⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- 直線と半直線はどこまでものび、長さがあるのは線分。平行は ∥、垂直は ⊥ で表す
- 移動は形と大きさを変えない。平行移動は対応する点を結ぶ線分が平行で等しく、回転移動は中心からの距離と回した角が等しく、対称移動は軸が垂直に2等分する
- ぴったり重ねられる図形は合同。作図は定規とコンパスだけを使い、作図に使った弧は消さずに残す
- 垂線・垂直二等分線・角の二等分線は、交わる2つの円で作図する。垂直二等分線上の点は2点から、二等分線上の点は2辺から等しい距離。接線は接点を通る半径に垂直
- おうぎ形の弧の長さは 2πr×a/360、面積は πr²×a/360。π のまま答え、周の長さは弧の長さ+半径2本
つまずき注意:おうぎ形の周の長さを弧の長さだけにしない(弧+半径2本)。π を 3.14 にせず、π のまま答える。
中1数学「平面図形」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。この単元は「図形を動かす(移動)」、「定規とコンパスだけでかく(作図)」、「円の一部の長さと面積を π で表す(おうぎ形)」の3つが土台です。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
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このプリントは「平面図形」の単元全体(全24ページ)です。説明 1〜15ページ/確認問題 16〜21ページ/答えと解説 22〜24ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントのページを書いています。
📘 教科書では何章? → 多くの教科書で「5章」です(教育出版は6章)
| 教科書 | 章 |
|---|---|
| 新編 新しい数学1東京書籍 | 5章 平面図形の見方をひろげよう[平面図形]教科書 p.157〜190 |
| 数学の世界1大日本図書 | 5章 平面の図形 |
| 中学校数学1学校図書 | 5章 平面図形 |
| 中学数学1教育出版 | 6章 平面図形 |
| 未来へひろがる数学1啓林館 | 5章 平面図形 |
| これからの数学1数研出版 | 5章 平面図形 |
| 中学数学1日本文教出版 | 5章 平面図形 |
各出版社が公開している年間指導計画(2025年度から使われている教科書)をもとにまとめました。ページは、公開されている東京書籍だけ載せています。使っている教科書は、表紙の書名で確かめてください。
直線・線分・半直線と、図形を表す記号
📄 プリント1・2ページ
答え:2点A、Bを両はしとするのが線分AB、AからBの向きにどこまでものびるのが半直線AB、両方向にどこまでものびるのが直線ABです。長さがあるのは線分だけで、線分ABの長さを2点A、B間の距離といいます。
記号の使い方:2つの線分の長さが等しいことは AB=CD と書き、3つ以上なら AB=BC=CA のように続けて書きます。三角形ABCは △ABC と書きます。2直線AB、CDが交わらないとき、ABとCDは平行であるといい、AB∥CD と書きます。
これから学ぶこと:形と大きさを変えずに、ほかの位置に動かすことを移動といい、ずらす(平行移動)・回す(回転移動)・折り返す(対称移動)の3つがあります。作図では、小学校のように測る代わりに、定規とコンパスだけで正確にかきます。たとえば線分の真ん中を通る垂直な直線は、円(弧)を2つかいて、その2つの交点を通る直線をひけば、どんな長さでも同じ手順でかけます。
まちがえやすい
✕ 半直線ABと半直線BAを同じとする → ◯ 半直線ABは A から B の向き、半直線BAは B から A の向き。ちがう半直線
✕「直線ABの長さ」と言う → ◯ 長さがあるのは線分AB
基本次のア〜ウのうち、長さがあるものを選びなさい。ア 直線CD イ 線分CD ウ 半直線CD
直線と半直線はどこまでものびるので長さがありません。
答え:イ
平行移動:一定の方向に一定の距離だけずらす
📄 プリント3ページ
答え:図形を、一定の方向に一定の距離だけずらす移動を平行移動といいます。対応する点を結ぶ線分は、平行で、長さが等しくなります(AA′∥BB′∥CC′、AA′=BB′=CC′)。
方眼でのかき方:① 矢印の向きと長さを、方眼のマスで数える(下の図は右へ4マス・上へ3マス)→ ② 頂点を1つずつ、同じだけ動かし、動かした点に「′」を付ける(A′ は「エーダッシュ」と読む)→ ③ 動かした点を、順に定規で結ぶ → ④ 対応する点(AとA′など)を結んで確かめる。
動かしても形と大きさは変わらないので、対応する辺の長さや角の大きさも等しくなります(AB=A′B′ など)。測らなくても言えます。たとえば AA′=5.4cm なら、BB′ も CC′ も 5.4cm です。
左や下に動かすとき:向きが左や下のときも、かき方は同じです。矢印が左へ3マス・下へ2マスなら、各頂点を左へ3マス・下へ2マス動かします。
まちがえやすい
✕ 頂点ごとに、動かすマス数をちがえる → ◯ どの頂点も同じ向き・同じマス数だけ動かす
標準方眼で、△ABC を平行移動して △A′B′C′ にしました。AA′=8cm のとき、BB′ と CC′ の長さを答えなさい。また、点 P(2, 3) を右へ5マス・下へ2マス平行移動した点 P′ の座標を答えなさい。
平行移動では、対応する点を結ぶ線分の長さが等しいので、BB′=CC′=AA′=8cm です。P′ は、x座標が 2+5=7、y座標が 3−2=1 です。
答え:BB′=CC′=8cm、P′(7, 1)
回転移動と点対称移動:1つの点を中心に回す
📄 プリント4ページ
答え:図形を、1つの点Oを中心として一定の角度だけ回す移動を回転移動といい、点Oを回転の中心といいます。回転の中心から対応する点までの距離は等しく(OA=OA′、OB=OB′)、回した角はどれも等しくなります(∠AOA′=∠BOB′=∠COC′)。
角の表し方:角は ∠ と3つの文字で表し、頂点の文字を真ん中に書きます。下の図の角は ∠AOB(頂点はO)です。
方眼でのかき方:回す向きは、時計の針の回転と同じ向きか、反対の向きで言います。下の図は同じ向きに90°回しています。Oから頂点までを「右へ○・上へ○」のように数え、90°回すと向きが「右→下、上→右、左→上、下→左」に変わります。A は右へ3・上へ1 なので、A′ は下へ3・右へ1です。B、C も同じようにして順に結びます。
点対称移動:180°の回転移動を点対称移動といいます。AからOまで進んだのと同じだけ、Oの先へまっすぐ進んだ点が A′ で、Oは線分AA′の真ん中の点です。
まちがえやすい
✕ ∠ABC の頂点を A とする → ◯ 頂点は真ん中の文字B
✕ 向きを確かめずに「90°回転」とだけ答える → ◯ 同じ向きか反対の向きかを先に確かめる
標準△ABC を点Oを中心に回転移動して △A′B′C′ にしました。∠AOA′=70°、OA=4cm のとき、∠BOB′ の大きさと OA′ の長さを答えなさい。
回した角はどれも等しいので ∠BOB′=∠AOA′=70° です。中心Oから対応する点までの距離は等しいので OA′=OA=4cm です。
答え:∠BOB′=70°、OA′=4cm
標準点Aを、点Oを中心に点対称移動した点を A′ とします。AA′=10cm のとき、OA の長さを求めなさい。
点対称移動では、O は線分AA′の真ん中の点です。
| 10÷2 | OA=AA′の半分 |
| =5 | 5cm |
対称移動:直線を折り目として折り返す
📄 プリント5ページ
答え:図形を、1つの直線ℓを折り目として折り返す移動を対称移動といい、直線ℓを対称の軸といいます。対応する点を結ぶ線分は、対称の軸によって、垂直に2等分されます(AA′⊥ℓ、ℓとAA′の交点をMとすると AM=A′M)。
垂直・中点・垂直二等分線:2直線AB、CDが直角に交わるとき AB⊥CD と書き、一方を他方の垂線といいます。線分を2等分する点(線分の真ん中の点)が中点、線分の中点を通り、その線分に垂直な直線が垂直二等分線です。
方眼でのかき方:頂点Aから軸ℓまでのマス数を数え(下の図は4マス)、軸に垂直な向きに、軸の反対側へ同じマス数だけ進んだ点が A′ です。B、C も同じように動かし、順に結びます。
小学校で習った線対称な図形は、対称の軸で対称移動すると自分に重なる図形です。
まちがえやすい
✕ 軸にななめの向きに点を動かす → ◯ AA′ は軸に垂直で、軸がAA′を2等分する
✕ 点対称移動と対称移動を取りちがえる → ◯ 点対称移動は「点」を中心に180°回す、対称移動は「直線」で折り返す
標準点Aを直線ℓについて対称移動した点を A′ とし、AA′とℓの交点をMとします。AM=3.5cm のとき、AA′の長さと、AA′とℓがつくる角の大きさを答えなさい。
ℓはAA′を垂直に2等分するので、AA′⊥ℓ(90°)で、AA′はAMの2倍です。
| 3.5×2 | AA′=AM+A′M |
| =7 | 7cm |
答え:AA′=7cm、角の大きさは90°
移動を組み合わせると:重ねられる図形は合同
📄 プリント6ページ
答え:1回の移動では重ならなくても、移動を続けて行えば重なることがあります。移動によって、ぴったり重ね合わせることのできる2つの図形は合同であるといい、対応する辺の長さや角の大きさは等しくなります。
続けて行う:下の図で、アを上へ3マス平行移動するとイに重なり、さらにイを直線ℓで対称移動するとウに重なります。アをウに重ねるには、2回の移動が必要です。
決まった移動で重なる図形をすべてさがす:正方形ABCDを4つの正方形に分け、それぞれを同じ向きの対角線で2つに分けると、直角二等辺三角形が8つできます。①を、次の3つの移動のどれか1回で重ねられる三角形は、表のとおりです。
| 移動 | ①に重なる三角形 |
|---|---|
| 平行移動 | ③、⑤、⑦ |
| 点Oを中心に180°回転移動 | ⑧ |
| 対角線ACを軸に対称移動 | ② |
上の図では、①から⑧までの8つの三角形は、すべて合同です。合同な図形を、平行移動や対称移動でくり返しならべると、すき間なく広がる模様(しきつめ模様)ができます。
まちがえやすい
✕ 重なる三角形を1つ見つけたところでやめる → ◯「すべて」のときは、全部の三角形について調べる
基本△PQR を平行移動し、さらに直線mで対称移動すると、P、Q、R がそれぞれ S、T、U に重なって △STU になりました。△PQR と △STU は合同ですか。PQ=5cm のとき、ST の長さも答えなさい。
移動によってぴったり重なるので、合同です。合同な図形では、対応する辺の長さが等しいので ST=PQ です。
答え:合同である。ST=5cm
作図とは:定規とコンパスで、正六角形をかく
📄 プリント7ページ
答え:定規とコンパスだけを使って図をかくことを作図といいます。定規は直線をひくだけで目もりで長さを測らず、コンパスは円や弧をかいたり、長さをうつしたりします。作図に使った線(円・弧)は、消さずに残します。
円・弧・弦:円は、1点Oから等しい距離にある点の集まりで、Oを中心、その距離を半径といいます。円周上の2点A、Bで区切られた円周の一部分を弧AB(⌒AB。ふつうは短い方)、AとBを結ぶ線分を弦ABといいます。
正六角形の作図:正六角形の1つの角は120°です。分度器で120°を6回測ってかくと、小さなずれが重なって、最後の辺がぴったり合わなくなります。定規とコンパスだけを使うと、測らずに正確にかけます。① コンパスで円をかく(コンパスの開きが半径)→ ② 円周上の1点Aから、コンパスの開きを変えずに、B、C、D、E、F を順にとる → ③ 6つの点を、順に定規で結ぶ。
わけ:中心Oと6つの点を結ぶと、3つの辺がすべて半径に等しい正三角形が6つできます。正三角形の角は60°で、60×6=360 だから、ちょうど1周します。
まちがえやすい
✕ 定規の目もりや分度器を使う → ◯ 定規は線をひくだけ、長さはコンパスでうつす
✕ かいた弧を消す → ◯ 作図に使った弧は残す
基本円周上の2点を結ぶ線分を何といいますか。また、円周上の2点で区切られた円周の一部分を何といいますか。
答え:線分は弦、円周の一部分は弧
標準円周上の1点Aから、コンパスの開きを変えずに B、C、D、E、F を順にとって正六角形をかきました。中心Oと6つの点を結ぶと、どんな三角形が何個でき、1つの角は何度ですか。また、その角を6つ合わせると何度ですか。
3つの辺がすべて半径に等しい正三角形が6個できます。正三角形の1つの角は60°です。
| 60×6 | 60°が6つ |
| =360 | ちょうど1周 |
答え:正三角形が6個、1つの角は60°、6つ合わせると360°
垂線と垂直二等分線の作図:交わる2つの円を使う
📄 プリント8・9ページ
答え:中心がA、Bの2つの円が2点P、Qで交わるとき、直線ABは線分PQの垂直二等分線になります。この性質を使って、垂線も垂直二等分線も作図できます。
わけ:AP=AQ、BP=BQ なので、PとQは直線ABについて対称な位置にあります。
垂線の作図(直線ℓ上にない点Pから):① Pを中心とする円をかき、直線との交点をA、Bとする → ② A、Bを中心に、①と同じ半径の円をかき、Pでない方の交点をQとする → ③ 直線PQをひく。②の2つの円は、どちらもPを通ります。もう1つの交点Qをとると、直線ABは線分PQの垂直二等分線なので PQ⊥AB です。
点と直線との距離:点Pから直線ℓにひいた垂線とℓの交点をHとするとき、線分PHの長さを、点Pと直線ℓとの距離といいます。Pからℓ上の点にひいた線分の中では、垂線PHがいちばん短くなります。平行な2直線ℓ、mでは、ℓ上のどこからmにひいた垂線も長さが同じで、この長さを平行な2直線の距離といいます。
垂直二等分線の作図:① 線分ABの両はしA、Bを中心に、同じ半径の円をかく(半径はABの半分より長く)→ ② 2つの円の交点を P、Q とする → ③ 直線PQをひく。PQとABの交点Mが、ABの中点です。わけ:半径が等しいので PA=PB=QA=QB で、四角形APBQ はひし形になり、ひし形の対角線は、垂直に、それぞれの真ん中で交わります。
垂直二等分線の性質:線分ABの垂直二等分線上の点は、2点A、Bから等しい距離にあります。逆に、2点A、Bから等しい距離にある点は、線分ABの垂直二等分線の上にあります。図の点P、Rのように、そのような点は数えきれないほどあります。
3点から等しい距離にある点:3点A、B、Cから等しい距離にある点は、ABの垂直二等分線の上にも、BCの垂直二等分線の上にもあります。だから、2本の垂直二等分線の交点Oがその点です(OA=OB=OC)。
まちがえやすい
✕ 点と直線との距離に、ななめの線分の長さを使う → ◯ 垂線の長さを使う
✕ A と B で、円の半径をちがえる → ◯ 同じ半径でかく
✕ 半径を AB の半分より短くする → ◯ 半分より長くする(短いと2つの円が交わらない)
標準点Pから直線ℓに垂線PHをひくと PH=4cm でした。ℓ上のHとちがう点Aについて、PA の長さは 4cm より長いですか、短いですか。
Pからℓ上の点にひいた線分の中では、垂線PHがいちばん短いので、PAはPHより長くなります。
答え:4cm より長い
標準線分ABの垂直二等分線上に点Pがあります。PA=7cm のとき、PB の長さを答えなさい。また、3点A、B、Cを通る円の中心は、どのようにして作図しますか。
垂直二等分線上の点は、2点A、Bから等しい距離にあるので PB=PA=7cm です。3点を通る円の中心は、3点から等しい距離にあるので、ABの垂直二等分線とBCの垂直二等分線を作図し、その交点を中心にします。
答え:PB=7cm、2本の垂直二等分線の交点が中心
角の二等分線と、直線上の点を通る垂線
📄 プリント10ページ
答え:角の二等分線上の点は、角の2辺から等しい距離にあります。直線は180°の角とみることができるので、その角を二等分すると90°になり、直線上の点を通る垂線がかけます。
角の二等分線の作図:① 角の頂点Oを中心とする円をかき、2辺との交点をA、Bとする → ② A、Bを中心に、同じ半径の円をかき、交点をPとする → ③ 半直線OPをひく。わけ:OA=OB(①の円の半径)、AP=BP(②で同じ半径)なので、四角形OAPBは直線OPを軸とする線対称な図形です。だから ∠AOP=∠BOP になります。
性質:点から辺までの距離は、点から辺にひいた垂線の長さです。図の点Pは二等分線の上にあるので、PH=PK です。たとえば ∠AOB=70° なら、∠AOP=70÷2=35(°)です。
直線上の点Pを通る垂線:① Pを中心とする円をかき、直線との交点をC、Dとする → ② C、Dを中心に、①より大きい同じ半径の円をかき、交点をEとする → ③ 直線PEをひく(PE⊥CD)。
まちがえやすい
✕ 2辺からの距離を、ななめの線分の長さで考える → ◯ 辺にひいた垂線の長さ
✕ Pを通る垂線で、Pを中心にしない → ◯ まずPを中心に円をかく
標準∠AOB=86° の二等分線を半直線OPとするとき、∠AOP は何度ですか。また、直線は何度の角とみることができますか。その角を二等分すると何度になりますか。
| 86÷2 | ∠AOP=∠AOB の半分 |
| =43 | 43° |
| 180÷2 | 直線は180°の角 |
| =90 | 垂線がかける |
答え:∠AOP=43°、直線は180°の角で、二等分すると90°
円の接線と、円の中心の作図
📄 プリント11ページ
答え:直線が円と1点だけで出あうとき、直線は円に接するといい、その直線を接線、出あう点を接点といいます。円の接線は、接点を通る半径に垂直です。
接線の作図:① 中心Oと接点Aを通る半直線OAを、Aの先までのばす → ② Aを通る、OAの垂線をひく(直線上の点を通る垂線)。接線は接点を通る半径に垂直なので、この垂線が接線です。
円の中心を見つける:円の中心は、弦の両はしから等しい距離にあるので、弦の垂直二等分線の上にあります。弦を2本ひいて、それぞれの垂直二等分線をかくと、交点が円の中心です。3点A、B、Cを通る円の中心も、ABとBCの垂直二等分線の交点です。
接点が決まっている円の中心:直線ℓ上の点Aで、ℓに接する円の中心は、接線の性質から、Aを通るℓの垂線の上にあります。その上のどこを中心にしても、Aで接する円がかけます。中心を1つに決めるには、ほかの条件が必要です。
まちがえやすい
✕ 接線を、中心に向かってひく → ◯ 接線は、接点を通る半径に垂直
✕ 弦1本の垂直二等分線だけで中心を決める → ◯ 2本の交点で決まる
基本円Oの周上の点Aで円に接する直線ℓがあります。半径OAとℓがつくる角は何度ですか。
接線は、接点を通る半径に垂直です。
答え:90°
標準円の中心が分からない円があります。その中心を作図する手順を答えなさい。
円周上に2本の弦をひき、それぞれの垂直二等分線を作図します。
答え:2本の弦の垂直二等分線の交点が、円の中心
条件に合う点の作図:基本の作図に置きかえる
📄 プリント12ページ
答え:条件に合う点は、条件を1つずつに分けて、それぞれを基本の作図に置きかえ、2本の線の交点として求めます。作図に使った弧は残し、求めた点の名前を書きます。
| 条件 | 使う作図 |
|---|---|
| 2点から等しい距離 | 垂直二等分線 |
| 2辺(2直線)から等しい距離 | 角の二等分線 |
| 点から直線へいちばん近い | 垂線 |
| 接点で接する | 接点を通る垂線 |
| いちばん短い道すじ | 対称移動 |
例1:直線ℓ上にあって、2点A、Bから等しい距離にある点Pは、ABの垂直二等分線とℓの交点です。
例2:△ABCの辺BC上にあって、2辺AB、ACから等しい距離にある点Pは、∠Aの二等分線とBCの交点です。
例3:ℓ上の点Pで、AP+PBがいちばん短くなる点(A、Bはℓの同じ側)は、Bをℓについて対称移動したB′とAを結び、ℓとの交点がPです。B′は、ℓ上の2点を中心にBを通る円を2つかいた、Bでない方の交点です。わけ:対称移動では、ℓ上の点Pについて PB=PB′ です(ℓは線分BB′の垂直二等分線)。だから AP+PB=AP+PB′ で、2点A、B′を結ぶ線のうち線分がいちばん短いので、A、P、B′が一直線に並ぶときです。
まちがえやすい
✕「点から等しい距離」と「直線から等しい距離」を取りちがえる → ◯ 点どうしなら垂直二等分線、直線(辺)どうしなら角の二等分線
✕ 最短の道すじで、AとBをそのまま結ぶ → ◯ 直線ℓを通る道すじなので、Bの対称な点B′を使う
標準△ABCの辺BC上にあって、2点A、Bから等しい距離にある点Pを作図するには、どうすればよいですか。
「2点A、Bから等しい距離」は、線分ABの垂直二等分線の上にあることです。「辺BC上」は、直線BC上にあることです。
答え:ABの垂直二等分線を作図し、辺BCとの交点をPとする
発展直線ℓの反対側に2点A、Bがあります。ℓ上の点Pで、AP+PBがいちばん短くなる点Pは、どう決めますか。
A、Bがℓの反対側にあるので、AとBを結ぶ線分はℓと交わります。2点を結ぶ線のうち線分がいちばん短いので、A、P、Bが一直線に並ぶときが最短です。
答え:線分ABとℓの交点がP(対称移動は使わない)
いろいろな角の作図:90°と60°を組み合わせる
📄 プリント13ページ
答え:もとになる角は、垂線でつくる90°と、正三角形でつくる60°です。角の二等分線で半分にし(90÷2=45、60÷2=30、30÷2=15)、たし算やひき算で、ほかの角をつくります。
75°の作図:75°は 60+15=75 と考えます。直線ℓ上の点Oで、半直線OCを1辺とします。① ℓの上側に、90°(垂線)と60°(正三角形)をつくる → ② その間の30°(90−60=30)を二等分して、15°をつくる → ③ OCから 60°+15°=75° の半直線をひく。
| 角 | 作り方(半直線OCを1辺として、ℓの上側に作る) |
|---|---|
| 120° | ℓの反対側の半直線から60°。180−60=120 |
| 135° | 90° と ℓの反対側の半直線の間の 90° を二等分して、90+45=135 |
決まった角だけ回転移動した点:点Oを中心として、点Pを時計の針の回転と反対の向きに60°回転移動した点Qは、回転移動の性質から OQ=OP、∠POQ=60° です。だから Q は、線分OPを1辺とする正三角形の頂点です。O、Pを中心に、半径OPの円をかき、ℓの上側の交点がQです。
まちがえやすい
✕ 45°・30°を分度器で測ってかく → ◯ 垂線や正三角形を二等分してかく
✕ OQ を OP と等しくしない → ◯ 回転の中心からの距離は等しい
基本45°の角を作図するには、どの角をどうしますか。
| 90÷2 | 90°を二等分する |
| =45 | 45° |
答え:垂線でつくった90°を、角の二等分線で二等分する
標準直線ℓ上の点Oで、ℓの上側に、半直線OCから 150° の角を作図するには、どうしますか。
直線は180°の角なので、ℓの反対側の半直線から30°の角をつくると、残りが150°になります。30°は、90°と60°の間の角(90−60=30)です。
| 180−30 | 直線180°から30°をひく |
| =150 | 150° |
答え:ℓの反対側の半直線から30°をつくり、残りの角が150°
おうぎ形:弧の長さと面積は、円の何分のいくつか
📄 プリント14・15ページ
答え:円の2つの半径と弧で囲まれた図形をおうぎ形、2つの半径がつくる角を中心角といいます。1つの円で、おうぎ形の弧の長さと面積は中心角に比例します。半径 r、中心角 a° のおうぎ形では、弧の長さ ℓ=2πr×a360、面積 S=πr²×a360 です。
ケーキを3等分するには:円の形のケーキを同じ大きさに3等分するには、中心のまわりの360°を3つに分けて、360÷3=120 より、120°ずつにします。正六角形の6つの点を1つおきに中心と結ぶと、120°ずつに分けられます。
| 中心角 | 90° | 120° | 180° | 360°(円全体) |
|---|---|---|---|---|
| 円の何分のいくつか | 90360=14 | 120360=13 | 180360=12 | 360360=1 |
求め方:① 円周 2πr(円の面積 πr²)を出す → ② 中心角が円の何分のいくつか a360 を、約分して出す → ③ ①に②をかけ、単位(cm、cm²)を書く。
例:半径6cm、中心角120°のおうぎ形では、弧の長さが 2π×6×120360=4π(cm)、面積が π×6²×120360=12π(cm²)です。
中心角を求める:中心角を x° とおき、弧の長さや面積の式にあてはめて方程式をつくります。半径9cm、弧の長さ3πcm のおうぎ形では、2π×9×x360=3π、120πx=3π、120x=3 より x=60 です。確かめ:3π は円周 18π の 16 なので、中心角は360°の 16 で60°です。
おうぎ形の周の長さ:周の長さ=弧の長さ+半径2本です。半径6cm、中心角120°のおうぎ形では、弧の長さが 4π、半径2本の長さが 6×2=12(cm)なので、周の長さは 4π+12(cm)です。
2つのおうぎ形が重なった部分:1辺6cmの正方形ABCDの中に、A、Cを中心とする半径6cm、中心角90°のおうぎ形を2つかきます。重なった部分は、BDで分けると同じ形2つ分で、片側=おうぎ形ABD(Aが中心)−直角二等辺三角形ABD です。おうぎ形ABDの面積は π×6²×90360=9π、三角形ABDの面積は 6×6÷2=18 なので、全体は (9π−18)×2=18π−36(cm²)です。
まちがえやすい
✕ 弧の長さの式に r² を使う → ◯ r² を使うのは面積だけ
✕ π×6² を 12π とする → ◯ 6²=36 で 36π
✕ π を 3.14 にして計算する → ◯ π のまま答える
✕ おうぎ形の周の長さを、弧の長さだけにする → ◯ 弧+半径2本
基本半径12cm、中心角150°のおうぎ形の、弧の長さと面積を求めなさい。
中心角150°は円の 150360=512 です。
弧の長さ:2π×12×512=24π×512=10π(cm)
面積:π×12²×512=144π×512=60π(cm²)
答え:弧の長さ 10πcm、面積 60πcm²
標準半径10cmのおうぎ形の面積が 25πcm² のとき、中心角を求めなさい。
中心角を x° とおき、面積の式にあてはめます。
π×10²×x360=25π、518πx=25π、518x=25 より、x=25×185=90 です。
確かめ:円の面積は 100π で、25π は 14 なので、中心角は360°の 14 で90°です。
答え:90°
標準半径10cm、中心角72°のおうぎ形の周の長さを求めなさい。
弧の長さは 2π×10×72360=20π×15=4π(cm)です。半径2本の長さは 10×2=20(cm)なので、周の長さは、弧の長さに半径2本をたして、4π+20(cm)です。
答え:(4π+20)cm
発展1辺4cmの正方形ABCDの中に、Aを中心とする半径4cm、中心角90°のおうぎ形ABDをかきます。正方形から、おうぎ形ABDをのぞいた部分の面積を求めなさい。
正方形の面積は 4×4=16、おうぎ形ABDの面積は π×4²×90360=16π×14=4π です。
のぞいた部分の面積は 16−4π(cm²)で、π のまま答えます。
答え:(16−4π)cm²
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
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線分ABの長さを、2点A、B間の何という?
答え:距離
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2直線ABとCDが交わらないとき、ABとCDは何であるという?
答え:平行
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図形を、形と大きさを変えずに、ほかの位置に動かすことを何という?
答え:移動
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図形を、一定の方向に一定の距離だけずらす移動を何という?
答え:平行移動
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平行移動で、対応する点を結ぶ線分 AA′、BB′、CC′ の長さはどうなる?
答え:等しい
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図形を、1つの点Oを中心として一定の角度だけ回す移動を何という?
答え:回転移動
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180°の回転移動を何という?
答え:点対称移動
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図形を、1つの直線ℓを折り目として折り返す移動を何という?
答え:対称移動
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対称移動で折り目にする直線ℓを何という?
答え:対称の軸
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移動によって、ぴったり重ね合わせることのできる2つの図形を何という?
答え:合同
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定規とコンパスだけを使って図をかくことを何という?
答え:作図
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円周上の2点を結ぶ線分を何という?
答え:弦
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線分ABの垂直二等分線上の点は、2点A、Bからどんな距離にある?
答え:等しい距離
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円の接線は、接点を通る半径に対してどうなっている?
答え:垂直
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正六角形の作図で、円周上の点を順にとるとき、コンパスの開きをどうする?
答え:変えない
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45°の角は、垂線でつくった何度の角を二等分してかく?
答え:90°
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半径 r、中心角 a° のおうぎ形の弧の長さの式は?
答え:2πr×(360分のa)
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半径 r、中心角 a° のおうぎ形の面積の式は?
答え:πr²×(360分のa)
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おうぎ形の周の長さは、弧の長さに何をたして求める?
答え:半径2本
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円の2つの半径がつくる角を何という?
答え:中心角
まとめ
平面図形は、「動かす」「かく」「はかる(π)」の3つです。移動には平行移動・回転移動・対称移動があり、動かしても形と大きさは変わらず、ぴったり重なる図形は合同です。作図は、定規とコンパスだけで、交わる2つの円を使って垂線・垂直二等分線・角の二等分線・接線をかき、条件を基本の作図に置きかえて点を求めます。おうぎ形は、弧の長さと面積に、円の a360 をかけて π のまま答えます。プリントの確認問題で、作図の手順を自分の手で何度もかいて練習してみてください。

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