【中2社会・地理】日本の諸地域③東北地方・北海道地方の要点まとめ|石狩平野・十勝平野・根釧台地の農業の違い

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 東北:奥羽山脈が太平洋側と日本海側を分ける。冬は日本海側に雪、夏は太平洋側にやませ(冷害)
  • 東北:米の収穫量は全国の約28%。青森=りんご、山形=さくらんぼ、岩手=畜産
  • 東北:三大祭り・郷土料理・伝統的工芸品(南部鉄器など)が自然とくらしから生まれ受け継がれる。三陸は潮目とリアス海岸の養殖
  • 北海道:亜寒帯(冷帯)で梅雨がはっきりしない。石狩平野=稲作(客土)、十勝平野=畑作(輪作)、根釧台地=酪農
  • 北海道:漁業は全国1位で、北洋漁業から育てる漁業へ。知床(世界自然遺産)・釧路湿原(ラムサール条約)・アイヌの人々の文化

つまずき注意:やませは夏に太平洋側に吹く風(冬の日本海側ではない)。釧路湿原はラムサール条約で、世界自然遺産は知床。

中2社会(地理)「日本の諸地域」の東北地方と北海道地方を、地図・グラフと例題で1つずつ確かめるページです。東北地方は「きびしい自然の中のくふうが、生活・文化になって受け継がれてきた」、北海道地方は「きびしい自然をくふうで乗りこえ、産業や観光に生かしてきた」という見方でつながっています。どの見出しも「答え → 図 → 理由」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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▶ ① 東北地方 授業用プリント(全18ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17・18ページ

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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17・18ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントとページを書いています。

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  1. 東北地方の6県と人口・交通
  2. 東北地方の地形:奥羽山脈・盆地・北上川・最上川・三陸海岸
  3. 東北地方の気候:冬の雪と夏のやませ
  4. 東北地方の米づくり:冷害に負けない品種改良
  5. 果物と畜産:青森のりんご・山形のさくらんぼ・岩手の畜産
  6. 東北三大祭りと冬の行事:豊作と無病の願い
  7. 郷土料理と曲り家:米・やませ・雪とくらしのくふう
  8. 東北地方の伝統的工芸品:南部鉄器・曲げわっぱ・将棋駒
  9. 伝統産業の課題と、出稼ぎから地元の工業へ
  10. 三陸の海:潮目の漁場とリアス海岸の養殖
  11. 東日本大震災と、津波の教えを受け継ぐ取り組み
  12. 東北地方のまとめ:生活・文化はどのように受け継がれてきた?
  13. 北海道地方の広さ・人口・交通
  14. 北海道地方の地形:日高山脈・石狩平野・十勝平野・根釧台地
  15. 北海道地方の気候:亜寒帯(冷帯)・梅雨・太平洋側の霧
  16. 寒さや雪とのくらし:二重窓・ロードヒーティングと流氷の観光
  17. 火山とともに生きる:有珠山の噴火とハザードマップ
  18. 北海道の漁業:北洋漁業から育てる漁業へ
  19. 石狩平野の稲作:泥炭地の客土と品種改良
  20. 十勝平野の畑作と輪作
  21. 根釧台地の酪農:夏もすずしく霧の多い台地
  22. 石狩平野・十勝平野・根釧台地の農業のちがい
  23. 日本の食料基地:貿易の自由化と、ブランド化・6次産業化
  24. 北海道の観光と環境:知床・釧路湿原・アイヌの人々の文化
  25. 北海道地方のまとめ:自然環境は産業や文化にどんな影響をあたえた?
  26. まとめ
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東北地方の6県と人口・交通

📄 プリント①(東北地方)1ページ

答え:東北地方は青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島の6県で、面積は全国の約18%、人口は約807万人(全国の約7%、約15人に1人)です(2025年)。人口がいちばん多いのは宮城県(約223万人)で、仙台市は東北地方でただ1つの、人口100万人をこえる市です。

青森県岩手県秋田県宮城県山形県福島県青森市盛岡市秋田市仙台市山形市福島市新幹線東北自動車道線はおよその道筋出典:地図:Natural Earth
東北地方の6県と県庁所在地・新幹線・東北自動車道
県 県庁所在地 人口 2020年から 65歳以上
青森県 青森市 約114万人 −8.0% 36.3%
岩手県 盛岡市 約112万人 −7.1% 35.8%
宮城県 仙台市 約223万人 −3.3% 29.8%
秋田県 秋田市 約88万人 −8.1% 40.0%
山形県 山形市 約99万人 −7.1% 36.1%
福島県 福島市 約171万人 −6.7% 34.1%
全国 ― 約1億2,297万人 −2.5% 29.4%

減る人口と高齢化:6県とも2020年より人口が減りました。減り方は秋田県(8.1%)が全国でいちばん大きく、次いで青森県(8.0%)・岩手県(7.1%)です。65歳以上の割合も、秋田県が40.0%で全国1位です(2025年)。

人口は鉄道と道路の通る所に:山地が多い東北地方では、主な都市は山地の間の平野や盆地にあります。6つの県庁所在地は、どれも新幹線の駅がある都市です。東北新幹線は2010年に新青森まで開業して全線がつながり、東北自動車道は1987年に全線が開通しました。

まちがえやすい

✕ 人口がいちばん多いのは、面積がいちばん広い岩手県 → ◯ 宮城県(約223万人)。岩手県は面積が北海道に次ぐ全国2位

基本東北地方の6県のうち、人口がいちばん多い県と、その県庁所在地を答えなさい。

答え:宮城県、仙台市

東北地方の地形:奥羽山脈・盆地・北上川・最上川・三陸海岸

📄 プリント①(東北地方)2ページ

答え:東北地方のまん中を南北に奥羽山脈が連なり、太平洋側と日本海側に分けます。山地の間には盆地があり、太平洋側に北上川、日本海側に最上川が流れます。太平洋ぞいの三陸海岸は、宮古市より南がリアス海岸です。

山地・山脈平野盆地川陸奥湾白神山地津軽平野秋田平野出羽山地庄内平野最上川奥羽山脈北上盆地横手盆地北上高地三陸海岸宮古北上川山形盆地仙台平野福島盆地会津盆地阿武隈高地リアス海岸日本海太平洋出典:地図:Natural Earth
東北地方の主な地形
出羽山地奥羽山脈北上高地横手盆地北上盆地日本海太平洋北上川西東(模式図)
西から東へ:3列の山地と、その間の盆地
3列の山地 奥羽山脈の東に北上高地・阿武隈高地、西に出羽山地が平行に連なる
主な盆地 北上盆地・横手盆地・山形盆地・会津盆地・福島盆地
北上川 岩手県のほぼ中央を南に流れ、宮城県に入って石巻湾などに注ぐ(249km。「東北第一の大河」)
最上川 山形県だけを流れ、酒田市で日本海に注ぐ(229km。日本三大急流の1つ)。下流の平野が庄内平野
白神山地 青森県と秋田県にまたがり、ブナの原生的な森が残る。1993年に、屋久島とともに日本で初めて世界自然遺産になった

リアス海岸:山地が海にしずみ、谷だった所に海水が入りこんでできた、出入りの複雑な海岸です。三陸海岸は南北に約250kmあり、岩手県宮古市より北は切り立った断崖がまっすぐ続き、南がリアス海岸です。

まちがえやすい

✕ 三陸海岸は、全部がリアス海岸 → ◯ リアス海岸は宮古市より南。北は断崖が続く

基本山形県だけを流れて日本海に注ぐ川と、その下流に広がる平野を答えなさい。

答え:最上川、庄内平野

東北地方の気候:冬の雪と夏のやませ

📄 プリント①(東北地方)3ページ

答え:冬は北西の季節風で、日本海側に雪が多く降ります。夏はやませ(オホーツク海の高気圧から太平洋側へ吹く、冷たくしめった北東の風)で太平洋側の気温が上がらず、米などが育たない冷害が起こることがあります。

−1001001020020300304001471012月℃mm年降水量 1,741.6mm年平均気温 12.1℃秋田(秋田県)−1001001020020300304001471012月℃mm年降水量 1,370.9mm年平均気温 10.8℃宮古(岩手県)−10102030年降水量 1,206.7mm年平均気温 12.1℃山形(山形県)

出典:気候:気象庁(1991〜2020年の平年値)

秋田・宮古・山形の雨温図
地点(1991〜2020年の平年値) 冬(12〜2月)の降水量 年の降雪の合計 7月の平均気温
秋田(日本海側) 約377mm 273cm 23.4℃
青森(北のはし) 約394mm 567cm 21.8℃
山形(内陸の盆地) 約248mm 285cm 23.9℃
宮古(太平洋側) 約186mm 91cm 20.3℃
仙台(太平洋側) 約120mm 59cm 22.9℃
オホーツク海高気圧冷たくしめった風(やませ)親潮(寒流)くもりや雨気温が低い晴れて気温が高め奥羽山脈夏(6〜8月ごろ)
やませは奥羽山脈にさえぎられる

日本海側は影響が小さい:やませは冷たい親潮の上を通ってきて、奥羽山脈にさえぎられます。そのため日本海側はほとんど影響を受けず、晴れる日が多く気温も高くなります(7月の平均気温は、秋田が宮古より約3℃高い)。

1993年の冷害:この年、東北地方の夏の気温は1945年以降でいちばん低くなりました。その年の米のとれ具合を、平年を100として表した数を作況指数といい、太平洋側の県ほど低くなりました。

1993年 青森県 岩手県 宮城県 福島県 山形県 秋田県 東北 全国
作況指数 28 30 37 61 79 83 56 74

まちがえやすい

✕ やませは冬に日本海側に吹く風 → ◯ 夏に太平洋側に吹く風

✕ 上の5地点で雪がいちばん多いのは秋田 → ◯ 青森(年の降雪の合計567cm)

理由1993年の冷害で、作況指数が岩手県・宮城県で低く、秋田県・山形県で高かったのはなぜですか。

答え:(例)やませは太平洋側に吹き、奥羽山脈にさえぎられて、日本海側の県にはあまり影響しなかったから。

東北地方の米づくり:冷害に負けない品種改良

📄 プリント①(東北地方)4ページ

答え:東北6県の米の収穫量は全国の約28%です(2025年産)。大きな川がつくった平野と盆地で米をつくり、冷害に負けないよう、寒さに強い品種をつくる品種改良を続けてきました。

新潟県約64万t(1位)北海道約58万t(2位)秋田県約51万t(3位)福島県約39万t(4位)山形県約38万t(5位)宮城県約38万t(6位)2025年産 収穫量の多い県東北の県東北以外東北6県で全国の約28%出典:米:農林水産省(2025年産)
米の収穫量の多い県(2025年産)

秋田県が全国3位、福島県・山形県・宮城県が4〜6位です。秋田県は、農業産出額(農業でつくられた物の売上の合計)の約64%が米です(2024年)。産地と品種の名前をつけて売られる米を銘柄米(ブランド米)といいます。

県 主な銘柄米
青森県 青天の霹靂・まっしぐら
岩手県 銀河のしずく・金色の風
宮城県 ひとめぼれ・ササニシキ・だて正夢
秋田県 あきたこまち・サキホコレ
山形県 つや姫・はえぬき・雪若丸
福島県 コシヒカリ・天のつぶ

寒さに強い「ひとめぼれ」ができるまで:1980年、東北地方は冷害で米が大きく減りました(作況指数78)。宮城県の古川農業試験場が1981年から寒さに強い品種づくりを始め、1982年に「コシヒカリ」と「初星」をかけ合わせ、1991年に「ひとめぼれ」が登録されました。今も、やませの強い年は米が減ることがあり、各県は寒さに強い品種の開発を続けています。

まちがえやすい

✕ 米の収穫量が全国1位なのは秋田県 → ◯ 1位は新潟県、2位は北海道。秋田県は3位(2025年産)

基本性質のちがう品種をかけ合わせて、よりよい品種をつくることを何といいますか。

答え:品種改良

果物と畜産:青森のりんご・山形のさくらんぼ・岩手の畜産

📄 プリント①(東北地方)5ページ

答え:青森県はりんご、山形県はさくらんぼ(おうとう)と西洋なしが全国1位、福島県はももが全国2位です(2024年産)。岩手県は農業産出額の約57%が畜産です。県ごとに自然を生かした農業がちがいます。

青森県23.229.926.34,119億円岩手県26.757.03,269億円宮城県52.531.02,494億円秋田県64.217.02,572億円山形県43.324.414.53,025億円福島県46.112.217.72,874億円農業産出額の内わけ(2024年) 単位:%米野菜果実畜産その他出典:農業:農林水産省(2024年)
東北6県の農業産出額の内わけ(2024年)
果物 東北の県と、全国にしめる割合・順位(2024年産)
りんご 青森県 約61%で1位(2位は長野県、3位は岩手県)
おうとう(さくらんぼ) 山形県 約75%で1位
西洋なし 山形県 約70%で1位
もも 福島県 約27%で2位(1位は山梨県)

盆地と扇状地:東北地方の内陸には盆地が多く、福島盆地のふちには扇状地が並んでいます。扇状地は、川が山地から平地に出る所に土砂が積もってできた扇のような形のゆるやかな斜面で、水はけがよく、果樹園に向きます。

畜産と野菜:農業産出額は青森県が東北でいちばん多く(4,119億円。全国5位。2024年)、果実・畜産・米・野菜がそろっています。岩手県は、ブロイラー(肉用のにわとり)の飼う数が全国3位(約16%)です。青森県は、にんにく(全国の約67%)とごぼう(約40%)が全国1位です(2024年)。

まちがえやすい

✕ さくらんぼ(おうとう)の生産が全国1位なのは青森県 → ◯ 山形県(約75%)。青森県はりんご(約61%)

標準りんご・さくらんぼ(おうとう)・西洋なしの生産が全国1位の県を、それぞれ答えなさい。

答え:りんご=青森県、さくらんぼ=山形県、西洋なし=山形県

東北三大祭りと冬の行事:豊作と無病の願い

📄 プリント①(東北地方)6ページ

答え:青森ねぶた祭・秋田竿燈まつり・仙台七夕まつりを東北三大祭りといいます。竿燈を稲穂に見立てて五穀豊穣(米などの作物がよく実ること)を祈るなど、祭りや行事には米づくりや病気をはらう願いがこめられ、今は多くの人が訪れる観光資源にもなっています。

祭り 県と市 どんな祭り 人出(2024年)
青森ねぶた祭 青森県青森市 大きな人形の形の灯籠(ねぶた)が町をねり歩く。7月7日の眠気を送り出す風習から発展した 約98万人
秋田竿燈まつり 秋田県秋田市 提灯をたくさんつるした長い竹竿(竿燈)を、手や額・肩・腰にのせてあやつる 約122万人
仙台七夕まつり 宮城県仙台市 仙台藩のはじめのころから続く七夕の行事 約204万人

人出は国土交通省東北運輸局の表(主催者などの数。数え方は祭りごとにちがう)です。

竿燈は稲穂:竿燈全体を稲穂に、提灯を米俵に見立て、五穀豊穣を祈ります。もとは、夏の病気や悪いものをはらう「ねぶり流し」の行事でした。

伝統行事を守る:昔から地域の人々が受け継いできた祭りや行事を伝統行事といい、そのうち国がとくに大切だとして指定したものを重要無形民俗文化財といいます。青森ねぶた祭・秋田竿燈まつりは1980年、男鹿のナマハゲは1978年に指定されました。

冬の行事 内容
男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市) 大晦日の夜、面をかぶり、わらの衣装を着た若者が家々をまわり、怠け者をいましめる。2018年にユネスコ無形文化遺産になった
横手のかまくら(秋田県横手市) 雪でつくった室(かまくら)の中に水神様をまつる、小正月の行事。約450年の歴史があるといわれる

まちがえやすい

✕ 竿燈まつりは、冬の雪の中で行う行事 → ◯ 夏の祭り。雪の室の行事は横手のかまくら(冬)

基本大晦日の夜、面をかぶった若者が家々をまわって怠け者をいましめる、秋田県男鹿市の行事を何といいますか。

答え:男鹿のナマハゲ

郷土料理と曲り家:米・やませ・雪とくらしのくふう

📄 プリント①(東北地方)7ページ

答え:きりたんぽ鍋(米)、せんべい汁・ひっつみ(やませで米が育ちにくい地域の粉食)、いぶりがっこ(長い冬の保存食)のように、郷土料理は米・やませ・雪と結びついています。岩手県の曲り家は、母屋と馬屋が1つにつながったL字型の家です。

料理 県 結びつく物 くわしく
きりたんぽ鍋 秋田県 米 ご飯をつぶして棒にさして焼いた物を、鳥の鍋に入れる
芋煮 山形県 川 秋に河原で鍋を囲む芋煮会。最上川の舟運の船頭が、荷待ちの間に鍋を囲んだのが始まりといわれる
はらこ飯 宮城県 サケ 宮城県は、サケがのぼる川が多い
せんべい汁 青森県 小麦 南部せんべいを汁に入れる(八戸地方)
ひっつみ 岩手県 小麦 米がなくなる4〜7月に、小麦を食べて秋の新米までつないだ

やませと粉食:小麦・そば・雑穀などを粉にして食べる食べ方を粉食といいます。青森県の南部地方や岩手県の沿岸は、やませの影響で米づくりがむずかしく、粉食の文化が根づきました。

冬の保存食:秋田県は冬の日照時間が短く、大根を天日で干しても乾く前に凍るので、囲炉裏の上でいぶして干すようになりました(いぶりがっこ)。

雪国のくらし:国が法律で指定する、雪がとくに多い地域を豪雪地帯といいます。青森県・岩手県・秋田県・山形県は県の全部が豪雪地帯です。岩手県の旧盛岡藩の地域に多い曲り家(南部曲り家)は、かまどや炉の煙が馬屋の屋根から出ていくので、馬の背や屋根裏の干し草を乾かせました。

まちがえやすい

✕ いぶりがっこは夏の日ざしで乾かす → ◯ 冬は乾く前に凍るので、囲炉裏の上でいぶして干した

理由青森県の南部地方や岩手県の沿岸で、せんべい汁やひっつみのような小麦を使う料理が根づいたのはなぜですか。

答え:(例)やませの影響で米づくりがむずかしく、小麦などを粉にして食べる粉食の文化が根づいたから。

東北地方の伝統的工芸品:南部鉄器・曲げわっぱ・将棋駒

📄 プリント①(東北地方)8ページ

答え:国が指定した、昔からの技術や原料で主に手作業でつくる、ふだんの生活で使う物を伝統的工芸品といい、東北6県で23品目あります(全国は244品目。2025年10月末)。地元の原料、藩がすすめた下級武士の副業、雪の冬の手仕事の3つが、多くつくられてきたわけです。

青森県岩手県秋田県宮城県山形県福島県津軽塗南部鉄器大館曲げわっぱ樺細工天童将棋駒置賜紬宮城伝統こけし奥会津編み組細工会津塗主な伝統的工芸品(場所はおよそ)出典:地図:Natural Earth
東北地方の主な伝統的工芸品(場所はおよそ)
生まれたわけ 例
地元の原料 南部鉄器(岩手県盛岡市・奥州市):原料の砂鉄や木炭にする木が豊富で、南部藩が京都から職人を招いた/大館曲げわっぱ:天然の秋田杉/樺細工:ヤマザクラの樹皮
下級武士の副業 大館曲げわっぱ・樺細工:下級武士の副業として広まった/天童将棋駒(山形県天童市):江戸時代の後期、お金に苦しんだ藩が、下級武士に内職としてすすめた
雪の冬の手仕事 奥会津編み組細工(福島県三島町):雪の季節の農閑期の副業。山の植物を編む/置賜紬(山形県):雪と寒さのきびしい地方から生まれた

農閑期と副業:農作業がひまになる時期を農閑期といい、雪の多い東北地方では冬が農閑期です。本業のほかにする仕事を副業といいます。藩は、江戸時代に大名が治めた領地です。なお、その地域に根づいて発達してきた産業を地場産業といいます(国の指定は要りません)。

まちがえやすい

✕ 伝統的工芸品は、県が指定する → ◯ 国が指定する

標準岩手県盛岡市・奥州市でつくられる鉄の器を何といいますか。また、この地でつくられるようになったわけを、原料の面から答えなさい。

答え:南部鉄器。原料の砂鉄や、木炭にする木が豊富だったから。

伝統産業の課題と、出稼ぎから地元の工業へ

📄 プリント①(東北地方)9ページ

答え:伝統的工芸品は使う人が減り、後をつぐ人(後継者)を育てることが課題です。南部鉄器は新しいデザインで海外にも広がっています。また、冬の出稼ぎが多かった東北地方にも工場ができ、工業では電子部品の出荷額が最も多くなっています。

生産額約2,784億円1998年度約927億円2017年度従業員の数約11.5万人1998年度約5.8万人2017年度出典:(総務省「伝統工芸の地域資源としての活用に関する実態調査」2022年から)
全国の伝統的工芸品の生産額と、つくる人の数

伝統的工芸品の課題:くらし方が変わって使う人が減り、全国の生産額は約3分の1に、つくる人は約半分になりました(総務省)。産地で長く仕事をしてきた職人の中から、試験で認められた人を伝統工芸士といい、後継者を育てる役目があります。

世界へ広がる南部鉄器:人・物・お金・情報が国をこえて行き来し、世界の結び付きが強まることをグローバル化といいます。色あざやかでおしゃれなデザインの急須がヨーロッパで人気です。中国では、湯をわかすとお茶がおいしくなるといわれ、南部鉄瓶が人気で、2010年には上海万国博覧会にも出しました(岩手県)。

出稼ぎから、地元で働く場へ(岩手県)
1960年代ごろ、関東地方などで人手が求められ、出稼ぎに出る農家がふえた
1972年に約4万5千人で、いちばん多かった
その後、地方に工場などができ、地元で働ける場がふえた
2021年度には534人に減った

東北地方の工業:工業団地がつくられ、電子部品(電気製品の中で働く小さな部品)などの工場が進出しました。2023年の東北6県の製造品出荷額等は約20.9兆円で、全国の約5.6%です。電子部品が約16%で最も多く、輸送用機械(自動車など)が約12%、食料品が約11%です。秋田県は、電子部品が約32%をしめます。

まちがえやすい

✕ 東北地方の工業で、出荷額がいちばん多いのは自動車(輸送用機械) → ◯ 電子部品(約16%。2023年)

基本冬など農作業の少ない時期に、家をはなれて都市などで働くことを何といいますか。

答え:出稼ぎ

三陸の海:潮目の漁場とリアス海岸の養殖

📄 プリント①(東北地方)10ページ

答え:三陸の沖では、寒流の親潮(千島海流)と暖流の黒潮(日本海流)が出会う潮目があり、プランクトンが多く生まれて魚が集まる、世界でも有数の漁場です。リアス海岸の湾の中は波がおだやかなので、養殖業が行われています。

リアス海岸八戸宮古気仙沼石巻親潮黒潮潮目陸奥湾寒流暖流潮目のあたり主な漁港記号の場所はおよそ出典:地図:Natural Earth
三陸の海:潮目と主な漁港

養殖業:魚や貝・海藻を、いけすやいかだなどで人の手で育てて出荷する漁業です。

養殖(2024年) 県 全国の順位
ぎんざけ 宮城県 1位(全国の約78%)
かき 宮城県 2位(1位は広島県)
わかめ 岩手県 2位
こんぶ 岩手県 2位(1位は北海道)
ほたて 青森県 2位(1位は北海道)

三陸の漁港:水揚げ量の全国順位は、石巻(宮城県)が7位、気仙沼(宮城県)が9位、八戸(青森県)が10位です(2024年)。

まちがえやすい

✕ 潮目は、寒流どうしが出会う所 → ◯ 寒流(親潮)と暖流(黒潮)が出会い、混じり合う所

理由三陸海岸の湾の中で、かきやわかめの養殖が行われているのはなぜですか。

答え:(例)リアス海岸の湾の中は、波がおだやかだから。

東日本大震災と、津波の教えを受け継ぐ取り組み

📄 プリント①(東北地方)11ページ

答え:2011年3月11日の地震と、大きな津波による災害を東日本大震災といいます。三陸の海ではくり返し津波がおそってきたので、大津浪記念碑などの石碑、震災遺構、高台への移転などで、災害の教えを次の世代へ伝えています。

東日本大震災:三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が起き、最大震度7を記録しました。死者は19,787人、行方不明者は2,549人です(2026年3月1日現在。震災関連死をふくむ)。今も約2.5万人が避難しています(2026年8月1日現在)。津波は、リアス海岸の湾の奥で高くなりやすいです。

三陸をおそった主な津波:1896年の明治三陸地震では死者が約2万2千人、1933年の昭和三陸地震では死者・行方不明者が3,064人でした。岩手県宮古市では、400年間に被害が記録された地震津波が15回(およそ25年に一度)ありました。

大津浪記念碑:岩手県宮古市の姉吉地区の石碑には、「此処より下に家を建てるな」と刻まれています。明治と昭和の津波で集落が2度とも全滅し、人々は高台に家をつくり直しました。この教えを守り、東日本大震災では家の被害がありませんでした。

記念碑自然災害伝承碑(2019年から)
記念碑と自然災害伝承碑の地図記号
震災遺構 災害で被害を受けた建物を残し、教訓を伝える物。たろう観光ホテル(岩手県宮古市田老)は4階まで浸水した。荒浜小学校(宮城県仙台市)には320人が避難し、2階まで津波が来た
自然災害伝承碑 過去の自然災害の規模や被害を伝える石碑やモニュメント。2019年に地図記号がつくられた(全国で2,481基。2026年9月)
地域づくり 高台に移る宅地(約1.8万戸)と災害公営住宅(約3.0万戸)が2020年に完成。三陸沿岸道路(仙台〜八戸 359km)は2021年に全線開通。2011年には、東北の6つの祭りが仙台に集まる東北六魂祭が始まり、復興を願った

まちがえやすい

✕ 津波の教えの石碑は、東日本大震災のあとに初めてできた → ◯ 大津浪記念碑のように、東日本大震災の前からあった

基本過去の自然災害の規模や被害を伝える石碑やモニュメントを何といいますか。また、その地図記号がつくられたのは何年ですか。

答え:自然災害伝承碑、2019年

東北地方のまとめ:生活・文化はどのように受け継がれてきた?

📄 プリント①(東北地方)12ページ

答え:東北地方は、冬の雪や夏のやませなど、きびしい自然の中で、米づくりを中心にくらしてきました。その中で、豊作を願う祭り、米や粉・保存食を使う料理、冬の手仕事の工芸品など、自然とくらしに結びついた生活・文化が生まれ、国の指定・観光・海外への販売・後継者を育てる取り組みで今につないでいます。人口の減少と高齢化が進む中、くり返す津波の教えも、石碑や遺構で次の世代へ伝えています。

生活・文化 例 生まれたわけ(自然・産業) 受け継ぐ取り組み
祭りと行事 ねぶた・竿燈・七夕・ナマハゲ・かまくら 米の豊作や病気をはらう願い・雪の冬 国の重要無形民俗文化財に指定。観光資源
料理と家 きりたんぽ鍋・芋煮・せんべい汁・いぶりがっこ・曲り家 米・川・やませ(粉食)・長い冬(保存食) 郷土料理として地域で受け継ぐ。曲り家は重要文化財になった例がある
伝統的工芸品 南部鉄器・大館曲げわっぱ・樺細工・天童将棋駒 地元の原料・藩の副業・雪の冬の手仕事 伝統工芸士・新しいデザインで海外へ
海とくらし・災害の教え 養殖・大津浪記念碑・震災遺構 潮目とリアス海岸・くり返す津波 石碑・遺構・高台への移転

答えの文の作り方:「どんな自然・産業の中で → どんな生活・文化が生まれ → どのように受け継がれているか」の順に、1文でつなぎます。

標準東北地方の祭りや行事が生まれたわけと、受け継がれている取り組みを、1文で説明しなさい。

答え:(例)米づくりを中心にくらしてきたので、豊作を願う竿燈などの祭りが生まれ、重要無形民俗文化財や観光資源として受け継がれている。

北海道地方の広さ・人口・交通

📄 プリント②(北海道地方)1ページ

答え:北海道は、面積が全国の約22%(北方領土をふくむ)で都道府県でいちばん広いのに、人口は約498万人で、人口密度は全国でいちばん低い(1km²に63.5人)です(2025年)。本州とは、津軽海峡の下を通る青函トンネルで鉄道が結ばれています。

札幌旭川函館釧路帯広網走新千歳空港日本海太平洋オホーツク海青森県択捉島国後島色丹島歯舞群島北方領土新幹線青函トンネル線はおよその道筋出典:地図:Natural Earth
北海道の主な都市と、本州と結ぶ交通
面積 全国の約22%(北方領土をふくむ)。都道府県でいちばん広い
人口 約498万人。2020年から約24万人減り、減った数は全国1位
人口密度 1km²に63.5人。全国でいちばん低い
札幌市 約196万人。道の人口の約4割

人口の移り変わり:1870年に約10万人だった人口は、開拓が進んで1920年に約236万人、1995年に約569万人まで増えました。その後は減り、2025年は約498万人で、500万人を下回りました。

本州と結ぶ交通:青函トンネルは1988年完成、長さ約54kmです。2016年には北海道新幹線が新函館北斗まで開業しました(札幌までは工事中)。新千歳空港は、国内線の旅客数が全国2位です(2025年)。

まちがえやすい

✕ 北海道は面積が広いので、人口密度も高い → ◯ 人口密度は全国でいちばん低い(1km²に63.5人。2025年)

基本津軽海峡の下を通り、北海道と本州を鉄道で結ぶトンネルを何といいますか。

答え:青函トンネル

北海道地方の地形:日高山脈・石狩平野・十勝平野・根釧台地

📄 プリント②(北海道地方)2ページ

答え:中央部に山地が南北に連なり(南が日高山脈)、石狩川の下流に石狩平野、日高山脈の東に十勝平野、東部に根釧台地が広がります。北東には知床半島がのび、まわりは日本海・太平洋・オホーツク海の3つの海です。

山地・山脈平野盆地台地川湖夕張山地旭岳石狩山地渡島半島天塩山地北見山地知床半島屈斜路湖上川盆地石狩川石狩平野支笏湖洞爺湖日高山脈十勝平野根釧台地根室半島日本海太平洋オホーツク海北方領土

← 横にずらすと続きが見えます →出典:地図:Natural Earth

北海道地方の主な地形
山地 中央部に、北から天塩山地・北見山地・石狩山地・日高山脈(南北におよそ140km)が連なる。いちばん高い山は大雪山の旭岳(2,291m)
石狩川 長さ268kmで全国3位、流域面積は全国2位。大雪山から流れ出し、上川盆地と石狩平野を通って、石狩湾で日本海に注ぐ
十勝平野 日高山脈の東。十勝岳から流れ出る十勝川が流れる
根釧台地 北海道の東部、根室・釧路地方に広がる台地(まわりより一段高く、上が平らな広い土地)
半島 北東に知床半島、東のはしに根室半島、南西に渡島半島

カルデラ湖:噴火でできた大きなくぼ地をカルデラ、そこに水がたまった湖をカルデラ湖といいます。

湖 面積(2025年10月) ひとこと
屈斜路湖 約79.5km² 日本最大のカルデラ湖
支笏湖 約78.5km² 屈斜路湖に次いで大きい
洞爺湖 約70.7km² 国内3番目。約11万年前の巨大な噴火でできた

まちがえやすい

✕ 石狩川は、太平洋に注ぐ → ◯ 日本海(石狩湾)に注ぐ

基本噴火でできた大きなくぼ地に水がたまった湖を何といいますか。また、日本最大のものを答えなさい。

答え:カルデラ湖、屈斜路湖

北海道地方の気候:亜寒帯(冷帯)・梅雨・太平洋側の霧

📄 プリント②(北海道地方)3ページ

答え:北海道の大部分は亜寒帯(冷帯)に属し、冬の寒さがきびしく、夏もすずしい気候です。梅雨の時期がはっきりしないことと、太平洋側で夏に海霧が出てすずしいことも特色です。

−1001001020020300304001471012月℃mm年降水量 1,146.1mm年平均気温 9.2℃札幌(日本海側)−1001001020020300304001471012月℃mm年降水量 1,104.4mm年平均気温 7.2℃旭川(内陸の盆地)−10102030年降水量 1,080.1mm年平均気温 6.7℃釧路(太平洋側)

出典:気候:気象庁(1991〜2020年の平年値)

札幌・旭川・釧路の雨温図
地点(1991〜2020年の平年値) 1月の平均気温 8月の平均気温 年降水量 年の降雪の合計
札幌(日本海側) −3.2℃ 22.3℃ 約1,146mm 479cm
旭川(内陸の盆地) −7.0℃ 21.2℃ 約1,104mm 557cm
釧路(太平洋側) −4.8℃ 18.2℃ 約1,080mm 127cm
網走(オホーツク海側) −5.1℃ 19.6℃ 約844mm 312cm

梅雨の時期がはっきりしない:梅雨前線は、北海道のあたりではっきりしなくなることが多く、梅雨のような天候が毎年決まった時期に現れるわけではありません(気象庁)。6月と7月の降水量の合計は、札幌が約151mm、東京が約324mmで、札幌は東京の約半分です。

内陸の寒さ:内陸の旭川は、1月の平均気温が−7.0℃で、1902年1月25日には−41.0℃を記録しました。日本の観測でいちばん低い気温です。冬は北西の季節風が、日本海側に雪を降らせます。

夏、南からの暖かくしめった空気冷やされる霧(海霧)寒流の親潮釧路など太平洋側(模式図)
太平洋側の夏の霧(海霧)のでき方

太平洋側の夏の霧:暖かくしめった空気が、冷たい海水の上で冷やされてできる霧を海霧といいます。夏、南からの暖かくしめった空気が、寒流の親潮(千島海流)に冷やされて海霧になり、陸に流れこみます。釧路は霧の日が年に約97日で、夏はおよそ2日に1度霧が出ます。8月の平均気温は18.2℃で、札幌より約4℃低い、すずしい夏です。

まちがえやすい

✕ 北海道にも、毎年決まった時期に梅雨がある → ◯ 梅雨の時期がはっきりしない

理由釧路など北海道の太平洋側で、夏に霧が多いのはなぜですか。

答え:(例)南からの暖かくしめった空気が、寒流の親潮の上で冷やされて霧(海霧)になるから。

寒さや雪とのくらし:二重窓・ロードヒーティングと流氷の観光

📄 プリント②(北海道地方)4ページ

答え:二重窓や灯油ストーブ、ロードヒーティング、縦型の信号機などで、寒さや雪から家と道を守っています。一方で、流氷やさっぽろ雪まつりのように、雪や氷を観光に生かしています。

ガラスガラス冷たい空気暖かい部屋熱が出ていく少しだけ空気の層が熱を通しにくい(模式図)
二重窓は、空気の層で熱をにがしにくくする
くふう 何のため・数
二重窓(二重サッシ・複層ガラス) 熱をにがしにくい。北海道では、家のどの窓にもある家が約8割(78.1%。全国は24%。令和5年度)
灯油ストーブ 北海道の家で最もよく使う暖房(57.7%。令和5年度)
ロードヒーティング 道路の下から熱を加えて、路面の雪や氷をとかし、すべりにくくする
縦型の信号機 横型より、信号のひさし(フード)の面積が約3分の1で、雪が積もりにくい

流氷:冬にシベリアの沿岸などで生まれ、オホーツク海を流れてくる海の氷です。網走では平年、1月22日に流氷が見え始め、2月4日に岸に着きます(1991〜2020年の平年。気象庁)。

寒さと雪を観光に:網走では1991年に流氷砕氷船が運航を始め、東オホーツクの冬の観光客は、約63万人(1989年度)から約102万人(2005年度)にふえました。さっぽろ雪まつりは、1950年に中学生・高校生が6つの雪像をつくったのが始まりで、2026年には約254万人が来場しました。

まちがえやすい

✕ 二重窓は、夏の暑い空気を入れないための窓 → ◯ 冬に熱をにがさないための窓

基本道路の下から熱を加えて、路面の雪や氷をとかすしくみを何といいますか。

答え:ロードヒーティング

火山とともに生きる:有珠山の噴火とハザードマップ

📄 プリント②(北海道地方)5ページ

答え:北海道には活火山が31あります(全国は111。そのうち11は北方領土)。2000年の有珠山の噴火では、ハザードマップをもとに噴火の前に避難していたので、人の被害はありませんでした。温泉や景色などの火山のめぐみは、ジオパークとして観光や学びに生かしています。

活火山:おおむね過去1万年以内に噴火した火山と、今も活発に噴気を出している火山です(気象庁)。

有珠山と昭和新山:洞爺湖の南にある有珠山のふもとでは、1943〜45年の火山活動で、麦畑や集落のあった平らな土地がもり上がり、標高398mの昭和新山ができました。

2000年の有珠山の噴火と避難
1995年、有珠山のまわりの市町村がハザードマップをつくり、各家庭に配った
2000年3月27日の午後から、火山性の地震がふえた
3月29日、気象庁が緊急火山情報を出し、町が避難を呼びかけた。避難のはじめの範囲は、ハザードマップをもとに決めた
3月31日に噴火。最大で約1万6千人が避難の対象になったが、噴火の前に避難していたので、人の被害はなかった(内閣府)

火山のめぐみ:火山は温泉や美しい景色などのめぐみももたらし、カルデラ湖や昭和新山は観光地になっています。火山や地層など、大地のなりたちが分かる場所を守り、学びや観光に生かす地域をジオパークといい、洞爺湖と有珠山の地域は、2009年に日本で最初の世界ジオパークの1つになりました。

まちがえやすい

✕ 2000年の有珠山の噴火では、噴火が始まってから避難した → ◯ 噴火の前に避難したので、人の被害はなかった

標準2000年の有珠山の噴火で人の被害が出なかったのはなぜですか。「ハザードマップ」という語を使って答えなさい。

答え:(例)ハザードマップをもとに避難の範囲を決め、噴火の前に避難していたから。

北海道の漁業:北洋漁業から育てる漁業へ

📄 プリント②(北海道地方)6ページ

答え:北海道の海面漁業と養殖業を合わせた生産量は、全国の約4分の1で全国1位です(令和6年)。1977年に各国が200海里の水域を設けると北洋漁業が縮小し、その後は栽培漁業や養殖業などの育てる漁業に力を入れてきました。

品目(令和6年) 北海道の割合
ほたて(とる漁業) ほぼ全部
ほたて(養殖) 約71%
さけ類 約99%
すけとうだら 約96%
こんぶ類(とる漁業) 約97%
こんぶ類(養殖) 約83%

ほたては、海に放した稚貝を海底で育ててとる「地まき」は「とる漁業」に、ロープにつり下げて育てるのは「養殖」に入ります(農林水産省)。

北洋漁業:北太平洋やオホーツク海など、北の遠い海でさけ・ます・すけとうだらなどをとる漁業です。海岸線から200海里までのうち、領海をのぞく海を排他的経済水域といい、その国だけが水産資源を利用できます。1977年、アメリカやソ連などが200海里の水域を設けたので、日本の多くの遠洋の漁船は、それまでの漁場から引きあげました(水産庁)。

万t11919731171976891977721978501990292000122024200海里年の間かくは同じではない出典:漁業:北海道庁(水産現勢)
北海道のすけとうだらの漁獲量(年の間かくは同じではない)
栽培漁業 卵からかえした稚魚や稚貝を育てて海や川に放し、大きくなってからとる漁業。さけは1888年に人工のふ化放流が始まり、今は毎年約10億尾の稚魚を川に放流している
養殖業 いけすなどで、大きくなるまで育ててからとる漁業。ほたては、とりすぎで天然のものが減ったので、1950年代から育てる取り組みが始まった

世界へ出るほたて:ほたては、日本全体の水産物の輸出額で1位です(2025年は約1,024億円)。

まちがえやすい

✕ 栽培漁業は、大きくなるまで育てる漁業 → ◯ それは養殖業。栽培漁業は、稚魚や稚貝を放してから、大きくなったものをとる

標準さけの稚魚を川に放流し、大きくなってもどってきたものをとる漁業は、栽培漁業と養殖業のどちらですか。

答え:栽培漁業

石狩平野の稲作:泥炭地の客土と品種改良

📄 プリント②(北海道地方)7ページ

答え:石狩川の下流は、水はけが悪く土の力も弱い泥炭地でしたが、ほかの場所から土を運び入れる客土で水田にしました。寒さには品種改良で立ち向かい、今は新潟県に次ぐ全国2位の米の産地です(令和7年産の水稲、約57.8万t)。

アイヌの人々の土地と開拓:北海道は、もともとアイヌの人々が暮らしてきた土地で、蝦夷地とよばれていました。1869年、明治政府は開拓使という役所を置き、蝦夷地を北海道と改めました。開拓が進む中で、アイヌの人々の文化やくらしは大きく変えられました。北海道の開拓と北の守りのために置かれ、ふだんは農業をした兵士を屯田兵といいます。

開拓使は北海道での稲作は無理だと考え、麦や酪農をすすめました。それでも明治のはじめに寒さに強い稲で米の収穫に成功し、水田は1903年に約1万6千haに広がりました。

泥炭泥炭地(水はけが悪い)泥炭入れた土水田運河を掘って水を抜くほかの場所の土を入れる(客土)(模式図)
泥炭地を水田にする:水を抜いて客土

泥炭地を水田に:湿地に、かれた植物が積もってできた土を泥炭、泥炭が広がる土地を泥炭地といいます。石狩川の下流の篠津地域では、1955年から1971年にかけて、まず運河を掘って水を抜き、運河を掘った泥をポンプで送って客土しました。約2万1千haの農地が整えられました(北海道開発局)。

「やっかいどう米」から、おいしい北海道米へ
1980年代のはじめ、北海道の米は味がよくないとされ、「やっかいどう米」とよばれた
1984年、寒さに強く味のよい「ゆきひかり」ができた
令和6年は「ゆめぴりか」と「ななつぼし」が北海道米の約8割。2つとも、米の味のランキング(日本穀物検定協会)で最高の「特A」を、2010年代のはじめから2024年産まで続けてとった

まちがえやすい

✕ 客土は、海や湖をうめ立てること → ◯ それは干拓。客土は、ほかの場所から土を運び入れること

基本湿地に、かれた植物が積もってできた土が広がる、水はけの悪い土地を何といいますか。

答え:泥炭地

十勝平野の畑作と輪作

📄 プリント②(北海道地方)8ページ

答え:十勝平野は、火山灰が厚く積もった広い台地で、大型の機械を使う大規模な畑作が行われています。連作障害を防ぎ、土の力を保つため、てんさい・ばれいしょ・小麦・豆類を年ごとに順番につくる輪作をしています。

広い土地の大規模な農業:北海道の耕地は全国の約4分の1で、その約8割が畑です(令和6年)。1つの経営体あたりの耕地は約34.5haで、都府県の約13倍です(農林水産省)。

火山灰の十勝平野:開きやすいのですが、やせていて、はじめは作物が十分にとれませんでした。化学肥料と、牛や馬で引く農具で耕すことで、とれるようになりました(十勝総合振興局)。

てんさい100%(令和7年産)小豆97.3%(令和7年産)ばれいしょ81.5%(令和6年産)たまねぎ66.8%(令和6年産)小麦65.2%(令和7年産)0255075100%全国にしめる北海道の割合出典:農業:農林水産省
全国にしめる北海道の割合

てんさい(砂糖の原料)は北海道だけでつくられます。ばれいしょ(じゃがいものこと)・小豆・たまねぎ・小麦も全国1位です。

アてんさいイばれいしょウ小麦エ豆類次の年は、となりの作物へ(模式図。順番は一例)
輪作:4つの作物を順番につくる(順番は一例)

連作障害と輪作:同じ作物を同じ畑で続けてつくると、病気や害虫がふえ、とれる量が減ったり品質が落ちたりします。これを連作障害といいます。

十勝平野の畑作の移り変わり
明治の終わりから昭和のはじめ、売れる豆ばかりをつくり、土の力が落ちて冷害にも苦しんだ
1961年に大豆の輸入が自由化され、1964年の冷害もあって、豆の畑が減った
てんさい・ばれいしょ・小麦・豆類の「畑作4品」を順番につくる輪作へ移った(十勝総合振興局)

まちがえやすい

✕ 輪作は、1つの畑で同じ作物を毎年つくること → ◯ それは連作。輪作は、年ごとにちがう作物を順番につくる

理由十勝平野で輪作が行われているのはなぜですか。

答え:(例)同じ作物を同じ畑で続けてつくると、病気や害虫がふえてとれる量が減る連作障害を防ぎ、土の力を保つため。

根釧台地の酪農:夏もすずしく霧の多い台地

📄 プリント②(北海道地方)9ページ

答え:根釧台地は夏も気温が低く、霧の日が多い所です。冷害で豆などの畑作が打撃を受け、乳牛を飼う酪農が広がりました。国のパイロットファームなどで大きな牧場がつくられ、北海道の生乳の約74%は道内で乳製品になります。

根釧台地の自然と歩み:1931・32年の冷害で、豆などをつくる農業は大きな打撃を受け、家畜を飼う農業へと変わり始めました(別海町)。乳牛を飼い、生乳や、それを加工したバター・チーズなどの乳製品をつくる農業を酪農といいます。

パイロットファーム:国の計画で、大型の機械で原野を切り開き、酪農の農家を入植させた見本の農場です。1955年に根釧台地での建設が決まり、1956年から入植が始まりました(世界銀行からお金を借りて進めた)。1973〜1983年には、1戸あたり50haの農地と70頭の乳牛の大きな牧場をつくる新酪農村の事業も行われました。

乳用牛 35.9%16.0%12.4%14.9%畜産 56.7%野菜米その他農業産出額の内わけ(令和6年)合計 14,817億円

← 横にずらすと続きが見えます →出典:農業:農林水産省

北海道の農業産出額の内わけ(令和6年)

北海道の農業の中心は畜産:農業産出額のうち、畜産が56.7%、そのうち乳用牛だけで35.9%をしめます。米は12.4%です(令和6年)。生乳の生産は全国の約58%、乳用牛の数は全国の約63%です(令和7年)。

北海道の生乳は、どこへ(令和5年度。農林水産省) 割合・量
道内でバター・チーズなどの乳製品に 約74%
道内で牛乳などに 約13%
本州など(都府県)へ送られる生乳 約53万t(2025年度の見通し)

大都市から遠く、生乳は長くもたないので、日持ちする乳製品に加工されることが多いと考えられます。

まちがえやすい

✕ 北海道の生乳の多くは、牛乳として本州に運ばれる → ◯ 約74%は道内でバター・チーズなどの乳製品になる

理由北海道の生乳の多くがバターやチーズなどに加工されるのはなぜだと考えられますか。

答え:(例)大都市から遠く、生乳は長くもたないので、日持ちする乳製品にするから。

石狩平野・十勝平野・根釧台地の農業のちがい

📄 プリント②(北海道地方)7〜9・12ページ

答え:石狩平野=稲作、十勝平野=畑作、根釧台地=酪農です。土・気温・霧など、地域の自然によって農業がちがいます。

地域 自然 農業 くふう
石狩平野 石狩川の下流の泥炭地・寒さ 稲作 客土・品種改良
十勝平野 火山灰が厚く積もった広い台地 畑作(てんさい・ばれいしょ・小麦・豆類) 大型の機械・輪作
根釧台地 夏も気温が低く、霧の多い台地 酪農 パイロットファーム・乳製品への加工

まちがえやすい

✕ 根釧台地では、広い畑でてんさいや小麦の輪作をしている → ◯ それは十勝平野。根釧台地は酪農

基本次の地域で中心となる農業を答えなさい。①石狩平野 ②十勝平野 ③根釧台地

答え:①稲作 ②畑作 ③酪農

日本の食料基地:貿易の自由化と、ブランド化・6次産業化

📄 プリント②(北海道地方)10ページ

答え:北海道の農業産出額は14,817億円で全国1位(全国の約14%。令和6年)、食料自給率は227%で、日本の食料基地です。貿易の自由化で外国との競争が強まる中、地理的表示(GI)によるブランド化、地産地消、6次産業化などに取り組んでいます。

食料自給率:その地域で食べる食料のうち、その地域でつくった物の割合です。100%をこえる所は、自分の地域で食べる量より多くつくり、ほかの地域へ送っています。

道県 北海道 秋田県 山形県 青森県 全国
食料自給率 227% 221% 147% 126% 38%

カロリーベース。令和6年度(概算値)。農林水産省。

貿易の自由化 輸入品にかける税(関税)を下げたりなくしたりして、貿易をさかんにすること。北海道庁の試算(2018年)では、外国との貿易の約束(TPP11)などで北海道の農畜産物の生産額が減る分の約6割が牛乳・乳製品とされた
地理的表示(GI) 土地の自然や伝統と結びついた産品の名前を、国が登録して守る制度。2026年3月、「北海道米」が米で初めて登録された
地産地消 地元でとれた物を地元で食べること。北海道は、道産の食材を使う店を認定し、小麦を外国産から道産に変える取り組みもしている
6次産業化 生産(1次)だけでなく、加工(2次)・販売やサービス(3次)まで行うこと。北海道の農産物の加工の販売額は約1,151億円で全国1位(令和6年度)

農家は減り、規模は大きく:北海道の農業経営体は、約4万700(2015年)から約2万9,200(2025年)へ、10年で約3割減りました。一方で、100ha以上の大きな経営体は1,372から1,479にふえています。衛星の位置情報で農機を動かすスマート農業も広がっています。

まちがえやすい

✕ 北海道の農業産出額でいちばん多いのは米 → ◯ 畜産(56.7%)。米は12.4%

基本生産(1次)だけでなく、加工(2次)や販売・サービス(3次)まで行うことを何といいますか。

答え:6次産業化

北海道の観光と環境:知床・釧路湿原・アイヌの人々の文化

📄 プリント②(北海道地方)11ページ

答え:すずしい夏に観光客が多く、知床(2005年に世界自然遺産)や釧路湿原(1980年に日本で最初にラムサール条約に登録)では、自然を守りながら生かす取り組みが進んでいます。先住民族であるアイヌの人々の文化を伝える国の施設ウポポイも、2020年に開業しました。

知床釧路湿原洞爺湖有珠山ジオパークウポポイ(白老町)二風谷(平取町)北方領土世界自然遺産ラムサール条約の湿地ジオパークアイヌ文化を伝える施設記号の場所はおよそ出典:地図:Natural Earth
北海道の自然と文化を守る主な場所(記号の場所はおよそ)

すずしい夏に観光客:令和7年度に北海道を訪れた観光客は約4,613万人です。月別では8月がいちばん多く、冬(12〜2月)は夏(6〜8月)の半分ほどです。夏がすずしく過ごしやすいことが、観光客をひきつけていると考えられます。道内の人が約8割(82%)で、外国人は韓国・台湾・中国の順に多くなっています。

知床五湖とエコツーリズム:自然や文化を守りながら、そのよさを体験して学ぶ観光をエコツーリズムといいます。知床五湖ではヒグマが出て歩道がたびたび閉じられたため、2010年に電気さくのついた高架木道(約800m)がつくられ、2011年度からは、ヒグマが活動する時期の地上の歩道は、ガイドが引率するツアーなどでしか歩けなくなりました。

釧路湿原:約2万2,000haの日本最大の湿原です。ラムサール条約は、水鳥などがすむ大切な湿地を守るための国際的な条約です。

アイヌの人々:北海道の先住民族(あとから来た人々より前からその土地に住み、独自の言葉や文化をもつ民族)です。2019年のアイヌ施策推進法で、初めて法律に「先住民族」と書かれました。白老町のウポポイは、アイヌ語で「おおぜいで歌うこと」という意味です。平取町二風谷の木の盆と樹皮の布は、2013年に北海道で初めて国の伝統的工芸品に指定されました。

まちがえやすい

✕ 釧路湿原は世界自然遺産 → ◯ ラムサール条約に登録(世界自然遺産は知床)

標準自然や文化を守りながら、そのよさを体験して学ぶ観光を何といいますか。また、知床五湖での取り組みを1つ答えなさい。

答え:エコツーリズム。(例)ヒグマが活動する時期は、地上の歩道をガイドが引率するツアーなどでしか歩けないようにした。

北海道地方のまとめ:自然環境は産業や文化にどんな影響をあたえた?

📄 プリント②(北海道地方)12ページ

答え:北海道は、冬の寒さと雪、火山、3つの海、広い土地など、きびしくも豊かな自然環境の中にあります。人々は客土・品種改良・輪作・二重窓・ハザードマップなどのくふうできびしい自然を乗りこえ、畑作・酪農と漁業で日本の食料基地になりました。すずしい夏や雪・流氷・火山の景色、アイヌの人々の文化は観光客をひきつけ、守りながら生かす取り組みが進んでいます。

自然環境 影響を受けた産業やくらし 人々のくふうや取り組み
冬の寒さと雪・流氷 家と道路のくらし・冬の観光 二重窓・ロードヒーティング・さっぽろ雪まつり・流氷砕氷船
火山 噴火の害・温泉や景色 ハザードマップと早めの避難・ジオパーク
3つの海と潮目 ほたて・さけ・こんぶなどの漁業 栽培漁業と養殖・ほたての輸出
寒さと泥炭地 稲作 客土・品種改良
広い火山灰の台地(十勝平野) 畑作(てんさい・ばれいしょ・小麦・豆類) 大型の機械・輪作
夏も低温で霧の多い台地(根釧台地) 酪農 パイロットファーム・乳製品への加工
すずしい夏と豊かな自然・アイヌの文化 観光 世界自然遺産・エコツーリズム・ラムサール条約・ウポポイ
標準北海道の寒さと雪という自然環境が、くらしにあたえた影響と、人々のくふうを1文で説明しなさい。

答え:(例)冬の寒さがきびしく雪が多いので、二重窓やロードヒーティングで家と道を守り、雪や流氷は雪まつりや流氷砕氷船などの観光に生かしている。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 東北地方のまん中を南北に連なり、太平洋側と日本海側を分ける山脈は?

    答え:奥羽山脈

  2. 夏に東北地方の太平洋側に吹く、冷たくしめった北東の風は?

    答え:やませ

  3. 夏に気温が上がらず、米などの作物が育たない災害を何という?

    答え:冷害

  4. 青森県・岩手県・宮城県の太平洋ぞいにのび、宮古市より南がリアス海岸の海岸は?

    答え:三陸海岸

  5. 生産が全国1位(約61%)の、青森県の果物は?

    答え:りんご

  6. さくらんぼ(おうとう)の生産が全国1位の県は?

    答え:山形県

  7. 提灯をつるした長い竹竿を稲穂に見立て、五穀豊穣を祈る秋田市の祭りは?

    答え:秋田竿燈まつり

  8. 国が指定した、昔からの技術や原料で主に手作業でつくる、ふだんの生活で使う物を何という?

    答え:伝統的工芸品

  9. 岩手県盛岡市・奥州市でつくられる、鉄の器の伝統的工芸品は?

    答え:南部鉄器

  10. 寒流と暖流が出会い、混じり合う所を何という?

    答え:潮目

  11. 2011年3月11日の地震と、大きな津波による災害を何という?

    答え:東日本大震災

  12. 北海道の大部分が属する気候帯は?

    答え:亜寒帯(冷帯)

  13. 冬にシベリアの沿岸などで生まれ、オホーツク海を流れてくる海の氷は?

    答え:流氷

  14. ほかの場所から土を運び入れて、土地を改良することを何という?

    答え:客土

  15. 同じ畑で、年ごとにちがう作物を順番につくることを何という?

    答え:輪作

  16. 根釧台地でさかんな、乳牛を飼って生乳やバター・チーズをつくる農業は?

    答え:酪農

  17. 稚魚や稚貝を育てて海や川に放し、大きくなってからとる漁業を何という?

    答え:栽培漁業

  18. 2005年に世界自然遺産に登録された、北海道の北東の半島は?

    答え:知床半島

  19. 1980年に日本で最初にラムサール条約に登録された、日本最大の湿原は?

    答え:釧路湿原

  20. 北海道の先住民族で、2020年に開業したウポポイがその文化を伝えている人々は?

    答え:アイヌの人々

まとめ

東北地方は、奥羽山脈が太平洋側と日本海側を分け、冬は日本海側に雪、夏は太平洋側にやませが吹きます。冷害とたたかいながら米どころになり、豊作を願う祭り、米や粉・保存食を使う郷土料理、地元の原料と冬の手仕事から生まれた伝統的工芸品、津波の教えを伝える石碑や遺構が受け継がれています。北海道地方は亜寒帯(冷帯)で、石狩平野は客土と品種改良で稲作、十勝平野は輪作の畑作、根釧台地は酪農と、自然によって農業がちがいます。漁業は北洋漁業から育てる漁業へ変わり、知床や釧路湿原、アイヌの人々の文化を守りながら観光に生かしています。プリントの確認問題で、地図の地名と、自然と産業の結びつきを書いて練習してみてください。

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▶ ① 東北地方 授業用プリント(全18ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17・18ページ

▶ ② 北海道地方 授業用プリント(全18ページ)

説明 1〜12ページ/確認問題 13〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17・18ページ

保護者の方へ:この単元は、「自然 → くらし・産業 → くふう」の順に結びつけて言えるかが土台です。地図帳で地名の場所を一緒に確かめたり、「北海道の牛乳は、なぜバターやチーズになることが多いのかな?」のように、食卓の品の産地から話してみたりすると、覚えた語が結びつきやすくなります。
社会
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