【中1数学】文字と式の要点まとめ|無料プリント付き

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 文字は数の代わり。文字を使うと、いろいろな場合を1つの式(文字式)で表せる
  • 文字式は、×の記号をはぶき、数を文字の前に書く。÷は分数の形で書き、同じ文字の積は累乗で表す
  • 代入するときは、負の数にかっこをつける。x=−2 のとき x² は4、−x² は −4
  • 1次式の計算は、文字の部分が同じ項をまとめる。ひくかっこは、中のすべての項の符号を変えてはずす
  • 偶数は 2n、奇数は 2n+1、2けたの整数は 10a+b。数量の関係は、ことばの式から等式・不等式にする

つまずき注意:(5x−3)−(3x−6) は、ひくかっこの中の符号をすべて変えて 5x−3−3x+6 とする(後ろの項を −6 のままにしない)。

中1数学「文字と式」で、文字を使った式の表し方・式の値・1次式の計算・等式と不等式を、例題で1つずつ確かめるページです。この単元は「文字は、いろいろな数の代わり」と「迷ったら、文字に数を入れて試す」の2つが土台です。どの見出しも「答え → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜15ページ/確認問題 16〜19ページ/答えと解説 20〜23ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントのページを書いています。

📘 教科書では何章? → 多くの教科書で「2章」です(教育出版は3章)
教科書 章
新編 新しい数学1東京書籍 2章 数学のことばを身につけよう[文字と式]教科書 p.63〜90
数学の世界1大日本図書 2章 文字と式
中学校数学1学校図書 2章 文字式
中学数学1教育出版 3章 文字と式
未来へひろがる数学1啓林館 2章 文字の式
これからの数学1数研出版 2章 文字と式
中学数学1日本文教出版 2章 文字と式

各出版社が公開している年間指導計画(2025年度から使われている教科書)をもとにまとめました。ページは、公開されている東京書籍だけ載せています。使っている教科書は、表紙の書名で確かめてください。

文字を使った式とは? 数の代わりに文字を使う

📄 プリント1・2ページ

答え:数の代わりに文字を使うと、いろいろな場合を1つの式で表せます。文字を使った式を文字式といいます。

正方形の形に棒を並べて、横にどんどんつなげます。正方形が1個なら棒は4本、2個なら7本、3個なら10本…と増えます。個数ごとに数の式を作ると、100個のとき、1000個のときと、そのたびに式を作り直すことになります。5個つなげた形の棒の本数は、数え方を変えて求められます。

正方形を5個つなげた形
数え方 数の式
ア 最初の正方形の4本と、残り4個の3本ずつ 4+3×4=16
イ 左はしの1本と、「コ」の形の3本ずつを5個分 1+3×5=16
ウ 4本ずつの正方形5個から、重なって2回数えた4本をひく 4×5−4=16

5個を x 個にかえると、文字を使った式になります(ア・ウの 4 は 5−1 の所なので、x−1 になります)。

x 個の式 x=5 を入れると
ア 4+3×(x−1) 4+3×(5−1)=16
イ 1+3×x 1+3×5=16
ウ 4×x−(x−1) 4×5−(5−1)=16

正方形の数を x 個、棒の本数を y 本として、イの式 1+3×x を表で確かめます。

x 1 2 3 4 5
y 4 7 10 13 16

文字を使うよさ:x=100 のときは、1+3×100=301(本)とすぐ求まります。ア〜ウが同じ式になることは、後の「かっこが2つある式」の見出しで確かめます。

文字が表す数の範囲:この x は正方形の個数なので、自然数(1、2、3、…)です。2.5個や−1個は考えません。

まちがえやすい

✕ x 個のときの本数を 4×x 本とする → ◯ x=2 を入れると 4×2=8(本)で、表の7本と合わない。重なった棒を2回数えているので、ウのようにひく

✕ 個数を表す x に 2.5 や −1 を入れる → ◯ 個数は自然数だけ

基本正三角形を、となりの三角形と1辺を共有しながら横一列につなげます。三角形が1個なら棒は3本、2個なら5本、3個なら7本です。最初の三角形の3本と、残りの三角形に2本ずつ、と数えて、x 個のときの棒の本数を x を使った式で表しなさい。また、x=10 のときの本数を求めなさい。

残りの三角形は (x−1) 個なので、棒の本数は 3+2×(x−1)(本)です。x=10 を入れます。

3+2×(10−1) x=10 を代入
=3+2×9 かっこの中を先に計算
=3+18
=21 21本

確かめ:x=2 を入れると 3+2×(2−1)=5、x=3 では 3+2×(3−1)=7 で、問題文の5本・7本と同じです。

文字式の表し方のきまり:積と累乗

📄 プリント3ページ

答え:文字式では×の記号をはぶき、数を文字の前に書きます。同じ文字の積は累乗(指数)で表します。

きまり 例
① ×の記号をはぶく a×b=ab
② 数は文字の前に書く(数どうしは先に計算する) a×5=5a、3×a×4=12a
③ 文字はふつうアルファベット順に書く b×a=ab
④ 1は書かず、−1は − だけ書く 1×a=a、(−1)×a=−a
⑤ かっこのある式も、数を前に書く (a+b)×3=3(a+b)

なぜ × をはぶくのでしょう。文字の x と、かけ算の記号 × はまぎらわしく、はぶくと式も短くなるからです。

同じ文字の積:x×x×x=x³、a×a×b=a²b と、指数を使って表します。

きまりは、まとめて順に当てはめます。

y×(−4)×x×y もとの式
=−4×y×x×y 数を前に書く(表の②)
=−4×x×y×y アルファベット順にする(表の③)
=−4xy² 同じ文字の積は累乗にする

小数の係数も、そのまま書きます。x×(−0.5)=−0.5x です(0.1a の 0.1 と同じで、小数は文字の前にそのまま書く)。

+や−の記号は、はぶけません。はぶくのは、かけ算の記号だけです。a×3+b×2=3a+2b、x×4−7=4x−7 となります。

まちがえやすい

✕ 0.1×a を 0.a とする → ◯ 0.1a(0.1 の 1 ははぶかない)

✕ a×(−3) を a−3 とする → ◯ −3a(かけ算の記号をはぶくだけで、−3 の − は残る)

✕ x×x を 2x とする → ◯ x²(x×x は x を2回かけた形。2x は x+x)

✕ 1×a を 1a とする → ◯ a(1 は書かない)

標準a×(−6)×b×a×a を、文字式の表し方にしたがって表しなさい。
a×(−6)×b×a×a もとの式
=−6×a×a×a×b 数を前に、アルファベット順にする
=−6a³b a を3回かけた形は a³

確かめ:a=2、b=3 を入れると、もとの式は 2×(−6)×3×2×2=−144、答えの式は −6×2³×3=−6×8×3=−144 で同じ値です。

わり算の表し方:÷は分数に

📄 プリント4ページ

答え:÷の記号は使わず、分数の形で書きます。わる数が分母です。x÷5=x5 で、x5 は 15x と書いてもかまいません。

わる数が負の数のときは、− を分数の前に書きます。和や差をわるときは、分子のかっこをはずします。

a÷(−3)=−a3、(a+b)÷4=a+b4 です。数がついた式も同じで、2a÷3=2a3(23a とも書く)となります。+や−がまじるときも、×と÷ははぶきますが、+や−は残します。x÷3+y×2=x3+2y です。

×と÷の混じった式:左から順に計算した形を、分数の形に書きます。かけるものは分子、わるものは分母です。

もとの式 分数の形 分母になるのは
a×b÷c abc c
a÷b×c acb b(c は分子)
a÷(b+c) ab+c b+c(分母のかっこもはずす)
a÷(b×c) abc b も c も分母

数で試して確かめます。a=12、b=3、c=2 のとき、12÷3×2=8、12×23=8 で同じです。かっこがあると、12÷(3×2)=2 でちがう値になります。

逆向き:文字式を、×や÷を使って表すこともできます。3a²b=3×a×a×b、x−y4=(x−y)÷4 です。x=6、y=2 のとき、6−24=1、(6−2)÷4=1 で同じ値になります。

まちがえやすい

✕ x÷5 を 5x とする → ◯ x5(わる数が分母)

✕ a÷b×c を abc とする → ◯ acb(c は分母ではなく分子)

✕ (a+b)÷4 を a+b4 とする → ◯ a+b4(a も4でわる)

標準x÷y×3 を、文字式の表し方にしたがって表しなさい。
x÷y×3 もとの式
=x×3y ×3 は分子、÷y は分母
=3xy 数を前に書く

確かめ:x=8、y=2 を入れると、もとの式は 8÷2×3=12、答えの式は 3×82=12 で同じ値です。

数量を文字式で表す:代金・単位・割合・速さ

📄 プリント5・6ページ

答え:わからないときは、数で試してから文字にします。単位がちがうものは、単位をそろえてからたしたりひいたりします。和や差に単位をつけるときはかっこをつけます。

代金・個数:ことばの式をつくってから文字式にします。

数量 ことばの式 文字式
1個 a 円のパン3個と、120円の牛乳を買った代金 パンの代金+牛乳の代金 (3a+120) 円
1000円を出して、x 円の本を買ったおつり 出したお金−代金 (1000−x) 円
x 個のあめを6人で同じ数ずつ分けたときの1人分 あめの数÷人数 x6 個
3教科の点が a 点、b 点、c 点のときの平均 合計÷教科数 a+b+c3 点

おつりの本が300円なら 1000−300 です。平均は、a+b+c をひとまとまりと見て (a+b+c)÷3 とし、分数の形にします。

単位をそろえる:1m=100cm なので、a m は 100a cm です。

数量 そろえる 文字式
a m と b cm の合計を、cm で表す a×100=100a(cm) (100a+b) cm
x 分と y 秒の合計を、秒で表す x×60=60x(秒) (60x+y) 秒
a kg の箱に b g の品物を入れたときの重さを、g で表す a×1000=1000a(g) (1000a+b) g

割合:1割=110(0.1)、1%=1100(0.01)です。割合は、もとにする数にかけます。割引きは残りの割合、割増しはふえた後の割合をかけます。

数量 考え方 文字式
x 人の3割 x×310 310x 人(0.3x 人)
定価 a 円の品物の2割引きの値段 残りの割合は 1−210=810 45a 円(0.8a 円)
定価 a 円の品物の2割増しの値段 ふえた後の割合は 1+210=1210 65a 円(1.2a 円)
a 円の15% a×15100 320a 円(0.15a 円)

速さ・時間・道のり:道のり=速さ×時間、時間=道のり速さ、速さ=道のり時間 です。

数量 考え方 文字式
時速 x km で3時間進んだ道のり x×3 3x km
50 km の道のりを、時速 x km で進む時間 時速10kmなら 50÷10=5(時間) 50x 時間
a m の道のりを15分で歩く速さ 道のり÷時間 分速 a15 m
分速 x m で2時間歩いた道のり 2時間=120分なので x×120 120x m

速さの「分速」「時速」と、時間の単位(分・時間)がちがうときも、単位をそろえてから計算します。

まちがえやすい

✕ 3a+120 円と書く → ◯ (3a+120) 円(かっこが無いと、120円だけに単位がついて見える)

✕ a m と b cm の合計を (a+b) cm とする → ◯ (100a+b) cm(a は m、b は cm なので、そのままたせない)

✕ a 円の2割引きを (a−2) 円や (a−0.2) 円とする → ◯ 残りの割合 0.8 をかけて 0.8a 円

✕ 50 km を時速 x km で行く時間を x50 時間とする → ◯ 50x 時間(道のり÷速さ)

標準1本 a 円のえんぴつ4本と、150円の消しゴム1個を買い、1000円を出しました。おつりを文字式で表しなさい。

代金は (4a+150) 円で、2つの数量の和なのでかっこをつけます。おつりは 出したお金−代金 です。

答え:1000−(4a+150)(円)。かっこをはずして整理すると (850−4a) 円

確かめ:a=100 を入れると、1000−(4×100+150)=450、850−4×100=450 で同じ値です。

標準定価 x 円の品物の25%増しの値段を、文字式で表しなさい。
x×(1+25100) ふえた後の割合をかける
=x×54 1+25100=125100=54
=54x 54x 円(1.25x 円)

確かめ:x=80 を入れると、80の25%増しは 80+20=100、54×80=100 で同じ値です。

発展時速 x km で90分走ったときの道のりを、km の単位で文字式で表しなさい。

速さが時速なので、時間も時間の単位にそろえます。90分=9060時間=32時間です。

道のり=速さ×時間 より、x×32=32x となります。

答え:32x km(1.5x km)

確かめ:x=40 を入れると、時速40kmで1.5時間走って 40×1.5=60(km)、32×40=60 で同じ値です。

π と式が表す数量:円の周の長さと面積

📄 プリント7ページ

答え:円周率(3.14…)は文字 π で表し、ほかの数のあと、文字の前に書きます。半径 r cm の円の周の長さは2πr cm、面積はπr² cm²です。

2×r×π=2πr、π×r×r=πr² です。半径が3cmなら、3.14 をかけずに π のまま書きます。π はおよそ 3.14 で、3.14 をかけるとおよその値になってしまうからです(9π cm² は約 9×3.14=28.26(cm²))。

2×π×3 周の長さ
=6π 6π cm
π×3² 面積
=π×9
=9π 9π cm²

直径 d cm の円の周の長さは d×π=πd(cm)です。2r が直径なので、2πr=π×2r と同じで、小学校の「直径×3.14」と同じ考えです。単位でも見分けられます。2πr の単位は cm(長さ)、πr² の単位は cm²(r を2回かけるので面積)です。

文字式が表している数量を読む:1個 a 円のりんごと、1個 b 円のみかんがあるとき、次の式は次の数量を表しています。

式 表している数量
3a+2b(円) りんご3個とみかん2個を買った代金の合計
a−b(円) りんご1個とみかん1個の値段の差(りんごのほうが高いとき)
1000−5b(円) 1000円を出して、みかん5個を買ったおつり

x km の道のりを時速 4 km で歩くとき、x4 は歩いてかかった時間を表します(時間=道のり÷速さ)。縦 a cm、横 b cm の長方形では、2(a+b) が周の長さ(縦と横の和の2倍)、ab が面積を表します。

まちがえやすい

✕ 2πr を 2rπ や π2r と書く → ◯ 2πr(数 → π → 文字の順)

✕ πr² を (πr)² と読む → ◯ 2乗するのは r だけ(π×r×r)

基本半径 5 cm の円の周の長さと面積を、π を使って求めなさい。
2×π×5 周の長さ
=10π 10π cm
π×5² 面積
=π×25
=25π 25π cm²
標準底辺 a cm、高さ h cm の三角形について、ah2 は何を表していますか。単位も答えなさい。

三角形の面積は 底辺×高さ÷2 なので、a×h÷2=ah2 です。長さを2回かけているので、単位は cm² です。

答え:三角形の面積(cm²)

代入と式の値:負の数はかっこをつける

📄 プリント8ページ

答え:式の中の文字を数におきかえることを代入といい、代入して計算した結果を式の値といいます。負の数は、かっこをつけて代入します。

最初の見出しの棒の本数を表す式 3x+1 に x=4 を代入すると、3×4+1=13(本)です。表の13本と同じになります。

負の数を代入するとき:

5−2×(−3) 5−2x に x=−3 を代入(かっこをつける)
=11 計算する
(−2)² x² に x=−2 を代入
=4 計算する
−(−2)² −x² に x=−2 を代入
=−4 (−2)²=4 にマイナスをつける

x² は 4、−x² は −4 で、ちがう値です。

分数の形の式は、代入のあと、わり算にして計算します。12x に x=−4 を代入するときは、12−4 とは書かず、わり算にします。

12÷(−4) 12x に x=−4 を代入
=−3 計算する

分数を代入するときも同じです。かけ算に代入するときは、正の分数はかっこなしでよく、負の分数はかっこをつけます(累乗に代入するときは、正の分数にもかっこをつけます)。

6×12−1 6a−1 に a=12 を代入
=3−1 かけ算を先に計算する
=2 計算する

文字が2つあるとき:

4×3−3×(−2) 4a−3b に a=3、b=−2 を代入
=12+6 かけ算を先に計算する
=18 計算する

まちがえやすい

✕ x=−2 のとき、x² を −2² と書いて −4 とする → ◯ (−2)²=4(負の数にはかっこをつける。−2² は 2² にマイナスをつけた数)

標準(1) x=−4 のとき、7−2x の値を求めなさい。(2) x=−5 のとき、−x² の値を求めなさい。(3) a=−2、b=−4 のとき、3a−2b の値を求めなさい。
7−2×(−4) (1) x=−4 を代入
=7+8 −2×(−4)=8
=15 答え
−(−5)² (2) x=−5 を代入
=−25 (−5)²=25 にマイナスをつける
=−25 答え
3×(−2)−2×(−4) (3) a=−2、b=−4 を代入
=−6+8 かけ算を先に計算する
=2 答え

項と係数、1次式とは?

📄 プリント9ページ

答え:式の+で結ばれた1つ1つを項、文字にかけてある数を係数といいます。項は符号ごと読みます。1次の項だけの式、または1次の項と数の項の和で表された式が1次式です。

項と係数:1+3x の項は 1 と 3x で、3x の 3 が x の係数です。3x−2 は 3x+(−2) と見るので、項は 3x と −2 です(符号も項の一部)。

式 見方 係数
x 1つ分の x(1×x と考える) 1
−x −1×x と考える −1
x3 x3=13x 13
−2a5 −2a5=−25a −25

1次の項と1次式:3x や −a のように、文字が1つだけかけられている項を1次の項といいます。

式 1次式か 理由
2x−5 1次式 1次の項 2x と、数の項 −5
−a3+1 1次式 1次の項 −a3 と、数の項 1
x²+3x 1次式でない x² は、x が2つかけられた項
ab+4 1次式でない ab は、a と b が1つずつかけられた項

x² や ab のような項をふくむ式は、中学2年で学びます。ここでは1次式でないものとして見分けます。

まちがえやすい

✕ 3x−2 の項を 3x と 2 とする → ◯ 3x と −2(− を落とさない)

✕ −x の係数を 1 とする → ◯ −1(−x は −1×x)

基本4a−b5+7 の項をすべて答えなさい。また、b の係数を答えなさい。

4a−b5+7 は 4a+(−b5)+7 と見ます。

答え:項は 4a、−b5、7。b の係数は −15

標準次のア〜エのうち、1次式をすべて選びなさい。ア 5x イ x²+1 ウ ab エ x2−3

アは1次の項だけ、エは1次の項 x2(12x)と数の項 −3 なので1次式です。イは x² を、ウは ab をふくむので1次式ではありません。

答え:ア、エ

1次式のたし算・ひき算:文字の部分が同じ項をまとめる

📄 プリント10ページ

答え:文字の部分が同じ項は、分配法則を逆に使って係数をまとめて計算できます。ひく式のかっこをはずすときは、中のすべての項の符号を変えます。

同じ項をまとめる:

3x+5x もとの式
=(3+5)x 分配法則を逆に使う
=8x 計算する
x−4x もとの式
=(1−4)x x の係数は 1
=−3x 計算する

文字の項と数の項が混じる式は、並べかえてからまとめます。

4x+3−2x+5 もとの式
=4x−2x+3+5 文字の項と数の項に並べかえる
=2x+8 まとめる

文字の部分がちがう項(x と x²、x と y)や、文字の項と数の項は、まとめられません。2x−7x=−5x はまとめられますが、2x+3 はこれ以上まとめられません。

加法と減法:加法は、かっこをそのままはずします。減法は、ひくほうのかっこの中のすべての項の符号を変えてはずします(かっこの中の最初の項も変えます)。

(7x+4)+(2x−9) もとの式
=7x+4+2x−9 かっこをそのままはずす
=9x−5 まとめる
(5x−3)−(3x−6) もとの式
=5x−3−3x+6 符号を変えてはずす
=2x+3 まとめる

数で試すと確かめられます。x=1 を入れると、もとの式は (5×1−3)−(3×1−6)=5、答えの式は 2×1+3=5 で同じ値になります。

まちがえやすい

✕ (5x−3)−(3x−6) を 5x−3−3x−6 とする → ◯ 5x−3−3x+6(後ろの項の符号も変える)

✕ 2x+3 を 5x とする → ◯ 2x+3 のまま(文字の項と数の項はまとめられない)

基本8x−5−3x+9 を計算しなさい。
8x−5−3x+9 もとの式
=8x−3x−5+9 文字の項と数の項に並べかえる
=5x+4 まとめる

確かめ:x=2 を入れると、もとの式は 8×2−5−3×2+9=14、答えの式は 5×2+4=14 で同じ値です。

標準(6x−1)−(2x−7) を計算しなさい。
(6x−1)−(2x−7) もとの式
=6x−1−2x+7 符号を変えてはずす
=4x+6 まとめる

確かめ:x=1 を入れると、もとの式は (6×1−1)−(2×1−7)=5−(−5)=10、答えの式は 4×1+6=10 で同じ値です。

数との乗除と、かっこが2つある式:分配法則ではずす

📄 プリント11・12ページ

答え:項が1つなら、数どうしを計算して文字はそのままにします。項が2つ以上なら、かっこの外の数をかっこの中のすべての項にかけます(分配法則)。かっこが2つある式は、かっこをはずして、並べかえて、まとめます。

項が1つのとき:

4x×(−3) もとの式
=4×(−3)×x 数どうしを先に
=−12x 計算する
12a÷(−4) もとの式
=12÷(−4)×a 数どうしを先に
=−3a 計算する
6x÷(−34) もとの式
=6x×(−43) わる数が分数なら、逆数をかける
=−8x 計算する

23x×6 は 23×6=4 なので 4x です。

項が2つ以上のとき:かっこの外の数を、かっこの中のすべての項にかけます。

−2(3x−4) もとの式
=(−2)×3x+(−2)×(−4) すべての項にかける
=−6x+8 計算する
(6x−9)÷3 もとの式
=(6x−9)×13 わる数の逆数をかける
=2x−3 すべての項にかける
2x−13×6 もとの式
=2(2x−1) 約分する(分子にかっこをつける)
=4x−2 分配法則

かっこが2つある式の手順:①かっこの外の数を、中のすべての項にかけてはずす → ②文字の項と数の項に並べかえる → ③同じ種類の項をまとめる。

4(x−2)−3(2x−5) もとの式
=4x−8−6x+15 ① 分配法則ではずす
=4x−6x−8+15 ② 並べかえる
=−2x+7 ③ まとめる
12(4x−6)−13(6x+9) もとの式
=2x−3−2x−3 ① 分数をかける
=2x−2x−3−3 ② 並べかえる
=−6 ③ 文字の項が消える

分数の係数のときも、同じ順でできます。文字の項が消えて、数だけが残ることもあります。

数え方の式を、計算で確かめる:最初の見出しの棒の本数で、ア 4+3(x−1) とウ 4x−(x−1) を計算して簡単にします。

4+3(x−1) ア
=4+3x−3 分配法則ではずす
=3x+1 まとめる
4x−(x−1) ウ
=4x−x+1 符号を変えてはずす
=3x+1 まとめる

どちらも 3x+1 になり、イの 1+3x とも同じです。数え方がちがっても、計算すると同じ式になります。

まちがえやすい

✕ −2(3x−4) を −6x−8 とする → ◯ −6x+8(−2×(−4)=+8)

✕ 2x−13×6 を 4x−1 とする → ◯ 4x−2(約分したら、分子にかっこをつけてから、すべての項にかける)

✕ 4(x−2)−3(2x−5) の −3×(−5) を −15 とする → ◯ +15(負の数どうしのかけ算は正の数)

標準10x÷(−52) を計算しなさい。
10x÷(−52) もとの式
=10x×(−25) 逆数をかける
=−4x 10×(−25)=−4

確かめ:x=5 を入れると、もとの式は 50÷(−52)=−20、答えの式は −4×5=−20 で同じ値です。

標準3(2x−5)−4(x−2) を計算しなさい。
3(2x−5)−4(x−2) もとの式
=6x−15−4x+8 ① 分配法則ではずす
=6x−4x−15+8 ② 並べかえる
=2x−7 ③ まとめる

確かめ:x=3 を入れると、もとの式は 3×(6−5)−4×(3−2)=3−4=−1、答えの式は 2×3−7=−1 で同じ値です。

発展正三角形を、となりの三角形と1辺を共有しながら横一列に x 個つなげた棒の本数を、2通りに数えます。①最初の三角形の3本と、残りの (x−1) 個に2本ずつ ②左はしのななめの1本と、三角形1個につき右のななめの1本と横の1本(2本ずつ)。①の式を計算して、②の式と同じになることを確かめなさい。

①は 3+2(x−1)、②は 1+2×x=2x+1 です。

3+2(x−1) ①の式
=3+2x−2 分配法則ではずす
=2x+1 まとめる

②の 2x+1 と同じなので、数え方がちがっても同じ式になります。

偶数・奇数・倍数と、2けたの整数を文字で表す

📄 プリント13ページ

答え:n を整数とすると、偶数は 2n、奇数は 2n+1(2n−1 でもよい)、3の倍数は 3n と表せます。十の位の数が a、一の位の数が b の2けたの整数は10a+bです。

n を整数(…、−2、−1、0、1、2、…)と決めるのは、たとえば n が 12 だと、2×12=1 で偶数にならないからです。n に数を入れて確かめます。

n −1 0 1 2
2n(偶数) −2 0 2 4
2n+1(奇数) −1 1 3 5

「3でわると2余る整数」は、3の倍数に2をたした形で 3n+2 と表します(n=0、1、2 なら 2、5、8)。

続いた整数:続いた2つの整数は n、n+1、続いた3つの整数は n、n+1、n+2 と表します。真ん中の数を n にすると、n−1、n、n+1 と表せます。続いた2つの偶数は 2n、2n+2、続いた2つの奇数は 2n+1、2n+3 と表します(2ずつ大きくなる)。

2けたの整数:十の位の a は「10 が a 個」を表すので、10a+b です。47 の場合は 10×4+7=47 です。十の位と一の位を入れかえた整数は 10b+a で、74 なら 10×7+4=74 です。

2けたの整数では、a は 1〜9(0 だと2けたにならない)、b は 0〜9 です。たとえば a=9、b=0 のとき、10×9+0=90 で、2けたの整数になります。

まちがえやすい

✕ 偶数を n2 とする → ◯ 2n(数を文字の前に)

✕ 2けたの整数を ab とする → ◯ 10a+b(ab は a×b)

基本n を整数とします。「5でわると3余る整数」を、n を使った式で表しなさい。

5の倍数 5n に、余りの3をたした形です。確かめ:n=0、1、2 なら 3、8、13 で、どれも5でわると3余ります。

答え:5n+3

標準十の位の数が b、一の位の数が 5 の2けたの整数を、b を使った式で表しなさい。

十の位の b は「10 が b 個」なので 10×b=10b、一の位は 5 です。確かめ:b=2 なら 10×2+5=25 で、十の位が2、一の位が5の整数になります。

答え:10b+5

等式と不等式で関係を表す

📄 プリント14・15ページ

答え:等号 = を使って、数量が等しい関係を表した式を等式、不等号(> < ≧ ≦)を使って大小の関係を表した式を不等式といいます。まずことばの式をつくってから、文字式にします。

等式:=の左側を左辺、右側を右辺、左辺と右辺を合わせて両辺といいます。左辺と右辺を入れかえても、同じ関係を表します(5x=600 と 600=5x)。

等式の表し方の手順:①ことばの式をつくる → ②それぞれを文字式にする → ③=で結ぶ。

場面 ことばの式 等式
1個 x 円のりんご5個の代金は600円である りんご5個の代金=600円 5x=600
x 本の鉛筆を、1人に3本ずつ y 人に配ると、5本余る 全部の本数=配った本数+余った本数 x=3y+5
a m のリボンから b cm 切り取ると、残りは30cmである もとの長さ−切り取った長さ=30 100a−b=30
a m の道のりを分速 60 m で歩くと、b 分かかった 時間=道のり÷速さ a60=b

ここでは式に表すだけで、解きません。同じ関係を、ちがう等式で表せることもあります。x=3y+5 は「配った数は x−5 本」と読めば、x−5=3y とも書けます(どちらも正しい)。a m は 100a cm なので、リボンの式では単位をそろえています。

等式が表す関係を読むこともできます。1個 a 円のノートと、1個 b 円の鉛筆があるとき、2a+3b=500 は「ノート2冊と鉛筆3本の代金の合計が500円」を表します。

不等式:不等号は、開いているほうが大きい数です(a>b は a のほうが大きい)。

ことば 不等号 その数をふくむか
a は b より大きい a>b ふくまない
a は b より小さい(b 未満) a<b ふくまない
a は b 以上 a≧b ふくむ(a=b もよい)
a は b 以下 a≦b ふくむ(a=b もよい)

例:1個 a 円のパン2個と150円のジュースの代金は、500円以下である。ことばの式は パンの代金+ジュースの代金≦500 なので、2a+150≦500 です。x を3倍して4をひいた数は、10より大きい。これは 3x−4>10 です。

余る・足りない:おはじき90個を、1人に x 個ずつ8人に配ります。配った数は 8x 個です。

場面 配った数と90の関係 式
余った 配った数は、90より少ない 8x<90
足りなかった 配りたい数が、90より多い 8x>90
ちょうど配り切れた 配った数と90が等しい(等式) 8x=90

余ったときは、ちょうど配り切れた場合をふくまないので、≦ ではなく < を使います。余った個数は 90−8x で、たとえば x=10 なら 90−8×10=10(個)です。

まちがえやすい

✕「a は b より3大きい」を a+3=b とする → ◯ a=b+3(数で試す:b=5 なら、a は 5+3=8)

✕「以上」に > を使う → ◯ ≧(以上は等しい場合もふくむ)

✕「余った」に ≦ を使う → ◯ <(ちょうどのときはふくまない)

基本1本 a 円のペン6本の代金は720円です。この関係を等式で表しなさい。

ことばの式は ペン6本の代金=720円 です。ペン6本の代金は 6a 円です。

答え:6a=720

標準「a は b より4小さい」という関係を等式で表しなさい。

a が小さいほうなので、b から4をひいた数が a です。数で試します:b=10 なら、a は 10−4=6 です。

答え:a=b−4

標準色紙60枚を、1人に x 枚ずつ7人に配ったところ、色紙が余りました。この関係を不等式で表し、x=8 のときの余りの枚数も答えなさい。

配った枚数は 7x 枚で、60枚より少ないので、7x<60 です(ちょうど配り切れた場合はふくまないので <)。余りは 60−7x(枚)なので、x=8 を入れます。

60−7×8 余りの枚数に x=8 を代入
=60−56 かけ算を先に計算する
=4 4枚

答え:不等式は 7x<60、余りは4枚

標準1個 a 円のケーキ3個と200円の飲み物の代金は、1500円以下です。この関係を不等式で表しなさい。

ことばの式は ケーキの代金+飲み物の代金≦1500 です。「以下」は等しい場合もふくむので ≦ を使います。

答え:3a+200≦1500

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 数の代わりに文字を使った式を何という?

    答え:文字式

  2. 文字式で、かけ算の記号 × はどうする?

    答え:はぶく

  3. a×5 を、文字式の表し方にしたがって表すと?

    答え:5a

  4. x×x×x を、文字式の表し方にしたがって表すと?

    答え:x³

  5. (−1)×a を、文字式の表し方にしたがって表すと?

    答え:−a

  6. 文字式では、÷の記号を使わず、どんな形で書く?

    答え:分数の形

  7. 円周率を表す文字は?

    答え:π

  8. 半径 r cm の円の周の長さを、文字式で表すと?

    答え:2πr

  9. 式の中の文字を数におきかえることを何という?

    答え:代入

  10. 代入して計算した結果を何という?

    答え:式の値

  11. 負の数を代入するときは、何をつける?

    答え:かっこ

  12. 文字にかけてある数を、その文字の何という?

    答え:係数

  13. 式の+で結ばれた1つ1つを何という?

    答え:項

  14. 1次の項だけの式、または1次の項と数の項の和で表された式を何という?

    答え:1次式

  15. −x の係数は?

    答え:−1

  16. ひくほうのかっこをはずすとき、中のすべての項の何を変える?

    答え:符号

  17. n を整数とするとき、偶数はどう表す?

    答え:2n

  18. 十の位の数が a、一の位の数が b の2けたの整数は?

    答え:10a+b

  19. 数量が等しい関係を、=を使って表した式を何という?

    答え:等式

  20. 数量の大小の関係を、不等号を使って表した式を何という?

    答え:不等式

まとめ

文字式は「数の代わりに文字を使った式」で、×をはぶいて数を前に書き、÷は分数の形にします。負の数は、かっこをつけて代入します。1次式の計算は、文字の部分が同じ項をまとめ、ひくかっこは中のすべての項の符号を変えてはずします。偶数は 2n、奇数は 2n+1、2けたの整数は 10a+b と表し、数量の関係は、ことばの式をつくってから等式や不等式にします。プリントの確認問題で、積と商の表し方と、かっこをはずす計算を手を動かして練習してみてください。

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▶ 文字と式 授業用プリント(全23ページ)

説明 1〜15ページ/確認問題 16〜19ページ/答えと解説 20〜23ページ

保護者の方へ:この単元は、中学で最初に「文字は数の代わり」という見方に出会う所です。わからなくなったときは「文字に数を入れて試してみよう」と声をかけ、具体的な数で一緒に確かめると、式の意味がつかみやすくなります。
数学
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