【中1理科】物質の状態変化の要点まとめ|融点・沸点のグラフと蒸留のしくみ

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 状態変化:物質が温度で固体・液体・気体とすがたを変えること。物質そのものは変わらない。固体→液体は融解、液体→気体は蒸発、気体→液体は凝縮、液体→固体は凝固
  • 状態が変わっても質量は変わらず、体積が変わる。体積はふつう固体<液体<気体で、水だけは氷のほうが体積が大きい(約1.1倍)ので氷は水に浮く
  • 純粋な物質の融点・沸点は物質ごとに決まっていて、量が変わっても同じ。水は融点0℃・沸点100℃、エタノールの沸点は約78℃
  • 温度が融点より低ければ固体、融点と沸点の間なら液体、沸点より高ければ気体。混合物は沸騰中も温度が上がり続け、グラフが平らにならない
  • 蒸留:液体を加熱し、出てきた気体を冷やして液体にして集める方法。沸点の低いエタノールが水より先に多く出てくる

つまずき注意:沸騰中に温度が上がらないのは純粋な物質の話。混合物は少しずつ上がり続ける。ゆげは水蒸気ではなく、小さな水のつぶ。

中1理科「物質の状態変化」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元は、「質量は変わらず、体積が変わる」ことと、「融点・沸点は物質ごとに決まっている」ことの2つが土台です。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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▶ 物質の状態変化 授業用プリント(全17ページ)

説明 1〜10ページ/確認問題 11〜13ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 14ページ/答えと解説 15〜17ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

状態変化とは? 固体・液体・気体と4つの変化の名前

📄 プリント2ページ

答え:状態変化とは、物質が温度によって、固体・液体・気体とすがたを変えることです。すがたが変わっても、物質そのものは変わりません(水は氷になっても水蒸気になっても水のままです)。

状態 形 体積
固体 変わりにくい 変わりにくい
液体 入れ物に合わせて変わる 変わりにくい
気体 変わりやすい 変わりやすい(とじこめると入れ物いっぱいに広がる)
固体液体気体融解凝固蒸発凝縮
4つの変化:加熱すると 固体 → 液体 → 気体、冷やすとその逆
身のまわりの例 変化 名前
氷がとける 固体 → 液体 融解
水たまりが消える・洗たく物がかわく 液体 → 気体 蒸発
冷たいコップの外側に水てきがつく(空気中の水蒸気が冷やされる) 気体 → 液体 凝縮
とけたろうが固まる 液体 → 固体 凝固

理由:ろうのろうそくは炎の熱でとけて液体になり、鉄もとても高い温度ではとけて液体になります。水だけでなく、ほかの物質もすがたを変えます。

まちがえやすい

✕ 水が水蒸気になると、別の物質になる → ◯ 状態が変わっても物質そのものは変わらない(どちらも水)

基本次の変化の名前を、それぞれ答えなさい。(1) バターがフライパンの上でとける (2) ぬれたタオルがかわく (3) 冷凍庫で水が氷になる

(1) 固体 → 液体 (2) 液体 → 気体 (3) 液体 → 固体 と考えます。

答え:(1) 融解 (2) 蒸発 (3) 凝固

基本固体・液体・気体のうち、入れ物に合わせて形が変わるのに、体積は変わりにくいものはどれですか。

上の表で「形」が「入れ物に合わせて変わる」のは液体です。体積は変わりにくいと書いてあります。

答え:液体

ろうが固まると、水が凍ると、体積と質量はどうなる?

📄 プリント3・4ページ

答え:状態が変わっても、質量は変わりません。変わるのは体積です。体積は、ふつう固体<液体<気体ですが、水は例外で、氷(固体)のほうが水(液体)より体積が大きくなります。

冷やす前冷やす冷やした後へこむ液体のろう固体のろう印
ろうの実験:冷やすと、まん中がへこむ(体積が減る)

ろうの実験:ビーカーに液体のろうを入れて液面の高さに印をつけ、質量をはかります。冷やして固体にすると、体積は減り(まん中がへこんで印より下になる)、質量は変わりません。

理由(密度とのつながり):密度=質量÷体積です。ろうは質量が同じで体積が小さくなるので、密度は大きくなります。だから、液体のろうに固体のろうを入れると沈みます。

水が氷になると:体積が約1.1倍に増えます(質量は同じ)。氷の密度は約0.92g/cm³で、水の密度(1.0g/cm³)より小さいので、氷は水に浮きます。冬に水道管の水が凍って管がこわれたり、ペットボトルの水を凍らせるとふくらんだりするのも、このためです。

液体のろう固体のろう(沈む)ろう
ろうの固体は沈み、水の固体(氷)は浮く
ろう 水
液体 → 固体の体積 減る 増える
固体を液体に入れると 沈む 浮く

気体になると:体積はとても大きくなります。ポリエチレンの袋に液体のエタノールを少し入れ、空気をぬいて口を閉じ、熱い湯をかけると、エタノールが気体になって袋がふくらみます(別の物質になったわけではありません)。冷やすと液体にもどり、しぼみます。水が水蒸気(100℃)になると、体積は約1700倍になります(1cm³の水が約1700cm³)。

ポリエチレンの袋液体のエタノール液体のエタノールを少し入れ、空気をぬいて口を閉じる熱い湯熱い湯をかける → ふくらむ冷やす → しぼんで液体にもどる

← 横にずらすと続きが見えます →

液体のエタノールが気体になると、袋がふくらむ

体積は、ふつう固体<液体<気体。密度は、ふつう固体>液体>気体。水だけは、体積が液体<固体<気体です。

まちがえやすい

✕ 固体になると重くなる → ◯ 質量は同じ(体積が変わるだけ)

✕ 水も、ほかの物質と同じく固体のほうが体積が小さい → ◯ 水は例外で、固体(氷)のほうが体積が大きい

標準液体のろうが100cm³あり、質量は80gです。これが固体になると、体積が8cm³減りました。固体のろうの密度は何g/cm³ですか(小数第3位を四捨五入)。また、固体のろうを液体のろうに入れると、浮きますか、沈みますか。

質量は固体になっても80gのままです。ろうは固体になると体積が減るので、固体の体積は 100−8=92(cm³)

固体の密度:80÷92=0.869…→ 約0.87(g/cm³)

液体の密度:80÷100=0.80(g/cm³)。固体のほうが密度が大きい

答え:約0.87g/cm³、沈む

基本水500cm³(質量500g)がすべて凍って氷になりました。氷の質量と、氷の体積(約1.1倍)はいくつになりますか。

質量は変わりません。体積は 500×1.1=550(cm³)

答え:質量 500g、体積 約550cm³

基本水3cm³が、100℃の水蒸気になりました。体積は約何cm³になりますか(水は水蒸気になると体積が約1700倍)。

3×1700=5100(cm³)

答え:約5100cm³

理由氷が水に浮くのはなぜですか。「体積」「密度」という語を使って書きなさい。

水は例外で、凍ると体積が増えます。「質量が同じ」「体積が大きい」「密度が小さい」の流れで書きます。

答え:水は凍ると、質量は同じで体積が約1.1倍に大きくなり、密度が水より小さくなるから。

状態が変わるとき、粒子はどうなっている?

📄 プリント5ページ

答え:状態が変わっても、粒子の数と種類は変わらないので、質量は変わりません。変わるのは、粒子の集まり方(ならび方・間)と動き方で、そのため体積が変わります。

固体加熱冷却液体加熱冷却気体
固体・液体・気体の粒子(どの状態も粒子の数は同じ12個)
固体 液体 気体
ならび方 規則正しくならぶ ならびがくずれる ばらばらになる
動き その場でわずかにふるえる 位置を変えながら動く 自由にはげしく飛び回る
粒子どうしの間 せまい ふつうは固体より広い とても広い

モデルで説明する手順:

  • 粒子の数が変わったかを見る。数は変わらないので、質量も変わらない
  • 粒子どうしの間が、せまくなったか広くなったかを見る。例:ろうが液体 → 固体になると、間がせまくなるので、体積が小さくなる
  • 粒子の動きが、おだやかになったか、はげしくなったかを見る。例:エタノールが液体 → 気体になると、はげしく動いて間がとても広くなるので、袋が大きくふくらむ

水が氷になると体積が増えるのは、氷は粒子がすき間の多いならび方をするためです(水は例外)。

まちがえやすい

✕ 気体になると、粒子の数がふえる → ◯ 数は変わらず、間が広くなる

✕ 気体になると、粒子そのものが大きくなる → ◯ 粒子の大きさは変わらない

基本固体・液体・気体のうち、粒子がその場でわずかにふるえているだけなのはどれですか。

上の表で「その場でわずかにふるえる」のは固体の動きです。

答え:固体

標準水蒸気が冷えて水になると、体積は小さくなります。このとき、粒子の数、粒子どうしの間、粒子の動きは、それぞれどうなりますか。

数 → 変わらない。間 → 気体から液体になるので、せまくなる。動き → はげしい動きから、位置を変えながら動く動きになり、おだやかになる。

答え:数は変わらず、間はせまくなり、動きはおだやかになる

理由水が水蒸気になっても、質量が変わらないのはなぜですか。

「粒子の数と種類」が変わらないことを入れて書きます。

答え:状態が変わっても、粒子の数と種類が変わらないから。

水を加熱し続けると、温度はどう変わる?

📄 プリント6ページ

答え:水(1種類の物質でできている物)を加熱し続けると、0℃と100℃で温度が上がらず、グラフが平らになります。0℃は水の融点、100℃は水の沸点です。

加熱した時間(分)温度(℃)O24681012141618202224−2020406080100120氷氷+水水水+水蒸気
−20℃の氷を加熱したときの温度変化(グラフは形を表したもの)
  • 0℃の平らな所…氷と水がまざっている(融解している間)。この温度を水の融点という
  • 100℃の平らな所…水と水蒸気がまざっている(沸騰している間)。この温度を水の沸点という

理由:平らな所では、加えた熱が状態を変えるために使われるので、温度は上がりません。

どこから 何℃で 例
蒸発 液体の表面から 沸点より低い温度でも起こる 洗たく物がかわく
沸騰 液体の内部からもさかんに(あわが出る) 沸点で起こる やかんの湯がわく

白く見えるゆげは、水蒸気が冷えてできた小さな水のつぶ(液体)です。水蒸気は目に見えません。

まちがえやすい

✕ 白いゆげは水蒸気である → ◯ 水蒸気は目に見えない。ゆげは、水蒸気が冷えてできた小さな水のつぶ(液体)

✕ 強火にすると100℃より熱くなる → ◯ 100℃のまま(早く進むだけ。氷がとけている間の0℃も同じ)

標準氷を加熱し続けると、温度が0℃で止まって上がらない間があります。この間、加えた熱は何に使われていますか。また、このとき容器の中にあるのは何ですか。

平らな所では、熱は温度を上げるのではなく、状態を変えるために使われます。0℃は融解している間です。

答え:熱は状態を変えるために使われている。中にあるのは氷と水がまざったもの。

基本液体の表面からも内部からもさかんに起こり、あわが出る変化は、蒸発と沸騰のどちらですか。

表の「どこから」を見ます。内部からもさかんに起こるのは沸騰です。

答え:沸騰

融点・沸点は、量で変わる? 物質を見分けられる?

📄 プリント7ページ

答え:純粋な物質(1種類の物質でできている物)では、融点・沸点は物質ごとに決まっていて、量が多くても少なくても同じです。だから、融点・沸点で物質を見分けられます。

エタノールの沸点を調べる実験:試験管にエタノールを少しと沸騰石を入れ、温度計をさして、熱い湯の入ったビーカーにつけて温めます(湯せん)。エタノールは火がつきやすいので、直接火で熱しません。沸騰石は、急な沸騰を防ぐために入れます。

温度計試験管エタノール沸騰石熱い湯ビーカー
湯せんの装置
時間温度(℃)O81620406080100約78℃
エタノール:約78℃で平ら(沸点)
時間温度(℃)O81620406080100約63℃
パルミチン酸:約63℃で平ら(融点)

沸点は、液体が沸騰して気体に変わるときの温度です。融点は、固体がとけて液体に変わるときの温度です。

エタノールの量 沸点 平らな所に着くまでの時間
ふつうの量 約78℃ ふつう
2倍 約78℃のまま 長くなる(温める強さが同じとき)

理由:量が増えると、温度を上げるのにより多くの熱が要るので時間は長くなりますが、物質の種類は同じなので、沸点は変わりません。例:ある透明な液体が約78℃で沸騰し続けたなら、エタノールと考えられます。

まちがえやすい

✕ エタノールの量を2倍にすると、沸点も高くなる → ◯ 沸点は同じ(時間が長くなるだけ)

標準エタノールを同じ強さで加熱すると、約78℃で平らになりました。エタノールの量を3倍にして、同じ強さで加熱すると、平らな所の温度と、平らな所に着くまでの時間はどうなりますか。

沸点は量では変わらず、物質で決まります。量が増えると、温度を上げるのに時間がかかります。

答え:温度は約78℃のまま。着くまでの時間は長くなる。

基本−30℃の寒い所に置いても、消毒用のエタノールが凍らないのはなぜですか。「融点」という語を使って書きなさい。

エタノールの融点と、−30℃をくらべます。

答え:エタノールの融点は−115℃で、−30℃はそれより高いので、固体にならず液体のままだから。

ある温度で、物質は固体・液体・気体のどれ?

📄 プリント8ページ

答え:温度が融点より低いと固体、融点と沸点の間だと液体、沸点より高いと気体です。表の融点・沸点とくらべて決めます。

物質 融点(℃) 沸点(℃)
酸素 −218 −183
窒素 −210 −196
エタノール −115 78
水 0 100
塩化ナトリウム 801 1413
鉄 1538 2862
エタノール水
温度の帯:−30℃では、水は固体、エタノールは液体

理由:融点で固体が液体に、沸点で液体が気体に変わるからです。例:−30℃の寒い所では、水は凍りますが、消毒用のエタノールは凍りません(融点が−115℃だから)。20℃のときは、鉄は融点1538℃より低いので固体、エタノールは融点−115℃と沸点78℃の間なので液体、酸素は沸点−183℃より高いので気体です。

液体でいる温度の範囲は「融点から沸点まで」です。エタノールは−115℃から78℃の間、塩化ナトリウムは801℃から1413℃の間です。融点や沸点ちょうどの温度では、2つの状態がまざるので、問題ではその温度は聞きません。

まちがえやすい

✕ 酸素はいつでも気体 → ◯ 酸素も、−200℃では液体(−218℃と−183℃の間)

標準上の表を使って、次の状態を答えなさい。(1) −130℃のエタノール (2) 1000℃の塩化ナトリウム (3) 3000℃の鉄

(1) −130℃は融点−115℃より低い → 固体

(2) 1000℃は融点801℃と沸点1413℃の間 → 液体

(3) 3000℃は沸点2862℃より高い → 気体

答え:(1) 固体 (2) 液体 (3) 気体

基本上の表の物質のうち、20℃で気体のものを2つ答えなさい。

20℃が沸点より高い物質をさがします。沸点が20℃より低いのは、酸素(−183℃)と窒素(−196℃)です。

答え:酸素、窒素

まざった液体を加熱すると、温度はどう変わる?

📄 プリント9ページ

答え:1種類の物質でできている純粋な物質は、沸騰している間、温度が一定になります。いくつかの物質がまざった混合物は、沸騰している間も温度が少しずつ上がり続け、グラフがはっきり平らになりません。

場面:海水(食塩水)を加熱すると、水が水蒸気になって出ていきます。その水蒸気を冷やして液体にもどすと、水が得られます。食塩はあとに残ります。ろ過では、水にとけている食塩は分けられませんでしたが、加熱を使うと分けられます。

  • 純粋な物質…1種類の物質でできている物(例:水・エタノール)
  • 混合物…いくつかの物質がまざった物(例:食塩水・水とエタノールの混合物)
時間温度(℃)O81620406080100
純粋な物質(例:エタノール):平らな所がある
時間温度(℃)O81620406080100
混合物(例:水とエタノール):平らにならない

ろう(パラフィン)も混合物なので、とける温度がはっきり1つに決まりません。水とエタノールの混合物のグラフは、「エタノールの沸点で平ら → 水の沸点で平ら」という2段の形にはなりません。

混合物の中の量:質量パーセント濃度(%)=溶質の質量(g)÷溶液の質量(g)×100 で表せます(溶液の質量=溶質+溶媒)。

分ける考え方:水とエタノールの混合物から、エタノールを多くふくむ液をとり出すには、沸点の低いエタノールが先に多く気体になるので、その気体を冷やして集めます(次の見出しで説明します)。

まちがえやすい

✕ 混合物は、エタノールの沸点と水の沸点で2回平らになる → ◯ 平らにならず、少しずつ上がり続ける

基本次のうち、混合物をすべて選びなさい。ア 水 イ 食塩水 ウ エタノール エ 水とエタノールの混合物

1種類の物質でできているのは、水とエタノール(純粋な物質)です。食塩水は水と食塩、エは水とエタノールがまざっています。

答え:イ、エ

標準水30gにエタノール20gをまぜました。エタノールの質量パーセント濃度は何%ですか。

溶液の質量:30+20=50(g)

濃度:20÷50×100=40(%)

答え:40%

標準純粋な物質と混合物を、それぞれ加熱して沸騰させました。沸騰している間、温度が一定になるのはどちらですか。

混合物は、沸騰している間も温度が少しずつ上がり続けます。

答え:純粋な物質

水とエタノールの混合物から、エタノールをとり出すには?(蒸留)

📄 プリント10ページ

答え:蒸留は、液体を加熱し、出てきた気体を冷やして液体にして集める方法です。沸点のちがいを利用します。水(沸点100℃)とエタノール(沸点78℃)の混合物では、沸点の低いエタノールが先に多く出てきます。

温度計液だめ(枝の高さ)枝つきフラスコ水とエタノールの混合物沸騰石ガスバーナーガラス管試験管冷たい水集まった液体
蒸留の装置
  • 枝つきフラスコに混合物と沸騰石を入れる(突沸を防ぐため)
  • 温度計の液だめを枝の高さに合わせる(出ていく気体の温度をはかるため)
  • ガラス管の先は液につけない(逆流を防ぐため)
  • 試験管を冷たい水で冷やし、弱火で加熱する(気体を液体にもどすため)
  • 火を消す前に、ガラス管を液から出す

結果(試験管A→B→Cの順に約3cm³ずつ集める):

試験管 におい 火を近づけると 多くふくむ物質
A 強い 燃える エタノール(水も少しまざる)
B 少し 少し燃える エタノールと水
C ほとんどない 燃えない ほとんど水

理由:沸点の低いエタノール(78℃)のほうが、沸点の高い水(100℃)より先に多く気体になって出てきます。ただし、Aにも水が少しまざっています。温度計の温度は、Aのころより、Cのころのほうが高くなります。

密度で見分ける:エタノールの密度は約0.79g/cm³で、水(1.00g/cm³)より小さいので、エタノールを多くふくむ混合物ほど、密度が小さくなります。

まちがえやすい

✕ はじめに出てくる液はエタノールだけ → ◯ 水も少しまざっている

✕ ガラス管の先を液につけたまま火を消す → ◯ 火を消す前に、ガラス管を液から出す

標準水とエタノールの混合物を蒸留して、液Rと液Sを集めました。液Rは20cm³で16.4g、液Sは20cm³で18.6gでした。エタノールを多くふくむのはどちらですか。

R:16.4÷20=0.82(g/cm³)

S:18.6÷20=0.93(g/cm³)

エタノールは水より密度が小さいので、密度が小さいほうがエタノールを多くふくみます。

答え:液R

基本蒸留で、温度計の液だめを枝の高さに合わせるのはなぜですか。

「出ていく気体」を入れて書きます。

答え:枝から出ていく気体の温度をはかるため。

理由水とエタノールの混合物を蒸留すると、はじめに集まる液にエタノールが多くふくまれるのはなぜですか。

「沸点」を入れて、エタノールと水をくらべて書きます。

答え:エタノールのほうが水より沸点が低く、先に多く気体になって出てくるから。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 物質が温度によって固体・液体・気体とすがたを変えることを何という?

    答え:状態変化

  2. 固体が液体に変わることを何という?

    答え:融解

  3. 液体が気体に変わることを何という?

    答え:蒸発

  4. 気体が液体に変わることを何という?

    答え:凝縮

  5. 液体が固体に変わることを何という?

    答え:凝固

  6. 液体のろうが固体になると、体積はどうなる?

    答え:減る

  7. 状態変化の前後で変わらない、物質の量を表すものは何?

    答え:質量

  8. 氷が水に浮くのは、氷の密度が水より小さいからである。水が氷になると、体積は約何倍になる?

    答え:約1.1倍

  9. 水が水蒸気になると、体積は約何倍になる?

    答え:約1700倍

  10. 状態が変わっても粒子の数と種類は変わらない。変わるのは粒子の何と動き方?

    答え:集まり方

  11. 氷を加熱すると、0℃で温度が上がらなくなる。この温度を何という?

    答え:融点

  12. 水を加熱すると、100℃で温度が上がらなくなる。この温度を何という?

    答え:沸点

  13. 液体の内部からもさかんにあわが出る変化を何という?

    答え:沸騰

  14. やかんの口から出る白いゆげの正体は何?

    答え:小さな水のつぶ

  15. エタノールを直接火で熱さず、熱い湯の入ったビーカーにつけて温める方法を何という?

    答え:湯せん

  16. エタノールの量を2倍にして加熱したとき、沸点は量が1倍のときとくらべてどうなる?

    答え:同じ

  17. エタノールの沸点は約何℃?

    答え:約78℃

  18. 1種類の物質でできている物を何という?

    答え:純粋な物質

  19. いくつかの物質がまざった物を何という?

    答え:混合物

  20. 液体を加熱し、出てきた気体を冷やして液体にして集める方法を何という?

    答え:蒸留

まとめ

物質は、温度によって固体・液体・気体とすがたを変えますが(状態変化)、物質そのものは変わりません。状態が変わっても質量は変わらず、体積が変わります(水だけは氷のほうが体積が大きい)。純粋な物質の融点・沸点は物質ごとに決まっていて、量では変わりません。融点より低ければ固体、沸点より高ければ気体です。混合物は沸騰中も温度が上がり続け、沸点のちがいを利用した蒸留で分けられます。プリントの確認問題で、グラフの読み取りと記述を手を動かして練習してみてください。

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▶ 物質の状態変化 授業用プリント(全17ページ)

説明 1〜10ページ/確認問題 11〜13ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 14ページ/答えと解説 15〜17ページ

保護者の方へ:この単元は、「温度が止まって見える所では、熱が状態を変えるために使われている」という考え方が土台です。グラフを見せて「温め続けているのに、なぜ温度が上がらないのかな?」と聞いてみると、融点・沸点の意味に気づく助けになります。
理科
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