中2理科「呼吸・血液循環・排出」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。酸素は肺から入って血液で全身の細胞へ運ばれ、二酸化炭素は肺から、不要な物質は腎臓から出るまでの道すじを、呼吸・排出・血液の循環の順に扱います。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- 空気は、鼻や口 → 気管 → 気管支 → 肺胞の順に通る。肺胞で酸素が血液に入り、二酸化炭素が出される
- 肺には筋肉がない。息を吸う時は、ろっ骨が上がり、横隔膜が下がる
- アンモニアは肝臓で尿素に変えられ、腎臓で尿になり、輸尿管 → ぼうこうを通って体の外へ出される
- 血液は、赤血球(酸素を運ぶ)・白血球・血小板・血しょうでできていて、組織液を通して細胞と物質をやりとりする
- 動脈は心臓から出る血液、静脈は心臓にもどる血液が流れる血管。肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れる
つまずき注意:動脈・静脈は血液の向きで決まる名前、動脈血・静脈血は血液の中身で決まる名前。肺動脈には静脈血が流れる。
細胞呼吸や栄養分の吸収は、中2理科「生物と細胞・消化と吸収」で解説しています。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 17・18ページ/答えと解説 19〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。
人は、なぜ、どこから酸素を取り入れる? 呼吸と空気の通り道
📄 プリント2ページ
答え:呼吸には2つの意味があります。肺による呼吸は、酸素を体に取り入れ、二酸化炭素を体の外に出すこと、細胞呼吸は、細胞による呼吸です。肺による呼吸は、細胞呼吸のために行います。空気は、鼻や口 → 気管 → 気管支 → 肺胞の順に通ります。
- 鼻や口から入った空気は、首のまん中を通る気管に入る。
- 気管は左右に分かれ、肺の中で細かく枝分かれする。この管を気管支という。
- 気管支の先は小さな袋の肺胞になっている。気管支と肺胞が集まって、胸の中に左右1つずつある肺ができている。
吸う息とはく息のちがい:
| 気体 | 吸う息(まわりの空気) | はく息 |
|---|---|---|
| 酸素 | 約21% | 約17%(減る) |
| 二酸化炭素 | 約0.04% | 約4%(ふえる) |
| 水蒸気 | はく息より少ない | 吸う息より多い |
| 窒素 | 約78% | 約78%(ほとんど変わらない) |
| 石灰水に通すと | ほとんどにごらない | 白くにごる |
理由:細胞呼吸(栄養分 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水)のために、体は酸素を取り入れ、二酸化炭素を外に出し続けなければなりません。
まちがえやすい
✕ はく息には、酸素がふくまれていない → ◯ はく息にも酸素が約17%ふくまれている(吸う息の約21%より少ない)
基本気管が肺の中で細かく枝分かれした管を何といいますか。また、その先にある、うすい膜でできた小さな袋を何といいますか。
空気は、気管 → 気管支 → 肺胞の順に通ります。
答え:気管支/肺胞
標準吸う息とはく息をくらべた時、ほとんど変わらない気体は何ですか。また、はく息は、吸う息にくらべて二酸化炭素が多いですか、少ないですか。
表の「吸う息」と「はく息」が、どちらも約78%の気体を探します。
二酸化炭素は、吸う息が約0.04%、はく息が約4%です。
答え:窒素/多い
肺の中で、酸素と二酸化炭素はどう入れかわる? 肺胞のはたらき
📄 プリント3ページ
答え:肺胞のまわりは毛細血管が網の目のように取り囲んでいます。肺胞の中の酸素が血液に取り入れられ、血液中の二酸化炭素が肺胞の中に出されます。肺が小さな袋(肺胞)の集まりなので、空気にふれる表面積が大きく、気体の交換を効率よく行えます。
- 息を吸うと、肺胞の中に空気が入る。
- 肺胞の中の酸素が、毛細血管を流れる血液に取り入れられる。
- 血液中の二酸化炭素が、肺胞の中に出される。息をはくと、体の外に出る。
理由:空気にふれる表面積が大きいほど、酸素と二酸化炭素の交換を効率よく行えます。中2の「消化と吸収」の柔毛と同じ考え方です。
肺胞を通る前と後の血液:
| 血液 | 酸素 | 二酸化炭素 |
|---|---|---|
| 通る前(全身からもどった血液) | 少ない | 多い |
| 通ったあと(心臓へ向かう血液) | 多い | 少なくなる |
まちがえやすい
✕ 肺胞のまわりは、リンパ管が取り囲んでいる → ◯ 取り囲んでいるのは毛細血管
✕ 肺は、大きな1つの袋でできている → ◯ 肺は小さな袋(肺胞)がたくさん集まってできている
基本肺胞を通った直後の血液は、通る前とくらべて、酸素と二酸化炭素がどうなっていますか。
肺胞では、酸素が血液に入り、二酸化炭素が血液から出ます。
答え:酸素は多くなり、二酸化炭素は少なくなる
標準大きな袋が1つの肺と、小さな袋がたくさん集まった肺では、袋の合計の大きさが同じなら、空気にふれる面が大きいのはどちらですか。
小さな袋にわけると、まわりの面(表面積)が大きくなります。
答え:小さな袋がたくさん集まった肺
肺は、どうやってふくらんだり、ちぢんだりする? 呼吸運動と肺の模型
📄 プリント4ページ
答え:肺には筋肉がありません。ろっ骨と横隔膜の動きで、胸の中の空間が広がったりせまくなったりして、息を吸ったりはいたりします。息を吸う時は、ろっ骨が上がり、横隔膜が下がり、肺がふくらみます。
| 息を吸う時 | 息をはく時 | |
|---|---|---|
| ろっ骨(胸を囲む骨) | 上がる | 下がる |
| 横隔膜(肺の下の、筋肉でできた膜) | 下がる | 上がる |
| 胸の中の空間と肺 | 広がり、肺がふくらむ | せまくなり、肺がちぢむ |
理由(肺の模型):ゴム膜を下に引くと、空間が広がってゴム風船がふくらみます(息を吸う時)。上へおし上げると、しぼみます(息をはく時)。ペットボトルのかべは動かないので、ろっ骨の動きは表せません。
まちがえやすい
✕ 肺は、自分の筋肉でふくらんだりちぢんだりする → ◯ 肺には筋肉がない。ろっ骨と横隔膜の動きで空気が出入りする
✕ 息を吸う時、横隔膜は上がる → ◯ 息を吸う時、横隔膜は下がる
基本息をはく時の、ろっ骨と横隔膜の動きを答えなさい。
吸う時と逆の動きです。
答え:ろっ骨は下がり、横隔膜は上がる
標準肺の模型で、ガラス管・ゴム風船・ゴム膜は、それぞれ体のどの部分にあたりますか。
ゴム風船が肺、ゴム膜が横隔膜にあたります。空気の通り道であるガラス管は、鼻や口から肺へつながる太い管にあたります。
答え:ガラス管=気管、ゴム風船=肺、ゴム膜=横隔膜
体でできた不要な物は、どうやって外に出す? 排出
📄 プリント5ページ
答え:体の中でできた不要な物質を体の外に出すことを排出といいます。細胞でできた有害なアンモニアは、血液で肝臓に運ばれて害の少ない尿素に変えられ、血液で腎臓に運ばれて尿になり、輸尿管 → ぼうこうを通って体の外に出されます。
- 細胞の活動で、アミノ酸が分解されると、有害なアンモニアができる。
- アンモニアは血液で肝臓に運ばれ、害の少ない尿素に変えられる。→ アンモニアは有害なので、そのままでは体の中に置いておけないため。
- 尿素は血液で腎臓に運ばれ、血液中からこし出されて、余分な水分や塩分とともに尿になる。→ 不要な物を血液から取りのぞくため。
- 尿は輸尿管を通ってぼうこうに運ばれ、一時ためられてから、体の外に出される。
| 器官 | はたらき |
|---|---|
| 肝臓 | アンモニアを尿素に変える |
| 腎臓 | 血液中から尿素などをこし出して、尿をつくる(背中側の腰の少し上に、左右1つずつ) |
| 輸尿管 | 尿を腎臓からぼうこうへ運ぶ |
| ぼうこう | 尿を一時ためる |
理由:細胞呼吸でできた二酸化炭素は、血液で肺に運ばれ、息として出されます。それ以外の不要な物質が、この見出しの道すじで出されます。肝臓には、胆汁をつくる・ブドウ糖の一部をグリコーゲンにしてたくわえるなど、いろいろなはたらきもあります。
まちがえやすい
✕ 尿素は、腎臓でつくられる → ◯ 尿素は肝臓でアンモニアからつくられ、腎臓で血液中からこし出される
基本尿を、腎臓からぼうこうへ運ぶ管を何といいますか。
腎臓とぼうこうをつなぐ管です。
答え:輸尿管
標準アミノ酸が分解されてできた有害なアンモニアが、尿として体の外に出るまでに通る器官を、通る順に書きなさい。
アンモニア → (肝臓で尿素に変わる)→ (腎臓でこし出されて尿になる)→ 輸尿管 → ぼうこう → 体の外
答え:肝臓 → 腎臓 → 輸尿管 → ぼうこう
血液は、体の中をどう流れている? メダカの尾びれの観察
📄 プリント6ページ
答え:メダカの尾びれを顕微鏡の低倍率で観察すると、太い血管が枝分かれして毛細血管になり、また集まって太くなっています。血液はいつも同じ向きに流れ、心臓から出て全身をめぐり、再び心臓にもどります(血液の循環)。
観察の手順:
- チャック付きの袋に、少量の水といっしょにメダカを入れる。→ メダカが弱らず、あまり動かないから。
- 顕微鏡の低倍率で、尾びれを観察する。→ 低倍率だと広い範囲が見え、血管のつながりを追える。
- 観察が終わったら、すぐに水そうにもどす。→ メダカを弱らせないため。
| 見えること | 分かること |
|---|---|
| 骨にそって、太い血管が枝分かれして細くなり、また集まって太くなる | 血管はつながっている |
| 細い血管の中を、丸い粒(赤血球)が1列に流れる | — |
| 流れはいつも同じ向き | 血液は一方向に流れる |
| 太い血管では、速くなったりおそくなったりする | 心臓の拍動による |
理由:血液の流れがいつも同じ向きなのは、血液が、心臓から出て全身をめぐり、心臓にもどる「循環」をしているからです。
まちがえやすい
✕ 血液は、行ったり来たりしている → ◯ 血液はいつも同じ向きに流れ、心臓にもどる
基本メダカの尾びれで、太い血管が枝分かれしてできる、非常に細い血管を何といいますか。
血管は、太い血管 → 非常に細い血管 → 太い血管とつながっています。
答え:毛細血管
標準尾びれの太い血管で、血液の流れが速くなったりおそくなったりして見えるのは、なぜですか。
血液を全身に送り出しているのは、心臓です。
答え:心臓の拍動による
血液には、何がふくまれている? 4つの成分とヘモグロビン
📄 プリント7ページ
答え:血液は、固形の成分(赤血球・白血球・血小板)と、液体の成分(血しょう)からできています。赤血球が酸素を運び、血しょうが栄養分・二酸化炭素・不要な物質をとかして運びます。
| 成分 | 形 | はたらき |
|---|---|---|
| 赤血球 | まん中がくぼんだ円盤の形 | 酸素を運ぶ(ヘモグロビンをふくむ) |
| 白血球 | 赤血球より大きく、核がある | 体の外から入った細菌などをとらえて分解する |
| 血小板 | 小さく、形が決まらない | 出血した時に、血液を固める |
| 血しょう | 液体 | 栄養分・二酸化炭素・不要な物質(尿素など)をとかして運ぶ |
ヘモグロビン:赤血球にふくまれる赤い物質です。酸素の多い所(肺)では酸素と結びつき、酸素の少ない所(全身の細胞のまわり)では酸素をはなします。
理由:この性質があるので、赤血球は、肺で受け取った酸素を、全身の細胞にわたせます。
まちがえやすい
✕ 「赤血球」を答える問いに「ヘモグロビン」と答える → ◯ 赤血球は粒の名前、ヘモグロビンは赤血球にふくまれる物質の名前
✕ 栄養分は、赤血球が運ぶ → ◯ 栄養分は血しょうが運ぶ。赤血球が運ぶのは酸素
基本けがをして出血した時に、血液を固める成分は何ですか。
小さく、形が決まらない固形の成分です。
答え:血小板
理由ヘモグロビンは、酸素の多い所と少ない所で、どのようにはたらきますか。それによって、赤血球は何ができますか。
「多い所」「少ない所」の2つに分けて書きます。
答え:酸素の多い所では酸素と結びつき、少ない所では酸素をはなす。そのため、赤血球は、肺で受け取った酸素を全身の細胞にわたせる。
血液と細胞は、どうやって物をやりとりする? 組織液
📄 プリント8ページ
答え:血しょうの一部が毛細血管のかべからしみ出て、細胞のまわりを満たしている液を組織液といいます。血液と細胞の間の物質のやりとりは、組織液を通して行われます。
| 向き | 運ばれる物 | どこから来た物か |
|---|---|---|
| 血液 → 組織液 → 細胞 | 酸素 | 赤血球のヘモグロビンからはなされる |
| 栄養分 | 血しょうにとけて運ばれてきた | |
| 細胞 → 組織液 → 血液 | 二酸化炭素 | 細胞呼吸でできた |
| 不要な物質(アンモニアなど) | 細胞の活動でできた |
理由:赤血球は毛細血管の中を流れ、血管の外には出ません。でも、全身の細胞は血管の外にあります。そこで、赤血球からはなされた酸素や、血しょうにとけた栄養分が、組織液を通して細胞に届きます。組織液の多くは再び毛細血管にもどり、一部はリンパ管に入ります(リンパ管は、やがて血管と合流します)。
まちがえやすい
✕ 赤血球が毛細血管の外に出て、細胞に酸素を届ける → ◯ 赤血球は毛細血管の外に出ない。赤血球からはなされた酸素が、組織液を通して細胞に届く
✕ 血しょうと組織液は、同じ所にある同じ液である → ◯ 血管の中の液体が血しょう、血管の外にしみ出て細胞のまわりを満たす液が組織液
基本細胞でできた二酸化炭素は、血液に入るまでに、何を通りますか。
細胞のまわりを満たしている液を通って、毛細血管の血液に入ります。
答え:組織液
理由赤血球は毛細血管の外に出ないのに、酸素が血管の外の細胞に届くのはなぜですか。
赤血球が運んできた酸素が、どこで、どうなって、何を通るかの順に書きます。
答え:赤血球のヘモグロビンから酸素がはなされ、その酸素が、しみ出た組織液を通って細胞に届くから。
心臓は、どうやって血液を送り出す? 4つの部屋と拍動
📄 プリント9ページ
答え:心臓には4つの部屋(右心房・右心室・左心房・左心室)があります。心房は血液が流れこむ部屋(上の2つ)、心室は血液を送り出す部屋(下の2つ)です。全身へ送り出す左心室のかべの筋肉が、いちばん厚くなっています。
右・左は、心臓の持ち主から見た向きです。正面から見た図では、向かって左が右心房・右心室になります。同じ側の心房から心室へ血液が流れます。
弁は、心房と心室の間と心室の出口にあり、血液が逆に流れるのを防ぎます。
拍動のしくみ:
- 2つの心房が同時に縮み、血液を心室へ送る。
- 続いて2つの心室が同時に縮み、血液を心臓の外へ送り出す。
この縮んだりゆるんだりのくり返しを拍動といいます。安静時は1分間に60〜80回ほどです。
送り出す血液の量の計算:1回の拍動で70 mL の血液を全身へ送り出し、1分間に70回なら、70×70=4900 mL(約5 L)です。
理由:左心室は、全身へ強い力で血液を送り出すので、かべの筋肉がいちばん厚くなっています。
まちがえやすい
✕ 正面から見た図で、向かって右が右心房・右心室である → ◯ 右・左は持ち主から見た向き。向かって左が右心房・右心室
✕ 全身へ血液を送り出すのは右心室である → ◯ 全身へ送り出すのは左心室(かべの筋肉がいちばん厚い)
標準心臓が1回の拍動で60 mL の血液を全身へ送り出し、1分間に75回拍動する時、1分間に全身へ送り出す血液は何 mL ですか。
1分間の量=1回の量 × 1分間の回数です。
60×75=4500(mL)
答え:4500 mL
基本心房と心室のうち、血液が流れこむ部屋はどちらですか。また、血液を送り出す部屋はどちらですか。
心房が上の2つ、心室が下の2つです。
答え:流れこむのは心房、送り出すのは心室
血管には、どんな種類がある? 動脈・静脈・毛細血管
📄 プリント10ページ
答え:動脈は、心臓から送り出された血液が流れる血管で、かべが厚く弾力があります。静脈は、心臓にもどる血液が流れる血管で、かべがうすく、ところどころに弁があります。毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ、とてもうすい血管です。
| 血管 | 血液の向き | かべ | 弁 | とくちょう |
|---|---|---|---|---|
| 動脈 | 心臓から出る | 厚く、弾力がある | なし | 強い勢いの血液におされても破れにくい |
| 静脈 | 心臓にもどる | うすい | ところどころにある | 血液の勢いが弱いので、弁で逆流を防ぐ |
| 毛細血管 | 動脈と静脈をつなぐ | とてもうすい | なし | 血液と細胞の間の物質のやりとりをする |
血液の流れの順:心臓 → 動脈 → 毛細血管 → 静脈 → 心臓。動脈は枝分かれして毛細血管になり、毛細血管は集まってしだいに太くなり静脈になります。
理由:脈拍は、心臓の拍動が動脈に伝わった物なので、手首や首の動脈でふれて数えられます(静脈では感じられません)。
まちがえやすい
✕ 静脈は、かべが厚く弾力がある → ◯ かべが厚く弾力があるのは動脈。静脈はかべがうすく、ところどころに弁がある
基本手首や首でふれて、脈拍を数えられるのは、動脈と静脈のどちらの血管ですか。
脈拍は、心臓の拍動が血管に伝わったものです。
答え:動脈
理由静脈のところどころに弁があるのは、なぜですか。
静脈の血液の勢いと、弁のはたらきを入れて書きます。
答え:静脈は血液の勢いが弱いので、弁で血液が逆に流れるのを防ぐため。
血液の循環の道すじ:肺動脈と肺静脈を流れる血液の例外
📄 プリント11ページ
答え:血液は、肺循環(右心室 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 左心房)と体循環(左心室 → 大動脈 → 全身 → 大静脈 → 右心房)の2つの道すじをめぐります。肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れるのが例外です。
- 肺循環:右心室 → 肺動脈 → 肺(肺胞のまわりの毛細血管で二酸化炭素を出し、酸素を受け取る)→ 肺静脈 → 左心房
- 体循環:左心室 → 大動脈 → 全身(全身の毛細血管で酸素と栄養分をわたし、二酸化炭素と不要な物質を受け取る)→ 大静脈 → 右心房
2つの道すじは心臓でつながっていて、血液は右心房 → 右心室 → 肺循環 → 左心房 → 左心室 → 体循環 → 右心房…とくり返し流れます。
動脈血と静脈血:動脈血は酸素を多くふくむ血液、静脈血は酸素が少なく二酸化炭素を多くふくむ血液です。
| 血液 | 流れる血管・部屋 |
|---|---|
| 動脈血 | 肺静脈・左心房・左心室・大動脈(心臓の左側) |
| 静脈血 | 大静脈・右心房・右心室・肺動脈(心臓の右側) |
理由:動脈・静脈は「血液の向き」、動脈血・静脈血は「血液の中身(酸素が多い・少ない)」で決まる名前です。肺動脈は、右心室から肺へ向かう血管なので「動脈」ですが、流れているのは、全身から返ってきた酸素の少ない血液(静脈血)です。肺静脈は、肺から左心房へ向かう血管なので「静脈」ですが、肺で酸素を受け取った後の血液(動脈血)が流れています。
まちがえやすい
✕ 肺動脈には動脈血が流れている → ◯ 肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れている
✕ 動脈には動脈血、静脈には静脈血が流れる → ◯ 動脈・静脈は血液の向きで、動脈血・静脈血は血液の中身で決まる名前。肺動脈と肺静脈では逆になる
標準大動脈・大静脈・肺動脈・肺静脈のうち、動脈血が流れている血管を2つ選びなさい。
動脈血は心臓の左側(左心房・左心室)と、そこにつながる血管を流れます。
答え:大動脈・肺静脈
理由肺動脈は動脈なのに、動脈血ではなく静脈血が流れているのはなぜですか。
「血液の向き」で決まる名前と、「血液の中身」で決まる名前を分けて書きます。
答え:動脈は血液の向き(心臓から出る)で決まる名前で、肺動脈は右心室から肺へ向かう血管だが、流れているのは全身から返ってきた酸素の少ない血液(静脈血)だから。
器官を通ると、血液の中身はどう変わる?
📄 プリント12ページ
答え:血液は、通った器官で中身が変わります。その物質が、その器官で血液に入るのか、出るのかを表で確かめ、入る(出る)器官を通った直後の血管を図で探します。
| 器官 | 血液が受け取る物 | 血液がわたす物 | 通った直後の血液 |
|---|---|---|---|
| 肺 | 酸素 | 二酸化炭素 | 酸素がいちばん多い |
| 小腸 | 栄養分(食後) | 酸素 | 栄養分がいちばん多い。肝臓へ向かう |
| 肝臓 | 尿素 | 酸素・ブドウ糖の一部 | 尿素がいちばん多い |
| 腎臓 | — | 尿素など・酸素 | 尿素がいちばん少ない |
| 全身の細胞 | 二酸化炭素・不要な物質 | 酸素・栄養分 | 酸素が少なく、二酸化炭素が多い |
考え方:
- その物質は、その器官で血液に入るのか、出るのかを表で確かめる。
- 入る(出る)器官を通った直後の血管を、図で探す。
理由:血液は、器官を通る間に、物質を受け取ったりわたしたりします。だから、同じ物質でも、器官の前と後で血液中の多さが変わります。
まちがえやすい
✕ 腎臓へ向かう血液が、尿素がいちばん少ない → ◯ 尿素がいちばん少ないのは、腎臓を通った直後の血液(腎臓で尿素がこし出されるから)
基本尿素がいちばん多い血液は、どの器官を通った直後の血液ですか。
表の「通った直後の血液」の欄で、尿素がいちばん多いと書かれた器官を探します。
答え:肝臓
標準全身の細胞を通った直後の血液は、酸素と二酸化炭素について、どうなっていますか。また、その血液が次に流れこむ心臓の部屋はどこですか。
全身の細胞では、血液は酸素をわたし、二酸化炭素を受け取ります。
体循環の最後は、大静脈 → 右心房です。
答え:酸素が少なく、二酸化炭素が多い/右心房
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
気管が肺の中で細かく枝分かれした管を何という?
答え:気管支
-
気管支の先にある、うすい膜でできた小さな袋を何という?
答え:肺胞
-
はく息を石灰水に通すと、どうなる?
答え:白くにごる
-
肺胞のまわりを網の目のように取り囲んでいる血管を何という?
答え:毛細血管
-
息を吸う時の、ろっ骨と横隔膜の動きは?
答え:ろっ骨が上がり、横隔膜が下がる
-
肺には何がないため、自分でふくらんだりちぢんだりできない?
答え:筋肉
-
体の中でできた不要な物質を、体の外に出すことを何という?
答え:排出
-
アンモニアを、害の少ない尿素に変える器官は?
答え:肝臓
-
血液中から尿素などをこし出して、尿をつくる器官は?
答え:腎臓
-
尿を一時ためておく器官は?
答え:ぼうこう
-
血液の液体の成分を何という?
答え:血しょう
-
血液の成分のうち、酸素を運ぶのはどれ?
答え:赤血球
-
出血した時に、血液を固める成分は?
答え:血小板
-
赤血球にふくまれ、酸素の多い所で酸素と結びつく赤い物質は?
答え:ヘモグロビン
-
血しょうの一部が毛細血管のかべからしみ出て、細胞のまわりを満たしている液を何という?
答え:組織液
-
心臓の上の2つの部屋で、血液が流れこむ部屋を何という?
答え:心房
-
心臓の4つの部屋のうち、全身へ血液を送り出し、かべの筋肉がいちばん厚い部屋は?
答え:左心室
-
かべがうすく、ところどころに弁がある血管は?
答え:静脈
-
右心室から出て肺を通り、左心房にもどる血液の道すじを何という?
答え:肺循環
-
酸素が少なく、二酸化炭素を多くふくむ血液を何という?
答え:静脈血
まとめ
呼吸は、鼻や口から入った空気が気管・気管支を通って肺胞に届き、肺胞で酸素が血液に入って二酸化炭素が出されるしくみです。肺はろっ骨と横隔膜の動きでふくらんだりちぢんだりします。細胞でできたアンモニアは、肝臓で尿素に変えられ、腎臓で尿になって、輸尿管・ぼうこうを通って出されます。血液は、赤血球・白血球・血小板・血しょうでできていて、組織液を通して細胞と物質をやりとりします。心臓は4つの部屋をもち、血液は肺循環と体循環をめぐります。肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れるのが例外です。プリントの確認問題で、血管と血液の流れの問題を手を動かして練習してみてください。
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