしの海岸)が、隆起や、海面が下がることで陸になり、これがくり返されてできます。先に陸になった面ほど高い所に残るので、ふつう、高い所の面ほど古くなります。

大地の恵み 温泉・地熱発電(地下の熱でできた蒸気で発電)・美しい景色(観光)・わき水・建物などに使う石材
地震の災害 建物がこわれる・津波・液状化・土砂くずれ
火山の災害 火山灰が降る・噴石・溶岩流・火砕流(高温の火山灰や岩石が、火山ガスといっしょに高速で斜面を流れ下る)・火山ガス

ハザードマップは、災害が起こったときの危険な場所や避難場所を示した地図です。防災は災害を防ぐ取り組み、減災は、災害を完全には防げないので、被害をできるだけ小さくする取り組みです。減災の例は、避難場所と道を確かめる・避難訓練・家具の固定・建物を地震に強くする、などです。

海岸段丘のある地域:平らな面が畑や町・道に使われ、美しい景色(観光)にもなります。一方、日本には、大きな地震のときに隆起して段ができた所もあり、そのような所では、地震や津波が起こるおそれがあります。また、段のがけがくずれるおそれもあります。

まちがえやすい

✕ 海岸段丘は、低い面ほど古い → ◯ ふつう、高い所の面ほど古い

✕ 火山は、災害だけをもたらす → ◯ 温泉・地熱発電・景色などの恵みもある

標準海岸段丘に、高さのちがう平らな面 X(標高10m)、Y(標高40m)、Z(標高25m)があります。いちばん古い面はどれですか。

高い所の面ほど、先に陸になったので古くなります。

答え:Y(標高40mの面)

基本災害を完全には防げないので、被害をできるだけ小さくする取り組みを何といいますか。

「災害を防ぐ」取り組みは防災です。

答え:減災

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. がけなどで地層や岩石が地表に現れている所を何という?

    答え:露頭

  2. 地層が切れずに、波打つように曲がったものを何という?

    答え:しゅう曲

  3. 地層や岩盤が割れてずれたものを何という?

    答え:断層

  4. ヒマラヤ山脈ができたのは、インドをのせたプレートが何プレートにぶつかったから?

    答え:ユーラシアプレート

  5. 地表の岩石が、気温の変化や水のはたらきで、もろくなってくずれることを何という?

    答え:風化

  6. 川が山地から平地に出る所にできる、扇の形の土地を何という?

    答え:扇状地

  7. 河口の近くに、砂や泥が積もってできる土地を何という?

    答え:三角州

  8. 粒の直径が2mm以上の土砂を何という?

    答え:れき

  9. 粒がいちばん小さく、海岸からいちばん遠い沖に積もる土砂は?

    答え:泥

  10. 柱状図で下から上へ粒が小さくなっていたら、海はどうなった?

    答え:深くなった

  11. 離れた場所の地層をくらべる時の目印になる層を何という?

    答え:かぎ層

  12. かぎ層の上の面の標高は、「地点の標高」から何をひいて求める?

    答え:地表からの深さ

  13. 火山灰などの噴出物が固まってできた、粒が角ばった堆積岩は?

    答え:凝灰岩

  14. うすい塩酸をかけると二酸化炭素が出る堆積岩は?

    答え:石灰岩

  15. 地層が堆積した当時の環境が分かる化石を何という?

    答え:示相化石

  16. 地層が堆積した時代が分かる化石を何という?

    答え:示準化石

  17. 地質年代を古い方から順に並べると、古生代、新生代と、あと1つは?

    答え:中生代

  18. 海岸段丘で、ふつう古いのは、標高が高い面と低い面のどちらの面?

    答え:高い所

  19. 土地がもち上がることを何という?

    答え:隆起

  20. 災害を完全には防げないので、被害をできるだけ小さくする取り組みを何という?

    答え:減災

まとめ

地層・岩石・化石・地形は、大地の変化の手がかりです。地層が曲がったものがしゅう曲、切れてずれたものが断層で、どちらもおもにプレートの動きで起こります。土砂は、れき → 砂 → 泥の順に海岸から遠くへ積もり、粒の大きさの変わり方から、海が深くなったか浅くなったかを読めます。離れた場所の地層は、かぎ層の上の面の標高をくらべてつなぎます。堆積岩は6種類あり、示相化石は当時の環境、示準化石は地層の時代を教えてくれます。地層の重なりは、下の層ほど古く、断層やしゅう曲はあとから起こったと読みます。プリントの確認問題で、手を動かして練習してみてください。

無料ダウンロード(登録不要)

▶ 地層と大地の変化 授業用プリント(全25ページ)

説明 1〜16ページ/確認問題 17〜20ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 21・22ページ/答えと解説 23〜25ページ

保護者の方へ:この単元は、「下から古い順に積もる」「小さい粒ほど遠くへ運ばれる」という2つの決まりを使って、地層から大むかしのようすを読みます。「川の土砂を、ペットボトルに水と入れてふると、どんな順に積もる?」と一緒に考えてみると、れき・砂・泥の積もる順が実感しやすくなります。
理科
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