【中2理科】電流・電圧・抵抗の要点まとめ|オームの法則と直列・並列回路の計算

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 電流は電源の+極から出て−極へもどる。電流計は直列、電圧計は並列につなぐ(はじめは電流計5 A・電圧計300 V)
  • 直列回路は電流がどこでも同じ・電圧は和が電源の電圧。並列回路は電圧がどこでも電源の電圧・電流は和が全体
  • オームの法則:電圧〔V〕=抵抗〔Ω〕×電流〔A〕(電流 I=V÷R、抵抗 R=V÷I)。mA は A に直してから式に入れる
  • 直列の全体の抵抗は和(R=R₁+R₂)。並列の全体の抵抗はどちらの抵抗よりも小さい(先に全体の電流を求める)
  • 組み合わさった回路は、分かっている2つの量から、分かる所を回路図に書きこんで順に求める

つまずき注意:並列にすると全体の抵抗は小さくなる(和になるのは直列)。150 mA は 0.15 A に直してから式に入れる。

中2理科「電流と回路」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元の計算は、直列と並列の決まりと、オームの法則(電圧=抵抗×電流)の2つが土台です。分かっている2つの量から、残りの1つを順に求めていきます。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜14ページ/確認問題 15〜20ページ/覚えることの一覧 21ページ・まちがえやすいこと 22ページ/答えと解説 23〜26ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

電流は回路をどう流れる? 電流の向きと回路図

📄 プリント2ページ

答え:電流(電気の流れ)が流れる道すじを回路といいます。回路が1つの輪になっていると電流が流れ、途中が切れていると流れません。電流の向きは、電源の+極から出て、回路を通り、−極へもどる向きです。

+電源(電池)スイッチ豆電球抵抗器(電熱線)A電流計電圧計
電気用図記号:回路図に使う記号

電源は、長い線が+極、短く太い線が−極です。抵抗器と電熱線は同じ記号です。導線は、黒い点がある所だけつながっていて、点のない交わりはつながっていません。電気用図記号で回路を表した図を回路図といいます。

+乾電池豆電球スイッチ回路図にすると実物のつなぎ方+−
実物のつなぎ方を、回路図にする

回路図のかき方:①電源の記号(長い線が+極)をかき、電流の向きに記号を順に並べる。②導線はまっすぐな線にして、角は直角にする。③+極から−極までたどって、1つの輪になっているか確かめる。

理由:実物のつなぎ方と同じ順に並べれば、つなぎ方を読み取りやすくなります。輪が切れていると電流が流れないので、最後にたどって確かめます。

まちがえやすい

✕ 電流は乾電池の−極から出て+極へ流れる → ◯ +極から出て、回路を通り−極へもどる

✕ 回路図で導線が交わっている所は、全部つながっている → ◯ 黒い点がある所だけつながっている

基本乾電池の向きを逆にすると、電流の向きはどうなりますか。

電流の向きは、電源の+極から出て−極へもどる向きです。

答え:電流の向きも逆になる

基本回路図で、導線が交わっている所に黒い点があります。この2本の導線はつながっていますか。

回路図では、黒い点がある所だけがつながっています。

答え:つながっている

直列回路と並列回路のちがい:豆電球を1個ゆるめると?

📄 プリント3ページ

答え:電流の通り道が枝分かれせず1本の道なのが直列回路、途中で枝分かれして、また1つにまとまるのが並列回路です。豆電球を1個ゆるめると、直列ではもう1個も消え、並列ではもう1個はついたままです。

+−ab直列回路a をゆるめると b も消えるc をゆるめても d はつく
豆電球2個のつなぎ方:直列と並列
直列回路 並列回路
1個をゆるめた時のもう1個 消える ついたまま
わけ 道が1本なので、そこで回路が切れる もう1つの道は切れていない

家庭の電気器具(照明・テレビ・冷蔵庫など)は並列につながっています。どれか1つのスイッチを切っても、ほかは使えます(電圧の理由は8ページ)。

切りかえ式スイッチ:端子が3つあり、真ん中の端子が、レバーを倒した側の端子とつながります。1つで「2つの豆電球のどちらか一方をつける」回路がつくれます。

真ん中の端子が、倒した側の端子とつながるレバー端子+−PQ
真ん中の端子が、倒した側の端子とつながる

まちがえやすい

✕ 直列回路で豆電球を1個ゆるめても、もう1個はついたまま → ◯ 回路が切れて、もう1個も消える

基本豆電球2個を並列につなぎました。1個をソケットからゆるめると、もう1個はどうなりますか。

並列では、もう1つの道は切れていません。

答え:ついたまま

標準切りかえ式スイッチの真ん中の端子を電源側に、左の端子を豆電球 R に、右の端子を豆電球 S につなぎました。レバーを右に倒すと、どちらがつきますか。

真ん中の端子は、レバーを倒した側(右)の端子とつながります。

右の端子は豆電球 S につながっているので、S の通り道ができます。

答え:S

電流の大きさはどうはかる? 電流計の使い方

📄 プリント4ページ

答え:電流の大きさの単位はアンペア(A)で、小さい電流はミリアンペア(mA)で表します(1 A=1000 mA)。電流計は、はかりたい所に直列につなぎ、−端子は、はじめは5 Aの端子にします。

0.2 A=200 mA、350 mA=0.35 A です。

0123450100200300400500010203040505 A500 mA50 mA+−端子+端子電流計
電流計の端子と目もり盤、直列のつなぎ方
−端子 最小目もり
5 A 0.1 A
500 mA 10 mA
50 mA 1 mA

使い方:①はかりたい所に直列につなぐ(電流が電流計の中を通るようにするため)。②+端子を電源の+極側に、−端子を−極側につなぐ。−端子は、はじめは5 Aにする(大きな電流で針がふり切れて、電流計がこわれるのを防ぐため)。③針のふれが小さければ、500 mA → 50 mA の順につなぎかえる。つないだ端子の段の目もりを、最小目もりの10分の1まで読む(針が大きくふれた方が、目もりを細かく読めるため)。

電流計を電源に直接つないではいけません(大きな電流が流れて、こわれます)。

まちがえやすい

✕ 電流計は、はかりたい部分に並列につなぐ → ◯ 直列につなぐ(電流が電流計の中を通るように)

✕ 電流の大きさが分からない時は、いちばん小さい 50 mA の端子からつなぐ → ◯ いちばん大きい 5 A の端子からつなぐ

基本(1) 0.45 A は何 mA ですか。(2) 60 mA は何 A ですか。

1 A=1000 mA なので、A から mA には1000をかけ、mA から A には1000でわります。

0.45×1000=450 A を mA に直す
(1) 450 mA 答え
60÷1000=0.06 mA を A に直す
(2) 0.06 A 答え
標準500 mA の端子につないだ電流計の針が、37目もりを指していました。電流の大きさは何 mA、何 A ですか。

500 mA の端子の最小目もりは10 mA です。

37×10=370 目もりの数×最小目もり
370÷1000=0.37 mA を A に直す
370 mA(0.37 A) 答え

直列回路の電流は場所でちがう?

📄 プリント5ページ

答え:直列回路では、回路のどの点でも電流の大きさは同じです(I=I₁=I₂)。電流は、豆電球を通っても、使われて減りません。

+−AaAbA0.25 A0.25 A0.25 A
直列回路:どの点の電流も同じ(0.25 A)

実験:豆電球2個の直列回路で、電流計を3か所(+極を出た所・豆電球のあいだ・−極にもどる所)につないで、電流の大きさをはかります。結果は、どの点も同じ 0.25 A でした。I は電源を出た所の電流、I₁・I₂ は2個の豆電球を流れる電流です。

理由:電流は、豆電球を通っても減りません。豆電球が光るのに使われるのは電流ではありません。だから、電流計を回路のどこにつないでも、読む値は同じになります。豆電球の個数が変わっても、直列なら電流はどこでも同じです。同じ種類の豆電球2個を直列につなぐと、どちらにも同じ電流が流れるので、同じ明るさになります。

まちがえやすい

✕ 豆電球を通ると電流が使われて、後の方の電流が小さくなる → ◯ 直列回路では、どの点の電流も同じ

基本豆電球3個の直列回路で、電源の+極を出た所の電流が 0.12 A でした。3個目の豆電球を通った後の電流は何 A ですか。

直列回路では、どの点でも電流は同じです。

答え:0.12 A

並列回路の電流はどう分かれる?

📄 プリント6ページ

答え:並列回路では、枝分かれした電流の大きさの和が、分かれる前の電流の大きさに等しく、合流した後の電流も同じです(I=I₁+I₂)。

+−AAcAdA0.6 A0.4 A0.2 A0.6 A
並列回路:0.4 A + 0.2 A = 0.6 A

実験:豆電球2個の並列回路で、電流計を4か所(分かれる前・上の枝・下の枝・合流した後)につないで、電流の大きさをはかります。上の枝が 0.4 A、下の枝が 0.2 A のとき、分かれる前も合流した後も 0.6 A でした。

理由(水の流れにたとえる):水の通り道が1本なら、どこでも流れる水の量は同じです(直列)。2つに分かれると、分かれた水の量の和が、分かれる前の水の量と同じです(並列)。水は途中でなくなりません。電流も同じです。

豆電球の明るさ:同じ豆電球なら、流れる電流が大きいほど明るくなります。同じ豆電球 D・E・F で、D と E を並列にした部分の後に F をつなぐと、F には全部の電流が流れ、D・E にはその半分ずつが流れます。だから、F がいちばん明るく、D と E は同じ明るさです。

まちがえやすい

✕ 並列回路では、どの点の電流も同じ → ◯ 枝分かれした電流の和が、分かれる前(合流した後)の電流に等しい

標準並列回路で、分かれる前の電流が 1.2 A、上の枝の電流が 0.5 A でした。下の枝の電流は何 A ですか。また、合流した後の電流は何 A ですか。
1.2−0.5=0.7 全体−上の枝=下の枝
下の枝 0.7 A 答え
0.5+0.7=1.2 枝の和が、合流した後の電流
合流した後 1.2 A 答え

電圧とは? 電圧計の使い方

📄 プリント7ページ

答え:回路に電流を流そうとするはたらきの大きさを電圧といい、単位はボルト(V)です。電圧計は、はかりたい部分に並列につなぎ、−端子は、はじめは300 Vにします。

ポンプ水の高さの差=電圧流れる水の量=電流ポンプ=電源水車=豆電球
水流モデル:高さの差=電圧、水の量=電流

乾電池を2個直列にすると、豆電球が明るくなります。電流を流そうとするはたらきが大きくなったからです。乾電池1個は約1.5 V、家庭のコンセントは100 V です。

01002003000510150123300 V15 V3 V+−端子+端子電圧計
電圧計の端子と目もり盤、並列のつなぎ方
−端子 最小目もり
300 V 10 V
15 V 0.5 V
3 V 0.1 V

使い方:①はかりたい部分に並列につなぐ(両はしに2つの端子をつなぐ)。電源には、直接つないでもかまいません(電流計とちがう所)。②+端子を電源の+極側に、−端子を−極側につなぐ。−端子は、はじめは300 V につなぎ、針のふれが小さければ 15 V → 3 V の順につなぎかえる。③つないだ端子の段の目もり(どれも30目もり)を、最小目もりの10分の1まで目分量で読む。

まちがえやすい

✕ 電圧計は、はかりたい部分に直列につなぐ → ◯ 並列につなぐ(両はしにつなぐ)

基本電流計と電圧計のうち、電源に直接つないでもかまわないのはどちらですか。

電流計を電源に直接つなぐと、大きな電流が流れてこわれます。

答え:電圧計

標準15 V の端子につないだ電圧計の針が、24目もりを指していました。電圧の大きさは何 V ですか。

15 V の端子の最小目もりは 0.5 V です。

24×0.5=12 目もりの数×最小目もり
12.0 V 答え(最小目もりの10分の1まで読むので 12.0 と書く)

直列回路と並列回路で、電圧はどう加わる?

📄 プリント8ページ

答え:直列回路では、各部分に加わる電圧の和が、電源の電圧に等しくなります(V=V₁+V₂)。並列回路では、各部分に加わる電圧は、どれも電源の電圧に等しくなります(V=V₁=V₂)。

abV1.2 VV1.8 VV3.0 V直列回路3.0 V
直列は電圧が足し算(1.2 V+1.8 V=3.0 V)、並列はどこも同じ(3.0 V)
直列回路 並列回路
電流 どこでも同じ 枝分かれした電流の和が全体
電圧 和が電源の電圧 どこでも電源の電圧

例:電源 3.0 V の直列回路で、豆電球 a に 1.2 V なら、豆電球 b には 3.0 V−1.2 V=1.8 V。並列回路なら、どちらの豆電球にも 3.0 V です。乾電池2個の直列は 1.5 V+1.5 V=3.0 V です。

豆電球の明るさ:豆電球は、加わる電圧と流れる電流がどちらも大きいほど明るくなります。種類のちがう2個の豆電球を直列につなぐと、電流はどちらも同じなので、明るい方に大きな電圧が加わっています。並列につなぐと、電圧はどちらも同じなので、明るい方に大きな電流が流れています。

家庭の電気器具:どれにも同じ100 V が加わるように、並列につながれています。1つを切っても、ほかは使えます。直列だと、器具ごとの電圧が100 V より小さくなり、1つを切ると全部止まります。

まちがえやすい

✕ 直列回路では、どの豆電球にも電源と同じ電圧が加わる → ◯ 各豆電球の電圧の和が電源の電圧(どれも同じなのは並列)

✕ 直列回路に電圧計がつながって枝分かれして見えるので、並列回路だ → ◯ 電圧計は数えず、豆電球どうしのつながり方で見分ける

標準電源が 6.0 V の直列回路に、豆電球 g と h をつなぎました。g に加わる電圧が 2.4 V のとき、h に加わる電圧は何 V ですか。並列回路につないだ場合、g に加わる電圧は何 V ですか。
6.0−2.4=3.6 直列:電源の電圧−g の電圧
h は 3.6 V 答え(2.4+3.6=6.0 で電源と合う)

並列回路では、どの豆電球にも電源と同じ電圧が加わります。

答え:直列の h は 3.6 V、並列の g は 6.0 V

発展種類のちがう豆電球 M・N を直列につなぐと、M の方が明るくなりました。大きな電圧が加わっているのは M・N のどちらですか。

直列では、電流はどちらも同じです。電流が同じなら、明るさのちがいは電圧のちがいによります。

答え:M

電圧を大きくすると、電流はどう変わる? 比例のグラフ

📄 プリント9ページ

答え:抵抗器を流れる電流は、加える電圧に比例します。電圧と電流のグラフは、原点を通る直線になります。

+−電源装置スイッチ抵抗器A電流計V電圧計
実験:電流計は直列、電圧計は並列

実験:電流計は抵抗器と直列に、電圧計は抵抗器と並列につなぎます(電流と電圧を同時にはかるため)。電源装置の電圧を少しずつ上げて(いろいろな電圧の時の電流を調べるため)、そのたびに、抵抗器に加わる電圧と流れる電流をはかり、表に書きます。

電圧〔V〕 0 1.5 3.0 4.5 6.0
抵抗器 a の電流〔A〕 0 0.15 0.30 0.45 0.60
抵抗器 b の電流〔A〕 0 0.05 0.10 0.15 0.20
01.53.04.56.00.100.200.300.400.500.60電圧〔V〕電流〔A〕ab
電圧と電流のグラフ:a も b も原点を通る直線

グラフのかき方:横軸に電圧、縦軸に電流をとり、はかった値を点(・)でかきます。点の並びの真ん中を通るように直線を引きます(点を折れ線で結びません。点がちょうど線の上に乗らなくてもかまいません)。

理由:a も b も、電圧が2倍、3倍になると、電流も2倍、3倍になります。原点を通る直線なので、電流は電圧に比例します。a と b をくらべると、同じ電圧で電流が小さい方(グラフの傾きが小さい方)が、電流が流れにくい抵抗器です。例:3.0 V で a は 0.30 A、b は 0.10 A なので、b の方が流れにくい。

まちがえやすい

✕ はかった点を、折れ線で順に結ぶ → ◯ 点の並びの真ん中を通る直線を引く(原点を通る)

基本ある抵抗器に 2.0 V を加えると 0.10 A が流れました。電圧を 6.0 V にすると、電流は何 A になりますか。

電流は電圧に比例します。電圧は 6.0÷2.0=3(倍)になります。

0.10×3=0.30 電流も3倍になる
0.30 A 答え
標準同じ 3.0 V を加えたとき、抵抗器 c には 0.20 A、抵抗器 d には 0.50 A が流れました。電流が流れにくいのは、c・d のどちらですか。

同じ電圧で電流が小さい方が、流れにくい抵抗器です。0.20 A は 0.50 A より小さいです。

答え:c

オームの法則と電気抵抗:電流の流れにくさを数で表す

📄 プリント10ページ

答え:オームの法則は「抵抗器を流れる電流は、加える電圧に比例する」ことです。電流の流れにくさを電気抵抗(抵抗)といい、単位はオーム(Ω)です。式は 電圧〔V〕=抵抗〔Ω〕×電流〔A〕(V=R×I)です。

1 V の電圧を加えた時に 1 A の電流が流れる抵抗が 1 Ω です。この式を変えると、電流 I=V÷R、抵抗 R=V÷I になります。

抵抗を求める例(9ページの表):a は 3.0 V で 0.30 A、b は 3.0 V で 0.10 A でした。R=V÷I で求めます。

3.0÷0.30=10 a:R=V÷I
a の抵抗 10 Ω 答え
3.0÷0.10=30 b:R=V÷I
b の抵抗 30 Ω 答え

グラフの傾きが小さいほど、抵抗は大きくなります。

銅(導体):電流が流れるビニル(不導体):電流がほとんど流れない導体の例銅・アルミニウム・鉄不導体の例ガラス・ゴム・プラスチック
導体は電流が流れやすく、不導体はほとんど流れない

導体と不導体:電気抵抗が小さく、電流が流れやすい物質を導体(金属:銅・アルミニウム・鉄など)、電気抵抗がひじょうに大きく、電流がほとんど流れない物質を不導体(絶縁体)(ガラス・ゴム・プラスチックなど)といいます。導線は、銅の線のまわりを、不導体のビニルでおおっています(さわっても電流が体に流れないように、導線どうしがふれてもつながらないように)。

まちがえやすい

✕ グラフの傾きが大きい抵抗器ほど、抵抗が大きい → ◯ 傾きが大きいほど電流が流れやすく、抵抗は小さい

基本ある抵抗器に 6.0 V の電圧を加えると、0.20 A の電流が流れました。この抵抗器の抵抗は何 Ω ですか。
6.0÷0.20=30 R=V÷I
30 Ω 答え
発展ある抵抗器に加える電圧と流れる電流をはかると、電圧が 0・3.0・6.0 V のとき、電流は 0・20・40 mA になりました。この抵抗器の抵抗は何 Ω ですか。

表の 3.0 V と 20 mA を使います。V=R×I の電流の単位は A なので、mA は A に直します。

20÷1000=0.02 20 mA を A に直す
3.0÷0.02=150 R=V÷I
150 Ω 答え(6.0÷0.04=150 でも同じ)

オームの法則で、電流・電圧・抵抗を求めるには?

📄 プリント11ページ

答え:V=R×I は、分かっている2つの量から、残りの1つが求められます。電流 I=V÷R、電圧 V=R×I、抵抗 R=V÷Iのうち、求める量が左に出る式を使います。mA は A に直してから式に入れます。

手順:①分かっている量と、求める量を書き出す(どの式を使うか決めるため)。②mA は A に直す(÷1000。V=R×I の電流の単位は A だから)。③V=R×I か、その変形に入れて計算する。答えには、単位(V・A・Ω)を付けます。

求める量 使う式 例
電流 I=V÷R 12 Ω に 6.0 V を加える:6.0 V÷12 Ω=0.5 A
電圧 V=R×I 60 Ω に 0.1 A が流れる:60 Ω×0.1 A=6.0 V
抵抗 R=V÷I 4.5 V で 150 mA が流れる:150 mA=0.15 A、4.5 V÷0.15 A=30 Ω
もとの値 計算 直した値
80 mA 80÷1000 0.08 A
5 mA 5÷1000 0.005 A
0.3 A 0.3×1000 300 mA

まちがえやすい

✕ 150 mA を 150 のまま式に入れる → ◯ 0.15 A に直してから入れる

基本20 Ω の抵抗器に 5.0 V の電圧を加えました。流れる電流は何 A ですか。
5.0÷20=0.25 I=V÷R
0.25 A 答え
基本8 Ω の抵抗器に 0.5 A の電流が流れました。加わっている電圧は何 V ですか。
8×0.5=4 V=R×I
4.0 V 答え
標準ある抵抗器に 3.0 V の電圧を加えると、120 mA の電流が流れました。この抵抗器の抵抗は何 Ω ですか。
120÷1000=0.12 120 mA を A に直す
3.0÷0.12=25 R=V÷I
25 Ω 答え

抵抗器を直列につなぐと、全体の抵抗は?

📄 プリント12ページ

答え:2個の抵抗器を直列につなぐと、全体の抵抗は2個の抵抗の和になります(R=R₁+R₂)。どちらの抵抗よりも大きくなります。

6.0 V20 Ω10 Ω4.0 V2.0 V0.2 A1個とみなすと
20 Ω と 10 Ω の直列は、30 Ω の1個とみなせる

例:20 Ω と 10 Ω の抵抗器を直列につなぎ、電源 6.0 V を加えます。

20+10=30 全体の抵抗:直列は抵抗の和
6.0÷30=0.2 電流:I=V÷R(直列なので、どちらにも同じ電流)
20×0.2=4.0 20 Ω に加わる電圧:V₁=R₁×I
10×0.2=2.0 10 Ω に加わる電圧:V₂=R₂×I
全体 30 Ω、電流 0.2 A、電圧 4.0 V と 2.0 V 4.0+2.0=6.0 で電源と合う

理由:直列では、電流が同じで、電圧が足し算になります。だから、全体の抵抗(全体の電圧÷電流)も足し算になります。抵抗が大きい方に、大きな電圧が加わります(20 Ω に 4.0 V、10 Ω に 2.0 V)。同じ抵抗器を直列に1つずつ増やすと、全体の抵抗は大きくなります(10 Ω の抵抗器なら、1個で 10 Ω、2個で 20 Ω、3個で 30 Ω)。

まちがえやすい

✕ 抵抗器を直列につなぐと、全体の抵抗は小さくなる → ◯ 2個の抵抗の和になり、大きくなる

標準6 Ω と 14 Ω の抵抗器を直列につなぎ、10 V の電源を加えました。全体の抵抗、流れる電流、6 Ω の抵抗器に加わる電圧を求めなさい。
6+14=20 全体の抵抗:直列は抵抗の和
10÷20=0.5 電流:I=V÷R
6×0.5=3.0 6 Ω に加わる電圧:V=R×I
全体 20 Ω、電流 0.5 A、電圧 3.0 V 14 Ω は 14×0.5=7.0 V、3.0+7.0=10 V で電源と合う

抵抗器を並列につなぐと、全体の抵抗は?

📄 プリント13ページ

答え:2個の抵抗器を並列につなぐと、全体の抵抗は、どちらの抵抗よりも小さくなります(電流の通り道がふえて、流れやすくなる)。求めるときは、先に全体の電流を求めてから、全体の抵抗を求めます。

4.0 V40 Ω10 Ω0.4 A0.1 A0.5 A1個とみなすと
10 Ω と 40 Ω の並列は、8 Ω の1個とみなせる

例:10 Ω と 40 Ω の抵抗器を並列につなぎ、電源 4.0 V を加えます。並列なので、どちらの抵抗器にも電源の電圧 4.0 V が加わります。

4.0÷10=0.4 10 Ω を流れる電流:I₁=V÷R₁
4.0÷40=0.1 40 Ω を流れる電流:I₂=V÷R₂
0.4+0.1=0.5 全体の電流:並列の電流は和
4.0÷0.5=8 全体の抵抗:R=V÷I
全体 8 Ω 10 Ω・40 Ω のどちらよりも小さい

式で表すと:1R=1R₁+1R₂。例:110+140=440+140=540=18 なので 8 Ω です。同じ抵抗の2個を並列にすると、全体の抵抗は半分になります(20 Ω と 20 Ω → 10 Ω)。同じ抵抗器を並列に1つずつ増やすと、全体の抵抗は小さくなっていきます。

まちがえやすい

✕ 並列につないだ時の全体の抵抗は、2個の抵抗の和 → ◯ どちらの抵抗よりも小さい(和は直列の時)

標準30 Ω と 60 Ω の抵抗器を並列につなぎ、6.0 V の電圧を加えました。それぞれの抵抗器を流れる電流、全体の電流、全体の抵抗を求めなさい。
6.0÷30=0.2 30 Ω を流れる電流:I₁=V÷R₁
6.0÷60=0.1 60 Ω を流れる電流:I₂=V÷R₂
0.2+0.1=0.3 全体の電流:並列の電流は和
6.0÷0.3=20 全体の抵抗:R=V÷I
全体 20 Ω 30 Ω・60 Ω のどちらよりも小さい

直列と並列が組み合わさった回路は、どう解く?

📄 プリント14ページ

答え:組み合わさった回路は、丸暗記せず、分かっている2つの量から、分かる所を回路図に書きこんで順に進めます。直列(電流が同じ・電圧は和)と並列(電圧が同じ・電流は和)の決まりで、となりの部分に進みます。

解き方:①電圧・電流・抵抗のうち、2つが分かっている所を見つける(オームの法則で残りの1つが決まるため)。②残りの1つを求めて、回路図に書きこむ(次の部分を考える材料になるため)。③直列と並列の決まりで、となりの部分に進む(全体と部分をつなぐため)。

12 V4 Ω6 Ω12 Ω4 Ω とみなす① 並列の部分を1つに12 V4 Ω6.0 V全体 8 Ω → 1.5 A② 全体の電流
分かった値を書きこみながら、順に進める

例1(直列の後に並列):4 Ω の後に、12 Ω と 6 Ω の並列の部分をつなぎ、電源 12 V を加えます。

112+16=112+212=312=14 ①並列の部分:1R=1R₁+1R₂、4 Ω
4+4=8 ②全体の抵抗:直列は和
12÷8=1.5 ②全体の電流:I=V÷R
4×1.5=6.0 ③4 Ω に加わる電圧:V=R×I
12−6.0=6.0 ③並列の部分に加わる電圧:電源−4 Ω の電圧
6.0÷12=0.5 ④12 Ω を流れる電流
6.0÷6=1.0 ④6 Ω を流れる電流
全体 8 Ω・1.5 A、12 Ω は 0.5 A、6 Ω は 1.0 A 0.5+1.0=1.5 A で全体の電流と合う

まちがえやすい

✕ 直列の部分の後の並列の部分にも、電源の電圧がそのまま加わる → ◯ 電源の電圧から、直列につないだ抵抗器に加わる電圧を引いた残りが加わる

標準6 Ω の抵抗器の後に、12 Ω と 12 Ω の抵抗器を並列にした部分をつなぎ、18 V の電源を加えました。全体の電流、6 Ω に加わる電圧、12 Ω の抵抗器1個を流れる電流を求めなさい。
112+112=212=16 並列の部分:6 Ω(同じ抵抗2個の並列は半分)
6+6=12 全体の抵抗:直列は和
18÷12=1.5 全体の電流:I=V÷R
6×1.5=9.0 6 Ω に加わる電圧:V=R×I
18−9.0=9.0 並列の部分に加わる電圧
9.0÷12=0.75 12 Ω を流れる電流
全体の電流 1.5 A、6 Ω の電圧 9.0 V、12 Ω の電流 0.75 A 0.75+0.75=1.5 A で全体の電流と合う
発展4 Ω と 8 Ω の抵抗器を直列にした部分に、6 Ω の抵抗器を並列につなぎ、12 V の電源を加えました。全体の電流と全体の抵抗を求めなさい。また、4 Ω の抵抗器に加わる電圧を求めなさい。

直列の部分(4 Ω+8 Ω=12 Ω)を1つとみなします。並列なので、どちらの側にも 12 V が加わります。

4+8=12 直列の部分を 12 Ω とみなす
12÷12=1.0 12 Ω の側を流れる電流
12÷6=2.0 6 Ω を流れる電流
1.0+2.0=3.0 全体の電流:並列の電流は和
12÷3.0=4 全体の抵抗:R=V÷I
4×1.0=4.0 4 Ω に加わる電圧:V=R×I
全体の電流 3.0 A、全体の抵抗 4 Ω、4 Ω の電圧 4.0 V 8 Ω は 8×1.0=8.0 V、4.0+8.0=12 V で電源と合う

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 電流は、電源のどちらの極から出て回路を通る?

    答え:+極

  2. 電流の通り道が枝分かれせず、1本の道になっている回路は?

    答え:直列回路

  3. 電流の通り道が途中で枝分かれし、また1つにまとまる回路は?

    答え:並列回路

  4. 豆電球2個の直列回路で、1個をゆるめると、もう1個はどうなる?

    答え:消える

  5. 1 A は何 mA?

    答え:1000 mA

  6. 電流計は、電流をはかりたい所にどうつなぐ?

    答え:直列

  7. 電流の大きさが分からない時、電流計の−端子は、はじめに何の端子につなぐ?

    答え:5 A

  8. 直列回路で、どの点の電流の大きさをはかっても、読む値はどうなる?

    答え:同じ

  9. 並列回路で、枝分かれした電流の大きさの和は、何に等しい?

    答え:分かれる前の電流

  10. 電圧の単位は?

    答え:ボルト

  11. 電圧計は、電圧をはかりたい部分にどうつなぐ?

    答え:並列

  12. 直列回路で、各部分に加わる電圧の和は、何に等しい?

    答え:電源の電圧

  13. 抵抗器を流れる電流は、加える電圧にどんな関係がある?

    答え:比例

  14. 電流の流れにくさを表す量を何という?

    答え:電気抵抗

  15. 電気抵抗の単位は?

    答え:オーム

  16. オームの法則の式で、電圧は、何と何をかけて求める?

    答え:抵抗×電流

  17. 銅のように、電流が流れやすい物質を何という?

    答え:導体

  18. ガラスやゴムのように、電流がほとんど流れない物質を何という?

    答え:不導体

  19. 抵抗器を直列につなぐと、全体の抵抗は、2個の抵抗の何になる?

    答え:和

  20. 抵抗器を並列につなぐと、全体の抵抗は、それぞれの抵抗よりどうなる?

    答え:小さく

まとめ

電流は電源の+極から出て−極へもどります。直列回路は、電流がどこでも同じで、電圧は和が電源の電圧になります。並列回路は、電圧がどこでも電源の電圧で、電流は枝分かれした電流の和が全体になります。抵抗器を流れる電流は電圧に比例し(オームの法則)、電圧=抵抗×電流の式で、分かっている2つの量から残りの1つを求められます(mA は A に直してから)。直列の全体の抵抗は和、並列の全体の抵抗はどちらよりも小さくなり、先に電流を求めて R=V÷I で出します。組み合わさった回路は、分かる所から回路図に書きこんで進めます。プリントの確認問題で、計算を手を動かして練習してみてください。

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▶ 電流と回路 授業用プリント(全26ページ)

説明 1〜14ページ/確認問題 15〜20ページ/覚えることの一覧 21ページ・まちがえやすいこと 22ページ/答えと解説 23〜26ページ

保護者の方へ:この単元の計算は、「電圧=抵抗×電流」の式と、単位(mA を A に直す)の確認が土台です。「電流を水の流れ、電圧を水の高さの差にたとえると、坂が急なほど水は多く流れる?」と一緒に考えてみると、電圧が大きいほど電流が大きくなる関係が実感しやすくなります。
理科
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