【中1理科】火山と火成岩の要点まとめ|マグマの粘性と斑状組織・等粒状組織の見分け方

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 噴火でふき出される物(火山噴出物)は、溶岩・火山ガス・火山灰・火山れき・火山弾・軽石の6つ
  • 火山灰の色は、ふくまれる鉱物の種類と割合で決まる。有色鉱物の割合=有色鉱物の数÷鉱物全体の数×100
  • マグマのねばりけが大きいと、盛り上がった形で、噴火が激しくなりやすく、白っぽく、無色鉱物が多い
  • 火成岩は、地表や地表の近くで急に冷えた火山岩(斑状組織)と、地下の深い所でゆっくり冷えた深成岩(等粒状組織)に分かれる
  • 火山岩は流紋岩・安山岩・玄武岩、深成岩は花こう岩・せん緑岩・斑れい岩で、どちらも白っぽい順

つまずき注意:火山灰は物が燃えたあとの灰ではなく、細かい岩石や鉱物の粒。観察するときは、すりつぶさずに洗って乾かす。

中1理科「火山と火成岩」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元は「マグマのねばりけ」がかぎです。ねばりけが分かると、火山の形・噴火のようす・火山灰の色・岩石の名前が、つながって分かります。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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▶ 火山と火成岩 授業用プリント(全21ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

噴火でふき出される物(火山噴出物)の種類

📄 プリント2ページ

答え:噴火のときにふき出される物を火山噴出物といいます。溶岩・火山ガス・火山灰・火山れき・火山弾・軽石の6つで、どれもマグマ(地下の岩石が高い温度でとけたもの)からできています。

名前 どんな物か
溶岩 マグマが地表に流れ出たもの。冷えて固まった物も溶岩という
火山ガス おもに水蒸気。二酸化炭素・二酸化硫黄などもふくむ。有毒な物もある
火山灰 直径2mm以下の細かい粒(細かい岩石や鉱物の粒)
火山れき 直径2mmより大きい粒
火山弾 ふき飛ばされたマグマが、空中で冷えて固まったもの。紡錘形など、決まった形
軽石 白っぽく、小さな穴がたくさんあいた石。穴は、マグマにふくまれていた気体がぬけた跡。水にうく物もある

理由:火山灰と火山れきは、粒の大きさ(2mm)で分けます。火山弾が決まった形をしているのは、ふき飛ばされたマグマが、空中で冷えて固まるからです。覚え方は「地下にあるうちはマグマ、地表に出たら溶岩」です。

まちがえやすい

✕ 火山灰は、物が燃えたあとの灰 → ◯ 細かい岩石や鉱物の粒

✕ 地表を流れる物もマグマ → ◯ 地表に流れ出たマグマは溶岩

基本火山からふき出された、直径1mmの粒と、直径5mmの粒は、それぞれ何とよばれますか。

直径2mm以下が火山灰、2mmより大きいのが火山れきです。

答え:1mmの粒=火山灰、5mmの粒=火山れき

噴火はどうして起こる? 日本の火山の並び方

📄 プリント3ページ

答え:軽いマグマが上がってマグマだまりにたまり、冷えはじめると出てくる気体(泡)がおし上げる力を大きくして、地表の岩石をふき飛ばすと噴火になります。日本の活火山は、海のプレートが沈みこむ所(海溝など)から少しはなれた陸側に、帯のように並んでいます。

海溝など活火山出典:地図:Natural Earth 海溝などの線:Peter Bird (2003) のデータを Hugo Ahlenius が整えた tectonicplates(github.com/fraxen/tectonicplates)の情報を使用。Open Data Commons Attribution License 1.0 で公開 活火山の位置:気象庁「活火山分布(KML ファイル)」(https://www.data.jma.go.jp/vois/data/filing/souran/appendix/active_volcanoes.zip)を加工して作成
日本の活火山は、海溝にそって帯のように並ぶ
マグマだまり火口溶岩火山弾火山れき火山灰火山ガス
火山の断面:地下のマグマだまりから火口へ

理由(噴火までの流れ):

  • マグマは、まわりの岩石より密度が小さい(軽い)ので、上へ上がり、地下のマグマだまりにたまる。
  • マグマが冷えはじめると、鉱物の結晶ができ、とけていた水などが気体(泡)になって出てくる。炭酸水を凍らせると二酸化炭素が泡になって出るのと似ています。
  • 気体がふえて、おし上げる力が大きくなる。
  • 地表の岩石をふき飛ばして、噴火する。

地球の表面はプレートという厚い岩盤でおおわれていて、少しずつ動いています。日本列島の下では、海のプレートが陸のプレートの下に沈みこんでいて、その深い所でマグマができます。だから日本の火山は、帯のように並びます。活火山は、おおむね過去1万年以内に噴火した火山と、今も活発に噴気を出している火山のことで、日本には100をこえてあります。

まちがえやすい

✕ マグマは地下のどこでもできる → ◯ 日本では、海のプレートが沈みこむ所の、深い所でできる

理由日本の活火山が、帯のように並んでいるのはなぜですか。「プレート」という語を使って書きなさい。

「海のプレートが沈みこむ」と「深い所でマグマができる」を入れて書きます。

答え:海のプレートが陸のプレートの下に沈みこむ所の、深い所でマグマができるから。

火山灰を洗って観察する

📄 プリント4ページ

答え:火山灰は、すりつぶさずに、洗って乾かしてから観察します。見えた粒は鉱物(マグマが冷えてできた結晶の粒)で、白色や無色の無色鉱物と、黒・緑・褐色など色のついた有色鉱物があります。

① 水を入れる水蒸発皿火山灰② 指の腹でおし洗い指③ にごった水を捨てる④ 乾かす
火山灰の洗い方:水を入れる → おし洗う → にごった水を捨てる → 乾かす
  • 火山灰を蒸発皿にとり、水を加えて、指の腹で押すようにして洗う。
  • にごった水を捨てる。水がにごらなくなるまで、これをくり返す(にごりのもとの細かい粒を流すため)。
  • 乾かしてから、ルーペや双眼実体顕微鏡で観察する。

理由:すりつぶすと、鉱物の粒がこわれて、形や色が分からなくなるからです。覚え方は「洗って、流して、乾かして見る」です。

双眼実体顕微鏡は、①接眼レンズを両目の幅に合わせる → ②粗動ねじをゆるめて鏡筒を上下させ、およそのピントを合わせる → ③右目だけでのぞき、微動ねじでピントを合わせる → ④左目だけでのぞき、視度調節リングでピントを合わせる、の順に使います。ルーペは目に近づけて持ち、観察する物を前後に動かします。

まちがえやすい

✕ 火山灰を乳鉢ですりつぶしてから見る → ◯ すりつぶさず、洗って乾かしてから見る

標準次のア〜エを、火山灰の観察の手順になるように並べなさい。ア 乾かす イ にごった水を捨てる ウ 蒸発皿に火山灰と水を入れ、指の腹でおし洗う エ ルーペで観察する

洗う → にごった水を捨てる(これをくり返す)→ 乾かす → 観察、の順です。

答え:ウ → イ → ア → エ

7つの鉱物と、火山灰の色が決まるしくみ

📄 プリント5ページ

答え:火山灰の色は、ふくまれる鉱物の種類と割合で決まります。白っぽい火山灰には無色鉱物が多く、黒っぽい火山灰には有色鉱物が多くふくまれます。有色鉱物の割合は、有色鉱物の数 ÷ 鉱物全体の数 × 100で求めます。

鉱物 色 形 特徴
無色鉱物 セキエイ(石英) 無色・白色 不規則な形 不規則に割れる
チョウ石(長石) 白色・うす桃色 柱状(短冊状) 決まった方向に割れる
有色鉱物 クロウンモ(黒雲母) 黒色〜褐色 板状(六角形) うすくはがれる
カクセン石(角閃石) 暗い緑色〜黒色 長い柱状
キ石(輝石) 緑色〜褐色 短い柱状
カンラン石 黄緑色〜褐色 丸みのある粒
磁鉄鉱 黒色 小さな粒 磁石につく

理由:三原山(伊豆大島)の火山灰は黒っぽく、有色鉱物が多い火山灰です。平成新山の火山灰は白っぽく、無色鉱物が多い火山灰です。色がちがうのは、もとのマグマにふくまれる鉱物の種類と割合がちがうからです。有色鉱物は「クロ・カク・キ・カン・ジ」と覚えます。

有色鉱物の割合の求め方:プリントの例では、チョウ石16・セキエイ6・クロウンモ3・カクセン石1を数えました。全体は16+6+3+1=26、有色鉱物は3+1=4なので、4÷26×100=15.38…で、約15%です。

まちがえやすい

✕ セキエイもチョウ石も決まった方向に割れる → ◯ セキエイは不規則に割れ、チョウ石は決まった方向に割れる

✕ 磁石につくのはクロウンモ → ◯ 磁石につくのは磁鉄鉱(クロウンモはうすくはがれる)

基本次のうち、無色鉱物はどれですか。ア カクセン石 イ セキエイ ウ キ石 エ 磁鉄鉱

無色鉱物はセキエイとチョウ石の2つだけです。ほかは有色鉱物です。

答え:イ

標準火山灰を観察して鉱物を数えると、無色鉱物が18個、有色鉱物が7個でした。有色鉱物は、鉱物全体の何%ですか。

鉱物全体:18+7=25(個)

有色鉱物の割合:7÷25×100=28(%)

答え:28%

発展鉱物を数えると、チョウ石が21個、セキエイが9個、キ石が6個、カンラン石が4個でした。有色鉱物は、鉱物全体の何%ですか。

有色鉱物はキ石とカンラン石:6+4=10(個)

鉱物全体:21+9+6+4=40(個)

10÷40×100=25(%)

答え:25%

火山の3つの形と、でき方

📄 プリント6ページ

答え:火山の形は、大きく3つに分けられます。ドーム状の火山(傾斜が急で盛り上がる)、円すい形の火山、傾斜がゆるやかな火山(うすく広がる)です。火山は、噴火のたびにふき出した溶岩や火山灰などが積み重なってできます。

火口火山灰など溶岩マグマの通り道マグマだまり
円すい形の火山の断面:溶岩の層と火山灰などの層が交互に重なる
形 例 噴火のようす
ドーム状の火山(傾斜が急で盛り上がる) 昭和新山・平成新山 流れにくい溶岩が、火口の上に盛り上がってできた
円すい形の火山 桜島・富士山・浅間山 桜島は噴煙を高く上げる噴火をくり返し、溶岩が流れ出たこともある
傾斜がゆるやかな火山(うすく広がる) マウナロア・キラウエア 溶岩が川のように流れ出る、おだやかな噴火が多い

理由:円すい形の火山の断面を見ると、溶岩の層と、火山灰などの層が交互に重なっています。噴火のたびに、ふき出した物が積み重なってできた証拠です。形や噴火のようすがちがう原因は、次の見出しの実験で確かめます。

まちがえやすい

✕ 火山はどれも富士山のような円すい形 → ◯ 火山の形は、ドーム状・円すい形・傾斜がゆるやかの3つに分けられる

基本桜島と同じ円すい形に分類される火山を選びなさい。ア 昭和新山 イ 浅間山 ウ キラウエア

円すい形の例は、桜島・富士山・浅間山です。昭和新山はドーム状、キラウエアは傾斜がゆるやかな火山です。

答え:イ

火山の形のちがいを、実験で確かめる

📄 プリント7ページ

答え:「マグマの流れにくさ(ねばりけ)が、火山の形に関係している」という仮説を、実験で確かめます。結果は、ねばりけが小さい液はうすく広がり、ねばりけが大きい液は盛り上がりました。実験では、変える条件は1つだけにします。

押す板穴ポリエチレンの袋小麦粉などの液(ねばりけが小さい)
水が多い液はうすく広がり、水が少ない液は盛り上がる
  • 小麦粉などに加える水の量を変えて、ねばりけのちがう液を2つつくる(水が多いほど、さらさらした液になる)。
  • それぞれを、板の下から、穴を通して上へ押し出す(マグマが火口から出るようすをまねる)。
  • 出てきた液の形を、くらべる。
変える条件 加える水の量だけ(ねばりけだけを変えるため)
同じにする条件 小麦粉などの量・押し出す強さや速さ・板の穴の大きさ

理由:水の量と小麦粉の量を同時に変えると、形が変わったのが、どちらのせいなのか分かりません。だから変える条件は1つだけにします。また、くらべる前に「仮説が正しければ、水の多い液はうすく広がるはず」と、結果を予想しておきます。

まちがえやすい

✕ 水の量と小麦粉の量を両方変えてくらべる → ◯ 変えるのは水の量だけ

基本この実験で、ねばりけの小さい液をつくるには、水を多くしますか、少なくしますか。

水が多いほど、さらさらした(ねばりけの小さい)液になります。

答え:多くする

標準水を少なくした液は、押し出すとどんな形になると予想できますか。また、その液はどの形の火山に当たりますか。

水が少ない液は、ねばりけが大きい液です。盛り上がります。

答え:盛り上がる形。ドーム状の火山に当たる

マグマのねばりけ(粘性)で、何が決まる?

📄 プリント8ページ

答え:マグマのねばりけ(流れにくさ)で、火山の形・噴火のようす・溶岩や火山灰の色・多い鉱物が決まります。ねばりけが大きいと、盛り上がった形で、噴火が激しくなりやすく、白っぽく、無色鉱物が多くなります。

ねばりけ大きい噴火激しい色白っぽい
左ほどねばりけが大きく、右ほど小さい
ドーム状の火山 円すい形の火山 傾斜がゆるやかな火山
ねばりけ 大きい 中間 小さい
形 傾斜が急で盛り上がる 円すい形 うすく広がる
噴火のようす 激しくなりやすい おだやかな噴火と激しい噴火をくり返すことがある おだやかになりやすい
溶岩・火山灰の色 白っぽい 中間(灰色) 黒っぽい
多い鉱物 無色鉱物 中間 有色鉱物

理由:

  • 形:ねばりけが小さいと、溶岩が遠くまで流れて広がるので、傾斜がゆるやかになる。ねばりけが大きいと、溶岩が流れにくく、火口のまわりに盛り上がる。
  • 噴火:ねばりけが大きいと気体がぬけにくく、たまった気体が一気にぬけるので、激しい噴火(爆発的な噴火)になりやすい。

火山灰から火山を考える:無色鉱物が多い → 白っぽい → ねばりけが大きい → 盛り上がった形・激しい噴火になりやすい。有色鉱物が多い → 黒っぽい → ねばりけが小さい → 傾斜がゆるやか・おだやかな噴火になりやすい。覚え方は「ねばりけが大きいと、盛り上がって、激しく、白っぽい」です。

まちがえやすい

✕ ねばりけが大きいマグマは遠くまで流れる → ◯ 流れにくく、火口のまわりに盛り上がる

✕ 黒っぽい溶岩の火山ほど噴火が激しい → ◯ 激しくなりやすいのは、白っぽい(ねばりけが大きい)方

標準ある火山の溶岩は白っぽく、火山灰には無色鉱物が多くふくまれています。この火山のマグマのねばりけ、火山の形、噴火のようすを予想しなさい。

白っぽい → 無色鉱物が多い → ねばりけが大きい、とたどります。

答え:ねばりけは大きい。傾斜が急で盛り上がった形で、噴火は激しくなりやすい

理由ねばりけが小さいマグマの火山の傾斜が、ゆるやかになるのはなぜですか。

「流れやすい」と「遠くまで広がる」を入れて書きます。

答え:ねばりけが小さいと溶岩が流れやすく、遠くまで流れて広がるから。

火成岩とは? 火山岩と深成岩、斑状組織と等粒状組織の見分け方

📄 プリント9ページ

答え:マグマが冷えて固まった岩石を火成岩といい、火山岩と深成岩の2つに分けます。ルーペで見て、大きな粒のまわりを細かい部分がうめていれば斑状組織で火山岩、同じくらいの大きさの結晶だけがすきまなく組み合わさっていれば等粒状組織で深成岩です。

斑状組織等粒状組織火山岩深成岩斑晶石基
斑状組織(火山岩)と等粒状組織(深成岩)
火山岩 深成岩
でき方 マグマが地表や地表の近くで急に冷えて固まった マグマが地下の深い所でゆっくり冷えて固まった
つくり 斑状組織 等粒状組織
結晶 大きな結晶(斑晶)のまわりを、小さな粒やガラスのような部分(石基)がうめる どの結晶も大きく、すきまなく組み合わさる(石基は無い)

観察のしかた:ルーペで岩石の表面を見て、鉱物の種類・大きさ・集まり方を調べます。大きな粒と細かい部分があるか、同じくらいの大きさの粒だけか、で2つのなかまに分けます。覚え方は「火成岩は、火山岩と深成岩の2つ」です。

まちがえやすい

✕ 火成岩と火山岩は同じ → ◯ 火山岩は火成岩のなかまの1つ(もう1つは深成岩)

標準岩石Pをルーペで見ると、大きな粒のまわりを、細かい部分がうめていました。岩石Pのつくりの名前と、火山岩・深成岩のどちらかを答えなさい。

大きな粒(斑晶)のまわりを細かい部分(石基)がうめているのは、斑状組織です。

答え:斑状組織で、火山岩

斑状組織と等粒状組織は、どうしてできる?

📄 プリント10ページ

答え:マグマの冷え方(場所と時間)で、つくりが決まります。ゆっくり冷えると結晶が大きく育ち、急に冷えると小さな粒になります。火山岩は地表や地表の近くで急に冷えたので斑状組織、深成岩は地下の深い所でゆっくり冷えたので等粒状組織です。

地表ゆっくり冷えるマグマだまり地表近くへ上がる急に冷える斑晶斑晶石基斑状組織ゆっくり冷えるマグマだまり等粒状組織

← 横にずらすと続きが見えます →

斑晶は地下で先にでき、残りは急に冷えて石基になる
  • 地下のマグマだまりにある間に、ゆっくり冷えて、大きな結晶(斑晶)が先にできる。
  • そのマグマが地表や地表近くで急に冷えると、残りは大きな結晶になれず、小さな粒の石基になる。
  • 深成岩は、全体が地下の深い所で長い時間をかけて冷えるので、どの結晶も大きく育つ。
湯氷水試験管濃い水溶液ビーカー大きな結晶小さな結晶湯につけてゆっくり冷やす大きな結晶ができる氷水につけて急に冷やす小さな結晶がたくさんできる大きな結晶のまわりに小さな結晶
冷え方のモデル実験:ゆっくり冷やすと大きく、急に冷やすと小さい

理由(モデル実験):水溶液を冷やすと結晶が出る実験で、冷やし方を変えます(ミョウバンなど)。湯でゆっくり冷やすと大きな結晶が、氷水で急に冷やすと小さな結晶がたくさんできます。途中で氷水に移すと、大きな結晶のまわりを小さな結晶がうめ、斑状組織に似たつくりになります。覚え方は「ゆっくり冷えると大きく、急に冷えると小さい」です。

まちがえやすい

✕ 斑晶は地表で冷えてできた → ◯ 斑晶は地下で先にできた

標準次の文の空欄に入る語を答えなさい。「深成岩は、マグマが地下の(①)所で、(②)冷えて固まったので、つくりは(③)組織になる。」

深成岩は、地下の深い所で長い時間をかけて冷えた岩石です。

答え:① 深い ② ゆっくり ③ 等粒状

6つの火成岩と、岩石の名前の決め方

📄 プリント11・12ページ

答え:火成岩は、つくり(火山岩か深成岩か)と色(有色鉱物の割合)で6つに分けます。火山岩は流紋岩・安山岩・玄武岩、深成岩は花こう岩・せん緑岩・斑れい岩で、どちらも白っぽい順です。

白っぽい中間黒っぽい火山岩(斑状組織)深成岩(等粒状組織)流紋岩安山岩玄武岩花こう岩せん緑岩斑れい岩大きい小さいマグマのねばりけ無色鉱物が多い有色鉱物が多いセキエイチョウ石クロウンモカクセン石キ石カンラン石

← 横にずらすと続きが見えます →

6つの火成岩:左ほどねばりけが大きく白っぽい
白っぽい 中間 黒っぽい
火山岩 流紋岩 安山岩 玄武岩
深成岩 花こう岩 せん緑岩 斑れい岩
多くふくまれる鉱物 セキエイ・チョウ石が多く、クロウンモをふくむ チョウ石が多く、カクセン石・キ石をふくむ チョウ石と、キ石・カンラン石が多い

チョウ石は、どの火成岩にもふくまれます。表のたて(行)は粒の大きさ・つくりを表し(火山岩は石基の粒がとても小さい)、よこ(列)は有色鉱物の割合を表します(右ほど多い)。覚え方は「しんかんせんは かりあげ」(深成岩=花こう岩・せん緑岩・斑れい岩、火山岩=流紋岩・安山岩・玄武岩)です。

岩石を見分ける順:

  • つくりを見る。斑状組織なら火山岩、等粒状組織なら深成岩(つくりは、マグマが冷えた場所と冷え方で決まる)。
  • 色(有色鉱物の割合)を見る。白っぽい・中間・黒っぽいのどれか(色は、もとのマグマの種類で決まる)。
  • 表で、行と列が重なる所が、岩石の名前。

例:等粒状組織で、有色鉱物が少なく白っぽい → 深成岩で白っぽい → 花こう岩。覚え方は「つくりで上か下、色で左か右」です。

理由(同じマグマから、2つの岩石):同じ白っぽいマグマでも、地表や地表の近くで急に冷えれば火山岩の流紋岩に、地下の深い所でゆっくり冷えれば深成岩の花こう岩になります(表の同じ列)。国会議事堂の外かべの石のように、白っぽく、大きな結晶がすきまなく組み合わさっていれば、花こう岩と分かります。

まちがえやすい

✕ チョウ石は白っぽい岩石だけにふくまれる → ◯ チョウ石はどの火成岩にもふくまれる

✕ 白っぽい岩石は、どれも花こう岩 → ◯ 斑状組織なら流紋岩、等粒状組織なら花こう岩

基本等粒状組織で、有色鉱物が多い黒っぽい岩石の名前を答えなさい。

等粒状組織は深成岩です。深成岩で黒っぽいのは、斑れい岩です。

答え:斑れい岩

標準斑状組織で、色が中間の岩石の名前を答えなさい。

斑状組織は火山岩です。火山岩で中間なのは、安山岩です。

答え:安山岩

理由花こう岩と流紋岩は、どちらも白っぽいマグマからできます。2つのちがいは、マグマの何がちがうからですか。

「冷えた場所」と「冷え方」を入れて書きます。

答え:花こう岩は地下の深い所でゆっくり冷えてできた岩石で、流紋岩は地表や地表の近くで急に冷えてできた岩石。冷えた場所と冷え方がちがう。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 噴火のときにふき出される物を、まとめて何といいますか。

    答え:火山噴出物

  2. 地表に流れ出たマグマを何といいますか。

    答え:溶岩

  3. 直径2mm以下の細かい粒を何といいますか。

    答え:火山灰

  4. ふき飛ばされたマグマが空中で冷えて固まった、決まった形の物を何といいますか。

    答え:火山弾

  5. 日本付近で、海のプレートが陸のプレートの下に入りこむ動きを何といいますか。

    答え:沈みこ

  6. マグマが冷えてできた結晶の粒を何といいますか。

    答え:鉱物

  7. 白色や無色の鉱物を何といいますか。

    答え:無色鉱物

  8. 磁石につく、黒色で小さな粒の鉱物は何ですか。

    答え:磁鉄鉱

  9. 火山灰を観察するとき、粒がこわれて形や色が分からなくなるので、してはいけない操作は何ですか。

    答え:すりつぶ

  10. 鉱物を数えて、有色鉱物が全体の何%かを出す式を、「有色鉱物の数」を使って書くと、有色鉱物の数÷何×100ですか。

    答え:鉱物全体の数

  11. 溶岩が流れにくく、火口のまわりに盛り上がってできる、傾斜が急な火山の形を何といいますか。

    答え:ドーム状

  12. マウナロアやキラウエアのような、うすく広がる火山の傾斜は、どうなっていますか。

    答え:ゆるやか

  13. 火山の形を調べる実験で、変える条件はいくつにしますか。

    答え:1つ

  14. ねばりけが大きいマグマで、噴火が激しくなりやすいのは、たまった何が一気にぬけるからですか。

    答え:気体

  15. マグマが冷えて固まった岩石を、まとめて何といいますか。

    答え:火成岩

  16. マグマが地下の深い所でゆっくり冷えて固まった岩石を何といいますか。

    答え:深成岩

  17. 大きな結晶のまわりを、小さな粒の部分がうめているつくりを何といいますか。

    答え:斑状組織

  18. 斑状組織で、大きな結晶のまわりをうめている、小さな粒やガラスのような部分を何といいますか。

    答え:石基

  19. 等粒状組織で、白っぽい深成岩の名前は何ですか。

    答え:花こう岩

  20. 斑状組織で、黒っぽい火山岩の名前は何ですか。

    答え:玄武岩

まとめ

噴火では、溶岩・火山ガス・火山灰・火山れき・火山弾・軽石がふき出されます。日本の活火山は、海のプレートが沈みこむ所から少しはなれた陸側に帯のように並びます。火山灰の色は、鉱物の種類と割合(無色鉱物と有色鉱物)で決まります。マグマのねばりけが大きいと、盛り上がった形で、噴火が激しくなりやすく、白っぽく、無色鉱物が多くなります。マグマが冷えて固まった火成岩は、急に冷えた火山岩(斑状組織)とゆっくり冷えた深成岩(等粒状組織)に分かれ、色と合わせて6つの名前がつきます。プリントの確認問題で、計算と記述を手を動かして練習してみてください。

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▶ 火山と火成岩 授業用プリント(全21ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ

保護者の方へ:この単元の計算は、鉱物を数えて「有色鉱物の数 ÷ 全体の数 × 100」で割合を出す1つだけです。あとは「ねばりけが大きいと、盛り上がって、激しく、白っぽい」というつながりと、「ゆっくり冷えると大きく、急に冷えると小さい」という結晶のでき方が分かれば、全体がつながります。氷水とお湯で水溶液を冷やす実験を、お風呂やキッチンで一緒に思い出してみると、斑状組織と等粒状組織のちがいを説明する助けになります。
理科
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