⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- 溶質=とけている物質、溶媒=とかしている液体、溶液=溶質が溶媒にとけた液全体。とけた物は一様に散らばり、とかす前とあとで質量は変わらない
- 質量パーセント濃度(%)=溶質の質量÷溶液の質量×100(割るのは溶液全体)。溶質の質量=溶液の質量×濃度÷100
- 溶解度=ある温度で、水100gにとける物質の限度の質量。溶解度曲線では、曲線より上の点はとけ残り、下の点は全部とける
- ろ過ではとけていない固体だけを分ける。とけている物は、硝酸カリウムは冷やす、塩化ナトリウムは水を蒸発させてとり出す
- 冷やして出てくる結晶の量=とけていた量−冷やした温度でとける量(水が100gでないときは、水の量に合わせて直す)
つまずき注意:質量パーセント濃度は、水の質量ではなく、溶液全体(溶質+溶媒)の質量で割る。
中1理科「水溶液の性質」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元で学ぶことは4つです。とけるとは何か・水溶液の濃さ・とける量の限度・とけた物のとり出し方です。計算は「割るのは溶液全体」と「出てくる量=とけていた量−冷やした温度でとける量」の2つが分かれば解けます。どの見出しも「答え → 理由 → 例題」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。
物が水に「とける」とは、どういうこと?
📄 プリント1・2ページ
答え:とけている物質を溶質、とかしている液体を溶媒、溶質が溶媒にとけた液全体を溶液といいます。溶媒が水の溶液が水溶液です。「とけている」液は、①透明(むこうがすけて見える) ②濃さがどの部分も同じ ③時間がたっても下にたまったり分かれたりしないの3つが当てはまります。
| 水溶液 | 溶質 | 溶媒 |
|---|---|---|
| 食塩水 | 食塩 | 水 |
| 砂糖水 | 砂糖 | 水 |
| 炭酸水 | 二酸化炭素 | 水 |
| お酢 | 酢酸 | 水 |
炭酸水のように、気体も溶質になります。
「透明」と「無色」はちがいます。透明は、むこうがすけて見えることです。色がついていても、すけて見えれば透明です。
| 透明(むこうがすけて見える)=とけている | 白くにごる(むこうが見えない)=とけていない |
|---|---|
| 硫酸銅の水溶液(青色)・紅茶・コーヒーシュガーの液(茶色) | 牛乳・デンプンや小麦粉を水に入れた液(時間がたつと下にたまる) |
覚え方:「すけて見えれば透明=とけている」。
まちがえやすい
✕ 色がついた液は水溶液ではない → ◯ 色がついていても、むこうがすけて見えれば透明で、水溶液です。白くにごっていて見えないときは、とけていません
基本砂糖水について、溶質・溶媒・溶液は、それぞれ何ですか。
とけている物質が溶質、とかしている液体が溶媒、できた液全体が溶液です。
答え:溶質=砂糖、溶媒=水、溶液=砂糖水
標準青色の硫酸銅の水溶液と、白くにごった牛乳があります。水にとけている液といえるのは、どちらですか。理由もあわせて答えなさい。
色ではなく、むこうがすけて見えるかどうかで決めます。
答え:硫酸銅の水溶液。青色でも、むこうがすけて見える(透明)から。
とけた物は、水の中でどうなっている?
📄 プリント3ページ
答え:とけた物の粒子は、水の中に一様に(どこも同じように)散らばります。粒子の数は、とかす前と同じです。だから、とかす前とあとで、全体の質量は変わりません。
一様に広がっているかを確かめる方法:
- 無色透明の水溶液の、上のほうと下のほうから、同じ量ずつとる(場所によって濃さがちがうかを調べるため)
- それぞれの水を蒸発させて、残る固体の量をくらべる(残った固体が、とけていた溶質だから。量が同じなら、濃さも同じ)
理由:食塩は、とけて見えなくなっても、なくなったわけではありません。水の中で粒子になって、散らばっています。だから、質量は変わりません。
覚え方:「見えなくなっても、粒はなくならない」。
まちがえやすい
✕ 時間がたつと、とけた物は下が濃くなる → ◯ 濃さは、時間がたってもどこも同じです
標準水150gに食塩18gをとかしました。できた食塩水の質量は何gですか。
とかす前とあとで質量は変わらないので、水の質量と食塩の質量を合わせます。
150+18=168(g)
答え:168g
理由砂糖水を長い時間置いても、底のほうが濃くならないのはなぜですか。
「粒子」「一様」の2つを入れて書きます。
答え:砂糖の粒子が、水の中に一様に散らばっていて、下に集まらないから。
水溶液の濃さは、どう表す?
📄 プリント4ページ
答え:水溶液の濃さは、質量パーセント濃度で表します。質量パーセント濃度(%)=溶質の質量÷溶液の質量×100で、溶液の質量=溶質の質量+溶媒の質量です。
A・B・Cはどれも無色透明で、見た目では濃さが分かりません。砂糖の量だけ、水の量だけでもくらべられません。溶液全体に対する、溶質の割合でくらべます。
| 溶質 | 溶液 | 濃度の計算 | |
|---|---|---|---|
| A | 砂糖10g | 90+10=100g | 10÷100×100=10% |
| B | 砂糖5g | 45+5=50g | 5÷50×100=10% |
| C | 砂糖20g | 80+20=100g | 20÷100×100=20% |
Cがいちばん濃く、AとBは同じ濃さです。
理由:割るのは、水ではなく、水と溶質を合わせた溶液全体の質量です。「濃さ」は、溶液全体のうち、どれだけが溶質かを表すからです。割り切れないときは、問題の指示どおりに四捨五入します。
覚え方:「割るのは、水ではなく全体」。
まちがえやすい
✕ 溶媒(水)の質量で割る → ◯ 溶液全体(溶質+溶媒)の質量で割る
基本水160gに砂糖40gをとかした砂糖水の質量パーセント濃度は何%ですか。
溶液の質量:160+40=200(g)
濃度:40÷200×100=20(%)
答え:20%
標準水90gに食塩12gをとかした食塩水の質量パーセント濃度は何%ですか。小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めなさい。
溶液の質量:90+12=102(g)
濃度:12÷102×100=11.76…(%)
答え:11.8%
濃度・溶質・水の質量は、どう計算する?
📄 プリント5ページ
答え:濃度の式は、3通りに使えます。濃度=溶質÷溶液×100、溶質の質量=溶液の質量×濃度÷100、水(溶媒)の質量=溶液の質量−溶質の質量です。
| 求めるもの | 式 | 例 |
|---|---|---|
| 質量パーセント濃度 | 溶質の質量 ÷ 溶液の質量 × 100 | 水135gに食塩15gをとかす 15÷(135+15)×100=10% |
| 溶質の質量 | 溶液の質量 × 濃度 ÷ 100 | 16%の食塩水250gの中の食塩 250×16÷100=40g |
| 水(溶媒)の質量 | 溶液の質量 − 溶質の質量 | 水は 250−40=210g |
溶液の質量を求めるときは、□を使って「□×濃度÷100=溶質の質量」と考えます。
2つの食塩水を混ぜるとき:濃さ(%)は割合なので、そのまま足せません。食塩の質量をそれぞれ出して合わせ、全体の質量で割ります。
- 食塩の質量をそれぞれ出す(濃さ(%)はそのまま足せないから)
- 合わせる:食塩も、食塩水全体も、足し算で合わせる(混ぜても、質量は足し算で合わせられるから)
- 濃度を出す:合わせた食塩 ÷ 合わせた全体 × 100
一部をとり出しても、濃さは同じ:水溶液は、濃さがどの部分も同じです(3ページ)。だから、一部をとり出した液も、もとと同じ濃さです。ただし、とり出した液は量が少ないので、中の食塩の質量は少なくなります。
覚え方:「溶質=溶液×濃度÷100」。
まちがえやすい
✕ 4%の食塩水200gの食塩を 200÷4 と計算する → ◯ 200×4÷100=8g
✕ 2つの食塩水を混ぜた濃さを、濃度の平均で出す → ◯ 食塩の質量を合わせて、全体の質量で割る
基本14%の食塩水250gには、食塩が何g、水が何gふくまれていますか。
食塩:250×14÷100=35(g)
水:250−35=215(g)
答え:食塩35g、水215g
標準食塩24gをとかして、12%の食塩水を作ります。食塩水は何g作れますか。
食塩水の質量を□gとします。□×12÷100=24
□=24×100÷12=200(g)
答え:200g
標準10%の食塩水200gから、80gをとり出しました。とり出した液の濃度と、その中の食塩の質量を求めなさい。
水溶液は濃さがどの部分も同じなので、とり出した液も10%です。
食塩:80×10÷100=8(g)
答え:濃度10%、食塩8g
発展4%の食塩水400gと、12%の食塩水100gを混ぜました。できた食塩水の濃度は何%ですか。
食塩の質量:400×4÷100=16(g)、100×12÷100=12(g)。合わせて 16+12=28(g)
全体の質量:400+100=500(g)
濃度:28÷500×100=5.6(%)
答え:5.6%
水にとける量には、限りがある?
📄 プリント6ページ
答え:物質が水にとける量には限りがあります。ある温度で、水100gにとける物質の限度の質量(g)を溶解度といいます。溶解度までとけて、それ以上とけない水溶液が飽和水溶液です。溶解度は、物質の種類と水の温度で決まります。
| 温度(℃) | 0 | 20 | 40 | 60 |
|---|---|---|---|---|
| 硝酸カリウム | 13.3 | 31.6 | 63.9 | 109.2 |
| 塩化ナトリウム | 35.7 | 35.8 | 36.3 | 37.1 |
表の数は、水100gにとける限度の質量(g)です。硝酸カリウムは、温度が高いほど溶解度が大きく増えます。塩化ナトリウムは、ほとんど変わりません。
水の量が変わるとき:とける量は水の量に比例します。水が200gなら2倍、50gなら半分です。
飽和水溶液の濃さ:同じ物質の、同じ温度の飽和水溶液は、量がちがっても濃さは同じです。
覚え方:「溶解度は、水100gあたり」。
まちがえやすい
✕ 水が200gでも、とける量は溶解度の値のまま → ◯ 水の量が増えれば、とける量も比例して増える(水200gなら2倍)
標準40℃の水200gに、硝酸カリウム100gを入れてよくかき混ぜました。とけ残りはありますか。
40℃の溶解度は63.9gなので、水200gでは 63.9×2=127.8(g)までとけます。
入れた量100gは、限度127.8gより少ないので、全部とけます。
答え:とけ残りはない(全部とける)
発展20℃の水50gに、塩化ナトリウム25gを入れてよくかき混ぜました。とけ残りは何gですか。
20℃の溶解度は35.8gなので、水50gでは 35.8÷2=17.9(g)までとけます。
入れた量25gは限度より多いので、25−17.9=7.1(g)がとけ残ります。
答え:7.1g
溶解度曲線から、何が分かる?
📄 プリント7ページ
答え:溶解度曲線は、温度ごとの溶解度を線でつないだ図です。水100gに入れた量の点が、曲線より下なら全部とけ、上ならとけ残ります。曲線の線の上にある点は、その温度の飽和水溶液です。
読み方:
- 調べたい温度の縦の線と、曲線が交わる所を読む(そこがその温度の溶解度)
- 水100gに入れた量の点が、曲線より下なら全部とけ、上ならとけ残る(曲線が、とける限度だから)
図の点Pは曲線より上なので、とけ残りがあります。点Qは曲線より下なので、全部とけます。曲線までの差が、とけ残りの量です。
結晶が出始める温度:水100gにある量をとかした液を冷やすと、とけきれなくなり、結晶(規則正しい形の固体。10ページ)が出始めます。とけている量が溶解度と同じになる温度が、結晶が出始める温度です。
結果から、溶解度の範囲をしぼる:ある物質を水100gに入れて、とけ残ったら、その温度の溶解度は入れた量より小さく、全部とけたら、入れた量以上です。
覚え方:「曲線より下ならとける、上ならとけ残る」。
まちがえやすい
✕ 溶解度より多く入れても、かき混ぜ続ければ全部とける → ◯ 溶解度をこえた分は、かき混ぜてもとけ残る
✕ どの物質も、温度を上げると大きくとけやすくなる → ◯ 塩化ナトリウムのように、ほとんど変わらない物質もある
基本水100gに入れた物質の量の点が、溶解度曲線より上にありました。とけ残りはありますか。
曲線は、とける限度を表します。その上の点は、限度をこえています。
答え:とけ残りがある
標準ある物質10gを水100gに入れて、20℃と0℃で調べました。20℃では全部とけ、0℃ではとけ残りました。20℃と0℃の溶解度は、それぞれ10gより大きいですか、小さいですか。
全部とけたなら、溶解度は入れた量以上です。とけ残ったなら、溶解度は入れた量より小さいです。
答え:20℃は10g以上、0℃は10gより小さい
標準水100gに硝酸カリウム63.9gをとかした液を冷やしていくと、何℃で結晶が出始めますか。6ページの表から答えなさい。
とけている量が溶解度と同じになる温度が、結晶が出始める温度です。表で、硝酸カリウムの溶解度が63.9gなのは40℃です。
答え:40℃
とけていない物は、どうやって分ける?
📄 プリント8ページ
答え:ろ過は、ろ紙を使って、液体と、とけていない固体を分ける方法です。ろ紙を通った液をろ液といいます。ろ紙の穴より小さい粒(水・とけている物質)は通り、大きい粒(とけていない物質)は残ります。
とけている物は、ろ紙を通ります。だから、ろ過では、溶質をとり出せません(9ページ)。
ろ過の操作:
- ろ紙を水でぬらして、ろうとにぴったりつける(すきまがあると、液が漏れるから)
- 液はガラス棒を伝わらせて注ぎ、棒の先は3枚重なった所に当てる(液がはねず、ろ紙も破れにくいから)
- ろうとのあしのとがった先を、ビーカーの壁につける(液がはねず、速くろ過できるから)
- 液は、ろ紙のふちより下まで入れる(ふちを越えると、とけていない固体がろ液にまざるから)
覚え方:「棒を伝わせ、重なりに当て、あしは壁」。
まちがえやすい
✕ ガラス棒を使わずに直接注ぐ → ◯ ガラス棒を伝わらせて注ぐ(液がはねない)
基本ろ過をすると、ろ紙を通りぬける粒と、通りぬけない粒は、それぞれどんな粒ですか。
ろ紙の穴より小さいか、大きいかで決まります。
答え:通りぬける粒=水の粒子ととけている物質の粒子、通りぬけない粒=とけていない物質の粒子
理由食塩水をろ過しても、食塩をとり出せないのはなぜですか。
「とけている」「ろ紙を通る」の2つを入れて書きます。
答え:食塩はとけていて、小さい粒になっているので、ろ紙を通りぬけてしまうから。
水にとけている物は、どうすればとり出せる?
📄 プリント9ページ
答え:とけている物のとり出し方には、冷やす方法と水を蒸発させる方法があります。溶解度が温度で大きく変わる硝酸カリウムは、冷やすと結晶がたくさん出ます。溶解度がほとんど変わらない塩化ナトリウムは、冷やしてもほとんど出ないので、水を蒸発させます。
実験では、硝酸カリウムと塩化ナトリウムを、それぞれ温めた水にとけるだけとかし(高い温度でたくさんとかしておくため)、①試験管ごと氷水で冷やす(溶解度が小さくなり、とけきれなくなるかを見るため)、②液を1滴スライドガラスにとり、水を蒸発させる(とかしている水がなくなるかを見るため)、の2通りで調べます。①で出てきた結晶は、ろ過でとり出します。
| ① 冷やす | ② 蒸発させる | |
|---|---|---|
| 硝酸カリウム | たくさん出る | 出る |
| 塩化ナトリウム | ほとんど出ない | 出る |
理由:冷やすと、溶解度が小さくなります。硝酸カリウムは、温度で溶解度が大きく変わるので、冷やすと、とけきれなくなった分が結晶になって出ます。塩化ナトリウムは、温度が変わっても溶解度がほとんど変わらないので、冷やしても、ほとんど出ません。
覚え方:「食塩は冷やしてもほとんど出ない、水を飛ばす」。
まちがえやすい
✕ 食塩水を冷やせば、食塩の結晶がたくさん出る → ◯ 冷やしてもほとんど出ない。水を蒸発させる
基本食塩水から、とけている食塩の結晶をとり出すには、どうすればよいですか。
塩化ナトリウム(食塩)は、冷やしてもほとんど出ません。
答え:水を蒸発させる。
標準20℃の飽和水溶液(水100g)を0℃まで冷やします。出てくる量は、硝酸カリウムと塩化ナトリウムで、それぞれ何gですか。6ページの表から答えなさい。
硝酸カリウム:31.6−13.3=18.3(g)
塩化ナトリウム:35.8−35.7=0.1(g)
答え:硝酸カリウム18.3g、塩化ナトリウム0.1g(塩化ナトリウムはほとんど出ない)
冷やすと、結晶は何g出てくる?
📄 プリント10ページ
答え:結晶は、いくつかの平面で囲まれた、規則正しい形の固体です。一度とかした物質を、もう一度結晶としてとり出すことを再結晶といいます。冷やして出てくる量は、「とけていた量 − 冷やした温度でとける量」です。
再結晶は、まじっている物をとりのぞき、より純粋な物質をとり出すために行います(11・12ページ)。
出てくる量の求め方:
- はじめにとけていた量:はじめの温度の溶解度(とけるだけとかしたから)
- 冷やした後にとけていられる量:冷やした温度の溶解度
- 差が、結晶になる
とけていた量が、冷やした温度の溶解度より少ないと、結晶は出ません。
水が100gでないとき:とける量は水の量に比例するので、2つの溶解度を、どちらも水の量に合わせて直してから引きます。
覚え方:「出てくる量=とけていた量−冷やした温度でとける量」。
まちがえやすい
✕ 出てくる量は、冷やした温度の溶解度そのもの → ◯ とけていた量から、冷やした温度の溶解度を引いた量
標準40℃の水100gに硝酸カリウムをとけるだけとかし、20℃に冷やしました。出てくる結晶は何gですか。
はじめにとけていた量:40℃の溶解度 63.9g
20℃でとけていられる量:31.6g
63.9−31.6=32.3(g)
答え:32.3g
発展60℃の水150gに硝酸カリウムをとけるだけとかし、20℃に冷やしました。出てくる結晶は何gですか。
水は100gの1.5倍なので、とけていた量:109.2×1.5=163.8(g)
20℃でとけていられる量:31.6×1.5=47.4(g)
163.8−47.4=116.4(g)
答え:116.4g
純粋な物質と混合物は、どうちがう?
📄 プリント11ページ
答え:1種類の物質でできている物を純粋な物質、いくつかの物質がまざった物を混合物といいます。水溶液は、溶質と水がまざった混合物です。また、結晶の形は物質によって決まっているので、形を見て物質を見分けられます。
| 純粋な物質 | 水・塩化ナトリウム・硝酸カリウム・砂糖・銅・酸素 |
|---|---|
| 混合物 | 食塩水・砂糖水・海水・空気(窒素・酸素などがまざった物) |
理由:食塩水は、食塩と水の2つの物質がまざっています。だから、見た目が透明でも、混合物です。
覚え方:「1種類なら純粋な物質、まざれば混合物」。
まちがえやすい
✕ 透明な水溶液は、純粋な物質 → ◯ 水溶液は、溶質と水がまざった混合物
基本次から、純粋な物質をすべて選びなさい。ア 銅 イ 空気 ウ 砂糖 エ 砂糖水
1種類の物質でできているのは、銅と砂糖です。空気は窒素・酸素などがまざった物、砂糖水は砂糖と水がまざった物です。
答え:ア、ウ
理由透明な食塩水は、純粋な物質ですか、混合物ですか。理由もあわせて答えなさい。
見た目ではなく、いくつの物質でできているかで決めます。
答え:混合物。食塩と水の2つの物質がまざっているから。
まざった物から、1つの物質だけをとり出すには?
📄 プリント12ページ
答え:2つの物質がまざってとけた水溶液を冷やすと、溶解度をこえた物だけが結晶になって出てきます。物質ごとに、「とけている量」と「その温度のとける限度」をくらべて考えます。
手順(物質ごとにくらべる):
- 高い温度の水にとかす。どちらも溶解度のとおりに、全部とけるようにしておく
- 冷やす(硝酸カリウムは、温度で溶解度が大きく変わるから)
- ろ過する(出てきた結晶と液を分けるため)
- 物質ごとに、「とけている量」が、冷やした温度の「溶解度」より多いかを調べる。多ければ、その差が結晶になり、少なければ、とけたまま
ろ紙には、結晶になった物だけが残ります。ろ液には、とけたままの物と、結晶にならずにとけている分があります。
覚え方:「冷やすと、溶解度をこえた物だけが出てくる」。
まちがえやすい
✕ 冷やすと、とけていた物がどれも同じように出てくる → ◯ 溶解度をこえた物だけが出てくる
標準60℃の水100gに、硝酸カリウム70gと塩化ナトリウム8gをとかしました(どちらも全部とけます)。20℃に冷やして、ろ過しました。ろ紙に残る結晶は何ですか。その質量は何gですか。
硝酸カリウム:70g>31.6g なので、70−31.6=38.4(g)が結晶になります。
塩化ナトリウム:8g<35.8g なので、とけたままです。
答え:硝酸カリウムの結晶、38.4g
発展上の水溶液を、20℃ではなく0℃まで冷やして、ろ過しました。出てくる硝酸カリウムは何gですか。また、塩化ナトリウムの結晶は出ますか。
硝酸カリウム:0℃の溶解度は13.3gなので、70−13.3=56.7(g)が出ます。
塩化ナトリウム:8g<35.7g なので、とけたままで、結晶は出ません。
答え:硝酸カリウムは56.7g。塩化ナトリウムの結晶は出ない。
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
水溶液で、とけている物質を何という?
答え:溶質
-
水溶液で、とかしている液体を何という?
答え:溶媒
-
溶質が溶媒にとけた液全体を何という?
答え:溶液
-
色がついていても、むこうがすけて見える液の性質を何という?
答え:透明
-
食塩を水にとかす前とあとで、全体の質量はどうなる?
答え:変わらない
-
質量パーセント濃度を求めるとき、溶質の質量を何の質量で割る?
答え:溶液の質量(溶質の質量+溶媒の質量)
-
溶質の質量は、溶液の質量×濃度÷何で求める?
答え:100
-
溶液の質量は、溶質の質量と何の質量の和?
答え:溶媒
-
ある温度で、水100gにとける物質の限度の質量を何という?
答え:溶解度
-
溶解度までとけて、それ以上とけることができない水溶液を何という?
答え:飽和水溶液
-
温度が変わっても溶解度がほとんど変わらない物質は?
答え:塩化ナトリウム
-
溶解度曲線で、水100gに入れた量の点が曲線より上のとき、どうなる?
答え:とけ残る
-
ろ過で、ろ紙を通った液を何という?
答え:ろ液
-
ろ過のとき、ろうとのあしのとがった先は、どこにつける?
答え:ビーカーの壁
-
冷やすと結晶がたくさん出る、温度による溶解度の変化が大きい物質は?
答え:硝酸カリウム
-
冷やしても結晶がほとんど出ない食塩を、水溶液からとり出すには、水をどうする?
答え:蒸発させる
-
いくつかの平面で囲まれた、規則正しい形の固体を何という?
答え:結晶
-
一度とかした物質を、もう一度結晶としてとり出すことを何という?
答え:再結晶
-
1種類の物質でできている物を何という?
答え:純粋な物質
-
冷やして出てくる結晶の量は、とけていた量から何を引いて求める?
答え:冷やした温度でとける量
まとめ
水溶液は、溶質が溶媒の水にとけた液で、透明で、どの部分も同じ濃さです。とけた物は粒子になって一様に散らばるので、とかす前とあとで質量は変わりません。濃さは、質量パーセント濃度=溶質の質量÷溶液の質量×100で表し、割るのは溶液全体の質量です。物質が水100gにとける限度が溶解度で、溶解度曲線では、曲線より上ならとけ残ります。とけていない物はろ過で分けられますが、とけている物は、冷やす(硝酸カリウムなど)か、水を蒸発させる(塩化ナトリウムなど)ことでとり出します。冷やして出てくる量は、とけていた量から、冷やした温度でとける量を引いて求めます。プリントの確認問題で、計算を手を動かして練習してみてください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ

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