⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- 白い粉末(砂糖・食塩・片栗粉)は、水に入れる → 加熱する → 石灰水の順に調べて区別する
- 密度は「質量÷体積」で求める。液体より密度が小さい物体は浮き、大きい物体は沈む
- 気体の集め方は、水に溶けにくければ水上置換法、溶けやすければ空気より軽いかどうかで上方置換法か下方置換法
- 酸素は線香が激しく燃え、二酸化炭素は石灰水が白くにごり、水素は音を立てて燃える
- アンモニアは刺激臭があり、水に非常によく溶け、空気より軽く、水溶液はアルカリ性
つまずき注意:線香の火が消えた気体を二酸化炭素と決めない。窒素でも火は消えるので、石灰水で見分ける。
中1理科「物質の区別・密度・気体」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。気体は、水への溶け方と空気とくらべた重さで集め方が決まり、発生のさせ方と確かめ方で見分けます。その土台になる、物質の見分け方と密度の計算もあわせて書いています。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
無料ダウンロード(登録不要)
説明 1〜14ページ/確認問題 15〜18ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 19・20ページ/答えと解説 21〜24ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。
物質はどう見分ける? 物体と物質、白い粉末の区別
📄 プリント1・2ページ
答え:形や大きさ、使い方で見たときの「もの」を物体、ものをつくっている材料を物質といいます。見た目が似た物は、性質をくらべて見分けます。白い粉末(砂糖・食塩・片栗粉)は、水に入れる → 加熱する → 石灰水の順に調べると区別できます。
この単元は、物質の区別(2〜5ページ)→ 密度(6〜8ページ)→ 気体(9〜14ページ)の順に学びます。前に学んだことが、あとで使われます。
| 似た物 | 見分け方 |
|---|---|
| 砂糖と食塩 | 加熱する。砂糖は黒くこげるが、食塩はこげない |
| スチール缶とアルミニウム缶 | 磁石を近づける。つくのはスチール缶 |
| ガラスびんとペットボトル | ペットボトルのプラスチックは燃えるが、ガラスは燃えない |
理由:物質には、その物質だけがもつ性質があります。見た目(色・つや)、手ざわり、におい、水へのとけ方、加熱したようす、磁石につくか、電気を通すか、密度などで調べます。分からない物質の性質を、知っている物質の性質とくらべると、何という物質か分かります。
| 粉末 | 水に入れる | 加熱する | 石灰水 |
|---|---|---|---|
| 砂糖 | とける | とけて茶色になり、黒くこげて燃える | 白くにごる |
| 食塩 | とける | 燃えず、黒くこげない | 燃えないので調べない |
| 片栗粉 | とけずに白くにごる | 黒くこげて燃える | 白くにごる |
まちがえやすい
✕ 白い粉は、なめれば区別できる → ◯ 理科室では、味をみてはいけない
標準白い粉末Xを水に入れるととけました。加熱すると黒くこげて燃え、燃やしたあとの集気びんに石灰水を入れてふると白くにごりました。Xは、砂糖・食塩・片栗粉のどれですか。
水にとける → 食塩か砂糖(片栗粉は、とけずに白くにごる)
黒くこげて燃える → 食塩ではない(食塩は燃えず、こげない)
答え:砂糖
基本鉄のスプーンとプラスチックのスプーンは、「物体」と「物質」のどちらがちがいますか。
スプーンという形や使い方は同じなので、同じ物体です。つくっている材料がちがいます。
答え:物質(物体は同じスプーン)
ガスバーナーは、どの順番で使う?
📄 プリント3ページ
答え:下のねじがガス調節ねじ、上のねじが空気調節ねじです。火は、マッチをすってからガス調節ねじを少し開けてつけ、そのあと空気調節ねじを開けて青い炎にします。つけるのは下から(ガス → 空気)、消すのは上から(空気 → ガス)です。
ねじは、上から見て反時計回りで開き、時計回りで閉じます。
火のつけ方:
- 2つのねじが閉じているか確かめる(ガスがもれないように)
- 元栓とコックを開ける(ガスが来るように)
- マッチをすってから、ガス調節ねじを少し開けて、ななめ下から火をつける(先にガスを出すと、ガスがたまって危ない)
- ガス調節ねじで炎の大きさを調節する(炎の大きさはガスの量で決まる)
- ガス調節ねじを押さえたまま、空気調節ねじを開けて青い炎にする(空気を入れると青い炎になる)
| 炎のようす | どうする |
|---|---|
| オレンジ色 | 空気が足りない。空気調節ねじを開ける |
| 青色(三角の部分) | ちょうどよい |
| ゴーと音 | 空気を入れすぎ。火が消えたら、すぐ元栓とコックを閉じる |
火の消し方:つけ方の逆です。空気調節ねじを閉じる → ガス調節ねじを閉じる → コックと元栓を閉じる。消したあとも筒は熱いので、さわりません。
まちがえやすい
✕ ガス調節ねじを開けてからマッチをする → ◯ マッチをすってからガス調節ねじを開ける
✕ 空気調節ねじを先に開ける → ◯ 先にガス調節ねじで火をつけ、そのあと空気調節ねじを開ける
基本火をつけるとき、マッチをすったあと、少し開けるのは上と下のどちらのねじですか。
先にガスを出して火をつけるので、下のねじです。
答え:下のねじ(ガス調節ねじ)
標準炎の大きさを調節するとき、動かすのは上と下のどちらのねじですか。また、炎がオレンジ色のときは、どちらのねじをどうしますか。
炎の大きさはガスの量で決まります。オレンジ色は空気が足りない炎です。
答え:大きさは下のねじ(ガス調節ねじ)、オレンジ色のときは上のねじ(空気調節ねじ)を開ける
有機物と無機物、金属と非金属はどう分ける?
📄 プリント4・5ページ
答え:炭素をふくみ、燃やすと二酸化炭素ができる物質が有機物、それ以外の物質が無機物です。金属に共通の性質は、金属光沢・電気をよく通す・熱をよく伝える・展性と延性の4つで、磁石につくのは鉄など一部の金属だけです。
有機物の確かめ方:燃やした物を入れた集気びんの内側がくもれば、水ができています(多くの有機物は水もできます)。石灰水を入れてふって白くにごれば、二酸化炭素ができています。二酸化炭素ができたので、燃やした物は炭素をふくみ、有機物と分かります。有機物を加熱すると、黒くこげて炭になることが多くあります。
| 仲間 | 例 |
|---|---|
| 有機物 | 砂糖・デンプン(片栗粉)・小麦粉・紙・木・ろう・エタノール・プラスチック |
| 無機物 | 食塩・ガラス・水・鉄・アルミニウム・銅 |
理由:スチールウール(鉄)は燃えますが、二酸化炭素はできないので無機物です。炭素そのもの(ダイヤモンドなど)や二酸化炭素は、炭素をふくみますが、無機物に分けます。
金属に共通の性質:
- みがくと光る(金属光沢)
- 電気をよく通す
- 熱をよく伝える
- たたくとうすく広がり(展性)、引っぱるとのびる(延性)
金箔は金をたたいてうすく広げた物、銅線は銅を細くのばした物です。磁石につくのは共通の性質ではなく、鉄など一部の金属だけです。金属以外の物質を非金属といい、ガラス・木・プラスチック・ゴム・食塩・砂糖などがあります。
| 物質 | みがくと光る | 電気 | 磁石 |
|---|---|---|---|
| 鉄 | 光る | 通す | つく |
| アルミニウム | 光る | 通す | つかない |
| 銅 | 光る | 通す | つかない |
| ガラス | 金属光沢はない | 通しにくい | つかない |
| プラスチック | 金属光沢はない | 通しにくい(導線のおおいに使う) | つかない |
スチール缶とアルミニウム缶は、どちらも金属なので、表面の塗料を紙やすりでけずると、どちらも電気を通します。だから、電気では区別できません。
まちがえやすい
✕ 燃える物は、すべて有機物 → ◯ スチールウール(鉄)は燃えるが、二酸化炭素はできない無機物
✕ 金属はすべて磁石につく → ◯ 磁石につくのは鉄など一部の金属だけ
基本次のうち、有機物をすべて選びなさい。ア 食塩 イ 砂糖 ウ スチールウール エ エタノール
食塩とスチールウール(鉄)は無機物です。砂糖とエタノールは、燃やすと二酸化炭素ができる有機物です。
答え:イ・エ
標準次のうち、金属に共通の性質ではないものを選びなさい。ア みがくと光る イ 電気をよく通す ウ 磁石につく エ 熱をよく伝える
磁石につくのは鉄など一部の金属だけです。アルミニウムや銅は磁石につきません。
答え:ウ
質量と密度、密度・質量・体積の計算とメスシリンダー
📄 プリント6・7ページ
答え:密度は、物質1cm³あたりの質量です。密度(g/cm³)=質量(g)体積(cm³)で求めます。質量は密度×体積、体積は質量÷密度で求められます。
質量は、物質そのものの量で、てんびんではかります。単位は g・kg で、場所が変わっても変わりません。電子てんびんでは、薬包紙や容器をのせてから表示を0にします(容器の分を引くため)。ばねばかりではかるのは「重さ」で、質量とは別です。
理由:同じ体積(1cm³)の金属でも、質量は物質によってちがいます。そこで、1cm³あたりの質量でくらべます。同じ物質なら、大きさが変わっても密度は同じです。アルミニウムを半分に切っても、質量も体積も半分になり、密度は 2.70g/cm³ のままです。だから、密度で物質を区別できます。
| 求める物 | 式 |
|---|---|
| 密度 | 密度=質量÷体積 |
| 質量 | 質量=密度×体積 |
| 体積 | 体積=質量÷密度 |
式は、単位の g/cm³ を見れば分かります(g を cm³ でわる)。わり切れないときは、問題の指示にしたがって四捨五入します。
メスシリンダーの読み方:水平な台に置き、液面のへこんだ下の面を真横から見て、最小目もりの110まで読みます。最後の0も書きます。1mL=1cm³ です。
体積のはかり方:水を入れたメスシリンダーに物体を沈め、ふえた目もりの分が物体の体積です。水に浮く物は、細い針金でおさえて、全部を水に沈めてはかります。
まちがえやすい
✕ 密度=体積÷質量 → ◯ 密度=質量÷体積(g を cm³ でわる)
✕ 34cm³ と書く → ◯ 34.0cm³ と書く(最小目もりの110まで読む)
基本質量54.0g、体積20.0cm³の金属の密度を求めなさい。
密度=質量÷体積 54.0÷20.0=2.7
答え:2.70g/cm³
標準金(密度19.32g/cm³)の体積が2.0cm³のとき、質量は何gですか。また、アルミニウム(密度2.70g/cm³)の質量が40.5gのとき、体積は何cm³ですか。
質量=密度×体積 19.32×2.0=38.64(g)
体積=質量÷密度 40.5÷2.70=15.0(cm³)
答え:金の質量 38.64g、アルミニウムの体積 15.0cm³
基本最小目もりが1cm³のメスシリンダーで、液面のへこんだ下の面が22と23の目もりのちょうどまん中にありました。読みを、単位をつけて書きなさい。
最小目もり(1cm³)の110まで読むので、0.1cm³ の位まで書きます。まん中は 22.5 です。
答え:22.5cm³
密度で物質を見分ける・物の浮き沈みを決める
📄 プリント8ページ
答え:密度を計算して表とくらべると、何の物質か分かります。浮き沈みは、液体より密度が小さい物体は浮き、大きい物体は沈むで決めます。くらべるのは、入れた液体の密度です。
| 物質 | 水 | 氷 | エタノール | アルミニウム | 鉄 | 銅 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 密度(g/cm³) | 1.00 | 0.92 | 0.79 | 2.70 | 7.87 | 8.96 | 19.32 |
理由:氷(0.92)は水(1.00)より密度が小さいので水に浮きますが、エタノール(0.79)より密度が大きいので、エタノールには沈みます。ドレッシングをよくふっても、しばらくおくと、上のうすい層が油、下の層が酢などに分かれます。油は水(酢など)より密度が小さいので、上に分かれます。
密度の範囲をしぼる:2つの液体に入れた結果から、密度の範囲が分かります。
| 物体 | 水(1.00) | エタノール(0.79) | 分かること |
|---|---|---|---|
| P | 浮く | 沈む | 0.79 より大きく、1.00 より小さい |
| Q | 沈む | 沈む | 1.00 より大きい |
PとQでは、Qの密度が大きいと決められます。水に浮きエタノールに沈む物体どうしは、どちらが大きいか決められません。プラスチックは種類によって密度がちがい、水に浮く物も沈む物もあります。
まちがえやすい
✕ 食塩水に入れたときも、水の密度(1.00)とくらべる → ◯ くらべるのは、その食塩水自身の密度
標準水を25.0cm³入れたメスシリンダーに、質量44.8gの金属を沈めると、目もりが30.0cm³になりました。この金属は、上の表のどの物質ですか。
体積:30.0−25.0=5.0(cm³)
密度:44.8÷5.0=8.96(g/cm³)
答え:銅(密度が表の銅と同じ 8.96g/cm³)
標準密度0.95g/cm³の物体は、水とエタノールにそれぞれ入れると、浮きますか、沈みますか。
水(1.00)とくらべる:0.95は1.00より小さい → 浮く
エタノール(0.79)とくらべる:0.95は0.79より大きい → 沈む
答え:水には浮き、エタノールには沈む
目に見えない気体は、どう調べる? 空気の成分と重さ
📄 プリント9ページ
答え:気体は、色・においなどと、水への溶けやすさ・空気とくらべた重さ、火を近づけたとき、石灰水・リトマス紙で調べます。空気は窒素が約78%、酸素が約21%で、空気より重い気体は容器の底からたまり、軽い気体は上へ広がります。
理由:気体は目に見えませんが、シャボン玉に入れると、重さのちがいが分かります。空気より密度が大きい気体(二酸化炭素など)を入れると沈み、小さい気体を入れると浮きます。
| 観点 | 調べ方・分かること |
|---|---|
| 色・におい | 目で見る。においは手であおいでかぐ |
| 溶けやすさ・重さ | 水に溶けやすいか。同じ体積で、空気より軽いか重いか(密度) |
| 火を近づけたとき | 燃える/ものを燃やすはたらきがある/火が消える |
| 石灰水・リトマス紙 | 石灰水が白くにごるか。水溶液の性質(酸性・アルカリ性) |
空気の成分:窒素が約78%、酸素が約21%、そのほかが約1%です(二酸化炭素は約0.04%)。
| 空気とくらべた重さ | 気体 |
|---|---|
| 空気より軽い | 水素・アンモニア |
| ほぼ同じ | 窒素・酸素(酸素は少し重い) |
| 空気より重い | 二酸化炭素 |
二酸化炭素をビーカーに入れると、底からたまります。都市ガス用の警報器は天井の近く、LPガス用は床の近くにつけます。
まちがえやすい
✕ 空気は窒素80%、酸素20% → ◯ 窒素約78%、酸素約21%
基本水素・窒素・二酸化炭素・アンモニアのうち、空気より重い気体はどれですか。
空気より軽いのは水素とアンモニア、ほぼ同じなのは窒素です。
答え:二酸化炭素
標準都市ガスは空気より軽い気体です。都市ガスがもれたとき、気体は上と下のどちらにたまりますか。警報器は、天井の近くと床の近くのどちらにつけますか。
軽い気体は上へ広がります。
答え:上にたまる。警報器は天井の近くにつける
気体は、どの方法で集める? 3つの置換法
📄 プリント10ページ
答え:水に溶けにくい気体は水上置換法、水に溶けやすく空気より軽い気体は上方置換法、水に溶けやすく空気より重い気体は下方置換法で集めます。
集め方の決め方:その気体は水に溶けにくい? → はい:水上置換法。いいえ(溶けやすい)→ 空気より軽い? → はい:上方置換法、いいえ(重い):下方置換法。
| 気体 | 水への溶けやすさ | 空気とくらべた重さ | 集め方 |
|---|---|---|---|
| 酸素・水素・窒素 | 溶けにくい | (水上置換法なので問わない) | 水上置換法 |
| 二酸化炭素 | 少し溶ける | 重い | 下方置換法(水上置換法でもよい) |
| アンモニア | 非常に溶けやすい | 軽い | 上方置換法 |
理由:水上置換法は、集めた量が目で見え、空気がまざりにくい集め方です。ただし、最初に出てくる気体は、装置の中の空気が多くまざっているので、試験管の1本目は使いません。
まちがえやすい
✕ 水に溶けやすい気体を水上置換法で集める → ◯ 水に溶けて量が減るので、上方置換法か下方置換法で集める
✕ 空気より軽い気体を下方置換法で集める → ◯ 軽い気体は上へにげるので、上方置換法で集める
基本水素は水に溶けにくい気体です。何置換法で集めますか。
水に溶けにくい気体は、水上置換法で集めます。
答え:水上置換法
標準水に溶けやすい気体A(空気より軽い)と、水に溶けやすい気体B(空気より重い)があります。それぞれ何置換法で集めますか。
水に溶けやすいので、水上置換法は使えません。軽いか重いかで決めます。
答え:Aは上方置換法、Bは下方置換法
酸素と二酸化炭素:発生のさせ方と確かめ方
📄 プリント11ページ
答え:酸素は二酸化マンガンにうすい過酸化水素水を加えて発生させ、火のついた線香が炎を上げて激しく燃えることで確かめます。二酸化炭素は石灰石にうすい塩酸を加えて発生させ、石灰水が白くにごることで確かめます。
気体の発生のさせ方:三角フラスコに固体を入れ、水そうと試験管に水を満たします。ろうとから、液体を少しずつ加えます。最初に出る気体は集めません(装置の中の空気がまざるから)。そのあと、水上置換法で集めます。
| 酸素 | 二酸化炭素 | |
|---|---|---|
| 発生のさせ方 | 二酸化マンガン+うすい過酸化水素水 | 石灰石+うすい塩酸 |
| 集め方 | 水上置換法 | 下方置換法(水上でもよい) |
| 溶け方・重さ | 溶けにくい・少し重い | 少し溶ける・重い |
| 確かめ方 | 火のついた線香が炎を上げて激しく燃える | 石灰水が白くにごる |
理由:どちらも無色・無臭です。二酸化炭素にはものを燃やすはたらきがなく、火のついた線香を入れると火が消えます。水に少し溶け、その水溶液(炭酸水)は酸性で、青色リトマス紙を赤くします。酸素そのものは燃えませんが、ものを燃やすはたらきがあります。二酸化マンガンは、酸素が出るのを助けるだけで、それ自身は変化しません。
ちがう方法で発生させても、同じ気体:
| 気体 | 発生させる方法 |
|---|---|
| 酸素 | 二酸化マンガン+うすい過酸化水素水/ダイコンおろし+うすい過酸化水素水 |
| 二酸化炭素 | 石灰石+うすい塩酸/貝がら+うすい塩酸/発泡入浴剤+湯 |
同じ気体なら、発生のさせ方がちがっても性質は同じです。
まちがえやすい
✕ 酸素はよく燃える気体 → ◯ 酸素は燃えず、ものが燃えるのを助ける
基本酸素と二酸化炭素のうち、火のついた線香を入れると火が消えるのはどちらですか。
二酸化炭素にはものを燃やすはたらきがありません。酸素に入れると、線香は激しく燃えます。
答え:二酸化炭素
標準ダイコンおろしにうすい過酸化水素水を加えると気体が出ました。この気体に火のついた線香を入れると、どうなると考えられますか。また、この気体は何ですか。
ダイコンおろし+うすい過酸化水素水で出る気体は、二酸化マンガンを使った場合と同じ気体です。
答え:線香が炎を上げて激しく燃える。気体は酸素
理由二酸化炭素は、水上置換法でも下方置換法でも集められるのはなぜですか。
「少し溶ける」と「空気より重い」の2つを入れて書きます。
答え:水に少ししか溶けないので水上置換法でも集められ、空気より重いので下方置換法でも集められるから。
アンモニアには、どんな性質がある?
📄 プリント12ページ
答え:アンモニアは、特有の刺激臭があり、水に非常によく溶け、空気より軽い気体で、水溶液はアルカリ性です。塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱して発生させ、上方置換法で集めます。
| におい | 特有の刺激臭 |
|---|---|
| 水への溶け方 | 水に非常によく溶ける |
| 空気とくらべた重さ | 空気より軽い → 上方置換法で集める |
| 水溶液 | アルカリ性(赤色リトマス紙を青色にする。フェノールフタレイン液を赤色にする) |
においは、手であおいでかぎます(鼻やのどをいためないため)。
理由:試験管の口を少し下げて加熱するのは、できた水が加熱部分に流れて、試験管が割れるのを防ぐためです。
噴水実験:アンモニアを満たした丸底フラスコに、スポイトで少量の水を入れます。アンモニアが水に非常によく溶け、フラスコの中の気体がへります。水そうの水(フェノールフタレイン液入り)が吸い上げられ、アルカリ性なので赤い噴水になります。
まちがえやすい
✕ アンモニアのにおいは、鼻を近づけて直接かぐ → ◯ 手であおいで、少しずつかぐ
✕ 加熱する試験管の口を上に向ける → ◯ 口を少し下げる(水が流れて割れるのを防ぐ)
標準次のうち、アンモニアの性質として正しいものをすべて選びなさい。ア 水に非常によく溶ける イ 空気より重い ウ においがない エ 水溶液はアルカリ性
アンモニアは、刺激臭があり、空気より軽い気体です。
答え:ア・エ
基本フェノールフタレイン液を加えた水に、アンモニアを通しました。水は何色に変わりますか。
アンモニアの水溶液はアルカリ性で、フェノールフタレイン液を赤色にします。
答え:赤色
水素と窒素には、どんな性質がある?
📄 プリント13ページ
答え:水素は、亜鉛・鉄・マグネシウムなどの金属にうすい塩酸を加えて発生させ、水に溶けにくいので水上置換法で集めます。火をつけると音を立てて燃え、水ができます。窒素は空気の約78%をしめ、燃えず、ものを燃やすはたらきもありません。
| うすい塩酸に加える物 | 出る気体 | ようす |
|---|---|---|
| 亜鉛・鉄・マグネシウム | 水素 | 金属がとけて、水素が出る |
| 銅 | 出ない | 銅は、塩酸に入れても水素が出ない |
| 石灰石 | 二酸化炭素 | 水素ではない |
| 小麦粉 | 出ない | 反応しない |
水素の性質:無色・無臭で、物質の中でいちばん密度が小さい(いちばん軽い)気体です。水に溶けにくい気体です。火をつけると音を立てて燃え、水ができるので、燃やした試験管の内側がくもります。
理由(火を近づける量):火を近づけるのは、試験管1本分くらいの少しの量で行います。水素と空気がまざった物に火をつけると、爆発するように激しく燃えることがあるからです。
窒素:空気の約78%をしめ、無色・無臭で、水に溶けにくい気体です。ほかの物質と結びつきにくく、燃えず、ものを燃やすはたらきもありません。スナック菓子などの袋には、中身が変わりにくいように窒素を入れてある物があります。袋の中の気体に火のついた線香を入れると火が消えるので、ものを燃やすはたらきのある酸素は、ほとんど入っていないと分かります。
まちがえやすい
✕ 塩酸にどの金属を入れても水素が出る → ◯ 銅を入れても水素は出ない
基本うすい塩酸にマグネシウムを入れると、気体が出ました。この気体の名前を答えなさい。また、銅を入れたときはどうなりますか。
亜鉛・鉄・マグネシウムなどの金属にうすい塩酸を加えると、水素が出ます。
答え:水素。銅では水素が出ない
標準水素に火をつけて燃やした試験管の内側がくもりました。何ができたからですか。また、スナック菓子の袋に窒素を入れる理由を、窒素の性質から書きなさい。
水素は、燃えると水ができます。窒素は、ほかの物質と結びつきにくく、ものを燃やすはたらきもありません。
答え:水ができたから。窒素は、ほかの物質と結びつきにくく、中身が変わりにくいから。
5つの気体を、どうやって見分ける?
📄 プリント14ページ
答え:調べる操作を1つずつ行い、結果で分けていきます。たとえば酸素・二酸化炭素・窒素なら、線香 → 石灰水の順です。線香の火が消えた気体は、二酸化炭素のほかに窒素などもあるので、石灰水で見分けます。
| 気体 | 発生のさせ方 | 集め方 | におい | 確かめ方 |
|---|---|---|---|---|
| 酸素 | 二酸化マンガン+うすい過酸化水素水 | 水上 | 無臭 | 線香が激しく燃える |
| 二酸化炭素 | 石灰石+うすい塩酸 | 下方 | 無臭 | 石灰水が白くにごる |
| 水素 | 亜鉛などの金属+うすい塩酸 | 水上 | 無臭 | 音を立てて燃える |
| アンモニア | 塩化アンモニウム+水酸化カルシウムを加熱 | 上方 | 刺激臭 | 水溶液が赤色リトマス紙を青色にする |
| 窒素 | (空気の約78%) | 水上 | 無臭 | 燃えない・火が消える |
← 横にずらすと続きが見えます →
理由:酸素は線香を激しく燃やし、二酸化炭素と窒素は線香の火を消します。火が消えた2つは、石灰水を白くにごらせるかどうかで分けられます。
身のまわりの物から出た気体:発泡入浴剤に湯を加えて出た気体は、においがなく、石灰水が白くにごるので二酸化炭素です。ダイコンおろしにオキシドールを加えて出た気体は、線香が激しく燃えるので酸素です。
まちがえやすい
✕ 線香の火が消えたら二酸化炭素 → ◯ 窒素でも火は消える。石灰水で見分ける
標準酸素・二酸化炭素・窒素のどれかが入った集気びんA・B・Cがあります。Aに火のついた線香を入れると激しく燃えました。B・Cに石灰水を入れてふると、Bは白くにごり、Cは変化しませんでした。A・B・Cはそれぞれ何ですか。
線香が激しく燃えるのは酸素です。残りの2つのうち、石灰水が白くにごるのは二酸化炭素です。
答え:Aは酸素、Bは二酸化炭素、Cは窒素
基本アンモニアと酸素は、においをかぐことで見分けられますか。
アンモニアには特有の刺激臭があり、酸素は無臭です。においは手であおいでかぎます。
答え:見分けられる(アンモニアは刺激臭、酸素は無臭)
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
ものをつくっている材料のことを、何といいますか。
答え:物質
-
白い粉末のうち、水に入れるととけずに白くにごるのは、砂糖・食塩のほかに何ですか。
答え:片栗粉
-
ガスバーナーで、下にあるねじの名前は何ですか。
答え:ガス調節ねじ
-
ガスバーナーの炎がオレンジ色のとき、どのねじを開けますか。
答え:空気調節ねじ
-
炭素をふくみ、燃やすと二酸化炭素ができる物質を、何といいますか。
答え:有機物
-
有機物以外の物質を、何といいますか。(スチールウールもこの仲間です)
答え:無機物
-
密度を求める式を書きなさい。(単位の g/cm³ を見れば分かります)
答え:質量÷体積
-
アルミニウムを半分に切ったとき、密度は切る前とくらべてどうなりますか。
答え:同じ
-
質量54.0g、体積20.0cm³ の金属の密度は何g/cm³ ですか。
答え:2.70g/cm³
-
メスシリンダーで、液面のどこを読みますか。
答え:へこんだ下の面
-
水(密度1.00)に、密度0.95の物体を入れると、浮きますか、沈みますか。
答え:浮く
-
空気の成分で、窒素は体積の約何%ですか。
答え:約78%
-
水に溶けやすく、空気より軽い気体を集める方法を、何といいますか。
答え:上方置換法
-
水に溶けやすく、空気より重い気体を集める方法を、何といいますか。
答え:下方置換法
-
酸素を発生させるとき、二酸化マンガンに加える液体は何ですか。
答え:うすい過酸化水素水
-
二酸化炭素を確かめるために使う液体は何ですか。
答え:石灰水
-
アンモニアのにおいは、どのようにしてかぎますか。
答え:手であおいで
-
アンモニアの水溶液は、何性ですか。
答え:アルカリ性
-
水素を発生させるとき、亜鉛などの金属に加える液体は何ですか。
答え:うすい塩酸
-
火のついた線香を入れると火が消える気体は、二酸化炭素のほかにもあります。空気の約78%をしめる、その気体は何ですか。
答え:窒素
まとめ
物質は、見た目が似ていても、性質をくらべると見分けられます。密度は「質量÷体積」で求め、液体より密度が小さい物体は浮き、大きい物体は沈みます。気体は、水に溶けにくければ水上置換法、溶けやすければ空気より軽いかどうかで上方置換法か下方置換法で集めます。酸素は線香が激しく燃え、二酸化炭素は石灰水が白くにごり、水素は音を立てて燃え、アンモニアは刺激臭がありアルカリ性で、窒素は燃えず火が消えます。調べる操作を1つずつ行い、結果で分けていくと、気体を見分けられます。プリントの確認問題で、計算と記述を手を動かして練習してみてください。
無料ダウンロード(登録不要)
説明 1〜14ページ/確認問題 15〜18ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 19・20ページ/答えと解説 21〜24ページ

コメント