【中1数学】方程式の要点まとめ|無料プリント付き

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 方程式は、x の値によって成り立ったり成り立たなかったりする等式で、成り立たせる x の値が解。解かどうかは代入して左辺と右辺が等しいかで確かめる
  • 解く順番は、① 小数・分数をなくす → ② かっこを外す → ③ 移項する → ④ ax=b の形にまとめる → ⑤ 両辺を係数でわる
  • 移項は、項を符号をかえて反対の辺へ移すこと。係数は移項できないので、両辺を係数でわる
  • 文章題は、x を決める → 同じ数量を2通りに表して=で結ぶ → 方程式を解く → 解が問題に合うか確かめて単位をつけて答える
  • 比例式は、a:b=c:d ならば ad=bc(外側の積=内側の積)で解く

つまずき注意:負の数を代入するときはかっこを付け、移項で符号をかえ忘れないこと。かっこは中の全部の項に、小数・分数は両辺の全部の項にかける。

中1数学「方程式」を、解き方の順番と文章題の立て方で1つずつ確かめるページです。この単元は「方程式は、決まった順番で x=□ の形にする」と「同じ数量を2通りに表して=で結ぶ」の2つが土台です。どの見出しも「答え → 例 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜13ページ/確認問題 14〜17ページ/答えと解説 18〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントのページを書いています。

📘 教科書では何章? → 多くの教科書で「3章」です(教育出版は4章)
教科書 章
新編 新しい数学1東京書籍 3章 未知の数の求め方を考えよう[方程式]教科書 p.91〜116
数学の世界1大日本図書 3章 1次方程式
中学校数学1学校図書 3章 1次方程式
中学数学1教育出版 4章 方程式
未来へひろがる数学1啓林館 3章 方程式
これからの数学1数研出版 3章 1次方程式
中学数学1日本文教出版 3章 方程式

各出版社が公開している年間指導計画(2025年度から使われている教科書)をもとにまとめました。ページは、公開されている東京書籍だけ載せています。使っている教科書は、表紙の書名で確かめてください。

方程式とは? 解とは? 代入して確かめる

📄 プリント1・2ページ

答え:x の値によって成り立ったり成り立たなかったりする等式を方程式といい、方程式を成り立たせる x の値を解といいます。解かどうかは、x に代入して、左辺と右辺が等しくなるかで確かめます。

方程式で何ができるか:「ある数を4倍して9をひくと、31になります。ある数は?」を、算数では答えから逆にたどります(31+9=40、40÷4=10)。方程式なら、文の順のまま 4x−9=31 と書けます。この単元では、①方程式を決まった順番で解く ②文章題を方程式で解く ③比例式を解く、の3つを学びます。

x にいろいろな数を入れて、左辺 4x−9 がいくつになるか調べます。

x の値 左辺 4x−9 右辺 成り立つか
8 4×8−9=23 31 成り立たない
9 4×9−9=27 31 成り立たない
10 4×10−9=31 31 成り立つ

x=10 のとき左辺と右辺が等しいので、10 が解です。=の左側を左辺、右側を右辺、合わせて両辺といい、解を求めることを方程式を解くといいます。

確かめ方:x=3 は、方程式 2x+7=5x−2 の解でしょうか。左辺は 2×3+7=13、右辺は 5×3−2=13 で等しいので、x=3 は解です。

負の数を代入するとき:x=−6 は、方程式 3x+10=x−2 の解でしょうか。左辺は 3×(−6)+10=−8、右辺は (−6)−2=−8 で等しいので、解です。x=2 を代入すると、左辺は 3×2+10=16、右辺は 2−2=0 で等しくないので、x=2 は解ではありません。

まちがえやすい

✕ 3×−6+10 のように、かっこを付けずに代入する → ◯ 3×(−6)+10(負の数にはかっこを付ける)

✕ 左辺だけ計算して、右辺を見ない → ◯ 左辺と右辺の両方を計算して、等しいかを見る

基本x=−2 は、方程式 5x+7=2x+1 の解ですか。

左辺は 5×(−2)+7=−10+7=−3、右辺は 2×(−2)+1=−4+1=−3 で等しいです。

答え:解である

標準−1、0、1、2 のうち、方程式 3x−2=x+2 の解はどれですか。

x=2 を代入すると、左辺は 3×2−2=4、右辺は 2+2=4 で等しくなります。ほかの値は、x=1 で 1 と 3、x=0 で −2 と 2、x=−1 で −5 と 1 となり、等しくなりません。

答え:2

等式の性質:両辺に同じことをする

📄 プリント3ページ

答え:A=B のとき、両辺に同じ数をたしても、ひいても、かけても、同じ数(0以外)でわっても等式は成り立ちます。x のまわりの計算を反対の計算で消すと、x=□ の形になります。

等式の性質 式で書くと 使うとき
① 両辺に同じ数をたす A+C=B+C x−6 のように、x から数をひいてあるとき
② 両辺から同じ数をひく A−C=B−C x+7 のように、x に数をたしてあるとき
③ 両辺に同じ数をかける A×C=B×C x4 のように、x を数でわってあるとき
④ 両辺を同じ数でわる AC=BC(C は0でない) 6x のように、x に数をかけてあるとき

C は、両辺にたす・ひく・かける数、または両辺をわる数です。A=B なら B=A でもあります。

方程式 両辺にすること 解
x−6=2 両辺に6をたす(性質①) x=8
x+7=3 両辺から7をひく(性質②) x=−4
x4=−3 両辺に4をかける(性質③) x=−12
−6x=42 両辺を −6 でわる(性質④) x=−7

x の係数が分数のとき:係数は、3x の3のように x にかけられている数です。係数が分数のときは、両辺に逆数(分子と分母を入れかえた数)をかけます。

23x=8 もとの式
23x×32=8×32 両辺に逆数 32 をかける(性質③)
x=12 係数でわるのと同じこと
−25x=4 もとの式
−25x×(−52)=4×(−52) 両辺に −52 をかける(逆数も負の数)
x=−10

まちがえやすい

✕ x4=−3 の両辺を4でわる → ◯ x が4でわられているので、反対の計算の「4をかける」で x=−12

✕ 23x=8 の両辺に2をかける → ◯ 係数 23 を1にするため、逆数 32 をかける

✕ 0 でわる → ◯ 0 でわってはいけない(C は0でない数)

基本等式の性質を使って、−5x=35 を解きなさい。
−5x=35 もとの式
−5x÷(−5)=35÷(−5) 両辺を −5 でわる(性質④)
x=−7
標準等式の性質を使って、34x=−9 を解きなさい。
34x=−9 もとの式
34x×43=−9×43 両辺に逆数 43 をかける(性質③)
x=−12

移項:項を符号をかえて反対の辺へ移す

📄 プリント4ページ

答え:項を符号をかえて反対の辺へ移すことを移項といいます。x の項は左辺へ、数の項は右辺へ移項してまとめ、ax=b の形にしてから、両辺を係数 a でわります。

移項とは:3x−8=13 の両辺に8をたすと、左辺の −8 は消え、右辺に +8 が残ります。この「左辺の −8 が右辺へ移って +8 になる」書き方が移項です。式をたし算だけの形にしたときの1つ1つを項といい、3x−8 は 3x+(−8) なので、項は 3x と −8 です。

3x−8=13 もとの式
3x=13+8 −8 を移項(符号がかわる)
3x=21 計算する
x=7 両辺を3でわる

x の項も移項できます:7x=4x+15 は、右辺の 4x を移項して 7x−4x=15、3x=15、x=5 です。

7x−9=3x+11 もとの式
7x−3x=11+9 ③ 移項(3x と −9)
4x=20 ④ まとめる
x=5 ⑤ 両辺を4でわる

わり切れないとき:分数のまま答えます。5x+2=x+7 は 4x=5 となり、x=54 です。

解から a を求める:x についての方程式 2x−a=x+3 の解が −5 のとき、x に −5 を代入すると a の方程式になります。2×(−5)−a=−5+3 → −10−a=−2 → −a=8 → a=−8(−a=8 の両辺に −1 をかけます)。

まちがえやすい

✕ 3x=21 → x=21−3 → ◯ 3は係数なので移項できません。両辺を3でわって x=7

✕ 7x−9=3x+11 → 7x−3x=11−9 → ◯ −9 を移項すると +9 なので 11+9

標準9x+4=5x−12 を解きなさい。
9x+4=5x−12 もとの式
9x−5x=−12−4 移項(5x と 4)
4x=−16 まとめる
x=−4 両辺を4でわる
発展x についての方程式 3x+a=x−7 の解が −2 のとき、a の値を求めなさい。
3×(−2)+a=−2−7 x=−2 を代入
−6+a=−9 両辺を計算
a=−9+6 −6 を移項
a=−3

かっこ・小数のある方程式:整えてから、いつもの順番

📄 プリント5ページ

答え:かっこは中の全部の項にかけて外し、小数は両辺の全部の項に10倍・100倍して整数にします。そのあとは、移項 → まとめる → 係数でわる、の順です。

かっこがあるとき:−2(x−4) は、−2×x=−2x、−2×(−4)=+8 です。マイナスどうしをかけるとプラスになります。−(x−4) は −1 をかけるのと同じで、−x+4 のように中の項の符号が全部かわります。

5x−2(x−4)=17 もとの式
5x−2x+8=17 ② かっこを外す
5x−2x=17−8 ③ 移項
3x=9 ④ まとめる
x=3 ⑤ 両辺を3でわる

両辺にかっこがあるときも、それぞれ外します。

3(x−2)=−2(x+8) もとの式
3x−6=−2x−16 ② 両辺のかっこを外す
3x+2x=−16+6 ③ 移項
5x=−10 ④ まとめる
x=−2 ⑤ 両辺を5でわる

小数があるとき:小数第1位まで(0.4 など)なら10倍、小数第2位まで(0.15 など)あれば100倍します。整数の項にもかけ忘れないようにします。

0.4x−1.2=0.1x+3 もとの式
4x−12=x+30 ① 両辺に10をかける
4x−x=30+12 ③ 移項
3x=42 ④ まとめる
x=14 ⑤ 両辺を3でわる
0.15x−0.4=0.05x+0.6 もとの式
15x−40=5x+60 ① 両辺に100をかける
15x−5x=60+40 ③ 移項
10x=100 ④ まとめる
x=10 ⑤ 両辺を10でわる

まちがえやすい

✕ 5x−2x−8=17(−2×(−4) の符号のまちがい) → ◯ 5x−2x+8=17

✕ 4x−12=x+3(整数の3にかけ忘れ) → ◯ 4x−12=x+30

標準2(x+3)−(x−4)=13 を解きなさい。
2(x+3)−(x−4)=13 もとの式
2x+6−x+4=13 かっこを外す(−(x−4) は符号が全部かわる)
x+10=13 左辺をまとめる
x=3 10を移項
標準0.6x+0.3=0.2x−1.3 を解きなさい。
0.6x+0.3=0.2x−1.3 もとの式
6x+3=2x−13 両辺に10をかける
6x−2x=−13−3 移項
4x=−16 まとめる
x=−4 両辺を4でわる

分数のある方程式:分母をはらう、解き方の順番

📄 プリント6ページ

答え:分数があるときは、分母の最小公倍数を両辺の全部の項にかけて分母をはらいます。数の項にもかけます。そのあとは、かっこ → 移項 → まとめる → 係数でわる、の順です。

分母をはらう:3と4の最小公倍数(3でも4でもわり切れる数のうち、いちばん小さい数)は12です。数の項の1にも12をかけます。

x3−1=x4 もとの式
12×x3−12×1=12×x4 ① 両辺に12をかける
4x−12=3x 約分する
4x−3x=12 ③ 移項
x=12 ④ まとめる

分子が x+4 のような式は、約分したらかっこでくるみます。分数の前に − があるときは、− が分子の全部にかかるので、かっこを外すと中の項の符号が全部かわります。

2x−x+43=2 もとの式
6x−(x+4)=6 ① 両辺に3をかけて約分(分子をかっこでくるむ)
6x−x−4=6 ② かっこを外す(符号が全部かわる)
6x−x=6+4 ③ 移項
5x=10 ④ まとめる
x=2 ⑤ 両辺を5でわる

分母をはらえるのは方程式だけです。x2+x3 のような=の無い式に6をかけると、6倍の別の式になります。

方程式を解く順番:式を見て、要る手順だけをこの順で行います。かっこ・小数・分数が無ければ、③から始めます。

手順 すること こんな式のとき
① 小数・分数をなくす 小数や分数がある
② かっこを外す かっこがある
③ x の項は左辺、数の項は右辺へ移項する x の項が右辺か、数の項が左辺
④ まとめて、ax=b の形にする x の項と数の項が左右に分かれている
⑤ 両辺を係数 a でわる(分数なら逆数) ax=b の形になっている

移項して整理すると ax=b(a は0でない数)の形になる方程式を、1次方程式といいます。

まちがえやすい

✕ 6x−x+4=6 → ◯ 6x−(x+4)=6 → 6x−x−4=6(− は分子全体にかかる)

✕ 分数の項だけに分母をかけて、整数の項にはかけない → ◯ 全部の項にかける

基本x6+1=x3 を解きなさい。
x6+1=x3 もとの式
x+6=2x 両辺に6をかける
x−2x=−6 移項
−x=−6 まとめる
x=6 両辺を −1 でわる
標準x+12−x−23=1 を解きなさい。
x+12−x−23=1 もとの式
3(x+1)−2(x−2)=6 両辺に6をかけて約分
3x+3−2x+4=6 かっこを外す
x+7=6 左辺をまとめる
x=−1 7を移項

文章題の手順:x を決めて、同じ数量を2通りに表す

📄 プリント7ページ

答え:文章題は、① x を決める(ふつうは求めるものを x)→ ② 等しい関係を見つける(同じ数量を2通りに表す)→ ③ 方程式をつくって解く → ④ 解が問題に合うか確かめて、単位をつけて答えるの順で解きます。

この4つの手順は文章題の手順で、式を解く ①〜⑤ とは別のものです。いちばん簡単な例は「ある数の3倍に5をたすと、26になります。ある数は?」で、ある数を x とすると 3x+5=26、3x=21、x=7 です。確かめは 3×7+5=26 で合います。

文字で分からないときは、数で試す:パンとおにぎりを合わせて12個買うとき、おにぎりの数は、いつも「12−パンの数」です。パンを x 個とすると、おにぎりは (12−x) 個と表せます。

パンの数(個) 3 5 x
おにぎりの数(個) 12−3=9 12−5=7 12−x

代金の問題:1個130円のパンと1個90円のおにぎりを、合わせて12個買ったら、代金は1400円でした。パンを何個買いましたか。パンを x 個とすると、おにぎりは (12−x) 個です。

パン おにぎり 合計
1個の値段 130円 90円
個数 x 個 (12−x) 個 12個
代金 130x 円 90(12−x) 円 1400円
130x+90(12−x)=1400 パンの代金+おにぎりの代金=合計
130x+1080−90x=1400 かっこを外す
130x−90x=1400−1080 移項
40x=320 まとめる
x=8 両辺を40でわる

確かめ:130×8+90×4=1400 で合います。8は0以上12以下の整数なので問題に合い、答えはパン8個です。

まちがえやすい

✕ 解を出して、確かめずに終わる → ◯ 問題に合うか(個数が整数か、0以上か)を確かめ、単位をつけて答える

✕ おにぎりの数を x のままにして、「12−x」を使わない → ◯ 合わせて12個なら、もう一方は (12−x) 個

基本ある数の4倍から7をひくと、25になります。ある数を求めなさい。
4x−7=25 ある数を x とする
4x=25+7 −7 を移項
4x=32 まとめる
x=8 両辺を4でわる

確かめ:4×8−7=25 で合います。答えは8です。

標準1本70円の鉛筆と1本120円のペンを、合わせて10本買ったら、代金は850円でした。ペンを何本買いましたか。

ペンを x 本とすると、鉛筆は (10−x) 本です。

120x+70(10−x)=850 ペンの代金+鉛筆の代金=合計
120x+700−70x=850 かっこを外す
120x−70x=850−700 移項
50x=150 まとめる
x=3 両辺を50でわる

確かめ:120×3+70×7=360+490=850 で合います。答えはペン3本です。

あまる・たりない問題:配り方を2通りに表す

📄 プリント8ページ

答え:配り方を2通りに表し、全体の数が同じとして方程式をつくります。全体の数を表すとき、あまりは+、たりないは−です。

算数と方程式のくらべ:あめを何人かの子どもに配ります。1人に3個ずつ配ると10個あまり、1人に5個ずつ配ると4個たりません。算数では、逆にたどるだけでは解けず、「(10+4) 個は、1人あたりの差 (5−3) 個が人数分」と気づく必要があります((10+4)÷(5−3)=7)。方程式では、子どもを x 人とすると、あめの数は 3x+10(個)と 5x−4(個)の2通りに表せ、同じ数なので式がつくれます。

3x+10=5x−4 あめの数が同じ
3x−5x=−4−10 移項
−2x=−14 まとめる
x=7 両辺を −2 でわる(子ども7人)

「あまる」は+、「たりない」は−になるのはなぜ?ノートを何人かの生徒に配ります。1人に3冊ずつ配ると8冊あまり、1人に4冊ずつ配ると5冊たりません。生徒が10人だとして数で試します。

生徒が10人だとして 配るのに要る冊数 持っているノート全部の冊数
3冊ずつ 8冊あまる 3×10=30(冊) 要る数より8冊多い → 30+8=38(冊)
4冊ずつ 5冊たりない 4×10=40(冊) 要る数より5冊少ない → 40−5=35(冊)
x 人のとき 3x 冊と 4x 冊 3x+8(冊)と 4x−5(冊)

10人では 38冊と35冊で合いません。持っているノートが、要る数より少ない(たりない)ならひき、多い(あまる)ならたします。

3x+8=4x−5 ノートの数が同じ
3x−4x=−5−8 移項
−x=−13 まとめる
x=13 両辺を −1 でわる

確かめ:3×13+8=47、4×13−5=47(冊)で合います。答えは生徒13人、ノート47冊です。

まちがえやすい

✕「5冊たりない」を 4x+5 と表す → ◯ 4x−5(4x 冊より少ない)

✕ あまりの数を移項するとき、符号をかえ忘れる → ◯ 3x+10=5x−4 の10は、移項して −4−10

基本子どもが x 人います。1人に4個ずつ配ると3個たりないとき、あめの数を x の式で表しなさい。

配るのに要る数は 4x 個で、持っているあめはそれより3個少ないので 4x−3(個)です。

答え:4x−3(個)

標準折り紙を何人かに配ります。1人に5枚ずつ配ると9枚あまり、1人に7枚ずつ配ると3枚たりません。人数と折り紙の枚数を求めなさい。

人数を x 人とすると、折り紙の枚数は 5x+9(枚)と 7x−3(枚)の2通りに表せます。

5x+9=7x−3 折り紙の枚数が同じ
5x−7x=−3−9 移項
−2x=−12 まとめる
x=6 両辺を −2 でわる

確かめ:5×6+9=39、7×6−3=39(枚)で合います。答えは6人、39枚です。

速さの問題①:追いつく問題

📄 プリント9ページ

答え:道のり=速さ×時間(時間=道のり÷速さ)を使い、追いついたとき2人が進んだ道のりは同じとして方程式をつくります。先に出た人の時間は、おくれた分だけ長くなります。

弟が家から駅に向かって、分速60mで歩いて出発しました。その10分後に、兄が同じ道を分速100mで追いかけました。兄は家を出てから何分後に弟に追いつきますか。兄が家を出てから x 分後に追いつくとすると、弟が歩いた時間は (x+10) 分です。

速さ 時間 道のり
弟 分速60m (x+10) 分 60(x+10) m
兄 分速100m x 分 100x m
100x=60(x+10) 兄の道のり=弟の道のり
100x=60x+600 かっこを外す
100x−60x=600 移項
40x=600 まとめる
x=15 両辺を40でわる

確かめ:兄は 100×15=1500(m)、弟は 60×(15+10)=1500(m)で同じです。答えは15分後(追いつく地点は、家から1500m)です。

解が問題に合うか確かめる:もし家から駅までが1200mなら、追いつく地点(家から1500m)は駅より先なので、追いつけません。

x のおき方をかえても同じ答え:先に出た弟の時間を x 分としても解けます。兄の時間は (x−10) 分で、60x=100(x−10) を解くと x=25 です。これは弟の時間なので、問われている兄の時間は 25−10=15(分)となり、同じ答えになります。

まちがえやすい

✕ 弟の時間も x 分にする → ◯ 弟は10分早く出たので (x+10) 分

✕ x=25 で終わる(弟の時間を答えにする) → ◯ 問われているのは兄の時間なので 25−10=15(分)

基本妹が家を出た10分後に、姉が同じ道を追いかけます。姉が x 分歩いたとき、妹が歩いた時間は何分ですか。

妹は10分早く出ているので、姉が歩いた時間に10分をたします。

答え:(x+10) 分

標準兄が家から学校に向かって、分速70mで歩いて出発しました。その8分後に、弟が同じ道を自転車で分速210mで追いかけました。弟は家を出てから何分後に兄に追いつきますか。

弟が家を出てから x 分後に追いつくとすると、兄が歩いた時間は (x+8) 分です。

210x=70(x+8) 弟の道のり=兄の道のり
210x=70x+560 かっこを外す
210x−70x=560 移項
140x=560 まとめる
x=4 両辺を140でわる

確かめ:弟は 210×4=840(m)、兄は 70×(4+8)=840(m)で同じです。答えは4分後です。

速さの問題②:行きと帰り・出会う・休む

📄 プリント10ページ

答え:行きと帰りは道のりが同じ、向かい合って進むときは道のりの和が、はなれていた道のりになります。休んだ人は、歩いた時間=たった時間−休んだ時間です。速さが時速なら時間、分速なら分で、単位をそろえます。

行きと帰り:ある道を、行きは時速4kmで歩き、帰りは時速6kmの早足でもどったら、合わせて5時間かかりました。片道の道のりを x km とすると、行きの時間+帰りの時間=5です。

x4+x6=5 行きの時間+帰りの時間
3x+2x=60 両辺に12をかけて約分
5x=60 まとめる
x=12 両辺を5でわる(12km)

向かい合って進む:AさんとBさんの家は1800mはなれています。Aさんは分速70m、Bさんは分速80mで、同時に家を出て向かい合って進みます。出会うのは x 分後とすると、70x+80x=1800 より、150x=1800、x=12 で12分後です。

とちゅうで休む:公民館から図書館まで2400mあります。ゆうとさんは公民館を出て分速80mで図書館へ向かい、公民館から400mの所で5分休み、その後も同じ速さで歩きました。みおさんは同時に図書館を出て、分速60mで休まずに公民館へ向かいました。2人が出会うのは出発から何分後ですか。

出発から x 分後に出会うとすると、ゆうとさんが歩いた時間は、休んだ5分をひいた (x−5) 分です。

80(x−5)+60x=2400 ゆうとの道のり+みおの道のり
80x−400+60x=2400 かっこを外す
140x=2800 移項してまとめる
x=20 両辺を140でわる(20分後)

解が問題に合うか:ゆうとさんは5分後に400mの所に着いて、10分後まで休みます。10分後にみおさんは、図書館から 60×10=600(m)進み、公民館からは 2400−600=1800(m)の所で、ゆうとさんの400mより図書館側です。休んでいる間には出会っていません。確かめ:ゆうとさんは 80×15=1200(m)、みおさんは 60×20=1200(m)で、合わせて2400mです。

まちがえやすい

✕ 休んだ時間をひき忘れて 80x+60x=2400 とする → ◯ ゆうとさんが歩いたのは (x−5) 分だけ

✕ 行きは分で、帰りは時間のまま式にする → ◯ 時速なら時間、分速なら分で、単位をそろえる

基本2000m はなれた2地点から、2人が同時に向かい合って出発します。1人は分速60m、もう1人は分速90mです。出会うのは何分後ですか。
60x+90x=2000 2人の道のりの和=はなれていた道のり
150x=2000 まとめる
x=403 両辺を150でわる

答えは 403 分後(13分20秒後)です。確かめ:60×403=800(m)、90×403=1200(m)で、800+1200=2000 です。

標準ふもとから頂上まで、行きは時速3km、帰りは同じ道を時速5kmで歩いたら、行きと帰りで合わせて8時間かかりました。ふもとから頂上までの道のりは何km ですか。
x3+x5=8 行きの時間+帰りの時間
5x+3x=120 両辺に15をかけて約分
8x=120 まとめる
x=15 両辺を8でわる

確かめ:15÷3=5(時間)、15÷5=3(時間)で、5+3=8 です。答えは15km です。

年齢の問題:x 年後は、どの人も x 歳ふえる

📄 プリント11ページ

答え:x 年後には、どの人も x 歳ふえます。母が36歳、子どもが8歳なら、x 年後は 36+x(歳)と 8+x(歳)です。解が負の数になったら、「前」という意味です。

いまから 母の年齢 子どもの年齢
3年後 36+3=39(歳) 8+3=11(歳)
x 年後 36+x(歳) 8+x(歳)

何倍になるか:いま、母は36歳、子どもは8歳です。母の年齢が子どもの年齢の3倍になるのは、何年後ですか。

36+x=3(8+x) x 年後とする。母の年齢=子どもの年齢×3
36+x=24+3x かっこを外す
x−3x=24−36 移項
−2x=−12 まとめる
x=6 両辺を −2 でわる

確かめ:6年後は母42歳、子ども14歳で、14×3=42 です。答えは6年後です。

解が負の数になるとき:いま、母は38歳、子どもは14歳です。母の年齢が子どもの年齢の3倍だったのは、何年前ですか。「何年前」のときも、x 年後として式をつくれます。

38+x=3(14+x) x 年後とする。母の年齢=子どもの年齢×3
38+x=42+3x かっこを外す
x−3x=42−38 移項
−2x=4 まとめる
x=−2 両辺を −2 でわる

x=−2 は2年前です。確かめ:2年前は母36歳、子ども12歳で、12×3=36 です。答えは2年前です。

まちがえやすい

✕ 子どもだけ 8+x にして、母を36のままにする → ◯ 母も子どもも x 歳ふえるので、36+x と 8+x

✕ x=−2 を見て、計算ミスと考える → ◯ 負の数の解は「前」という意味(−2年後=2年前)

標準いま、父は40歳、子どもは10歳です。父の年齢が子どもの年齢の2倍になるのは、何年後ですか。
40+x=2(10+x) x 年後とする。父の年齢=子どもの年齢×2
40+x=20+2x かっこを外す
x−2x=20−40 移項
−x=−20 まとめる
x=20 両辺を −1 でわる

確かめ:20年後は父60歳、子ども30歳で、30×2=60 です。答えは20年後です。

発展いま、母は45歳、子どもは15歳です。母の年齢が子どもの年齢の4倍だったのは、何年前ですか。
45+x=4(15+x) x 年後とする。母の年齢=子どもの年齢×4
45+x=60+4x かっこを外す
x−4x=60−45 移項
−3x=15 まとめる
x=−5 両辺を −3 でわる

x=−5 は5年前です。確かめ:5年前は母40歳、子ども10歳で、10×4=40 です。答えは5年前です。

割合の問題:割合は、もとにする量にかける

📄 プリント12ページ

答え:「何の a 割か」(もとにする量)をまず読み、割合はもとにする量にかけて表します。割・%は小数や分数の倍に直し、「3割引き」は (1−0.3) 倍、「2割増し」は (1+0.2) 倍です。

言い方 3割 25% 3割引き 2割増し
倍で表すと 0.3倍(310) 0.25倍(25100) (1−0.3)倍=0.7倍 (1+0.2)倍=1.2倍

割引き:ある品物を、定価の3割引きで買ったら、代金は1260円でした。定価は何円ですか。定価を x 円とすると、定価×0.7=代金です。

0.7x=1260 定価×0.7=代金
7x=12600 両辺に10をかける
x=1800 両辺を7でわる(1800円)

全体を2つに分ける:花屋で、バラとカーネーションを合わせて60本仕入れました。バラの10%とカーネーションの20%が売れ残り、売れ残りは合わせて9本です。バラは何本ですか。数で試すと、バラが30本ならカーネーションは 60−30=30(本)で、バラが x 本ならカーネーションは (60−x) 本です。

0.1x+0.2(60−x)=9 バラを x 本。売れ残りの合計
x+2(60−x)=90 両辺に10をかける
x+120−2x=90 かっこを外す
x−2x=90−120 移項
−x=−30 まとめる
x=30 両辺を −1 でわる(バラ30本)

確かめ:バラ30本の10%は 0.1×30=3(本)、カーネーションは 60−30=30(本)で、その20%は 0.2×30=6(本)、3+6=9 で合います。

求めるものが x でないとき:「カーネーションの売れ残りは?」と聞かれたら、x=30 で終わりにしません。カーネーションは30本なので、その20%は 0.2×30=6(本)です。

まちがえやすい

✕ カーネーションの20%を 0.2×60 とする → ◯ もとにする量はカーネーションの本数なので 0.2(60−x)

✕ 3割引きを 0.3 倍とする → ◯ 3割引きは (1−0.3)=0.7 倍

標準ある品物を、定価の2割増しで売ったら、代金は1500円でした。定価は何円ですか。
1.2x=1500 定価を x 円とする。定価×1.2=代金
12x=15000 両辺に10をかける
x=1250 両辺を12でわる

確かめ:1250×1.2=1500 で合います。答えは1250円です。

発展みかんとりんごを合わせて80個買いました。みかんの25%とりんごの10%がいたんでいて、いたんだ果物は合わせて11個です。みかんは何個ですか。

みかんを x 個とすると、りんごは (80−x) 個です。

0.25x+0.1(80−x)=11 いたんだ果物の合計
25x+10(80−x)=1100 両辺に100をかける
25x+800−10x=1100 かっこを外す
25x−10x=1100−800 移項
15x=300 まとめる
x=20 両辺を15でわる

確かめ:みかん20個の25%は5個、りんごは60個でその10%は6個で、5+6=11 です。答えはみかん20個です。

比例式:外側の積=内側の積

📄 プリント13ページ

答え:a:b=c:d のように、比が等しいことを表した式を比例式といいます。a:b=c:d ならば ad=bc(外側どうしの積=内側どうしの積)で解きます。

なぜ ad=bc になるのか:a:b=c:d は比の値が等しいので ab=cd です。両辺に bd をかけて約分すると、ad=bc になります。

(x−2):6=3:2 もとの式
(x−2)×2=6×3 外側の積=内側の積(x−2 はかっこのまま)
2x−4=18 かっこを外す
2x=22 移項してまとめる
x=11 両辺を2でわる

答えが分数になることもあります。3:7=x:10 は 3×10=7×x、7x=30 から x=307 です。

比例式を使う:ドレッシングを、酢とサラダ油を1:2の割合で作ります。サラダ油を150mL使うとき、酢は x mL とすると、x:150=1:2 です。

x:150=1:2 酢を x mL とする
x×2=150×1 外側の積=内側の積
2x=150 計算する
x=75 両辺を2でわる(75mL)

「差」がわかっているとき:姉と妹のシールの比は 7:4で、姉は妹より12枚多い、というときは、妹を x 枚とすると姉は (x+12) 枚です。(x+12):x=7:4 を、姉:妹の順にそろえて解くと、(x+12)×4=x×7、4x+48=7x、−3x=−48、x=16 で、妹は16枚(姉は 16+12=28 枚)です。

まちがえやすい

✕ x:150=1:2 → x×1=2×150 → ◯ x×2=150×1(外側と内側をまぜてかけない)

✕ 比の順をそろえずに、(x+12):x=4:7 とする → ◯ 姉:妹の順なら 7:4

基本6:x=3:5 を解きなさい。
6:x=3:5 もとの式
6×5=x×3 外側の積=内側の積
30=3x 計算する
x=10 両辺を3でわる

確かめ:6:10 の比の値は 610=35 で、3:5 と同じです。

標準牛乳とコーヒーを3:2の割合で混ぜます。コーヒーを80mL使うとき、牛乳は何mL必要ですか。
x:80=3:2 牛乳を x mL とする
x×2=80×3 外側の積=内側の積
2x=240 計算する
x=120 両辺を2でわる

確かめ:120:80 は、どちらも40でわると 3:2 になります。答えは120mL です。

発展ゆりさんとみおさんが持っているシールの枚数の比は 8:5で、ゆりさんのほうが9枚多く持っています。みおさんは何枚持っていますか。

みおさんを x 枚とすると、ゆりさんは (x+9) 枚です。

(x+9):x=8:5 ゆり:みおの順
(x+9)×5=x×8 外側の積=内側の積
5x+45=8x かっこを外す
5x−8x=−45 移項
−3x=−45 まとめる
x=15 両辺を −3 でわる

確かめ:ゆりさんは 15+9=24(枚)で、24:15 は、どちらも3でわると 8:5 になります。答えは15枚です。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 方程式を成り立たせる x の値を何といいますか。

    答え:解

  2. =の左側の式を何といいますか。

    答え:左辺

  3. 項を符号をかえて反対の辺へ移すことを何といいますか。

    答え:移項

  4. 23x=8 のように係数が分数のとき、両辺に 32 のような、分子と分母を入れかえた数をかけます。この数を何といいますか。

    答え:逆数

  5. 分母をはらうとき、両辺にかける数は、分母の何ですか。

    答え:最小公倍数

  6. 移項して整理すると ax=b(a は0でない数)の形になる方程式を何といいますか。

    答え:1次方程式

  7. 方程式に負の数を代入するとき、負の数には何を付けますか。

    答え:かっこ

  8. 4x−9=31 の解は何ですか。

    答え:10

  9. 3x−8=13 を解くと、x の値は何ですか。

    答え:7

  10. 1人に4個ずつ配ると3個足りないとき、子どもが x 人ならあめの数を x の式で表すとどうなりますか。

    答え:4x−3

  11. 「3割引き」は、もとの値段の何倍で表しますか。

    答え:0.7倍

  12. 「2割増し」は、もとの値段の何倍で表しますか。

    答え:1.2倍

  13. 道のり=速さ×何ですか。

    答え:時間

  14. 追いつく問題では、追いついたとき2人が進んだ道のりはどうなっていますか。

    答え:同じ

  15. とちゅうで休む問題で、歩いた時間は、たった時間から何をひきますか。

    答え:休んだ時間

  16. 年齢の問題で、x 年後には、どの人も何歳ふえますか。

    答え:x 歳

  17. 年齢の問題で、解が負の数になったとき、どんな意味になりますか。

    答え:前

  18. 比例式 a:b=c:d が成り立つとき、どんな式が成り立ちますか。

    答え:ad=bc

  19. x4=−3 を解くとき、等式の性質を使って両辺にどうしますか。

    答え:両辺に4をかける

  20. 小数第2位まである方程式は、両辺を何倍して整数にしますか。

    答え:100倍

まとめ

方程式は、x の値によって成り立ったり成り立たなかったりする等式で、成り立たせる x の値が解です。解くときは、小数・分数をなくす → かっこを外す → 移項する → まとめて ax=b の形にする → 係数でわる、の順に行います。文章題は、x を決め、同じ数量を2通りに表して=で結び、解が問題に合うか確かめます。あまる・たりないは「あまりは+、たりないは−」、追いつく問題は「道のりが同じ」、年齢は「どの人も x 歳ふえる」、割合は「もとにする量にかける」が目印です。比例式は外側の積=内側の積で解きます。プリントの確認問題で、移項と文章題の式づくりを手を動かして練習してみてください。

無料ダウンロード(登録不要)

▶ 1次方程式 授業用プリント(全21ページ)

説明 1〜13ページ/確認問題 14〜17ページ/答えと解説 18〜21ページ

保護者の方へ:この単元は、正負の数の計算と、文字を使った式の書き方が土台です。解いたあとに、x に代入して左辺と右辺が等しくなるか一緒に確かめる習慣をつけると、計算ミスにも自分で気づけるようになります。文章題で式が立たないときは、文字を使わず「3人なら? 5人なら?」と具体的な数で試してみると、式の形が見えてきます。
数学
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