【中3数学】平方根の要点まとめ|根号の簡単化・有理化・計算のコツ

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 2乗して a になる数が a の平方根。正の数には ± の2つあり、√a は正のほうだけ
  • √ の大小は2乗してくらべる。分数で表せる数が有理数、表せない数が無理数
  • √a×√b=√(ab)。√(a²b)=a√b で2乗の数を外へ出し、√ の中をできるだけ小さくする
  • 分母に √ があれば、同じ √ を分母と分子にかけて有理化。たし算・ひき算は √ の中が同じものどうし
  • 展開と式の値は、√ を1つの文字と見て公式や因数分解を使う。1辺 a cm の正方形の対角線は a√2 cm

つまずき注意:√16 を ±4 としたり、√2+√3 を √5 としたりしない(√16 は正のほうだけで 4、√2+√3 はこれ以上まとめられない)。

中3数学「平方根」で、2乗して a になる数を √ で表すしくみから、√ の中の簡単化・分母の有理化・たし算とひき算・展開までを、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元は「2乗して a になる数が √a」と「√ の中の2乗の数は外へ出せる」の2つが土台です。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜15ページ/確認問題 16〜19ページ/答えと解説 20〜23ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントのページを書いています。

📘 教科書では何章? → 7社とも「2章」です
教科書 章
新編 新しい数学3東京書籍 2章 数の世界をさらにひろげよう[平方根]教科書 p.41〜68
数学の世界3大日本図書 2章 平方根
中学校数学3学校図書 2章 平方根
中学数学3教育出版 2章 平方根
未来へひろがる数学3啓林館 2章 平方根
これからの数学3数研出版 2章 平方根
中学数学3日本文教出版 2章 平方根

各出版社が公開している年間指導計画(2025年度から使われている教科書)をもとにまとめました。ページは、公開されている東京書籍だけ載せています。使っている教科書は、表紙の書名で確かめてください。

2乗して2になる数は? 根号 √ と近似値

📄 プリント1・2ページ

答え:2乗すると a になる正の数を √a(ルート a)と書き、記号 √ を根号といいます。√2 は 1.41421356… とかぎりなく続く小数で、ぴったりの小数では表せないので、近似値を √2≒1.414 のように書きます。

4cm²2cm²5cm²
面積 4cm²、2cm²、5cm² の正方形

面積 2cm² の正方形:かたむいた正方形の面積は、まわりの正方形から、すみの直角三角形をひいて求めます。

2×2−4×12 まわりの 2×2 の正方形から、直角三角形4つ(1つ 12cm²)をひく
=2 面積は 2cm²
3×3−4×1 まわりの 3×3 の正方形から、直角三角形4つ(1つ 1cm²)をひく
=5 面積は 5cm²

面積 4cm² の正方形の1辺は 2cm です(2²=4)。面積 2cm² の正方形の1辺を x cm とすると、x は 2乗して2になる数です。1²=1、2²=4 なので、1 と 2 の間の数で、整数では表せません。x を小数で追いこんでみます(y は x を2乗した数)。

x 1 2 1.4 1.5 1.41 1.42 1.414 1.415
y 1 4 1.96 2.25 1.9881 2.0164 1.999396 2.002225

1.414 は2乗すると2に少したりず、1.415 は2をこえます。そこで、2乗して2になる正の数を √2 と書きます。1.414 のように真の値に近い値を近似値といい、√2≒1.414 と書きます(≒ は「ほぼ等しい」)。電卓の √ のキーでも求められます。√2 は 1.41 より大きく 1.42 より小さい数です。

1.401.411.421.43√2
数直線の 1.40〜1.43 で見た √2

正の数 a についても同じで、2乗して a になる正の数を √a と書きます。面積 5cm² の正方形の1辺は √5 cm、面積 4cm² の正方形の1辺は √4=2(cm)です(整数で表せる場合もあります)。

√5 や √10 は、どの数の間?2乗した数をくらべて、はさみこみます。2²=4、3²=9 で 4<5<9 なので、√5 は 2 と 3 の間です。さらに 2.2²=4.84、2.3²=5.29 で 4.84<5<5.29 なので、√5 は 2.2 と 2.3 の間です(√5≒2.236)。√10 は、3²=9、4²=16 で 9<10<16 なので、3 と 4 の間です。

まちがえやすい

✕ √2 を 1.4 とする → ◯ 1.4²=1.96 で2にならない。1.4 は近似値なので √2≒1.4 と書く

✕ √4 は整数で表せないので √4 のままにする → ◯ 2²=4 なので √4=2

基本√30 は、どの続いた2つの整数の間にありますか。さらに小数第1位まで、はさみこみなさい。

5²=25、6²=36 で 25<30<36 なので、5 と 6 の間です。5.4²=29.16、5.5²=30.25 で 29.16<30<30.25 なので、5.4 と 5.5 の間です。

答え:5 と 6 の間。5.4 と 5.5 の間

平方根とは? 正と負の2つあり、√ は正のほう

📄 プリント3ページ

答え:2乗すると a になる数を a の平方根といいます。正の数 a の平方根は正と負の2つあり、±√a と書きます。√a は正のほうだけです。0 の平方根は 0 で、負の数の平方根はありません。

9 の平方根は、3²=9 だけでなく (−3)²=9 でもあるので、3 と −3 の2つです。正のほうが √a、負のほうが −√a で、まとめて ±√a(プラスマイナスルート a)と書きます。どんな数も2乗すると 0 以上になるので、負の数の平方根はありません。

数 平方根 確かめ
9 ±3 3²=9、(−3)²=9
49 ±23 (23)²=49
0.36 ±0.6 0.6²=0.36
7 ±√7 7 は整数の2乗でないので、√ を使って表す

√ を使わずに表す:√a は正のほうの平方根なので、√ の中が何かの2乗なら、√ を使わずに表せます。√49=7(7²=49 だから)、√0.09=0.3(0.3²=0.09 だから)です。

√((−5)²) もとの式
=√25 (−5)² を先に計算
=5 √ は正のほうの平方根

基本の性質:a が正の数のとき、(√a)²=a、(−√a)²=a です。例えば (√6)²=6、(−√11)²=11 です。

まちがえやすい

✕ 16 の平方根は 4 → ◯ −4 を落とさず ±4

✕ √16 は ±4 になる → ◯ √16 は正のほうだけで 4

✕ √((−5)²) は −5 になる → ◯ √ は正のほうなので 5

基本次の値を求めなさい。(1) 64 の平方根 (2) √64 (3) √((−9)²)

(1) 8²=64、(−8)²=64 なので ±8。(2) √64 は正のほうなので 8。(3) (−9)²=81 で、√81=9 です。

答え:(1) ±8 (2) 8 (3) 9

平方根の大小:2乗してくらべる

📄 プリント4ページ

答え:a、b が正の数で a<b ならば、√a<√b です。√ のついた数とそうでない数は、2乗した数(または √ の中)をくらべます。負の数は大小が逆になります。

3cm²5cm²√3cm√5cm
面積が大きいほど、1辺は長い(√3<√5)
くらべるもの 考え方 結果
√10 と √13 10<13 √10<√13
4 と √15 4=√16 で、15<16 √15<4
−√6 と −√7 √6<√7 だから、負の数は逆 −√6>−√7
52、√8、3 2乗すると 6.25、8、9 52<√8<3

数直線では、右にあるほど大きい数です。√2≒1.41、√5≒2.24、√10≒3.16 です。

01234√2√5√10
数直線の上の √2、√5、√10

√10 より小さい自然数:3²=9、4²=16 で 9<10<16 だから 3<√10<4 です。√10 より小さい自然数は 1、2、3 です。

まちがえやすい

✕ √15 と 4 を「15>4 だから √15>4」とする → ◯ 4 を √16 にそろえる

✕ √10 より小さい自然数を 1〜9 とする → ◯ √10 は 3 と 4 の間なので 1、2、3

標準94、√5、2 を小さい順に、不等号を使って表しなさい。また、−√20 と −√21 の大小を、不等号を使って表しなさい。

2乗すると、(94)²=8116=5.0625、(√5)²=5、2²=4 です。4<5<5.0625 なので 2<√5<94 です。また、20<21 より √20<√21 なので、負の数は逆になります。

答え:2<√5<94、−√20>−√21

有理数と無理数:分数で表せるかどうか

📄 プリント5ページ

答え:整数 m と 0 でない整数 n を使って、分数 mn の形に表せる数を有理数、表せない数を無理数といいます。有理数は有限小数か循環小数に、無理数はくり返さない、かぎりなく続く小数になります。

数 小数で表すと 小数の種類
14 0.25 終わる小数(有限小数)
13 0.333… 同じ数字の並びがくり返す小数(循環小数)
311 0.2727… 循環小数
√2 1.41421356… くり返さない、かぎりなく続く小数

数の分類:有理数は、整数(−2、0、3 など。1、2、3 は自然数)と、整数でない有理数(35、−0.8、13 など)に分けられます。無理数は √2、√7、π などです。有理数と無理数を合わせると、数直線上のすべての点に対応する数を表せます。

有理数の例は 0.6=35、−2=−21、√9=3 です。√ がついていても、√ を使わずに表せれば有理数です。

まちがえやすい

✕ √9 は √ がついているから無理数 → ◯ √9 は 3 に等しく、有理数

✕ 0.333… は終わらないから無理数 → ◯ 循環小数は 13 と分数で表せるので、有理数

標準ア √25 イ −√3 ウ 0.7 エ √0.49 オ π カ 29 のうち、無理数をすべて選びなさい。

√25=5、√0.49=0.7(0.7²=0.49)は整数や分数で表せます。29 は 0.222… と同じ数字がくり返す小数(循環小数)で、分数で表せるので有理数です。−√3 と π は、くり返さない、かぎりなく続く小数になります。

答え:イ、オ

√ のかけ算・わり算:√ の中どうしで

📄 プリント6ページ

答え:a、b が正の数のとき、√a×√b=√(ab)、√a÷√b=√(a÷b) です。かけ算・わり算は、√ の中どうしで計算します。

√2×√3 は √6 としてよい?近似値でたしかめます。√2≒1.414、√3≒1.732 なので 1.414×1.732=2.449048 で、√6≒2.449 とほぼ同じ値になります。ほんとうにそうなるかを、2乗して考えます。

(√2×√3)² √2×√3 を2乗する
=(√2)²×(√3)² かけ算の2乗は、それぞれ2乗してかける
=2×3 (√a)²=a
=6 2乗すると 6

√2×√3 は正の数で、2乗すると 6 になります。6 の正の平方根は √6 なので、√2×√3=√6 です。

√3×√7 もとの式
=√21 √ の中どうしをかける
√2×(−√5) もとの式
=−√10 符号を先に決める
√30÷√6 もとの式
=√30√6 分数の形にする
=√(30÷6) √ の中どうしをわる
=√5 約分する

同じ数どうしのかけ算は整数になります。√5×√5=√25=5 です((√a)²=a と同じ)。

まちがえやすい

✕ √3×√7 を √10 とする → ◯ かけ算なので √ の中もかけて √21

✕ √30÷√6 を √24 とする → ◯ わり算なので √ の中もわって √5

基本次の計算をしなさい。(1) √2×√13 (2) √77÷√7
√2×√13 もとの式
=√26 √ の中どうしをかける
√77÷√7 もとの式
=√(77÷7) √ の中どうしをわる
=√11 77÷7=11

√ の中を簡単に:2乗の数を外へ出す

📄 プリント7ページ

答え:a、b が正の数のとき、√(a²b)=a√b です。√ の中を素因数分解し、2乗になっている数(同じ数の2つの組)を √ の外へ1つ出します。√ の中は、できるだけ小さい自然数にします。

外の数を √ の中へ入れる:外の数を 3=√9 のように √ の形にして、√ の中どうしをかけます。

3√2 もとの式
=√9×√2 3=√9 と考える
=√18 √ の中どうしをかける
2√5 もとの式
=√4×√5 2=√4 と考える
=√20 √ の中どうしをかける

√ の中の2乗の数を外へ出す:① √ の中を素因数分解する → ② 2乗になっている数を見つける → ③ その数を √ の外へ1つ出す。

√12 もとの式
=√(2²×3) 素因数分解する
=2√3 2² を √ の外へ
√50 もとの式
=√(5²×2) 素因数分解する
=5√2 5² を √ の外へ
√72 もとの式
=√(2²×3²×2) 素因数分解する
=6√2 2² と 3² を外へ(2×3)

大きい数の素因数分解に使う2乗の数は、11²=121、12²=144、13²=169、14²=196、15²=225、16²=256、17²=289、18²=324、19²=361 です。

大小をくらべる:3√2 と 2√5 は、どちらも √ の中に入れてくらべます。3√2=√18、2√5=√20 で 18<20 だから、3√2<2√5 です。

まちがえやすい

✕ √12 を 4√3 とする → ◯ 4²=16 は 12 の中に入らない。√12=2√3

✕ √72 を 2√18 とする → ◯ √ の中にまだ 3² が残っている。√ の中はできるだけ小さい自然数にして 6√2

標準(1) √48 を a√b の形にしなさい。(2) 5√2 を √□ の形にしなさい。(3) 2√7 と 3√3 の大小を、不等号を使って表しなさい。
√48 もとの式
=√(4²×3) 48=16×3 と考える
=4√3 4² を √ の外へ

(2) 5√2=√25×√2=√50 です。(3) 2√7=√28、3√3=√27 で 27<28 なので、3√3<2√7 です。

答え:(1) 4√3 (2) √50 (3) 3√3<2√7

√ の近似値:知っている √ の形に直してから

📄 プリント8ページ

答え:√2≒1.414 のように近似値が分かっているとき、ほかの √ は、√ の中を知っている √ の形に直して求めます。√ の中の小数点を2けたずらすと、√ の値の小数点は1けたずれます。

√8 もとの式
=2√2 √2≒1.414 だから
=2×1.414=2.828 約2.828
√200 もとの式
=√(2×10²) 200=2×10²
=10√2 10² を外へ。√2≒1.414 だから 約14.14
√ の中 0.02 2 200 0.2 20 2000
√ の値 0.1414 1.414 14.14 0.4472 4.472 44.72

√20≒4.472 のとき、√2000 や √0.2 は、√ の中を知っている √(√2・√20)の形にします(√2000 を 20√5 にする必要はありません)。

√2000 もとの式
=√(20×10²) 2000=20×10²
=10√20 約44.72
√0.02 もとの式
=√210 0.02 は 2 を100でわった数なので、√ の値は √2 を √100=10 でわった数
=1.41410=0.1414 約0.1414

平方根の近似値のおぼえ方:語呂合わせがあります。√2≒1.41421356(ひとよひとよにひとみごろ)、√3≒1.7320508(ひとなみにおごれや)、√5≒2.2360679(ふじさんろくおうむなく)です。

まちがえやすい

✕ √0.2 を √210 とする → ◯ 0.2 は 20 を100でわった数なので √2010

標準√2≒1.414 として、√72 と √0.18 の近似値を求めなさい。

72=6²×2 なので √72=6√2=6×1.414=8.484。0.18 は 18 を100でわった数なので、√0.18 は √18 を 10 でわった数です。√18=3√2=3×1.414=4.242 だから、√0.18=4.242÷10=0.4242 です。

答え:√72≒8.484、√0.18≒0.4242

分母の有理化といろいろなかけ算・わり算

📄 プリント9・10ページ

答え:分母に根号をふくまない形に変えることを分母を有理化するといいます。分母の √ と同じ √ を、分母と分子にかけます。かけ算・わり算では、先に a√b の形に簡単にし、数どうし、√ どうしを計算します。

1√2≒11.414 は 1.414 でわる計算がたいへんです。√2√2=1 をかけても数の大きさは変わらず、1√2=√22 と、分母から √ がなくなります。√22≒1.4142=0.707 と、2 でわるだけで求められます。

3√5 もとの式
=3×√5√5×√5 分母と分子に √5 をかける
=3√55 有理化した
6√3 もとの式
=6√33 分母と分子に √3 をかける
=2√3 約分する(6÷3)
43√2 もとの式
=4√26 √2 だけをかける
=2√23 約分する(÷2)
5√20 もとの式
=52√5 先に √20=2√5 と簡単にする
=5√510 √5 を分母と分子にかける
=√52 約分する(÷5)

a√b どうしのかけ算:先に a√b の形に簡単にしておくと、数が小さいまま計算できます。

√12×√18 もとの式
=2√3×3√2 先に簡単にする
=(2×3)×(√3×√2) 数どうし、√ どうし
=6√6 かける

わり算は分数の形に:数どうし、√ どうしを計算します。

6√10÷2√5 もとの式
=6√102√5 分数の形にする
=62×√(10÷5) 数どうし、√ どうし
=3√2 わり算する
√48÷√6×√3 かけ算は分子へ、わり算は分母へ
=√48×√3√6 1本の分数にまとめる
=√(48×3÷6) √ の中どうしで計算
=√24 √ の中を計算する
=2√6 2² を √ の外へ

まちがえやすい

✕ 分母だけに √ をかける → ◯ 分子にも同じ √ をかける

✕ 6√33 の √3 の 3 と、分母の 3 を約分する → ◯ 約分は、√ の外の数どうしだけ

✕ 2√3×3√2 を 6√5 とする → ◯ √3×√2=√6 なので 6√6

標準次の計算をしなさい。(1) 10√6 を有理化する (2) √18×√8 (3) 4√6÷2√3
10√6 もとの式
=10√66 分母と分子に √6 をかける
=5√63 約分する(÷2)
√18×√8 もとの式
=3√2×2√2 先に簡単にする
=6×2 √2×√2=2
=12 かける
4√6÷2√3 もとの式
=4√62√3 分数の形にする
=42×√(6÷3) 数どうし、√ どうし
=2√2 わり算する

√ のたし算・ひき算:√ の中が同じものどうしをまとめる

📄 プリント11ページ

答え:√ の中が同じものどうしなら、2a+5a=7a と同じように、2√3+5√3=7√3 とまとめられます。√ の中がちがうものや、数と √ はまとめられません。まず √ の中を簡単にし、分母を有理化してから、同じものをまとめます。

√2+√3 は √5 にならない:近似値でたしかめると、1.414+1.732=3.146 ですが、√5≒2.236 なので、√2+√3 と √5 はちがう数です。

5cm²5cm²5cm²5cm²√5√5
5cm² の正方形4つで、1辺 √5+√5(面積 20cm²)

面積 5cm² の正方形を4つ並べた大きな正方形の1辺は √5+√5 です。面積は 5×4=20(cm²)なので、1辺は √20=2√5 です。よって √5+√5=2√5 で、a+a=2a と同じです。

√2+3√5−4√2+√5 もとの式
=(1−4)√2+(3+1)√5 √ の中が同じものどうし
=−3√2+4√5 まとめる(√2 と √5 はこれ以上まとめられない)
√50−√8+√18 もとの式
=5√2−2√2+3√2 √ の中を簡単にする
=6√2 まとめる
√18−4√2 もとの式
=3√2−2√2 簡単に・有理化(4√2=2√2)
=√2 まとめる
10√5−√45 もとの式
=2√5−3√5 有理化・簡単に
=−√5 まとめる

まちがえやすい

✕ √2+√3 を √5 とする → ◯ √ の中がちがうので、これ以上まとめられない

✕ 3+2√5 を 5√5 とする → ◯ 数と √ はまとめられない

標準次の計算をしなさい。(1) √45+√20−√5 (2) 6√3−√27
√45+√20−√5 もとの式
=3√5+2√5−√5 √ の中を簡単にする
=4√5 まとめる
6√3−√27 もとの式
=2√3−3√3 有理化・簡単に(6√3=2√3)
=−√3 まとめる

√ をふくむ式の展開:√ を1つの文字と見て、公式

📄 プリント12ページ

答え:√ をふくむ数を1つの文字と見て、分配法則と乗法公式が使えます。公式の形でないときは、全部の組をかけて同類項をまとめます。

√3(√6−2) もとの式
=√3×√6−√3×2 分配法則
=√18−2√3 かけ算する
=3√2−2√3 √18=3√2

乗法公式の x を、√ をふくむ数にかえて使います。x が 3√2 なら、x²=(3√2)²=3²×(√2)²=9×2=18 です。

① (x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+ab ② (x+a)²=x²+2ax+a² ③ (x−a)²=x²−2ax+a² ④ (x+a)(x−a)=x²−a²

(√3+2)(√3−5) もとの式
=3−3√3−10 公式①(x が √3)
=−7−3√3 まとめる
(√5+2)² もとの式
=5+4√5+4 公式②(x が √5)
=9+4√5 まとめる
(√7+√3)(√7−√3) もとの式
=7−3 公式④(√ が消える)
=4 計算する
(2√3+1)(√3−2) 公式の形でないので全部の組をかける
=6−4√3+√3−2 かける
=4−3√3 同類項をまとめる

まちがえやすい

✕ (√5−√2)² を 5−2 として 3 とする → ◯ 真ん中の項 −2√10 を忘れずに 7−2√10

✕ (√5+2)² を 5+4 として 9 とする → ◯ 真ん中の項 4√5 があって 9+4√5

標準次の式を展開して計算しなさい。(1) √2(√8+3) (2) (√6−2)² (3) (√7+1)(√7−3)
√2(√8+3) もとの式
=√16+3√2 分配法則
=4+3√2 √16=4
(√6−2)² もとの式
=6−4√6+4 公式③(x が √6)
=10−4√6 まとめる
(√7+1)(√7−3) もとの式
=7−3√7+√7−3 公式①(x が √7)
=4−2√7 まとめる

√ をふくむ式の値:簡単にしてから代入する

📄 プリント13ページ

答え:式の値は、因数分解して簡単にしてから代入します。x、y の2つがあるときは、x+y、x−y、xy を先に求めてから式にあてはめます。

x=√3+1 のとき、x²−2x+1 は (x−1)² と因数分解してから代入すると、かっこの中が簡単になります。

(√3+1−1)² (x−1)² に x=√3+1 を代入
=(√3)² かっこの中を計算
=3 (√a)²=a

そのまま代入しても (√3+1)²−2(√3+1)+1=3 と同じ値ですが、因数分解してからのほうが計算が短くなります。

x+y・x−y・xy を先に:x=√5+√2、y=√5−√2 のとき、x+y=2√5、x−y=2√2、xy=(√5+√2)(√5−√2)=3 です。

2√5×2√2 x²−y²=(x+y)(x−y) に代入
=4√10 数どうし、√ どうし
(2√5)²−2×3 x²+y²=(x+y)²−2xy に x+y=2√5、xy=3 を代入
=20−6 計算する
=14 x²+y² の値

共通因数をくくる:x=√6+2、y=√6−2 のとき x²y+xy² の値は、まず共通因数をくくって xy(x+y) にします。xy=(√6+2)(√6−2)=2、x+y=2√6 なので、xy(x+y)=2×2√6=4√6 です。

まちがえやすい

✕ x² に x=√3+1 を代入して √3²+1 とする → ◯ かっこをつけて (√3+1)² とする

✕ 因数分解せずに、そのまま代入して計算をどんどん長くする → ◯ 先に因数分解や x+y、xy の形にする

発展x=√5−1 のとき x²+2x+1 の値を求めなさい。また、x=√7+√2、y=√7−√2 のとき、xy と x²−y² の値を求めなさい。
(√5−1+1)² x²+2x+1=(x+1)² に x=√5−1 を代入
=(√5)² かっこの中を計算
=5 (√a)²=a

xy=(√7+√2)(√7−√2)=7−2=5、x−y=2√2、x+y=2√7 です。

2√7×2√2 x²−y²=(x+y)(x−y) に代入
=4√14 数どうし、√ どうし

答え:x²+2x+1=5、xy=5、x²−y²=4√14

√ が自然数になるのは? 整数の問題

📄 プリント14ページ

答え:√ が自然数になるのは、√ の中が自然数の2乗になるときです。2乗の組になっていない数をかけて全部を2乗の形にしたり、√ の中の数を自然数の2乗にそろえて数え上げたりします。

√(28n) が自然数になる最小の n:√ の中を素因数分解し、2乗の組になっていない数を見つけて、その数をかけます。

28=4×7 28 を素因数分解すると 2²×7(7 が1つ足りない)
28×7=2²×7² 7 をかけて、全部2乗の形に
n=7 196=14² となり、√196=14

√(20−a) が自然数になる自然数 a:a は自然数(1 以上)なので、20−a は 19 以下です。√(20−a) が自然数になるのは、20−a が自然数の2乗 1、4、9、16 のときです。

20−a 1 4 9 16
√(20−a) √1=1 √4=2 √9=3 √16=4
a 19 16 11 4

よって a は 19、16、11、4 の4個です。

3<√n<4 となる自然数 n:3、√n、4 を2乗してくらべます。3²=9、4²=16 なので 9<n<16 で、n は 10、11、12、13、14、15 の6個です。

√11 の整数部分と小数部分:9<11<16 なので 3<√11<4 です。整数部分は 3、小数部分は √11 から整数部分をひいた √11−3 です。

まちがえやすい

✕ √(20−a) の答えに a=20 も入れる → ◯ 20−a=0 のとき √0=0 で、自然数でない

✕ √11 の小数部分を 0.316… と書く → ◯ √ を使って √11−3 と表す

標準(1) √(18n) が自然数となる最小の自然数 n を求めなさい。(2) 4<√n<5 となる自然数 n は何個ありますか。(3) √13 の整数部分と小数部分を求めなさい。

(1) 18=2×3² で、2 が1つ足りません。n=2 のとき 18×2=36=6² なので、√36 の値は 6 です。(2) 4²=16、5²=25 なので 16<n<25 で、n は 17〜24 の8個です。(3) 9<13<16 なので 3<√13<4 です。

答え:(1) n=2 (2) 8個 (3) 整数部分は 3、小数部分は √13−3

コピー用紙は、どんな長方形? 1:√2 と正方形の対角線

📄 プリント15ページ

答え:1辺 a cm の正方形の対角線は a√2 cm です。A判の紙の短い辺と長い辺の比は 1:√2 で、半分に折っても同じ比の長方形になります。

紙 短い辺 長い辺 長い辺÷短い辺
A3 297mm 420mm 1.414…
A4 210mm 297mm 1.414…

どれも √2≒1.414 に近い値です。A3 を半分に折ると A4 になります。

aaa√2
小さい正方形の対角線を1辺にした正方形(1辺 a√2 cm)

かたむいた正方形は、小さい正方形の半分(直角三角形)の4つ分なので、面積は小さい正方形2つ分の 2a² cm² です。だから1辺は a√2 cm になります(2a² の a² を √ の外へ)。1辺 1cm の正方形の対角線は √2 cm です。

半分に折っても、形は同じ:短い辺 1、長い辺 √2 の長方形を半分に折ると、短い辺が √22、長い辺が 1 の長方形になります。

1÷√22 長い辺÷短い辺
=2√2 ÷分数は×逆数
=2√22 有理化する
=√2 約分する(もとと同じ比 1:√2)

長さを求める:A4 の短い辺を 21cm とすると、長い辺は 21√2 cm です。√2≒1.414 で 21×1.414=29.694 なので、約 29.7cm です。

まちがえやすい

✕ A4 の長い辺を 21×2 で 42cm とする → ◯ √2 倍であって、2倍ではない。42cm は A3 の長い辺

基本1辺 8cm の正方形の対角線の長さを、√ を使って表しなさい。また、√2≒1.414 として、およその長さを求めなさい。

対角線は 8√2 cm です。8×1.414=11.312 なので、約 11.3cm です。

答え:8√2 cm(約 11.3cm)

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 2乗すると a になる数を、a の何という?

    答え:平方根

  2. 記号 √ を何という?

    答え:根号

  3. √2 に対する 1.414 のように、真の値に近い値を何という?

    答え:近似値

  4. 9 の平方根は?

    答え:±3

  5. √16 の値は?

    答え:4

  6. a、b が正の数で a<b のとき、√a と √b の大小は?

    答え:√a<√b

  7. −√6 と −√7 のように負の数どうしをくらべると、√6 と √7 の大小に対して、大小の向きはどうなる?

    答え:逆

  8. 分数 mn の形に表せる数を何という?

    答え:有理数

  9. くり返さない、かぎりなく続く小数になる数を何という?

    答え:無理数

  10. √3×√7 を計算すると?

    答え:√21

  11. √30÷√6 を計算すると?

    答え:√5

  12. √12 を a√b の形にすると?

    答え:2√3

  13. 3√2 を √ の中に入れると?

    答え:√18

  14. √(a²b) の2乗の数を √ の外へ出すと?

    答え:a√b

  15. 分母に根号をふくまない形に変えることを何という?

    答え:有理化

  16. 6√3 を有理化して簡単にすると?

    答え:2√3

  17. 2√3+5√3 を計算すると?

    答え:7√3

  18. (√5+2)² を展開して計算すると?

    答え:9+4√5

  19. √(28n) が自然数になる最小の自然数 n は?

    答え:n=7

  20. 1辺 a cm の正方形の対角線の長さは?

    答え:a√2 cm

まとめ

平方根は、2乗して a になる数で、正の数には正と負の2つあり、√a は正のほうです。√ の大小は2乗してくらべ、分数で表せない数を無理数といいます。かけ算・わり算は √ の中どうしで計算し、√ の中の2乗の数は外へ出して簡単にします。分母に √ があれば同じ √ を分母と分子にかけて有理化し、たし算・ひき算は √ の中が同じものどうしをまとめます。展開と式の値は、√ を1つの文字と見て公式や因数分解を使います。プリントの確認問題で、√ の簡単化と有理化の計算を手を動かして練習してみてください。

無料ダウンロード(登録不要)

▶ 平方根 授業用プリント(全23ページ)

説明 1〜15ページ/確認問題 16〜19ページ/答えと解説 20〜23ページ

保護者の方へ:この単元は、2乗の計算と、分数・約分の計算が土台です。「面積が 2cm² の正方形の1辺は?」のように身近な形で一緒に考えると、√ が「2乗して元の数になる数」だという感覚がつかみやすくなります。計算の途中で √ の中と外の数を混ぜていないか、答えの形(√ の中が小さい・分母に √ がない)になっているかを見てあげてください。
数学
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