【中2数学】確率の要点まとめ|無料プリント付き

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 確率 p=あてはまる場合の数÷全部の場合の数。どの場合も同様に確からしいときに使い、0≦p≦1
  • 同じ物も区別して、樹形図や表(大小2つのさいころは36通り)でもれなく重なりなく数える
  • 順番があれば入れかえも別の場合、同時に選ぶなら AB と BA は同じ。戻すか戻さないかで全部の場合が変わる
  • 起こらない確率=1−起こる確率。「少なくとも1つは」は 1 から「1つもない」確率をひく
  • くじは先でも後でも当たる確率は同じ。起こりやすさや公平かどうかは、確率をくらべて結論まで書く

つまずき注意:2枚の硬貨を「表表・表裏・裏裏」の3通りと数えない(A、B と区別して、表表・表裏・裏表・裏裏の4通りで数える)。

中2数学「確率」を、樹形図と表で1つずつ確かめるページです。この単元は「あてはまる場合の数 ÷ 全部の場合の数」と「同じ物も区別して、もれなく重なりなく数える」の2つが土台です。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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▶ 確率 授業用プリント(全20ページ)

このプリントは「確率」の単元全体(全20ページ)です。説明 1〜13ページ/確認問題 14〜17ページ/答えと解説 18〜20ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントのページを書いています。

📘 教科書では何章? → 多くの教科書で「6章」です(大日本図書は7章・数研出版は7章)
教科書 章
新編 新しい数学2東京書籍 6章 起こりやすさをとらえて説明しよう[確率]教科書 p.161〜178
数学の世界2大日本図書 7章 確率
中学校数学2学校図書 6章 確率
中学数学2教育出版 6章 確率
未来へひろがる数学2啓林館 6章 場合の数と確率
これからの数学2数研出版 7章 確率
中学数学2日本文教出版 6章 場合の数と確率

各出版社が公開している年間指導計画(2025年度から使われている教科書)をもとにまとめました。ページは、公開されている東京書籍だけ載せています。使っている教科書は、表紙の書名で確かめてください。

確率の求め方と、確率の範囲(0 から 1)

📄 プリント1〜3ページ

答え:どの場合が起こることも同じ程度と考えられる(同様に確からしい)とき、全部で n 通りのうち、ことがら A が起こる場合が a 通りなら、A の確率 p は p=an です。確率は 0 以上 1 以下の数になります。

中1の確率とのちがい:中1では、実験をくり返して相対度数から確率を調べました。この章では、さいころ・硬貨・くじのように、実験をしないで場合の数(起こり方が何通りあるか)から確率を求めます。

求め方:① 全部の場合の数 n を数える → ② あてはまる場合の数 a を数える → ③ an を約分する。たとえば、さいころ1個で6の約数の目が出る確率は、全部が1〜6の6通り、あてはまるのが 1、2、3、6 の4通りなので 46=23 です。赤玉4個・白玉3個・青玉1個の袋から1個取り出して白玉が出る確率は、玉は1個ずつちがう物なので全部が 4+3+1=8 で8通り、あてはまるのは3通りで 38 です。

p の値 意味 さいころ1個の例(全部の場合は6通り)
p=0 決して起こらない 7の目が出る:06=0
0<p<1 起こることも、起こらないこともある 偶数の目が出る:36=12
p=1 確実に起こる 6以下の目が出る:66=1

確率の意味:さいころを投げて1の目が出る確率が 16 だとは、投げる回数を多くしていくと、1の目が出る相対度数が 16 に近づく、ということです。6回投げて、ちょうど1回出るとは限りません。確率の大きさで、起こりやすさをくらべることもできます。1より大きい答えや、負の答えが出たときは、数えまちがいです。

まちがえやすい

✕ 赤・白・青の3色だから、白玉が出る確率を 13 とする → ◯ 玉は1個ずつ区別して全部8通り、白玉は3通りなので 38

✕ 46 で止める → ◯ 23 まで約分する

✕ さいころを6回投げると、1の目は必ず1回出る → ◯ 1回も出ないことも、2回以上出ることもある

✕ 硬貨を3回投げて3回とも表が出たので、4回目は裏が出やすい → ◯ 4回目も、表が出る確率は 12(硬貨は前の結果をおぼえていない)

基本1 から 20 までの整数が1つずつ書かれた20枚のカードから1枚をひくとき、3の倍数のカードをひく確率を求めなさい。ただし、どのカードをひくことも同様に確からしいものとします。

全部の場合は20通りです。3の倍数は 3、6、9、12、15、18 の6通りです。

620 あてはまる6通り ÷ 全部20通り
=310 約分する
標準硬貨を投げて、5回続けて表が出ました。6回目に表が出る確率を求めなさい。ただし、表と裏が出ることは同様に確からしいものとします。

硬貨は前の結果をおぼえていないので、6回目も表と裏の2通りのうち表は1通りです。

答え:12

樹形図:硬貨を区別して、全部の場合を数える

📄 プリント4ページ

答え:2枚の硬貨を投げるとき、「2枚とも表」「1枚表で1枚裏」「2枚とも裏」の3通りは、同様に確からしくありません。硬貨を A、B と区別して樹形図にかくと、全部の場合は表表・表裏・裏表・裏裏の4通りです。

表表裏○裏表○裏AB
2枚の硬貨 A、B の樹形図(○ は1枚表で1枚裏)

1枚表で1枚裏になるのは ○ をつけた2通りなので、確率は 24=12 です。3通りの考え方では「表裏」と「裏表」を1つにしていたので、まちがいでした。枝分かれした図を樹形図といい、全部の場合を、もれなく重なりなく数えられます。

表表表○裏裏表裏裏表表裏裏表裏○1枚目2枚目3枚目
3枚の硬貨の樹形図(○ は3枚とも同じ面)

3枚の硬貨を投げるときの全部の場合は 2×2×2=8 で8通りです。3枚とも同じ面(表表表・裏裏裏)になるのは ○ の2通りで、確率は 28=14 です。

まちがえやすい

✕ 2枚の硬貨の全部の場合を、区別せずに3通りとする → ◯ A、B と区別して4通りとする

基本2枚の硬貨を同時に投げるとき、2枚とも同じ面が出る確率を求めなさい。ただし、表と裏が出ることは同様に確からしいものとします。

全部の場合は 表表・表裏・裏表・裏裏 の4通りです。同じ面は 表表・裏裏 の2通りです。

24 あてはまる2通り ÷ 全部4通り
=12 約分する
標準3枚の硬貨を同時に投げるとき、表が2枚以上出る確率を求めなさい。ただし、表と裏が出ることは同様に確からしいものとします。

全部の場合は 2×2×2=8 で8通りです。表が2枚以上になるのは、表表表・表表裏・表裏表・裏表表の4通りです。

48 あてはまる4通り ÷ 全部8通り
=12 約分する

並べ方:順番がちがえば別の場合

📄 プリント5ページ

答え:人の並び方や2けたの整数のように順番があるときは、順番がちがえば別の場合として数えます(ABC と ACB は別)。樹形図で、1番目、2番目、…と順に決めていきます。

ABCCBBACCACABBA左真ん中右
A、B、C の並び方は6通り

1、2、3、4 の4枚から2枚を続けて取り出し、十の位・一の位の順に並べて2けたの整数をつくるとき、十の位が4通り、それぞれの一の位が3通りで、全部 4×3=12 で12通りです。偶数(一の位が 2 か 4)は ○ の6通りで、確率は 612=12 です。

12○34○2134○312○4○412○3十の位一の位
2けたの整数は12通り(○ は偶数)

0 があるとき:0、1、2、3 の4枚でつくると、十の位に 0 は置けません(03 は2けたの整数ではない)。十の位は 1、2、3 の3通り、それぞれの一の位はのこりの3通りで、全部 3×3=9 で9通りです。

102320133012十の位一の位
0 があるときは十の位に 0 を置かない(9通り)

役を決める:A、B、C、D の4人から委員長と副委員長を1人ずつ選ぶと、委員長が4通り、それぞれの副委員長がのこりの3通りで、全部 4×3=12 で12通りです。「委員長 A・副委員長 B」と「委員長 B・副委員長 A」は別の場合です。

まちがえやすい

✕ 0、1、2、3 でつくる2けたの整数を 4×3=12 とする → ◯ 十の位に 0 は置けないので 3×3=9

✕ 委員長と副委員長の A、B と B、A を同じ場合とする → ◯ 順番があるので別の場合

基本A、B、C、D、E の5人から、くじで会長と書記を1人ずつ選ぶとき、A が会長になる確率を求めなさい。ただし、どの選び方も同様に確からしいものとします。

会長が5通り、それぞれの書記がのこりの4通りで、全部 5×4=20 で20通りです。A が会長になるのは、書記がのこりの4人のどれかの4通りです。

420 あてはまる4通り ÷ 全部20通り
=15 約分する
標準1、2、3、4、5 の数が書かれた5枚のカードから、2枚を続けて取り出し、1枚目を十の位、2枚目を一の位として2けたの整数をつくります。この整数が3の倍数になる確率を求めなさい。ただし、どのカードを取り出すことも同様に確からしいものとします。

全部の場合は 5×4=20 で20通りです。3の倍数になるのは、12、15、21、24、42、45、51、54 の8通りです(各位の数の和が3の倍数になる)。

820 あてはまる8通り ÷ 全部20通り
=25 約分する

同時に選ぶとき:AB と BA は同じ1通り

📄 プリント6ページ

答え:代表を選ぶように順番がないときは、「A と B」と「B と A」は同じ組です。樹形図では、前に出た人を後ろにかきません。4人から2人を選ぶ全部の場合は 3+2+1=6 で6通りで、並べ方の12通りの半分です。

ABCDBCDCD
4人から2人を選ぶと6通り(AB と BA は同じ)

1〜5 の5枚のカードから同時に2枚取り出すときは、全部の場合が 4+3+2+1=10 で10通りです。2枚の数の和が6以上になるのは 1と5・2と4・2と5・3と4・3と5・4と5 の6通りで、確率は 610=35 です。

12345○234○5○34○5○45○
5枚から2枚を取り出すと10通り(○ は和が6以上)

並べ方で数えても、全部 5×4=20、和が6以上 6×2=12 で 1220=35 と同じです。分母と分子の数え方は、そろえます。

選ばない人を考える:4人から3人を選ぶ選び方は、選ばれない1人を選ぶのと同じなので4通りです。正方形 ABCD の4つの頂点から2つを選んで結ぶ線分は 3+2+1=6 で6通りで、辺が4本、対角線が AC と BD の2本です。

ABCD
正方形の頂点を結ぶ線分は6通り

まちがえやすい

✕ 代表2人を選ぶのに 4×3=12 通りとする → ◯ 順番がないので、AB と BA は同じで6通り

✕ 同時に選ぶのに、分母は12通り、分子は組で数える → ◯ 分母も分子も、同じ数え方にそろえる

基本A、B、C、D、E の5人から、くじで2人の当番を選ぶとき、A が選ばれる確率を求めなさい。ただし、どの選び方も同様に確からしいものとします。

全部の場合は 4+3+2+1=10 で10通りです。A が選ばれるのは AB・AC・AD・AE の4通りです。

410 あてはまる4通り ÷ 全部10通り
=25 約分する
標準3、4、5、6、7 の数が書かれた5枚のカードから、同時に2枚取り出すとき、2枚の数の積が偶数になる確率を求めなさい。ただし、どのカードを取り出すことも同様に確からしいものとします。

全部の場合は10通りです。積が偶数になるのは、偶数の 4 か 6 をふくむ組で、3と4・3と6・4と5・4と6・4と7・5と6・6と7 の7通りです。

710 あてはまる7通り ÷ 全部10通り
=710 これ以上約分できない

玉の取り出し方:同時に・戻さずに・戻して

📄 プリント7ページ

答え:2個の取り出し方には、ア 同時に2個、イ 1個取り出して戻さずにもう1個、ウ 1個取り出して戻してもう1個の3つがあり、全部の場合の数がちがいます。玉は、赤、白1、白2、白3 のように区別します。

赤玉1個・白玉3個の袋で、2個とも白玉になる確率:ウ(戻す)は、1個目も2個目も4通りで 4×4=16 で16通りです。イ(戻さない)は、同じ玉が2回出る4通りが起こらないので 16−4=12 で12通りです。ア(同時に)は、「赤と白1」と「白1と赤」が同じ組なので6通りで、イの12通りの半分です。

赤白1白2白3白1白2○白3○白2白3○
同時に2個取り出すと6通り(○ は2個とも白玉)
取り出し方 全部の場合 2個とも白玉 確率(約分する)
ア 同時に 6通り 3通り 36=12
イ 戻さずに 12通り 6通り 612=12
ウ 戻して 16通り 9通り 916

2個とも白玉のように、取り出す順番を問わないことがらでは、アとイは同じ確率になります(イは、アの組を2回ずつ数えているだけです)。ウは、同じ玉がもう一度出るので、確率が変わります。

まちがえやすい

✕ 戻さないのに16通りとする → ◯ 同じ玉のマスをのぞいて12通り

✕ 戻して取り出すのに、2個目の玉の数を1個減らす → ◯ 戻すので、2個目も同じ数の通り

標準赤玉2個、白玉3個が入った袋があります。玉は、赤1、赤2、白1、白2、白3 と区別して考えます。1個取り出し、それを戻さずにもう1個取り出すとき、2個とも白玉になる確率を求めなさい。ただし、どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとします。

全部の場合は 5×4=20 で20通りです。2個とも白玉になるのは、1個目が3通り、2個目がのこりの白玉2通りで 3×2=6 で6通りです。

620 あてはまる6通り ÷ 全部20通り
=310 約分する

同時に2個取り出すと、全部が10通り、2個とも白玉が3通りで 310 となり、同じ確率です。

標準同じ袋から、1個取り出して色を調べてから袋に戻し、もう1個取り出すとき、1個目が赤玉、2個目が白玉になる確率を求めなさい。

戻すので、全部の場合は 5×5=25 で25通りです。1個目が赤玉の2通りそれぞれに、2個目が白玉の3通りがあるので 2×3=6 で6通りです。

答え:625

2つのさいころ:6×6=36通りの表で数える

📄 プリント8ページ

答え:2つのさいころは、大小を区別して(大の目,小の目)の組で数えます。全部の場合は 6×6=36通りで、表のマスに目の和などを書いて数えます。

大\小 1 2 3 4 5 6
1 2 3 4 5 6 7
2 3 4 5 6 7 8
3 4 5 6 7 8 9
4 5 6 7 8 9 10
5 6 7 8 9 10 11
6 7 8 9 10 11 12

表の行が大、列が小の目で、マスには目の和を書いています。和が6になるのは (1,5) (2,4) (3,3) (4,2) (5,1) の5通りなので、確率は 536 です。

条件 あてはまる場合 通り 確率(約分する)
和が5以下 和が 2、3、4、5 になる場合 1+2+3+4=10 1036=518
同じ目 (1,1) (2,2) (3,3) (4,4) (5,5) (6,6) 6 636=16
差が3以上 (1,4) (1,5) (1,6) (2,5) (2,6) (3,6) と、大小を入れかえた6通り 6×2=12 1236=13

じゃんけん:2人のじゃんけんは、手の出し方が 3×3=9 で9通りで、A が勝つのは3通りなので 39=13 です。3人なら、2人の9通りのそれぞれに3人目の3通りがあるので 9×3=27 で27通りです。あいこになるのは、3人とも同じ手(3通り)と、3人ともちがう手(3×2×1=6 で6通り)の 3+6=9 で9通りです。

まちがえやすい

✕ (1,2) と (2,1) を同じ組として、21通りで数える → ◯ 大小のさいころを区別して、36通りで数える

基本大小2つのさいころを同時に投げるとき、出た目の和が10以上になる確率を求めなさい。ただし、どの目が出ることも同様に確からしいものとします。

全部の場合は36通りです。和が10以上になるのは、(4,6) (5,5) (6,4) (5,6) (6,5) (6,6) の6通りです。

636 あてはまる6通り ÷ 全部36通り
=16 約分する
標準大小2つのさいころを同時に投げるとき、大のさいころの目が、小のさいころの目の2倍になる確率を求めなさい。

(大,小) が (2,1) (4,2) (6,3) の3通りです。全部は36通りです。

336 あてはまる3通り ÷ 全部36通り
=112 約分する
標準A、B、C の3人が1回じゃんけんをするとき、2人だけが勝つ確率を求めなさい。ただし、3人とも、グー・チョキ・パーを出すことは同様に確からしいものとします。

全部の場合は 3×3×3=27 で27通りです。勝つ2人の組は (A,B)・(A,C)・(B,C) の3通りで、それぞれ、勝つ手がグー・チョキ・パーの3通りです(たとえば A と B がグーで C がチョキ)。3×3=9 で9通りです。

927 あてはまる9通り ÷ 全部27通り
=13 約分する

いろいろな条件:表のマスに、問われている数を書く

📄 プリント9ページ

答え:積・2けたの整数・点の移動など、条件がちがっても、36通りの表のマスに、問われている数を書いてあてはまるマスを数えます。分母は36のままです。

目の積:大小2つのさいころで、目の積が6の倍数になる確率は、表のマスに積を書き、6の倍数(6、12、18、24、30、36)のマスを数えて、15個なので 1536=512 です。

2けたの整数 10a+b:大の目を a、小の目を b として、2けたの整数 10a+b をつくります。4の倍数になるのは、次のとおりです。

a 4の倍数になる 10a+b 通り
1 12、16 2
2 24 1
3 32、36 2
4 44 1
5 52、56 2
6 64 1

2+1+2+1+2+1=9 で9通りなので、確率は 936=14 です。

点の移動:正方形 ABCD の頂点 A に点 P があり、大小2つのさいころの目の和の数だけ、P が A→B→C→D→A→… と頂点を1つずつ動きます。4つ進むと A にもどるので、C に止まるのは和が 2、6、10 のときです。和が2は1通り、6は5通り、10は3通りなので 1+5+3=9 で9通り、確率は 936=14 です。

ABCD
点 P は A→B→C→D→A→… と動く

まちがえやすい

✕ 条件ごとに全部の場合の数を数え直して、分母を変える → ◯ 大小2つのさいころなら、分母はいつも36

✕ 和が10のときの通りを (5,5) の1通りだけにする → ◯ (4,6) (5,5) (6,4) の3通り

基本大小2つのさいころを同時に投げるとき、出た目の積が4の倍数になる確率を求めなさい。ただし、どの目が出ることも同様に確からしいものとします。

全部の場合は36通りです。大の目 a ごとに、積が4の倍数になる小の目 b を数えます。a=1 は b=4 の1通り、a=2 は b=2、4、6 の3通り、a=3 は b=4 の1通り、a=4 は b がどれでもよい6通り、a=5 は b=4 の1通り、a=6 は b=2、4、6 の3通りで、1+3+1+6+1+3=15 で15通りです。

1536 あてはまる15通り ÷ 全部36通り
=512 約分する
標準大の目を a、小の目を b として、2けたの整数 10a+b をつくるとき、この整数が5の倍数になる確率を求めなさい。ただし、どの目が出ることも同様に確からしいものとします。

5の倍数は一の位が 0 か 5 ですが、b は 1〜6 なので、b=5 のときだけです。a は6通りなので、15、25、35、45、55、65 の6通りです。

636 あてはまる6通り ÷ 全部36通り
=16 約分する
発展正方形 ABCD の頂点 A に点 P があります。大小2つのさいころを投げ、出た目の和の数だけ、P が A→B→C→D→A→… と頂点を1つずつ動くとき、P が B に止まる確率を求めなさい。ただし、どの目が出ることも同様に確からしいものとします。

4つ進むと A にもどるので、B に止まるのは和が 1、5、9 のときです。和は2以上なので、和が5と9のときです。和が5は (1,4) (2,3) (3,2) (4,1) の4通り、和が9は (3,6) (4,5) (5,4) (6,3) の4通りで、4+4=8 で8通りです。

836 あてはまる8通り ÷ 全部36通り
=29 約分する

起こらない確率と「少なくとも1つは」

📄 プリント10ページ

答え:ことがら A の起こらない確率=1−(A の起こる確率)です。「少なくとも1つは〜」の反対は「1つも〜でない」なので、反対の方が数えやすいときは、そちらを数えて1 からひきます。

全部の場合が n 通りのうち、A の起こる場合が a 通りなら、起こらない場合は n−a 通りで、n−an=1−an になるからです。たとえば、さいころで6の約数が出る確率 23 と、出ない確率 13 をたすと、23+13=1 になります。

例1:1枚の硬貨を3回投げて、少なくとも1回は表が出る確率は、3回とも裏になるのが1通り、全部は8通りなので、次のとおりです。

1−18 1 からひく
=78 計算する

例2:大小2つのさいころで、少なくとも1つは1の目が出る確率は、どちらも1でないのが 5×5=25 で25通り(全部は36通り)なので、1−2536=1136 です。

まちがえやすい

✕ 少なくとも1つは1の目を、「大が1の6通り+小が1の6通り=12通り」とする → ◯ (1,1) を2回数えている。正しくは11通り(36−25=11)

✕ 「少なくとも1つは」の反対を「1つだけ」とする → ◯ 反対は「1つも〜でない」

基本大小2つのさいころを同時に投げるとき、少なくとも1つは偶数の目が出る確率を求めなさい。ただし、どの目が出ることも同様に確からしいものとします。

反対の「どちらも奇数」を数えます。奇数は 1、3、5 の3通りなので、どちらも奇数は 3×3=9 で9通りです(全部は36通り)。

1−936 1 からひく
=2736 計算する
=34 約分する
標準赤玉4個、白玉3個が入った袋から、同時に2個取り出すとき、少なくとも1個は赤玉である確率を求めなさい。ただし、どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとします。

7個から同時に2個取り出す全部の場合は 6+5+4+3+2+1=21 で21通りです。反対の「2個とも白玉」は、白1と白2・白1と白3・白2と白3の3通りです。

1−321 1 からひく
=1821 計算する
=67 約分する

くじをひく順番:先でも後でも当たる確率は同じ

📄 プリント11ページ

答え:くじを戻さずに順にひくとき、先にひく人も後にひく人も、当たる確率は同じです。先の人がはずれる場合も合わせて数えると、同じになります。

3本のうち1本が当たり:当たり(当)1本とはずれ2本(は1、は2)を、A、B、C の順に1本ずつひきます(戻さない)。全部の場合は 3×2×1=6 で6通りです。

当は1は2は2は1は1当は2は2当は2当は1は1当ABC
3本のくじを A、B、C の順にひく樹形図
当たる人 あてはまる場合 確率(約分する)
A 2通り 26=13
B 2通り 26=13
C 2通り 26=13

5本のうち2本が当たり:当たり2本とはずれ3本のくじを、A が先、B があとに1本ずつひきます(戻さない)。全部の場合は 5×4=20 で20通りです。B が当たるのは、A が当たりで B も当たりの 2×1=2 で2通りと、A がはずれで B が当たりの 3×2=6 で6通りで、2+6=8 で8通りなので 820=25 です。A が当たるのは、A が当たりで B のひき方が4通りなので 2×4=8 で8通りで、A も 820=25 で、同じです。

説明の書き方:① 全部の場合の数を書く(どの場合も同様に確からしい)→ ② それぞれの場合の数と確率を書く → ③ 確率をくらべて、「〜だから、〜といえる」と結論を書く。

まちがえやすい

✕ 「先の人が当たると後の人は当たりにくくなるので、先にひく方が有利」 → ◯ 先の人がはずれる場合も合わせて数えると、確率は同じ

標準4本のうち2本が当たりのくじを、A、B の順に1本ずつひきます(ひいたくじは戻さない)。A が当たる確率と B が当たる確率を、それぞれ求めなさい。ただし、どのくじをひくことも同様に確からしいものとします。

当たりを 当1、当2、はずれを は1、は2 と区別します。全部の場合は 4×3=12 で12通りです。A が当たるのは、A が2通り、B がのこりの3通りで 2×3=6 で6通りです。B が当たるのは、A が当たりのとき B ものこりの当たり1通りで 2×1=2 で2通り、A がはずれのとき B は当たり2通りで 2×2=4 で4通りです。2+4=6 で6通りです。

612 A が当たる6通り ÷ 全部12通り
=12 約分する
612 B が当たる6通り ÷ 全部12通り
=12 約分する

答え:A も B も 12(同じ)

どちらが起こりやすい? 区別して数え、確率の大きさでくらべる

📄 プリント12ページ

答え:起こりやすさは、区別して数えた全部の場合の数で確率を求め、確率の大きさでくらべます。「出方の種類の数」で確率を決めてはいけません。

4つの窓のカード:4つの窓ア〜エのうち、2つに○、2つに×がかくれているカードがあり、窓を2つけずって出方を調べます。出方は「○○」「○×」「××」の3通りですが、○を ○1、○2、×を ×1、×2 と区別して樹形図にかくと、全部の場合は6通りです。

アイウエ
4つの窓のカード
○1○2×1×2○2×1×2×1×2
区別して数えると6通り
出方 あてはまる場合 確率
○と○ 1通り 16
○と× 4通り 46=23
×と× 1通り 16

○と×の出方がいちばん出やすいといえます。3通りの出方は、同様に確からしくありません。

確率を書いてくらべる:大小2つのさいころを投げて、目の和が4の倍数になる確率と、5の倍数になる確率をくらべます。4の倍数は和が 4、8、12 で 3+5+1=9 で9通り、5の倍数は和が 5、10 で 4+3=7 で7通りです。「4の倍数の確率は 936、5の倍数の確率は 736 で、936 の方が大きいから、4の倍数の方が起こりやすい」のように、分母をそろえて書くとくらべやすくなります。

まちがえやすい

✕ 出方の種類の数(3通り)で、確率を決める → ◯ 区別して数えた全部の場合の数で、確率を求める

標準大小2つのさいころを同時に投げるとき、目の和が3の倍数になる確率と、4の倍数になる確率では、どちらが大きいですか。ただし、どの目が出ることも同様に確からしいものとします。

3の倍数は和が 3、6、9、12 で、2+5+4+1=12 で12通りです。4の倍数は和が 4、8、12 で、3+5+1=9 で9通りです。全部は36通りです。

1236 3の倍数の確率
=13 約分する
936 4の倍数の確率
=14 約分する

答え:3の倍数になる確率の方が大きい(1236 と 936 をくらべて、1236 の方が大きいから)

ゲームは公平? 勝つ確率が同じなら公平

📄 プリント13ページ

答え:2人の勝つ確率が同じとき、そのゲームは公平であるといいます。公平かどうか、また言ったことが正しいかどうかは、確率を求めてくらべて説明します。

さいころのゲーム:大小2つのさいころを投げて、「目の積が偶数なら A の勝ち、奇数なら B の勝ち」とします。積が奇数になるのは、奇数×奇数のときで、3×3=9 で9通りです。B が勝つ確率は 936=14、A が勝つ確率は 2736=34 で、A が勝つ確率の方が大きいので、このゲームは公平ではなく、A が有利です。「目の和が偶数なら A、奇数なら B」にすると、和が偶数になるのは18通りで、どちらも 1836=12 になり、公平です。

求めにくいときは 1 からひく:「目の和が7以上なら A の勝ち、6以下なら B の勝ち」とすると、和が7以上は 6+5+4+3+2+1=21 で21通り、A が勝つ確率は 2136=712 です。B が勝つ確率は 1−712=512 で、712 と 512 は同じではないので、公平ではありません。

説明は、「〜の確率は…、〜の確率は…。…だから、正しい(正しくない)」の形で書きます。

まちがえやすい

✕ 勝つ場合の数だけをくらべて、全部の場合の数を書かない → ◯ 全部の場合の数を書いて、確率でくらべる

✕ 結論に「公平」「公平ではない」を書かない → ◯ 確率をくらべたあと、結論の文まで書く

基本2枚の硬貨を同時に投げて、「2枚とも同じ面が出たら A の勝ち、ちがう面が出たら B の勝ち」とするゲームは公平ですか。確率を使って説明しなさい。ただし、表と裏が出ることは同様に確からしいものとします。

2枚の硬貨を区別すると、全部の場合は 表表・表裏・裏表・裏裏 の4通りです。A が勝つのは 表表・裏裏 の2通り、B が勝つのは 表裏・裏表 の2通りです。

答え:A が勝つ確率は 24=12、B が勝つ確率も 24=12 で同じだから、公平である。

標準袋A には 1、2、3 の数が書かれたカードが、袋B には 4、5、6 の数が書かれたカードが入っています。それぞれの袋から1枚ずつ取り出し、2枚の数の和を得点とします。P さんは「和が7になるのが、最も出やすい」と言いました。P さんの言ったことは正しいですか。確率を使って説明しなさい。ただし、どのカードを取り出すことも同様に確からしいものとします。

表の行が袋A、列が袋Bの数で、マスに和を書きます。全部の場合は 3×3=9 で9通りです。

A\B 4 5 6
1 5 6 7
2 6 7 8
3 7 8 9

和が5は1通り、6は2通り、7は3通り、8は2通り、9は1通りです。

答え:和が7になる確率は 39=13、ほかの和の確率は 29 以下で、和が7の確率がいちばん大きいから、P さんの言ったことは正しい。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 確率を an で表すとき、分子 a にあたる数は何の数?

    答え:あてはまる場合の数

  2. どの場合が起こることも同じ程度と考えられるとき、どの場合も何という?

    答え:同様に確からしい

  3. 確率 p の値の範囲は?

    答え:0 以上 1 以下

  4. 決して起こらないことがらの確率は?

    答え:0

  5. 確実に起こることがらの確率は?

    答え:1

  6. 全部の場合を、もれなく重なりなく数えるための枝分かれの図を何という?

    答え:樹形図

  7. 2枚の硬貨を A、B と区別して同時に投げるとき、全部の場合は何通り?

    答え:4通り

  8. 3枚の硬貨を投げるとき、全部の場合は何通り?

    答え:8通り

  9. 順番があるとき、ABC と ACB は、同じ場合として数える? それともちがう場合として数える?

    答え:別の場合

  10. 0、1、2、3 の4枚から2枚を続けて取り出してつくる2けたの整数は、全部で何通り?

    答え:9通り

  11. A、B、C、D の4人から代表2人を同時に選ぶとき、全部の場合は何通り?

    答え:6通り

  12. 赤玉1個・白玉3個の袋から、1個取り出して戻し、もう1個取り出すとき、全部の場合は何通り?

    答え:16通り

  13. 取り出す順番を問わないことがらで、同時に2個取り出す場合と戻さずに2個取り出す場合の確率は、同じ? ちがう?

    答え:同じ確率になる

  14. 大小2つのさいころを同時に投げるとき、全部の場合は何通り?

    答え:36通り

  15. 大小2つのさいころで、目の積が奇数になるのは何通り?

    答え:9通り

  16. ことがら A の起こらない確率は、1 から何をひいて求める?

    答え:A の起こる確率

  17. 「少なくとも1つは〜」の反対は何?

    答え:1つも〜でない

  18. 大小2つのさいころで、少なくとも1つは1の目が出るのは何通り?

    答え:11通り

  19. くじを戻さずに順にひくとき、先にひく人と後にひく人の当たる確率はどうなる?

    答え:当たる確率は同じ

  20. 2人の勝つ確率が同じゲームを何という?

    答え:公平

まとめ

確率は、どの場合も同様に確からしいとき「あてはまる場合の数 ÷ 全部の場合の数」で求め、0 以上 1 以下の数になります。全部の場合は、同じ物も区別して、樹形図や36通りの表でもれなく重なりなく数えます。順番があるときは入れかえた物も別に数え、同時に選ぶときは AB と BA を同じ組とします。「少なくとも1つは」は 1 から「1つもない確率」をひき、起こりやすさや公平かどうかは、確率を書いてくらべて説明します。プリントの確認問題で、樹形図と表を自分でかいて練習してみてください。

無料ダウンロード(登録不要)

▶ 確率 授業用プリント(全20ページ)

説明 1〜13ページ/確認問題 14〜17ページ/答えと解説 18〜20ページ

保護者の方へ:この単元は、「全部の場合をもれなく数える」ことが土台です。さいころや硬貨は、実物を使って、出方を一緒に書き出してみると、同じ物を区別して数える意味がつかみやすくなります。確率の答えは、約分まで書けているかも確かめてあげてください。
数学
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