【中1理科】地震の要点まとめ|初期微動継続時間の計算と震度・マグニチュードの違い

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 震源=地下の、地震が発生した場所。震央=その真上の地表の地点
  • 速いP波が初期微動、おそいS波が主要動を起こす(震源で同時に発生)
  • 初期微動継続時間は震源距離にほぼ比例(マグニチュードでは変わらない)
  • 波の速さ=2つの地点の距離の差÷同じ波が届いた時刻の差
  • 震度=ある場所のゆれの大きさ(10階級)、マグニチュード=地震の規模(1大きいと約32倍)

つまずき注意:震源から遠いほど、初期微動継続時間は長くなる(短くはならない)。

中1理科「地震」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。地震の計算は、「時間=距離÷速さ」と「2つの地点の差で割る」の2つが分かれば解けます。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜22ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

地震はどうして起こる? 震源と震央のちがい

📄 プリント2ページ

答え:地震は、地下の岩盤(かたい岩のかたまり)がこわれてずれるときに起こるゆれです。地震が発生した地下の場所が震源、その真上の地表の地点が震央です。

力力岩盤①岩盤に両側から力がはたらく②岩盤が曲がり、ひずみがたまる
岩盤に力がかかり続けると、ひずみがたまり、こわれてずれる

理由:地下の岩盤は、まわりから長い間、大きな力を受け続けています。かたい岩でも少しずつ曲がり、ひずみ(ゆがみ)がたまります。たえきれなくなると、ためこんだ力が一気に出て、岩盤がこわれてずれます。このときのゆれが地震で、岩盤がずれた所を断層といいます。

震源震央観測点震源の深さ震央距離震源距離
震源・震央と3つの距離
言葉 意味
震源の深さ 震源から震央までの距離
震源距離 震源から観測点までの距離
震央距離 震央から観測点までの距離

図の三角形のように、震源が深いほど、震源距離は震央距離より長くなります。震源がごく浅い地震では、2つの距離はほぼ同じです。

まちがえやすい

✕ 震央は地下にある → ◯ 地下にあるのは震源。震央は、その真上の地表の地点

基本地下で地震が発生した場所と、その真上の地表の地点を、それぞれ何といいますか。

地下の場所と、地表の地点を分けて覚えます。

答え:地下の場所=震源、真上の地表の地点=震央

ゆれはどう記録され、どう広がる?

📄 プリント3ページ

答え:地震計の記録では、はじめの小さなゆれ(初期微動)のあとに、大きなゆれ(主要動)が来ます。ゆれは、震央を中心に、ほぼ同心円状に広がり、震央に近い地点ほど早くゆれ始めます。

ゆれ始め大きなゆれの始まり初期微動主要動初期微動が続く時間時間
地震計の記録:初期微動と主要動
02秒06秒07秒07秒08秒11秒12秒06秒13秒14秒09秒12秒5秒10秒15秒震央ゆれ始めた時刻が同じ地点を結んだ線10時15分00秒に発生。数字は、ゆれ始めた時刻(秒)
ゆれ始めた時刻が同じ地点を結ぶと、円のような線になる

理由:ゆれは、出発点からまわりへ同じように広がります。だから、ゆれ始めた時刻が同じ地点(出発点から同じだけはなれた地点)を結ぶと、円のような形になり、その円の中心が震央です。

震央に近い観測点の見つけ方:震源がごく浅い地震では、震源距離≒震央距離です。だから、震源距離が短い観測点ほど震央に近くなります。例:震源距離が P は52km、Q は17km、R は88kmなら、震央に近い順は Q → P → R です。

まちがえやすい

✕ 震央から遠い地点ほど、早くゆれ始める → ◯ 震央に近い地点ほど、早くゆれ始める

基本震央からの距離が 75km・15km・40km の3つの地点があります。ゆれ始めるのが早い順に、距離で答えなさい。

震央に近い地点ほど、早くゆれ始めます。

答え:15km → 40km → 75km の順

P波とS波:ゆれが2回に分かれるのはなぜ?

📄 プリント4ページ

答え:ゆれは、速さのちがう2つの波が、震源で同時に出て伝えています。速いP波が初期微動を、おそいS波が主要動を起こします。P波が届いてからS波が届くまでの時間が初期微動継続時間で、震源から遠いほど長くなります。

地震の発生震源から近い震源から遠いP波が届いたS波が届いた初期微動継続時間

← 横にずらすと続きが見えます →

遠い地点ほど、2つの波が届く時刻の差(初期微動継続時間)が開く
P波 S波
速さ 速い おそい
起こすゆれ 初期微動(はじめの小さなゆれ) 主要動(あとからくる大きなゆれ)

理由(たとえ):同時にスタートした、足の速い人(P波)とおそい人(S波)は、走る距離が長いほど、ゴールに着く時刻の差が開きます。地震の波も同じで、P波がS波より速いので、震源から遠いほど、2つの波が届く時刻の差が大きくなります。

覚え方:P波は Primary(最初)、S波は Secondary(2番目)。

まちがえやすい

✕ 初期微動を起こすのはS波 → ◯ P波。S波は主要動を起こす

✕ 遠いほど初期微動継続時間は短い → ◯ 遠いほど長い

基本P波とS波が発生する時刻について、正しいものを選びなさい。ア P波が先に発生する イ S波が先に発生する ウ 同時に発生する

2つの波は震源で同時に出ます。届く時刻がずれるのは、伝わる速さがちがうからです。

答え:ウ

理由ある地震で、地点Aの初期微動継続時間は12秒、地点Bは5秒でした。震源に近いのは、AとBのどちらですか。そのわけも書きなさい。

「遠い地点ほど、初期微動継続時間が長い」という関係を、逆向きに使います。

答え:B。震源から遠い地点ほど初期微動継続時間が長くなるので、時間が短いBのほうが震源に近いから。

初期微動継続時間と震源距離の関係(比例)とグラフ

📄 プリント5ページ

答え:初期微動継続時間は、震源距離にほぼ比例します。震源距離が2倍なら、初期微動継続時間も約2倍です。

ある地震の観測結果です(地震の発生は 10時15分00秒)。

地点 震源距離 P波が届いた時刻 S波が届いた時刻 初期微動継続時間
A 36km 10時15分06秒 10時15分09秒 3秒
B 72km 10時15分12秒 10時15分18秒 6秒
C 108km 10時15分18秒 10時15分27秒 9秒
発生からの時間(秒)震源距離(km)O10203020406080100120ABCABCP波S波
P波・S波の線は、どちらも原点を通る

理由:震源(震源距離0km)では、P波もS波もすぐ出るので、初期微動継続時間は0秒です。だから、横軸が「発生からの時間」のグラフでは、P波・S波の線はどちらも原点を通る直線になり、2本の線の横のはばが初期微動継続時間です。

初期微動継続時間から震源距離を求める:地点Aは36kmで3秒 → 1秒あたり 36÷3=12km。初期微動継続時間が15秒の地点なら、12×15=180kmです。

時刻(10時14分50秒を0とした秒)震源距離(km)O10203020406080100120ABABP波S波
横軸が「時刻」のグラフ:線をのばして0kmと交わる時刻が発生時刻

横軸が「時刻」のグラフ:A・B の点を通る線を下へのばして、震源距離0kmと交わる時刻が、地震の発生時刻です。図では10時15分00秒です。

標準ある地震で、震源距離45kmの地点Xの初期微動継続時間は6秒でした。初期微動継続時間が16秒の地点の震源距離は何kmですか。

1秒あたりの距離:45÷6=7.5(km)

16秒なら:7.5×16=120(km)

答え:120km

標準ある地震で、震源距離54kmの地点の初期微動継続時間は6秒でした。震源距離が3倍の162kmの地点では、初期微動継続時間は何秒ですか。

初期微動継続時間は、震源距離にほぼ比例します。震源距離が3倍なので、初期微動継続時間も3倍です。

式:6×3=18(秒)

答え:18秒

マグニチュードが大きいと、初期微動継続時間は長くなる?

📄 プリント4・5ページ(P波・S波と初期微動継続時間)、9ページ(マグニチュード)

答え:長くなりません。初期微動継続時間は震源からの距離で決まり、マグニチュード(地震の規模)が大きくなっても、同じ地点なら変わりません。

理由:初期微動継続時間は、速いP波とおそいS波が届く時刻の差です。この差は、2つの波の速さと、震源からの距離で決まります。P波・S波の速さは、地震の規模によって変わるものではないので、距離が同じなら時刻の差も同じです。

マグニチュードが大きいと変わるのは、ゆれの大きさ(震度)と、強くゆれる範囲の広さです(下の「マグニチュードと震度のちがい」)。

標準震源から同じ距離にある地点で、マグニチュード5の地震と、マグニチュード7の地震の初期微動継続時間をくらべました。どうなりますか。

初期微動継続時間を決めるのは、震源からの距離です。マグニチュードではありません。

答え:ほぼ同じになる(震源からの距離が同じだから)

波の速さと、地震が発生した時刻の求め方

📄 プリント6ページ

答え:波の速さは「2つの地点の距離の差 ÷ 同じ波が届いた時刻の差」、発生時刻は「P波が届いた時刻 −(震源距離 ÷ P波の速さ)」で求めます。

音の速さと同じ「距離=速さ×時間」を使います。波の速さの単位 km/s は「秒速○km」と読みます。上の表(地点A・B)の数で計算します。

① 波の速さ(2つの地点の差で)

72−36=36(km) 震源距離の差
10時15分12秒−10時15分06秒=6(秒) P波が届いた時刻の差
36÷6=6(km/s) 距離の差÷時間の差
答え:P波の速さ 6km/s

S波も同じように、届いた時刻の差は 10時15分18秒−10時15分09秒=9秒なので、36÷9=4km/sです。

理由:発生時刻が分からなくても、2つの地点の差なら、その距離(36km)を進むのにかかった時間(6秒)が分かるからです。

② 発生時刻(時間をさかのぼる)

36÷6=6(秒) 地点AにP波が届くまでにかかった時間
10時15分06秒の6秒前 P波が届いた時刻から戻る
答え:10時15分00秒

時刻の計算のこつ:たすときは、秒が60をこえたら1分くり上げます(10時15分50秒の15秒後 → 65秒 → 10時16分05秒)。ひくときは、分をそろえてからひきます(10時16分05秒−10時15分50秒 → 10時15分65秒−10時15分50秒=15秒)。

分をまたぐ例:地点D(震源距離42km)にP波が8時30分02秒、地点E(84km)に8時30分09秒に届きました。P波の速さは (84−42)÷7=6km/s。Dに届くまで 42÷6=7秒。8時30分02秒を 8時29分62秒 と考えて、62−7=55 → 発生は8時29分55秒です。

まちがえやすい

✕ 速さ=1つの地点の距離÷その時刻 → ◯ 時刻ではなく、2つの地点の差で割る

標準震源距離45kmの地点XにP波が9時41分59秒、震源距離90kmの地点YにP波が9時42分08秒に届きました。P波の速さと、地震が発生した時刻を求めなさい。

時刻の差:9時42分08秒を 9時41分68秒 と考えて、68−59=9(秒)

P波の速さ:(90−45)÷9=45÷9=5(km/s)

Xに届くまでの時間:45÷5=9(秒)。9時41分59秒の9秒前

答え:P波の速さ 5km/s、発生時刻 9時41分50秒

発展上の地震で、地点XにS波が9時42分05秒に届きました。S波の速さと、震源距離150kmの地点Zで主要動が始まる時刻を求めなさい。

Xに届くまでの時間:9時42分05秒を 9時41分65秒 と考えて、65−50=15(秒)

S波の速さ:45÷15=3(km/s)

Zに届くまで:150÷3=50(秒)。9時41分50秒+50秒=9時41分100秒=9時42分40秒

答え:S波の速さ 3km/s、主要動が始まるのは 9時42分40秒

緊急地震速報は、どうして大きなゆれの前に届く?

📄 プリント7ページ

答え:緊急地震速報は、震源に近い地震計で速いP波をとらえて、おそいS波(主要動)が届く前に強いゆれが来ることを知らせるしくみです。ただし、震源に近い所では間に合わないことがあります。

①地震が発生(震源)P波②震源に近い地震計がP波をとらえる③気象庁がS波の届く時刻や震度を予想する!!④テレビ・携帯電話に緊急地震速報が流れる

← 横にずらすと続きが見えます →

緊急地震速報のしくみ

速報から主要動まで何秒?(P波 6km/s、S波 4km/s):震源距離36kmの地震計が発生の6秒後にP波をとらえ、その2秒後(発生の8秒後)に速報を出しました。

  • 72kmの地点:S波が届くのは 72÷4=18秒後 → 速報の 18−8=10秒後に主要動
  • 24kmの地点:S波が届くのは 24÷4=6秒後 → 速報(8秒後)より前に大きくゆれる
発生からの時間(秒)震源距離(km)O1020304080120abP波S波
a=72kmの地点のS波、b=24kmの地点のS波、縦の線=速報(発生の8秒後)

理由:震源に近い所では、P波とS波が届く時刻の差(初期微動継続時間)が小さいので、速報を出すまでの時間のうちにS波が届いてしまうことがあります。

まちがえやすい

✕ 緊急地震速報は、どこでも主要動より先に届く → ◯ 震源に近い所では、間に合わないことがある

標準P波は5km/s、S波は3km/sです。発生から10秒後に緊急地震速報が出ました。震源距離75kmの地点では、速報が出てから何秒後に主要動が始まりますか。また、震源距離15kmの地点で主要動が始まるのは、速報の前ですか、後ですか。

75kmの地点:75÷3=25(秒後)にS波。25−10=15(秒)

15kmの地点:15÷3=5(秒後)にS波。速報(10秒後)より前

答え:75kmの地点は速報の15秒後、15kmの地点は速報の前

震度は何で決まる? 10階級とゆれの感じ方

📄 プリント8ページ

答え:震度は、ある地点でのゆれの大きさです。日本では 0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7 の10階級です。震度は、①震央からの距離 ②地盤(地下の岩石のかたさやつくり) ③マグニチュードで変わります。

震度 人のゆれの感じ方
3 屋内にいる人のほとんどが、ゆれを感じる
5弱 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる
6弱 立っていることが困難になる
6強・7 立っていることができず、はわないと動くことができない
5弱5弱44443333322222233111うめ立て地20km震央観測点の震度
同じ地震でも、震度は場所ごとにちがう

同じ地震でも、震度は観測点ごとにちがいます。ふつうは震央から遠いほど小さくなりますが、図の左下のうめ立て地は、同じくらいの距離のまわりより大きくなっています。

ゆれが小さいゆれが大きいかたい岩盤やわらかい地盤(うめ立て地など)
やわらかい地盤は、大きくゆれやすい

理由:うめ立て地などのやわらかい地盤は、かたい岩盤の土地より大きくゆれやすいからです。水をふくんだ砂の地盤が、ゆれで液体のようになることを液状化といいます。

まちがえやすい

✕ 震度は0〜7の8段階 → ◯ 5と6が弱・強に分かれて10階級

基本「立っていることが困難になる」ゆれの震度として正しいものを選びなさい。ア 震度4 イ 震度5弱 ウ 震度5強 エ 震度6弱

上の表で「立っていることが困難になる」は震度6弱です。

答え:エ

マグニチュードと震度のちがい

📄 プリント9ページ

答え:マグニチュード(M)は地震の規模(エネルギーの大きさ)で、1つの地震に1つだけです。震度はある場所でのゆれの大きさで、場所ごとにいくつもあります。Mが1大きいとエネルギーは約32倍、2大きいと約1000倍です。

震度 マグニチュード
何を表す? ある場所での、ゆれの大きさ 地震そのものの規模
いくつある? 場所ごとに、いくつもある 1つの地震に1つだけ
6弱6弱6弱5強5強5強5強5弱5弱5弱5弱444433322マグニチュード 7.020km333222111マグニチュード 5.020km震央観測点の震度

← 横にずらすと続きが見えます →

Mが大きい地震ほど、強いゆれが広い範囲に伝わる(数字は震度)
震源震源域(岩盤がずれた範囲)断層の面マグニチュード小マグニチュード大
震源域:Mが大きい地震ほど、岩盤がずれた範囲が広い
地表のゆれが大きい震源震央地表のゆれが小さい震源震央浅い深い
Mが同じくらいでも、震源が深いと地表までが遠い

理由:マグニチュードが同じくらいでも、震源が深いと、いちばん近い地表(震央)でも震源から遠くなるので、最大震度は小さくなりやすくなります。マグニチュードが大きいからといって、どこでも震度が大きいわけではありません。

まちがえやすい

✕ マグニチュードが大きい地震では、どこでも震度が大きい → ◯ 震央から遠い所や、震源が深い地震では、震度が小さいこともある

標準マグニチュードが3大きいと、地震のエネルギーは約何倍になりますか。

Mが1大きいと約32倍、2大きいと約1000倍です。3大きいと、約1000倍にさらに32倍をかけます。

式:1000×32=32000

答え:約3万倍

日本付近のプレートと、震源の深さの分布

📄 プリント10ページ

答え:日本付近には4つのプレートがあります。重い海洋プレートが大陸プレートの下へ沈みこみ、沈みこむ所に海溝ができます。震央は太平洋側の海溝にそって多く、震源は海溝の近くで浅く、日本海側(大陸側)ほど深くなります。

海洋プレート(海のプレート) 太平洋プレート・フィリピン海プレート
大陸プレート(陸のプレート) 北アメリカプレート・ユーラシアプレート
北アメリカプレートユーラシアプレート太平洋プレートフィリピン海プレート海溝プレートの境目境目がはっきりしない所プレートの動く向き出典:地図:Natural Earth プレートの境目:Peter Bird (2003) のデータを Hugo Ahlenius が整えた tectonicplates(github.com/fraxen/tectonicplates)の情報を使用。Open Data Commons Attribution License 1.0 で公開
日本付近の4つのプレート(太平洋プレートは西北西へ、フィリピン海プレートは北西へ動く)
震源の深さ0〜100km100〜300km300kmより深い2000〜2024年のマグニチュード5.5以上の地震の震央出典:地図:Natural Earth プレートの境目:Peter Bird (2003) のデータを Hugo Ahlenius が整えた tectonicplates(github.com/fraxen/tectonicplates)の情報を使用。Open Data Commons Attribution License 1.0 で公開 震央:U.S. Geological Survey(USGS)の地震カタログ(earthquake.usgs.gov)
2000〜2024年のマグニチュード5.5以上の地震の震央(印の形=震源の深さ)

理由:海洋プレートは、大陸プレートより密度が大きい(重い)ので、大陸プレートの下へ沈みこみます。沈みこんだ海洋プレートは、太平洋側から日本海側へ向かってななめに深くなり、地震の震源もこのプレートにそって並ぶので、日本海側ほど深くなります。

まちがえやすい

✕ 大陸プレートが海洋プレートの下に沈みこむ → ◯ 沈みこむのは、重い海洋プレート

✕ 震源は日本海側ほど浅い → ◯ 日本海側ほど深い

理由プレートの境目(海溝など)で大きな地震が起こると、津波が起こりやすくなります。それはなぜですか。

「海底」と「海水が大きく動く」を入れて書きます。

答え:プレートの境目は海底にあり、大きな地震で海底が急にもち上がったり沈んだりして、海水が大きく動くから。

海溝型地震と津波:大きな地震が起こるしくみ

📄 プリント11ページ

答え:海溝型地震は、海洋プレートが沈みこむ所で、引きずりこまれた大陸プレートの先がはね上がって起こる地震です。規模が大きくなりやすく、津波が起こりやすい地震です。

大陸プレート海洋プレート①海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこむ②大陸プレートの先が引きずりこまれ、ひずみがたまる
引きずりこまれた大陸プレートの先が、はね上がる

しくみ:①海洋プレートが沈みこむ → ②2つのプレートの境目が引っかかって、大陸プレートの先が引きずりこまれ、ひずみがたまる → ③たえきれなくなると、ためこんだ力が一気に出て、大陸プレートの先がはね上がる。

津波は、海底で地震が起こり、海底が急にもち上がったり沈んだりして、海水が大きく動いて伝わる波です。プレートの境目(海溝など)は海底にあるので、境目で大きな地震が起こると、津波が起こりやすくなります。

例:2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(M9.0・最大震度7・震源の深さ24km)は、太平洋プレートが沈みこむ所で起こった海溝型地震で、大きな津波が起こりました。

内陸型地震と活断層:海溝型地震とのくらべ

📄 プリント12ページ

答え:内陸型地震は、陸地の下の浅い所の断層がずれて起こる地震です。震源が浅いので、規模が小さくても、真上の地域が大きくゆれることがあります。くり返し活動してきて、これからも地震を起こす可能性がある断層を活断層といいます。

海震源活断層震央大陸プレート海洋プレート海溝
陸地の下の浅い所で、断層がずれる

例:1995年1月17日の兵庫県南部地震(M7.3・最大震度7・震源の深さ16km)は内陸型地震で、淡路島で断層が地表に現れました。

海溝型地震 内陸型地震
起こる場所 海溝の近く(海洋プレートが沈みこむ所) 陸地の下の浅い所
何がずれる 引きずりこまれた大陸プレートの先がはね上がる 大陸プレートの内部の断層
起こりやすいこと 規模が大きくなりやすい。津波が起こりやすい 震源が浅いので、規模が小さくても、真上の地域が大きくゆれることがある

津波のおそれ:津波は海底が動いて起こるので、震央が海にあり、震源が浅く、規模の大きい地震は、津波のおそれがあります。震央が陸の地震や、震源がとても深い地震では、津波は起こりにくくなります。

まちがえやすい

✕ 内陸型地震は規模が小さいので、ゆれも小さい → ◯ 震源が浅いので、規模が小さくても、真上の地域は大きくゆれることがある

標準次の3つの地震のうち、津波のおそれがいちばん大きいのはどれですか。ア 震央が陸・震源の深さ8km・M6.8 イ 震央が海・震源の深さ25km・M7.6 ウ 震央が海・震源の深さ380km・M7.4

「震央が海」「震源が浅い」「規模が大きい」の3つに全部当てはまるのはイだけです。アは震央が陸、ウは震源がとても深い地震です。

答え:イ

理由緊急地震速報で、大きなゆれ(主要動)が来る前にそなえられるのは、なぜですか。「P波」「S波」の語を使って書きなさい。

「P波をとらえて知らせる」と「S波はおそい」の2つを入れて書きます。

答え:P波がS波より速く伝わるので、P波をとらえてすぐ知らせれば、おそいS波(主要動)が届く前に知らせられるから。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 地下で地震が発生した場所を何という?

    答え:震源

  2. 震源の真上にあたる地表の地点を何という?

    答え:震央

  3. 地下の岩盤がこわれてずれた所を何という?

    答え:断層

  4. 地震計の記録で、はじめに来る小さなゆれを何という?

    答え:初期微動

  5. 初期微動のあとに来る大きなゆれを何という?

    答え:主要動

  6. 初期微動を起こす、速く伝わる波は?

    答え:P波

  7. 主要動を起こす、おそく伝わる波は?

    答え:S波

  8. P波が届いてからS波が届くまでの時間を何という?

    答え:初期微動継続時間

  9. 初期微動継続時間と震源距離には、どんな関係がある?

    答え:(ほぼ)比例

  10. 同じ地点で、マグニチュードが大きい地震になると、初期微動継続時間はどうなる?

    答え:変わらない(震源からの距離で決まる)

  11. ある地点での、ゆれの大きさを表すものは?

    答え:震度

  12. 日本の震度は、いくつの階級に分けられている?

    答え:10階級

  13. 地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表すものは?

    答え:マグニチュード

  14. マグニチュードが1大きいと、地震のエネルギーは約何倍?

    答え:約32倍

  15. 水をふくんだ砂の地盤が、ゆれで液体のようになることを何という?

    答え:液状化

  16. 海洋プレートが大陸プレートの下へ沈みこむ所にできる、海底の深い谷を何という?

    答え:海溝

  17. 日本付近の震源の深さは、太平洋側から日本海側へ行くほど、どうなる?

    答え:深くなる

  18. くり返し活動してきて、これからも地震を起こす可能性がある断層を何という?

    答え:活断層

  19. 海底が急にもち上がったり沈んだりして、海水が大きく動いて伝わる波を何という?

    答え:津波

  20. 緊急地震速報は、震源に近い地震計でどちらの波をとらえて出す?

    答え:P波

まとめ

地震は、地下の岩盤がこわれてずれるときに起こり、震源(地下)の真上の地表の地点が震央です。速いP波が初期微動を、おそいS波が主要動を起こし、初期微動継続時間は震源距離にほぼ比例します(マグニチュードでは変わりません)。速さは「2つの地点の差で割る」、発生時刻は「時間=距離÷速さ」でさかのぼって求めます。震度はゆれの大きさ(10階級)、マグニチュードは地震の規模です。日本付近では重い海洋プレートが沈みこみ、海溝型地震と内陸型地震が起こります。プリントの確認問題で、計算と記述を手を動かして練習してみてください。

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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜22ページ

保護者の方へ:この単元の計算は、「時間=距離÷速さ」と、時刻の分をまたぐ計算(60秒で1分くり上げ)が土台です。「足の速い人とおそい人が同時にスタートしたら、遠くのゴールほど着く時刻の差が開く?」と一緒に考えてみると、初期微動継続時間が遠いほど長くなる理由に気づく助けになります。
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