【中1理科】水溶液の性質の要点まとめ|質量パーセント濃度・再結晶・ろ過の手順

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 溶質=とけている物質、溶媒=とかしている液体、溶液=溶質が溶媒にとけた液全体。とけた物は一様に散らばり、とかす前とあとで質量は変わらない
  • 質量パーセント濃度(%)=溶質の質量÷溶液の質量×100(割るのは溶液全体)。溶質の質量=溶液の質量×濃度÷100
  • 溶解度=ある温度で、水100gにとける物質の限度の質量。溶解度曲線では、曲線より上の点はとけ残り、下の点は全部とける
  • ろ過ではとけていない固体だけを分ける。とけている物は、硝酸カリウムは冷やす、塩化ナトリウムは水を蒸発させてとり出す
  • 冷やして出てくる結晶の量=とけていた量−冷やした温度でとける量(水が100gでないときは、水の量に合わせて直す)

つまずき注意:質量パーセント濃度は、水の質量ではなく、溶液全体(溶質+溶媒)の質量で割る。

中1理科「水溶液の性質」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元で学ぶことは4つです。とけるとは何か・水溶液の濃さ・とける量の限度・とけた物のとり出し方です。計算は「割るのは溶液全体」と「出てくる量=とけていた量−冷やした温度でとける量」の2つが分かれば解けます。どの見出しも「答え → 理由 → 例題」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。

物が水に「とける」とは、どういうこと?

📄 プリント1・2ページ

答え:とけている物質を溶質、とかしている液体を溶媒、溶質が溶媒にとけた液全体を溶液といいます。溶媒が水の溶液が水溶液です。「とけている」液は、①透明(むこうがすけて見える) ②濃さがどの部分も同じ ③時間がたっても下にたまったり分かれたりしないの3つが当てはまります。

+食塩水食塩水溶質(食塩)溶媒(水)溶液(食塩水)
食塩(溶質)+水(溶媒)=食塩水(溶液)
水溶液 溶質 溶媒
食塩水 食塩 水
砂糖水 砂糖 水
炭酸水 二酸化炭素 水
お酢 酢酸 水

炭酸水のように、気体も溶質になります。

うしろの板食塩水(無色透明)硫酸銅の水溶液(青色で透明)デンプンの液(白くにごる)
むこうがすけて見えれば、とけている

「透明」と「無色」はちがいます。透明は、むこうがすけて見えることです。色がついていても、すけて見えれば透明です。

透明(むこうがすけて見える)=とけている 白くにごる(むこうが見えない)=とけていない
硫酸銅の水溶液(青色)・紅茶・コーヒーシュガーの液(茶色) 牛乳・デンプンや小麦粉を水に入れた液(時間がたつと下にたまる)

覚え方:「すけて見えれば透明=とけている」。

まちがえやすい

✕ 色がついた液は水溶液ではない → ◯ 色がついていても、むこうがすけて見えれば透明で、水溶液です。白くにごっていて見えないときは、とけていません

基本砂糖水について、溶質・溶媒・溶液は、それぞれ何ですか。

とけている物質が溶質、とかしている液体が溶媒、できた液全体が溶液です。

答え:溶質=砂糖、溶媒=水、溶液=砂糖水

標準青色の硫酸銅の水溶液と、白くにごった牛乳があります。水にとけている液といえるのは、どちらですか。理由もあわせて答えなさい。

色ではなく、むこうがすけて見えるかどうかで決めます。

答え:硫酸銅の水溶液。青色でも、むこうがすけて見える(透明)から。

とけた物は、水の中でどうなっている?

📄 プリント3ページ

答え:とけた物の粒子は、水の中に一様に(どこも同じように)散らばります。粒子の数は、とかす前と同じです。だから、とかす前とあとで、全体の質量は変わりません。

とかす前とけはじめ時間がたった後溶質の粒子
溶質の粒子は、水の中に一様に散らばる

一様に広がっているかを確かめる方法:

  • 無色透明の水溶液の、上のほうと下のほうから、同じ量ずつとる(場所によって濃さがちがうかを調べるため)
  • それぞれの水を蒸発させて、残る固体の量をくらべる(残った固体が、とけていた溶質だから。量が同じなら、濃さも同じ)
110.0 g110.0 gとかす水食塩食塩水薬包紙電子てんびんとかす前もとかした後も 110.0 g
とかす前も、とかした後も、質量は変わらない

理由:食塩は、とけて見えなくなっても、なくなったわけではありません。水の中で粒子になって、散らばっています。だから、質量は変わりません。

覚え方:「見えなくなっても、粒はなくならない」。

まちがえやすい

✕ 時間がたつと、とけた物は下が濃くなる → ◯ 濃さは、時間がたってもどこも同じです

標準水150gに食塩18gをとかしました。できた食塩水の質量は何gですか。

とかす前とあとで質量は変わらないので、水の質量と食塩の質量を合わせます。

150+18=168(g)

答え:168g

理由砂糖水を長い時間置いても、底のほうが濃くならないのはなぜですか。

「粒子」「一様」の2つを入れて書きます。

答え:砂糖の粒子が、水の中に一様に散らばっていて、下に集まらないから。

水溶液の濃さは、どう表す?

📄 プリント4ページ

答え:水溶液の濃さは、質量パーセント濃度で表します。質量パーセント濃度(%)=溶質の質量÷溶液の質量×100で、溶液の質量=溶質の質量+溶媒の質量です。

A水 90g砂糖 10gB水 45g砂糖 5gC水 80g砂糖 20g
A・B・Cは、見た目では濃さが分からない

A・B・Cはどれも無色透明で、見た目では濃さが分かりません。砂糖の量だけ、水の量だけでもくらべられません。溶液全体に対する、溶質の割合でくらべます。

水 90g溶媒溶質食塩 10g溶液(食塩水)100g
溶液の質量=溶質の質量+溶媒の質量
溶質 溶液 濃度の計算
A 砂糖10g 90+10=100g 10÷100×100=10%
B 砂糖5g 45+5=50g 5÷50×100=10%
C 砂糖20g 80+20=100g 20÷100×100=20%

Cがいちばん濃く、AとBは同じ濃さです。

理由:割るのは、水ではなく、水と溶質を合わせた溶液全体の質量です。「濃さ」は、溶液全体のうち、どれだけが溶質かを表すからです。割り切れないときは、問題の指示どおりに四捨五入します。

覚え方:「割るのは、水ではなく全体」。

まちがえやすい

✕ 溶媒(水)の質量で割る → ◯ 溶液全体(溶質+溶媒)の質量で割る

基本水160gに砂糖40gをとかした砂糖水の質量パーセント濃度は何%ですか。

溶液の質量:160+40=200(g)

濃度:40÷200×100=20(%)

答え:20%

標準水90gに食塩12gをとかした食塩水の質量パーセント濃度は何%ですか。小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めなさい。

溶液の質量:90+12=102(g)

濃度:12÷102×100=11.76…(%)

答え:11.8%

濃度・溶質・水の質量は、どう計算する?

📄 プリント5ページ

答え:濃度の式は、3通りに使えます。濃度=溶質÷溶液×100、溶質の質量=溶液の質量×濃度÷100、水(溶媒)の質量=溶液の質量−溶質の質量です。

求めるもの 式 例
質量パーセント濃度 溶質の質量 ÷ 溶液の質量 × 100 水135gに食塩15gをとかす 15÷(135+15)×100=10%
溶質の質量 溶液の質量 × 濃度 ÷ 100 16%の食塩水250gの中の食塩 250×16÷100=40g
水(溶媒)の質量 溶液の質量 − 溶質の質量 水は 250−40=210g

溶液の質量を求めるときは、□を使って「□×濃度÷100=溶質の質量」と考えます。

2つの食塩水を混ぜるとき:濃さ(%)は割合なので、そのまま足せません。食塩の質量をそれぞれ出して合わせ、全体の質量で割ります。

  • 食塩の質量をそれぞれ出す(濃さ(%)はそのまま足せないから)
  • 合わせる:食塩も、食塩水全体も、足し算で合わせる(混ぜても、質量は足し算で合わせられるから)
  • 濃度を出す:合わせた食塩 ÷ 合わせた全体 × 100

一部をとり出しても、濃さは同じ:水溶液は、濃さがどの部分も同じです(3ページ)。だから、一部をとり出した液も、もとと同じ濃さです。ただし、とり出した液は量が少ないので、中の食塩の質量は少なくなります。

覚え方:「溶質=溶液×濃度÷100」。

まちがえやすい

✕ 4%の食塩水200gの食塩を 200÷4 と計算する → ◯ 200×4÷100=8g

✕ 2つの食塩水を混ぜた濃さを、濃度の平均で出す → ◯ 食塩の質量を合わせて、全体の質量で割る

基本14%の食塩水250gには、食塩が何g、水が何gふくまれていますか。

食塩:250×14÷100=35(g)

水:250−35=215(g)

答え:食塩35g、水215g

標準食塩24gをとかして、12%の食塩水を作ります。食塩水は何g作れますか。

食塩水の質量を□gとします。□×12÷100=24

□=24×100÷12=200(g)

答え:200g

標準10%の食塩水200gから、80gをとり出しました。とり出した液の濃度と、その中の食塩の質量を求めなさい。

水溶液は濃さがどの部分も同じなので、とり出した液も10%です。

食塩:80×10÷100=8(g)

答え:濃度10%、食塩8g

発展4%の食塩水400gと、12%の食塩水100gを混ぜました。できた食塩水の濃度は何%ですか。

食塩の質量:400×4÷100=16(g)、100×12÷100=12(g)。合わせて 16+12=28(g)

全体の質量:400+100=500(g)

濃度:28÷500×100=5.6(%)

答え:5.6%

水にとける量には、限りがある?

📄 プリント6ページ

答え:物質が水にとける量には限りがあります。ある温度で、水100gにとける物質の限度の質量(g)を溶解度といいます。溶解度までとけて、それ以上とけない水溶液が飽和水溶液です。溶解度は、物質の種類と水の温度で決まります。

加える加える食塩を少し加える→ すべてとけるさらに加える→ すべてとけるさらに加える→ とけ残る薬さじ
食塩を少しずつ加えると、あるところからとけ残る
温度(℃) 0 20 40 60
硝酸カリウム 13.3 31.6 63.9 109.2
塩化ナトリウム 35.7 35.8 36.3 37.1

表の数は、水100gにとける限度の質量(g)です。硝酸カリウムは、温度が高いほど溶解度が大きく増えます。塩化ナトリウムは、ほとんど変わりません。

水の量が変わるとき:とける量は水の量に比例します。水が200gなら2倍、50gなら半分です。

飽和水溶液の濃さ:同じ物質の、同じ温度の飽和水溶液は、量がちがっても濃さは同じです。

覚え方:「溶解度は、水100gあたり」。

まちがえやすい

✕ 水が200gでも、とける量は溶解度の値のまま → ◯ 水の量が増えれば、とける量も比例して増える(水200gなら2倍)

標準40℃の水200gに、硝酸カリウム100gを入れてよくかき混ぜました。とけ残りはありますか。

40℃の溶解度は63.9gなので、水200gでは 63.9×2=127.8(g)までとけます。

入れた量100gは、限度127.8gより少ないので、全部とけます。

答え:とけ残りはない(全部とける)

発展20℃の水50gに、塩化ナトリウム25gを入れてよくかき混ぜました。とけ残りは何gですか。

20℃の溶解度は35.8gなので、水50gでは 35.8÷2=17.9(g)までとけます。

入れた量25gは限度より多いので、25−17.9=7.1(g)がとけ残ります。

答え:7.1g

溶解度曲線から、何が分かる?

📄 プリント7ページ

答え:溶解度曲線は、温度ごとの溶解度を線でつないだ図です。水100gに入れた量の点が、曲線より下なら全部とけ、上ならとけ残ります。曲線の線の上にある点は、その温度の飽和水溶液です。

水の温度(℃)とける質量(g)O10203040506020406080100120PQ硝酸カリウム塩化ナトリウム
溶解度曲線:硝酸カリウムは大きく変わり、塩化ナトリウムはほとんど平ら

読み方:

  • 調べたい温度の縦の線と、曲線が交わる所を読む(そこがその温度の溶解度)
  • 水100gに入れた量の点が、曲線より下なら全部とけ、上ならとけ残る(曲線が、とける限度だから)

図の点Pは曲線より上なので、とけ残りがあります。点Qは曲線より下なので、全部とけます。曲線までの差が、とけ残りの量です。

結晶が出始める温度:水100gにある量をとかした液を冷やすと、とけきれなくなり、結晶(規則正しい形の固体。10ページ)が出始めます。とけている量が溶解度と同じになる温度が、結晶が出始める温度です。

結果から、溶解度の範囲をしぼる:ある物質を水100gに入れて、とけ残ったら、その温度の溶解度は入れた量より小さく、全部とけたら、入れた量以上です。

覚え方:「曲線より下ならとける、上ならとけ残る」。

まちがえやすい

✕ 溶解度より多く入れても、かき混ぜ続ければ全部とける → ◯ 溶解度をこえた分は、かき混ぜてもとけ残る

✕ どの物質も、温度を上げると大きくとけやすくなる → ◯ 塩化ナトリウムのように、ほとんど変わらない物質もある

基本水100gに入れた物質の量の点が、溶解度曲線より上にありました。とけ残りはありますか。

曲線は、とける限度を表します。その上の点は、限度をこえています。

答え:とけ残りがある

標準ある物質10gを水100gに入れて、20℃と0℃で調べました。20℃では全部とけ、0℃ではとけ残りました。20℃と0℃の溶解度は、それぞれ10gより大きいですか、小さいですか。

全部とけたなら、溶解度は入れた量以上です。とけ残ったなら、溶解度は入れた量より小さいです。

答え:20℃は10g以上、0℃は10gより小さい

標準水100gに硝酸カリウム63.9gをとかした液を冷やしていくと、何℃で結晶が出始めますか。6ページの表から答えなさい。

とけている量が溶解度と同じになる温度が、結晶が出始める温度です。表で、硝酸カリウムの溶解度が63.9gなのは40℃です。

答え:40℃

とけていない物は、どうやって分ける?

📄 プリント8ページ

答え:ろ過は、ろ紙を使って、液体と、とけていない固体を分ける方法です。ろ紙を通った液をろ液といいます。ろ紙の穴より小さい粒(水・とけている物質)は通り、大きい粒(とけていない物質)は残ります。

とけていない物質の粒子とけている物質の粒子水の粒子ろ紙ろ紙の穴ろ液
小さい粒は通り、とけていない大きい粒は残る

とけている物は、ろ紙を通ります。だから、ろ過では、溶質をとり出せません(9ページ)。

① 半分に折る② さらに半分に③ 開いて円すい形に1枚の側
ろ紙の折り方:1枚の側と3枚重なった側ができる
ガラス棒ろうとろ紙ろうとのあしビーカーろ液とがった先ろうと台
ろ過の装置

ろ過の操作:

  • ろ紙を水でぬらして、ろうとにぴったりつける(すきまがあると、液が漏れるから)
  • 液はガラス棒を伝わらせて注ぎ、棒の先は3枚重なった所に当てる(液がはねず、ろ紙も破れにくいから)
  • ろうとのあしのとがった先を、ビーカーの壁につける(液がはねず、速くろ過できるから)
  • 液は、ろ紙のふちより下まで入れる(ふちを越えると、とけていない固体がろ液にまざるから)

覚え方:「棒を伝わせ、重なりに当て、あしは壁」。

まちがえやすい

✕ ガラス棒を使わずに直接注ぐ → ◯ ガラス棒を伝わらせて注ぐ(液がはねない)

基本ろ過をすると、ろ紙を通りぬける粒と、通りぬけない粒は、それぞれどんな粒ですか。

ろ紙の穴より小さいか、大きいかで決まります。

答え:通りぬける粒=水の粒子ととけている物質の粒子、通りぬけない粒=とけていない物質の粒子

理由食塩水をろ過しても、食塩をとり出せないのはなぜですか。

「とけている」「ろ紙を通る」の2つを入れて書きます。

答え:食塩はとけていて、小さい粒になっているので、ろ紙を通りぬけてしまうから。

水にとけている物は、どうすればとり出せる?

📄 プリント9ページ

答え:とけている物のとり出し方には、冷やす方法と水を蒸発させる方法があります。溶解度が温度で大きく変わる硝酸カリウムは、冷やすと結晶がたくさん出ます。溶解度がほとんど変わらない塩化ナトリウムは、冷やしてもほとんど出ないので、水を蒸発させます。

試験管水溶液氷水ビーカー① 冷やす水溶液の1滴
① 冷やす方法と ② 水を蒸発させる方法をくらべる

実験では、硝酸カリウムと塩化ナトリウムを、それぞれ温めた水にとけるだけとかし(高い温度でたくさんとかしておくため)、①試験管ごと氷水で冷やす(溶解度が小さくなり、とけきれなくなるかを見るため)、②液を1滴スライドガラスにとり、水を蒸発させる(とかしている水がなくなるかを見るため)、の2通りで調べます。①で出てきた結晶は、ろ過でとり出します。

① 冷やす ② 蒸発させる
硝酸カリウム たくさん出る 出る
塩化ナトリウム ほとんど出ない 出る

理由:冷やすと、溶解度が小さくなります。硝酸カリウムは、温度で溶解度が大きく変わるので、冷やすと、とけきれなくなった分が結晶になって出ます。塩化ナトリウムは、温度が変わっても溶解度がほとんど変わらないので、冷やしても、ほとんど出ません。

覚え方:「食塩は冷やしてもほとんど出ない、水を飛ばす」。

まちがえやすい

✕ 食塩水を冷やせば、食塩の結晶がたくさん出る → ◯ 冷やしてもほとんど出ない。水を蒸発させる

基本食塩水から、とけている食塩の結晶をとり出すには、どうすればよいですか。

塩化ナトリウム(食塩)は、冷やしてもほとんど出ません。

答え:水を蒸発させる。

標準20℃の飽和水溶液(水100g)を0℃まで冷やします。出てくる量は、硝酸カリウムと塩化ナトリウムで、それぞれ何gですか。6ページの表から答えなさい。

硝酸カリウム:31.6−13.3=18.3(g)

塩化ナトリウム:35.8−35.7=0.1(g)

答え:硝酸カリウム18.3g、塩化ナトリウム0.1g(塩化ナトリウムはほとんど出ない)

冷やすと、結晶は何g出てくる?

📄 プリント10ページ

答え:結晶は、いくつかの平面で囲まれた、規則正しい形の固体です。一度とかした物質を、もう一度結晶としてとり出すことを再結晶といいます。冷やして出てくる量は、「とけていた量 − 冷やした温度でとける量」です。

再結晶は、まじっている物をとりのぞき、より純粋な物質をとり出すために行います(11・12ページ)。

水の温度(℃)とける質量(g)O10203040506020406080100120AB硝酸カリウム出てくる量
点A(60℃)から点B(20℃)まで冷やすと、2つの点の差が結晶になる

出てくる量の求め方:

  • はじめにとけていた量:はじめの温度の溶解度(とけるだけとかしたから)
  • 冷やした後にとけていられる量:冷やした温度の溶解度
  • 差が、結晶になる

とけていた量が、冷やした温度の溶解度より少ないと、結晶は出ません。

水が100gでないとき:とける量は水の量に比例するので、2つの溶解度を、どちらも水の量に合わせて直してから引きます。

覚え方:「出てくる量=とけていた量−冷やした温度でとける量」。

まちがえやすい

✕ 出てくる量は、冷やした温度の溶解度そのもの → ◯ とけていた量から、冷やした温度の溶解度を引いた量

標準40℃の水100gに硝酸カリウムをとけるだけとかし、20℃に冷やしました。出てくる結晶は何gですか。

はじめにとけていた量:40℃の溶解度 63.9g

20℃でとけていられる量:31.6g

63.9−31.6=32.3(g)

答え:32.3g

発展60℃の水150gに硝酸カリウムをとけるだけとかし、20℃に冷やしました。出てくる結晶は何gですか。

水は100gの1.5倍なので、とけていた量:109.2×1.5=163.8(g)

20℃でとけていられる量:31.6×1.5=47.4(g)

163.8−47.4=116.4(g)

答え:116.4g

純粋な物質と混合物は、どうちがう?

📄 プリント11ページ

答え:1種類の物質でできている物を純粋な物質、いくつかの物質がまざった物を混合物といいます。水溶液は、溶質と水がまざった混合物です。また、結晶の形は物質によって決まっているので、形を見て物質を見分けられます。

純粋な物質 水・塩化ナトリウム・硝酸カリウム・砂糖・銅・酸素
混合物 食塩水・砂糖水・海水・空気(窒素・酸素などがまざった物)

理由:食塩水は、食塩と水の2つの物質がまざっています。だから、見た目が透明でも、混合物です。

覚え方:「1種類なら純粋な物質、まざれば混合物」。

まちがえやすい

✕ 透明な水溶液は、純粋な物質 → ◯ 水溶液は、溶質と水がまざった混合物

基本次から、純粋な物質をすべて選びなさい。ア 銅 イ 空気 ウ 砂糖 エ 砂糖水

1種類の物質でできているのは、銅と砂糖です。空気は窒素・酸素などがまざった物、砂糖水は砂糖と水がまざった物です。

答え:ア、ウ

理由透明な食塩水は、純粋な物質ですか、混合物ですか。理由もあわせて答えなさい。

見た目ではなく、いくつの物質でできているかで決めます。

答え:混合物。食塩と水の2つの物質がまざっているから。

まざった物から、1つの物質だけをとり出すには?

📄 プリント12ページ

答え:2つの物質がまざってとけた水溶液を冷やすと、溶解度をこえた物だけが結晶になって出てきます。物質ごとに、「とけている量」と「その温度のとける限度」をくらべて考えます。

硝酸カリウム80g と塩化ナトリウム10g60℃ の水100g にとかす20℃ に冷やす出てきた結晶ろ過する硝酸カリウムの結晶塩化ナトリウムと、とけたままの硝酸カリウム
まざった水溶液を冷やして、ろ過する

手順(物質ごとにくらべる):

  • 高い温度の水にとかす。どちらも溶解度のとおりに、全部とけるようにしておく
  • 冷やす(硝酸カリウムは、温度で溶解度が大きく変わるから)
  • ろ過する(出てきた結晶と液を分けるため)
  • 物質ごとに、「とけている量」が、冷やした温度の「溶解度」より多いかを調べる。多ければ、その差が結晶になり、少なければ、とけたまま

ろ紙には、結晶になった物だけが残ります。ろ液には、とけたままの物と、結晶にならずにとけている分があります。

覚え方:「冷やすと、溶解度をこえた物だけが出てくる」。

まちがえやすい

✕ 冷やすと、とけていた物がどれも同じように出てくる → ◯ 溶解度をこえた物だけが出てくる

標準60℃の水100gに、硝酸カリウム70gと塩化ナトリウム8gをとかしました(どちらも全部とけます)。20℃に冷やして、ろ過しました。ろ紙に残る結晶は何ですか。その質量は何gですか。

硝酸カリウム:70g>31.6g なので、70−31.6=38.4(g)が結晶になります。

塩化ナトリウム:8g<35.8g なので、とけたままです。

答え:硝酸カリウムの結晶、38.4g

発展上の水溶液を、20℃ではなく0℃まで冷やして、ろ過しました。出てくる硝酸カリウムは何gですか。また、塩化ナトリウムの結晶は出ますか。

硝酸カリウム:0℃の溶解度は13.3gなので、70−13.3=56.7(g)が出ます。

塩化ナトリウム:8g<35.7g なので、とけたままで、結晶は出ません。

答え:硝酸カリウムは56.7g。塩化ナトリウムの結晶は出ない。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 水溶液で、とけている物質を何という?

    答え:溶質

  2. 水溶液で、とかしている液体を何という?

    答え:溶媒

  3. 溶質が溶媒にとけた液全体を何という?

    答え:溶液

  4. 色がついていても、むこうがすけて見える液の性質を何という?

    答え:透明

  5. 食塩を水にとかす前とあとで、全体の質量はどうなる?

    答え:変わらない

  6. 質量パーセント濃度を求めるとき、溶質の質量を何の質量で割る?

    答え:溶液の質量(溶質の質量+溶媒の質量)

  7. 溶質の質量は、溶液の質量×濃度÷何で求める?

    答え:100

  8. 溶液の質量は、溶質の質量と何の質量の和?

    答え:溶媒

  9. ある温度で、水100gにとける物質の限度の質量を何という?

    答え:溶解度

  10. 溶解度までとけて、それ以上とけることができない水溶液を何という?

    答え:飽和水溶液

  11. 温度が変わっても溶解度がほとんど変わらない物質は?

    答え:塩化ナトリウム

  12. 溶解度曲線で、水100gに入れた量の点が曲線より上のとき、どうなる?

    答え:とけ残る

  13. ろ過で、ろ紙を通った液を何という?

    答え:ろ液

  14. ろ過のとき、ろうとのあしのとがった先は、どこにつける?

    答え:ビーカーの壁

  15. 冷やすと結晶がたくさん出る、温度による溶解度の変化が大きい物質は?

    答え:硝酸カリウム

  16. 冷やしても結晶がほとんど出ない食塩を、水溶液からとり出すには、水をどうする?

    答え:蒸発させる

  17. いくつかの平面で囲まれた、規則正しい形の固体を何という?

    答え:結晶

  18. 一度とかした物質を、もう一度結晶としてとり出すことを何という?

    答え:再結晶

  19. 1種類の物質でできている物を何という?

    答え:純粋な物質

  20. 冷やして出てくる結晶の量は、とけていた量から何を引いて求める?

    答え:冷やした温度でとける量

まとめ

水溶液は、溶質が溶媒の水にとけた液で、透明で、どの部分も同じ濃さです。とけた物は粒子になって一様に散らばるので、とかす前とあとで質量は変わりません。濃さは、質量パーセント濃度=溶質の質量÷溶液の質量×100で表し、割るのは溶液全体の質量です。物質が水100gにとける限度が溶解度で、溶解度曲線では、曲線より上ならとけ残ります。とけていない物はろ過で分けられますが、とけている物は、冷やす(硝酸カリウムなど)か、水を蒸発させる(塩化ナトリウムなど)ことでとり出します。冷やして出てくる量は、とけていた量から、冷やした温度でとける量を引いて求めます。プリントの確認問題で、計算を手を動かして練習してみてください。

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▶ 水溶液の性質 授業用プリント(全21ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ

保護者の方へ:この単元の計算は、「割るのは水ではなく、溶液全体」と「出てくる量=とけていた量−冷やした温度でとける量」の2つが土台です。お子さんが濃度の問題でつまずいたときは、「水だけ? 食塩だけ? 全部合わせた量は?」とたずねて、割る数を自分で見つけられるようにしてあげてください。砂糖や食塩を実際にとかして、重さが変わらないことを台所のはかりで確かめるのもおすすめです。
理科
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