⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- アジア州は東・東南・南・西・中央の5地域。中国の北部が黄河、中部が長江。季節風は夏は海から湿った風で雨季、冬は大陸から乾いた風で乾季になる
- 中国は経済特区と安い労働力で「世界の工場」になった。農業は雨の量で北が畑作・南が稲作・西が牧畜。課題は沿海部と内陸部の経済格差と大気汚染
- 韓国は軽工業から重化学工業、先端技術産業へ変わり、ソウルへの一極集中が課題。東南アジアは二期作とプランテーション、外国の会社の工場で原料から機械類の輸出へ
- インドはICT産業が伸び、アメリカとの時差が約半日あることを生かす。西アジアは石油で豊かになり、OPECが生産量や価格を話し合う。アフリカは赤道を中心に気候が並び、直線的な国境線は緯線や経線を基に引かれた
- アフリカはモノカルチャー経済で収入が不安定になりやすい。AU・ODA・NGOやフェアトレード、携帯電話など、自立につながる支援が大切
つまずき注意:アジアNIESは組織ではなく、急に成長した国・地域のよび名。二期作は同じ作物(米)を1年に2回つくること。
中1社会(地理)「世界の諸地域①」のアジア州とアフリカ州を、地図・雨温図と例題で1つずつ確かめるページです。アジア州は「経済が発展すると、くらしや社会はどう変わる?」、アフリカ州は「どのような国際支援が必要?」という問いに、地域ごとの発展と課題をくらべて答えます。中国が「世界の工場」になったわけと、インドでICT産業が伸びたわけも、表で確かめます。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17〜19ページ
説明 1〜11ページ/確認問題 12〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17〜19ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントとページを書いています。
- アジア州の5つの地域と、大きな川・山
- 季節風(モンスーン)は、アジアに何をもたらす?
- アジアの人口・宗教・気候と、発展の流れ
- 中国の農業は、なぜ北と南と西でちがう?
- 中国は、どうして「世界の工場」になった? 何が課題?
- 韓国は、どうして急に発展した?
- 東南アジアでは、何がつくられている? どうして?
- 東南アジアの産業は、どう変わった? 都市では何が起きている?
- インドは、何で発展している? ICT産業が伸びたわけ
- 西アジアと中央アジアは、何で豊かになった?
- アジア州の経済発展を、くらべてまとめると?
- アフリカ州の場所と地形:赤道・サハラ砂漠・ナイル川
- アフリカの気候は、赤道を中心にどう並んでいる?
- アフリカの国境線は、なぜまっすぐな所が多い?
- アフリカでは、どんな作物や資源がとれる?
- アフリカの国々の経済は、なぜ不安定になりやすい?
- 人口がふえるアフリカの都市では、何が起きている?
- 食料不足や砂漠化は、なぜ起きる?
- アフリカの課題に、どんな協力や支援が行われている?
- 携帯電話は、アフリカのくらしをどう変えている?
- アフリカ州では、どのような国際支援が必要?
- まとめ
アジア州の5つの地域と、大きな川・山
📄 プリント①(アジア州)1・2ページ
答え:アジア州は、東アジア・東南アジア・南アジア・西アジア・中央アジアの5つの地域に分けて見ます。大きな川は、中国の北部が黄河、中部が長江、東南アジアがメコン川、南アジアがガンジス川(インド)とインダス川(パキスタン)です。
← 横にずらすと続きが見えます →出典:地図:Natural Earth
| 地域 | おもな国 | おもな地形 |
|---|---|---|
| 東アジア | 中国・韓国・日本・モンゴルなど | チベット高原・ゴビ砂漠 |
| 東南アジア | タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシアなど | メコン川 |
| 南アジア | インド・パキスタン・バングラデシュなど | ヒマラヤ山脈・デカン高原 |
| 西アジア | サウジアラビア・イラン・アラブ首長国連邦など | アラビア半島・ペルシア湾 |
| 中央アジア | カザフスタン・ウズベキスタンなど | (どの国も海に面していない内陸国) |
← 横にずらすと続きが見えます →出典:地図:Natural Earth
山と高原:ヒマラヤ山脈には、世界でいちばん高い山エベレスト(チョモランマ)があります。インドの南部はデカン高原です。覚え方は「北が黄河、南が長江」です。
この単元の問い:アジア州では「経済が発展すると、くらしや社会はどう変わる?」を考えます。5つの学び方は、①自然と人々 ②東アジア(中国と韓国) ③東南アジア ④南アジア・西アジア・中央アジア ⑤くらべてまとめる、です。
まちがえやすい
✕ 黄河は中国の南部を流れる → ◯ 中国は、北部が黄河、中部が長江
基本中国の北部を流れる川と、中部を流れる川を、それぞれ答えなさい。
北が黄河、中部が長江と覚えます。
答え:北部=黄河、中部=長江
標準次の説明に当てはまる地域を答えなさい。「どの国も海に面していない内陸国で、カザフスタンやウズベキスタンがある。」
上の表で、カザフスタン・ウズベキスタンがあるのは中央アジアです。
答え:中央アジア
季節風(モンスーン)は、アジアに何をもたらす?
📄 プリント①(アジア州)3ページ
答え:季節風(モンスーン)は、季節によって向きが変わる風です。夏は海から大陸へ湿った風がふいて雨が多く(雨季)、冬は大陸から海へ乾いた風がふいて雨が少なくなります(乾季)。
出典:地図:Natural Earth
理由:陸は海よりあたたまりやすく、冷えやすいからです。夏は陸のほうが暑くなるので海から陸へ、冬は陸のほうが冷えるので陸から海へ風がふきます。小5で学んだ、日本の夏と冬の風と同じしくみです。
雨温図で確かめる:コルカタでは、6〜9月に毎月279〜388mmの雨が集中します(夏の季節風がふく雨季)。12〜2月は毎月6.0〜23.8mmと少なく、乾季です。雨温図のデータは気象庁「世界の天候データツール」の地点別平年値です。
覚え方:「夏は海から湿った風、冬は大陸から乾いた風」。
まちがえやすい
✕ 季節風は1年中同じ向きにふく → ◯ 夏と冬で向きが逆になる(だから雨季と乾季がある)
基本夏の季節風は、海と大陸のどちらからどちらへふきますか。また、その風は湿っていますか、乾いていますか。
夏は海から大陸へ、湿った風がふきます。
答え:海から大陸へふく湿った風
理由コルカタで、12〜2月に雨が少ないのはなぜですか。
「冬」「大陸から海」「乾いた風」を入れて書きます。
答え:冬は大陸から海へ乾いた風がふくので、雨が少なく乾季になるから。
アジアの人口・宗教・気候と、発展の流れ
📄 プリント①(アジア州)4ページ
答え:世界の人口の約6割が、アジア州にくらしています。中国とインドは、どちらも人口が約14億人で、2023年にインドが中国をこえて世界一になりました(国連の推計)。多くの国の発展には「働く人が多く賃金が安い → 外国の会社が工場をつくる → 工業製品を輸出して豊かになる」という流れが見られます。
| 地域 | おもな宗教 |
|---|---|
| 東アジア | 仏教など |
| 東南アジア | 仏教(タイなど)・イスラム教(インドネシア・マレーシアなど)・キリスト教(フィリピン) |
| 南アジア | ヒンドゥー教(インド) |
| 西アジア・中央アジア | イスラム教 |
| 地域 | おもな気候帯 | 季節風 | 雨の特徴 |
|---|---|---|---|
| 東アジア | 温帯(西部は乾燥帯) | 受ける | 夏に雨が多い |
| 東南アジア | 熱帯 | 受ける | 1年中暑く、雨が多い(雨季と乾季がある所も) |
| 南アジア | 熱帯など | 受ける | 雨季と乾季がある |
| 西アジア・中央アジア | 乾燥帯 | 受けにくい | 1年中雨が少ない |
理由(発展の流れ):工場がふえると、仕事を求めて農村から都市へ人が移ります。すると、都市の過密・スラム・交通渋滞・大気汚染や、地域の格差が起きます。ただし、流れが同じでない地域もあります。西アジアと中央アジアは石油などの資源で、インドはICT産業でも発展しました。
まちがえやすい
✕ アジアの国は、どこも同じしかたで発展した → ◯ 工場で発展した国、資源で発展した国、ICT産業でも発展した国がある
基本ヒンドゥー教を信じる人が多いのは、アジアのどの地域の国ですか。国名も1つ答えなさい。
上の宗教の表で、ヒンドゥー教は南アジアのインドです。
答え:南アジア(インド)
標準工場がふえたあとにアジアの国々で起きたことを、起きた順に並べなさい。ア 都市の過密・スラム・交通渋滞・大気汚染が起きる イ 工場がふえる ウ 仕事を求めて、農村から都市へ人が移る
工場がふえると仕事を求めて人が都市へ移り、すると都市の問題が起きます。
答え:イ → ウ → ア
中国の農業は、なぜ北と南と西でちがう?
📄 プリント①(アジア州)5ページ
答え:中国の農業は、雨の量で決まります。雨の量が少なめの北部は畑作、雨が多い南部は稲作、さらに雨が少ない西部の高原は牧畜がおもに行われます。
| 地域 | 年降水量 | 農業(おもな作物) |
|---|---|---|
| 北部(ペキンなど) | 531mm | 畑作(小麦・大豆・とうもろこし) |
| 南部(シャンハイなど) | 1212mm | 稲作(米・茶) |
| 西部(高原) | とても少ない | 牧畜(羊・やぎ) |
理由:雨が多いシャンハイでは、水をたくさん使う稲作ができます。雨が少なめのペキンでは畑作になります。ペキンよりさらに雨が少ない西部の高原では作物が育ちにくいので、草を求めて家畜を飼う牧畜になります。
中国のようす:中国(中華人民共和国)は首都がペキンで、人口は約14億人です。約9割が漢民族で、ほかに55の少数民族がくらしています。1組の夫婦の子どもを1人に制限した一人っ子政策は、少子高齢化(子どもがへり、お年寄りがふえること)で働く世代がへることが心配され、今はやめています。
まちがえやすい
✕ 中国は国全体で同じ農業をしている → ◯ 雨の量のちがいで、北は畑作、南は稲作、西は牧畜
基本中国の西部の高原で、おもに行われる農業は何ですか。育てる家畜も1つ答えなさい。
表の西部の行を見ます。
答え:牧畜(羊ややぎ)
理由年降水量が1212mmのシャンハイで稲作がさかんなのは、なぜですか。ペキン(531mm)とくらべて答えなさい。
「雨が多い」と「水をたくさん使う稲作」を入れて書きます。
答え:ペキンより雨が多く、水をたくさん使う稲作ができるから。
中国は、どうして「世界の工場」になった? 何が課題?
📄 プリント①(アジア州)6ページ
答え:中国は、①国が経済特区で外国の会社を優遇した(政策)、②働く人が多く賃金が安い(人口)の2つで工業が発展し、外国の会社の工場でつくった製品を世界へ輸出して「世界の工場」とよばれるようになりました(経済の規模は世界第2位)。課題は、沿海部と内陸部の経済格差と大気汚染です。
経済特区とは:1980年ごろから沿海部につくった、外国の企業を税金などで優遇して呼びこむ地区です。南東部の海沿いのシェンチェン(深圳。ホンコンのとなり)・チューハイ(珠海)・スワトウ(汕頭)・アモイ(厦門)と、のちにハイナン(海南)島に置かれました。
理由:沿海部には港があり、原料の輸入や製品の輸出など、外国との貿易に便利だからです。
| おもな仕事 | 収入 | 人の動き | |
|---|---|---|---|
| 沿海部 | 工業 | 多い | 出かせぎを受け入れる |
| 内陸部 | 農業 | 少ない | 沿海部の都市へ出かせぎ |
この経済格差を小さくするため、内陸部の開発(西部大開発)を進めています。工業化で大気汚染などの環境問題も起きています。
まちがえやすい
✕ 中国の工業は、内陸部から発展した → ◯ 経済特区を置いた沿海部から発展した
基本経済特区が置かれたのは、中国の沿海部と内陸部のどちらですか。
経済特区は、南東部の海沿いにあります。
答え:沿海部
標準中国で工業が発展した2つのわけを、「政策」と「人口」の言葉を使って書きなさい。
政策は経済特区、人口は働く人の多さと賃金です。
答え:政策…経済特区で外国の会社を税金などで優遇した。人口…働く人が多く、賃金が安い。
理由経済特区を沿海部に置いたのは、なぜですか。
「港」と「貿易」を入れて書きます。
答え:港があり、原料の輸入や製品の輸出など、外国との貿易に便利だから。
韓国は、どうして急に発展した?
📄 プリント①(アジア州)7ページ
答え:韓国(首都はソウル)は1960年代から工業化が急に進み、輸出の中心が軽工業 → 重化学工業 → 先端技術産業と変わりました。課題は、ソウルとその周りに人口の約半分が集まる一極集中です。
| 時期の順 | 輸出の中心 | おもな製品 |
|---|---|---|
| はじめ | 軽工業 | せんい製品など |
| 次 | 重化学工業 | 鉄鋼・造船・自動車など |
| 今 | 先端技術産業 | 半導体・電子機器など |
理由(変わるわけ):工業が発展して賃金が上がると、多くの人手で安くつくる製品(せんい製品など)は、より賃金の安い国でつくられるようになります。すると、技術の要る製品の割合がふえることが多いのです。
アジアNIES(新興工業経済地域):早くから工業化して、急に経済が成長した国・地域のよび名で、韓国・台湾・ホンコン・シンガポールの4つです。韓国・台湾・ホンコンは東アジア、シンガポールは東南アジアにあります。
ソウルへの一極集中:1つの都市に人や仕事が集まりすぎることを一極集中といいます。ソウルでは、住宅不足や交通渋滞などの「過密」の問題が起きています。
まちがえやすい
✕ アジアNIESは、東南アジアの国々がつくった組織 → ◯ 韓国・台湾・ホンコン・シンガポールを、急に工業化した国・地域としてまとめたよび名
基本アジアNIESの4つの国・地域のうち、東南アジアにあるのはどこですか。
4つは韓国・台湾・ホンコン・シンガポールで、東南アジアはシンガポールです。
答え:シンガポール
標準韓国の輸出の中心が変わっていくわけを、順に並べなさい。ア 技術の要る製品の割合がふえる イ 工業が発展して、賃金が上がる ウ せんい製品のように多くの人手でつくる製品が、より賃金の安い国でつくられるようになる
賃金が上がると、人手の多い製品は賃金の安い国へうつり、すると技術の要る製品の割合がふえることが多いのです。
答え:イ → ウ → ア
東南アジアでは、何がつくられている? どうして?
📄 プリント①(アジア州)8ページ
答え:東南アジアは熱帯が広く、季節風の雨が多いので稲作がさかんで、同じ土地で1年に2回米をつくる二期作も行われます。かつて欧米の植民地だった国が多く、輸出向けの作物を大規模につくるプランテーションが開かれました。
理由:バンコクは、いちばん低い月でも27.4℃で、1年中暑い所です。雨は5〜10月に多く、年1718mmです。「1年中暑い + 雨・水が多い」ので、1年に2回米をつくれます(二期作)。タイやベトナムは、米を多く輸出しています。
| 作物 | 何に使う | おもな国 |
|---|---|---|
| 天然ゴム | タイヤなど | タイ・インドネシア |
| 油やし | パーム油の原料 | インドネシア・マレーシア |
| バナナ | 食用 | フィリピン |
| コーヒー | 飲み物 | ベトナム |
東南アジアのほとんどの国は、かつて欧米の国々の植民地でした(タイは植民地になりませんでした)。プランテーションは、植民地の時代にヨーロッパの人々が開いた大農園です。油やしの農園を広げるために、熱帯雨林が切り開かれている所もあります。
まちがえやすい
✕ 二期作は、1年に2種類の作物をつくる → ◯ 同じ作物(米)を1年に2回つくる
基本パーム油の原料になる作物は何ですか。また、おもな国を1つ答えなさい。
表の「何に使う」の列で、パーム油の原料は油やしです。
答え:油やし(インドネシア・マレーシアなど)
標準東南アジアで二期作ができるのは、気候がどうだからですか。
「1年中」「暑い」「雨・水が多い」を入れて書きます。
答え:1年中暑く、季節風の雨が多いので、米を1年に2回つくれるから。
東南アジアの産業は、どう変わった? 都市では何が起きている?
📄 プリント①(アジア州)9ページ
答え:外国の会社が工場をつくったので、輸出品が原料(天然ゴム・すず・原油など)から機械類などの工業製品へ変わりました。課題は、農村から都市へ人が移って起きるスラム・交通渋滞・大気汚染です。
ASEAN(東南アジア諸国連合):1967年に結成された、東南アジアの国々が、経済・政治などで協力する組織です。
外国の会社が、東南アジアに工場をつくるわけ:
- 賃金が安い国が多く、働く人も多い
- 工業団地がある(道路・電気・水などを整え、工場を集めた地区)
- ASEANの国どうしで協力し、物を売り買いしやすくしている
日本の会社の工場も、たくさんあります。ただし、国によっては今も、石炭などの資源・原料の輸出が多い所があります(インドネシアなど)。
都市に起きている問題:仕事を求めて農村から都市へ → 都市の人口が急にふえる → スラム・交通渋滞・大気汚染。住宅が足りず、生活環境の悪い地区のスラムができます。覚え方は「原料の輸出から、機械類の輸出へ」です。
まちがえやすい
✕ 東南アジアの輸出の中心は、今も天然ゴムなどの原料 → ◯ 今は機械類などの工業製品が中心になった国が多い
基本1967年に結成された、東南アジアの国々が経済・政治などで協力する組織を何といいますか。
東南アジア諸国連合の略称です。
答え:ASEAN
標準東南アジアの輸出品が、原料から機械類へ変わったのはなぜですか。
「外国の会社」「工場」を入れて書きます。
答え:外国の会社が工場をつくり、機械類をつくって輸出するようになったから。
インドは、何で発展している? ICT産業が伸びたわけ
📄 プリント①(アジア州)10ページ
答え:インドは人口が世界でいちばん多い国(2023年)で、ソフトウェアの開発などのICT(情報通信技術)産業が、南部のベンガルールを中心に急成長しています。伸びたわけは、①英語を話せる人が多い ②数学・理科の教育に力を入れ、技術者が多い ③アメリカと時差が約半日ある ④アメリカなどより賃金が安い、の4つです。
理由(時差):アメリカと時差が約半日あるので、アメリカが夜の間に、インドで仕事を進められます。英語を話せる人が多いのは、昔、イギリスの植民地だったからです。
| 場所 | 雨 | 作物 |
|---|---|---|
| ガンジス川の下流 | 多い | 稲 |
| ガンジス川の上流・インダス川の流域 | 少ない | 小麦 |
| デカン高原 | ― | 綿花 |
| アッサム地方など北東部 | ― | 茶 |
インドのようす:人口の約8割はヒンドゥー教を信じています。生まれによる身分の制度カースト制度の影響が残っていますが、今は憲法で差別を禁止しています。自動車工業も成長しています。
まちがえやすい
✕ インドでICT産業が伸びたのは、アメリカと時差が無いから → ◯ 時差が約半日あり、アメリカの夜の間に仕事を進められるから
基本インドでICT産業の中心になっている、南部の都市はどこですか。
南部のベンガルール(バンガロール)です。
答え:ベンガルール
標準ガンジス川の上流・インダス川の流域で、稲ではなく小麦がつくられているのは、なぜですか。
表の「雨」の列を、ガンジス川の下流とくらべます。
答え:下流にくらべて雨が少ないから。
理由インドのICT産業が、アメリカとの時差を生かせるのはなぜですか。
「時差が約半日」と「アメリカが夜の間」を入れて書きます。
答え:アメリカと時差が約半日あるので、アメリカが夜の間に、インドで仕事を進められるから。
西アジアと中央アジアは、何で豊かになった?
📄 プリント①(アジア州)11ページ
答え:西アジアは、ペルシア湾のまわりでとれる石油(原油)を輸出して豊かになりました。中央アジアは、石油・天然ガスのほか、レアメタルがとれます。課題は、石油などの資源にたよる経済です。
西アジアのようす:リヤド(サウジアラビア)は、年降水量が127mmしかありません。西アジアは乾燥帯が広い地域です。イスラム教を信じる人が多く、クルアーン(コーラン)の教えにしたがってくらしています。
OPEC(石油輸出国機構):西アジアの産油国などが結成した組織で、石油の生産量や価格を話し合って決め、産油国の利益を守ります。
石油にたよる経済の課題:石油の値段が下がると国の収入がへるうえ、石油はいつかなくなります。そこで、観光・金融など、石油にたよらない産業を育てています。高層ビルが立ちならぶアラブ首長国連邦のドバイが、その例です。
中央アジア:カザフスタン・ウズベキスタンなどの国は、かつてソ連の一部で、1991年に独立しました。レアメタル(希少金属)は、携帯電話・パソコンなどの部品に使う、とれる量が少ない金属です。
まちがえやすい
✕ OPECは、アジアの国々の経済協力の組織 → ◯ 石油を輸出する国々が、生産量や価格を話し合う組織
基本西アジアの国々が、石油(原油)をたくさんとっている湾はどこですか。
西アジアの地形の表にも出てきた湾です。
答え:ペルシア湾
理由ドバイなどの産油国が、観光・金融などの産業を育てているのは、なぜですか。
「石油の値段が下がる」と「石油はいつかなくなる」の2つを入れて書きます。
答え:石油の値段が下がると国の収入がへるうえ、石油はいつかなくなるので、石油にたよらない産業が要るから。
アジア州の経済発展を、くらべてまとめると?
📄 プリント①(アジア州)12ページ
答え:経済が発展すると、多くの人のくらしは豊かになりましたが、地域の格差・都市の過密・環境の問題も生まれ、各国が取り組んでいます。たとえば、中国は内陸部の開発(西部大開発)を進め、西アジアは石油にたよらない産業を育てています。
| 地域 | 発展を支えた物 | 課題 |
|---|---|---|
| 中国 | 経済特区・安くて豊富な労働力 | 沿海部と内陸部の格差・大気汚染 |
| 韓国 | 重化学工業 → 先端技術産業 | ソウルへの一極集中 |
| 東南アジア | 外国の会社・工業団地・ASEAN | スラム・交通渋滞・熱帯雨林の切り開き |
| インド | ICT産業・アメリカとの結びつき | 人口の増加・スラム・貧富の差 |
| 西アジアと中央アジア | 石油・天然ガス・レアメタル | 資源にたよる経済 |
| 名前 | 何か | どこ | 目的・意味 |
|---|---|---|---|
| NIES | よび名 | 韓国・台湾・ホンコン・シンガポール | 早くから工業化して、急に成長した国・地域 |
| ASEAN | 組織 | 東南アジアの国々 | 経済・政治などで協力する |
| OPEC | 組織 | 西アジアなどの産油国 | 石油の生産量や価格を話し合い、利益を守る |
| タイプ | 地域 | 発展を支えた物 |
|---|---|---|
| 工業製品の輸出で発展した | 中国・韓国・東南アジア | 安い労働力(中国・東南アジアは外国の会社の工場も) |
| ICT産業でも発展した | インド | 英語を話せる人・技術者・時差 |
| 資源で発展した | 西アジア・中央アジア | 石油・天然ガス・レアメタル |
覚え方:「NIESは急成長した国・地域、ASEANは東南アジアの協力、OPECは産油国の集まり」。
まちがえやすい
✕ NIES・ASEAN・OPECは、どれも国どうしの組織 → ◯ NIESは組織ではなく、急に成長した国・地域のよび名
基本石油の生産量や価格を話し合って、産油国の利益を守る組織を何といいますか。
3つの頭文字の名前のうち、組織で、産油国の集まりのものです。
答え:OPEC(石油輸出国機構)
標準次の地域を、発展を支えた物で3つのタイプに分けたとき、「資源で発展した」タイプに入るのはどれですか。ア 中国 イ インド ウ 西アジア エ 東南アジア
石油・天然ガス・レアメタルで発展したのは、西アジアと中央アジアです。
答え:ウ
アフリカ州の場所と地形:赤道・サハラ砂漠・ナイル川
📄 プリント②(アフリカ州)1・2ページ
答え:アフリカ大陸の中央部を赤道が通り、北部に世界最大のサハラ砂漠、北東部に世界最長のナイル川があります。サハラ砂漠の南のふちは、雨が少なく、たけの短い草が帯のように広がるサヘルです。
| 名前 | 場所 | 特ちょう |
|---|---|---|
| 赤道 | 大陸の中央部 | ギニア湾の沖で、本初子午線と交わる |
| サハラ砂漠 | 北部 | 世界最大の砂漠 |
| サヘル | サハラ砂漠の南のふち | 雨が少なく、たけの短い草が帯のように広がる |
| ナイル川 | 北東部 | 世界最長の川。南から北へ流れ、下流のエジプトを通って地中海に注ぐ。流域で古代にエジプト文明がおこった |
| ギニア湾 | 西部 | 大西洋の湾 |
| 高原 | 東部 | 標高が高い(エチオピアなど) |
| 海 | 北・西・東 | 北は地中海、西は大西洋、東はインド洋 |
アフリカのようす:アフリカは、6つの州の中で、アジア州の次に面積が広い州です。世界の陸地の約2割で、日本の約80倍です。人類(猿人)が生まれた大陸で、古い歴史があり、人口が急にふえています。覚え方は「北にサハラ、その南にサヘル、北東にナイル」です。
まちがえやすい
✕ ナイル川は、北から南へ流れる → ◯ 南から北へ流れて、地中海に注ぐ
基本サハラ砂漠の南のふちに広がる、雨が少なく、たけの短い草が帯のように広がる地域を何といいますか。
サハラ砂漠の南のふちの地域です。
答え:サヘル
標準ナイル川は、アフリカのどの向きに流れ、どの海に注ぎますか。
ナイル川は北東部にあり、下流のエジプトを通ります。
答え:南から北へ流れ、地中海に注ぐ
アフリカの気候は、赤道を中心にどう並んでいる?
📄 プリント②(アフリカ州)3ページ
答え:アフリカの気候は、赤道を中心に北と南へほぼ同じ順に並びます。赤道から砂漠までは、はなれるほど雨が少なくなります。順は熱帯雨林 → サバナ → ステップ → 砂漠 → 地中海性気候です。
| 気候 | ようす |
|---|---|
| 熱帯雨林 | 1年中雨が多い |
| サバナ | 雨季があり、たけの長い草原 |
| ステップ | 雨が少なく、たけの短い草原(サヘルなど) |
| 砂漠 | ほとんど雨が降らない |
| 地中海性気候 | 夏に乾燥し、冬に雨が多い |
| 都市 | 緯度 | 標高 | 年平均気温 | 年降水量 | 雨の降る時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| アビジャン | 北緯5.3度 | 低い | 27.0℃ | 1750mm | ほぼ1年中降る |
| ワガドゥグー | 北緯12.4度 | ― | 28.8℃ | 764mm | 6〜9月に集中する |
| カイロ | 北緯29.9度 | ― | 22.3℃ | 30mm | ほとんど降らない |
| アディスアベバ | 北緯9.0度 | 2354m | 17.0℃ | 1147mm | (雨温図は省略) |
理由:アビジャン・ワガドゥグー・カイロと、赤道から北へはなれるほど、雨が少なくなり、降る時期も短くなります。アビジャンとアディスアベバ(エチオピア。東部の高原にある)は、どちらも赤道に近いのに、気温が10℃ほどちがいます。標高が高いほど気温が低いからです(100m高くなるごとに約0.6℃下がります)。東部の高原のように、赤道の近くでも標高が高い所はすずしくなります。
まちがえやすい
✕ サバナは雨が少ないので草のたけが短い → ◯ 雨季に雨が降るので、たけの長い草が育つ
基本赤道から砂漠に向かって、雨の量はどうなりますか。
赤道から砂漠までは、はなれるほど雨が少なくなります。
答え:少なくなる
標準標高が1000m高くなると、気温は約何℃下がりますか。100m高くなるごとに約0.6℃下がるものとして答えなさい。
1000mは100mの10個分です。0.6℃×10=6℃
答え:約6℃
理由アディスアベバ(標高2354m)は、赤道に近いアビジャンより気温が低くなっています。それはなぜですか。
「標高が高い」と「気温が低い」を入れて書きます。
答え:標高が高いほど気温が低くなるから。
アフリカの国境線は、なぜまっすぐな所が多い?
📄 プリント②(アフリカ州)4ページ
答え:アフリカに直線的な国境線が多いのは、植民地にしたヨーロッパの国々が、緯線や経線を基に境界線を引いたからです。民族のまとまりを無視して引かれた所もあり、紛争の原因の1つになりました。
アフリカの歩み:
- 古代:ナイル川の流域でエジプト文明がおこる
- 16世紀ごろ〜19世紀:奴隷として南北アメリカ大陸へ連れて行かれる(奴隷貿易)
- 19世紀の終わり〜20世紀の初め:ほとんどの地域が植民地に(エチオピアとリベリアをのぞく)
- 1960年:17か国が独立する(アフリカの年)
- 独立の後:民族どうしの争い(紛争)が起きた国もある
| 地域 | ことば | 多い宗教 |
|---|---|---|
| 北部 | アラビア語 | イスラム教 |
| 中部から南部 | 英語・フランス語など(国が公式に使う公用語) | キリスト教(昔からの宗教も残る) |
| 公用語 | 植民地にしていた国 | 公用語にしている国の例 |
|---|---|---|
| 英語 | イギリス | ガーナ・ナイジェリア |
| フランス語 | フランス | コートジボワール・セネガル |
| ポルトガル語 | ポルトガル | アンゴラ・モザンビーク |
覚え方:「まっすぐな国境線は、植民地の時代の線」。
まちがえやすい
✕ 国境線は、川や山に沿って引かれたのでまっすぐ → ◯ 緯線や経線を基に引いた
基本1960年にアフリカの17か国が独立したことから、この年を何といいますか。
独立した国が多かった年の呼び名です。
答え:アフリカの年
標準ガーナやナイジェリアで、英語が公用語になっているのはなぜですか。上の表を使って答えなさい。
表で、英語に対応する「植民地にしていた国」を探します。
答え:イギリスの植民地だったから。
理由アフリカに直線的な国境線が多いのは、なぜですか。紛争とのつながりも入れて答えなさい。
「緯線や経線」「民族のまとまりを無視」を入れて書きます。
答え:植民地にしたヨーロッパの国々が、緯線や経線を基に境界線を引いたから。民族のまとまりを無視して引かれた所もあり、紛争の原因の1つになった。
アフリカでは、どんな作物や資源がとれる?
📄 プリント②(アフリカ州)5ページ
答え:輸出するための作物を大規模に栽培する大農園をプランテーションといい、アフリカではカカオ・コーヒー・茶がつくられています。カカオはギニア湾沿岸のコートジボワール(世界一の産地)とガーナ、コーヒーはエチオピアなど東部の高原、茶はケニアが産地です。
| 作物 | おもな国・場所 |
|---|---|
| カカオ | ギニア湾沿岸のコートジボワール(世界一の産地)・ガーナ |
| コーヒー | エチオピアなど東部の高原 |
| 茶 | ケニア |
| 鉱産資源 | おもな国 |
|---|---|
| 石油 | ナイジェリア |
| 銅 | ザンビア |
| 金 | 南アフリカ共和国 |
| ダイヤモンド | ボツワナ |
| レアメタル | コンゴ民主共和国・南アフリカ共和国 |
理由:プランテーションは、アフリカでは植民地の時代にヨーロッパの人々が開き、独立した後も続いています。アジア州の東南アジアにもありました。豊かな資源や作物は、ヨーロッパの国々がアフリカを植民地にした目当ての1つでした。レアメタル(希少金属)は、量が少なく取り出しにくい金属で、コバルト・プラチナなどがあり、スマートフォンや自動車などの工業製品に使われます。覚え方は「ギニア湾はカカオ、東の高原はコーヒー」です。
まちがえやすい
✕ プランテーションでは、農家が自分の家で食べる作物をつくる → ◯ 輸出するための作物を、大規模につくる
基本世界一のカカオの産地で、ギニア湾に面した国はどこですか。
表のカカオの行を見ます。
答え:コートジボワール
標準次の組み合わせのうち、正しいものを選びなさい。ア 銅-ボツワナ イ ダイヤモンド-ボツワナ ウ 茶-エチオピア
銅はザンビア、茶はケニア、ダイヤモンドはボツワナです。
答え:イ
アフリカの国々の経済は、なぜ不安定になりやすい?
📄 プリント②(アフリカ州)6ページ
答え:特定の農産物や鉱産資源の生産と輸出にたよる経済をモノカルチャー経済といいます。天候や世界の値段で輸出で得るお金が大きくへるので、国の収入が不安定になりやすくなります。
出典:(国際連合 UN Comtrade の資料による)
ナイジェリアは原油が約79%、ザンビアは銅が約70%、ボツワナはダイヤモンドが約87%をしめています。コートジボワールは、カカオ豆がいちばん多い輸出品です。帯グラフの%は輸出額の合計にしめる割合です。合計がふえれば、割合が下がっても、その品目の輸出額はふえることがあります(品目の輸出額=合計×割合)。
理由(収入が不安定になるわけ):雨が少ない年に作物がとれない、または世界の市場で値段が下がると、輸出で得るお金が大きくへります。国の収入がへると、学校・病院・道路をつくる計画が進みません。
| 輸出する量 | 世界の値段 | 輸出で得るお金 | |
|---|---|---|---|
| ある年 | 同じ | 高い | 多い |
| 次の年 | 同じ | 下がる | 少ない |
日本とのちがい:日本は、機械類や自動車など、いろいろな種類の工業製品を輸出しています。1つの産物の値段が下がっても、国全体の収入は大きくゆれにくいのです。
原料のまま輸出すると:カカオ豆を輸出し、チョコレートに加工して売るのは、国の外の会社が多いです。加工して得られる利益は、国の外へ出やすくなります。南アフリカ共和国のように、工業が発達した国もあります。
まちがえやすい
✕ モノカルチャー経済は、多くの種類の産業が発達した経済 → ◯ 特定の農産物や鉱産資源の輸出にたよる経済
標準ザンビアの輸出額の合計は116億ドルで、銅が69.5%をしめています。銅の輸出額は約何億ドルですか。(品目の輸出額=合計×割合)
116億ドル×69.5%=116×0.695=80.62(億ドル)
答え:約80.6億ドル
標準ある国が、同じ量の農産物を輸出しましたが、世界の値段が半分に下がりました。輸出で得るお金は、およそどうなりますか。
輸出で得るお金は「量×値段」なので、量が同じで値段が半分なら、お金も半分です。
答え:およそ半分になる
理由モノカルチャー経済の国で、国の収入が不安定になりやすいのはなぜですか。
「天候」「世界の値段」「輸出で得るお金」を入れて書きます。
答え:雨が少ない年に作物がとれなかったり、世界の市場で値段が下がったりすると、輸出で得るお金が大きくへるから。
人口がふえるアフリカの都市では、何が起きている?
📄 プリント②(アフリカ州)7ページ
答え:アフリカは、世界の中でも人口の増加が大きい地域で、仕事を求めて農村から都市へ人が移り住む都市化が進んでいます。都市にはスラムが広がり、同じ都市の中でも格差が大きくなっています。
| 年 | アフリカの人口 |
|---|---|
| 1960年 | 約2.8億人 |
| 2020年 | 約13.8億人 |
| 2050年 | 約24.7億人(予測) |
(国際連合「World Population Prospects 2024」による)60年で、約5倍になりました。
都市で起きていること:
- 仕事を求めて、農村から都市へ人が移り住む(都市化)
- 都市の人口が、急にふえる(サハラ砂漠より南のアフリカで都市に住む人の割合は、1980年の23%から2023年の44%へ)
- 住宅や水道・電気が足りない地域(スラム)が広がる
- 同じ都市の中でも、高層ビルの地区とスラムのくらしの差(格差)が大きい
理由(乳児死亡率):乳児死亡率は、生まれた赤ちゃん1000人のうち、1歳になる前に亡くなる数です。医療や安全な水が足りないことなどから、高い国が多くなっています。覚え方は「人がふえて都市へ、都市にスラム」です。
まちがえやすい
✕ アフリカの都市では、だれもが同じようなくらしをしている → ◯ 同じ都市の中でも、格差が大きい
標準アフリカの人口は、1960年の約2.8億人から、2020年に約13.8億人になりました。およそ何倍ですか。
13.8÷2.8=4.92…で、約5倍です。
答え:約5倍
基本住宅や水道・電気が足りない地域が、都市に広がっています。この地域を何といいますか。
アジア州の都市の問題にも出てきた語です。
答え:スラム
食料不足や砂漠化は、なぜ起きる?
📄 プリント②(アフリカ州)8ページ
答え:食料不足は、人口の増加・干ばつ・紛争・輸出用の作物などで起きます。砂漠化(草木がなくなって土地があれ、砂漠のようになること)は、雨が少ない年に加えて、人の活動も原因です。
| わけ | くわしく |
|---|---|
| 人口の増加 | 人口がふえるのに、食料の生産が追いつかない |
| 干ばつ | 雨が少ない年が続き、作物が育たない |
| 紛争 | 争いで、畑を耕せない |
| 輸出用の作物 | 輸出するための作物を多くつくる地域では、自分たちが食べる穀物を、輸入にたよることもある |
砂漠化と食料不足のつながり:サヘルでは、①雨が少ない年(干ばつ)がある ②人口がふえる ③家畜をふやしすぎ、まきにする木を切りすぎ、畑を耕しすぎる ④草や木がなくなり、土地があれる ⑤作物がとれなくなり、食料不足につながる、という流れが見られます。
| 人の活動 | 起きること |
|---|---|
| 家畜の放牧のしすぎ | 草がなくなる |
| まきにする木の切りすぎ | 木がなくなる |
| 畑の耕しすぎ | 土地があれる |
木を植えて砂漠化を防ぐ取り組みも、行われています。覚え方は「人がふえて草木が消え、砂漠が広がる」です。
まちがえやすい
✕ 砂漠化の原因は、雨が少ないことだけ → ◯ 人の活動も原因
基本家畜の放牧のしすぎで、土地にはどんなことが起きますか。
上の「人の活動」の表の1行目です。
答え:草がなくなる
標準次の文のうち、アフリカの食料不足の原因として正しいものをすべて選びなさい。ア 人口がふえるのに、食料の生産が追いつかない イ 雨が少ない年が続く ウ 争いで畑を耕せない エ 雨が多すぎて、作物が育たない
エは表のどれにも当てはまりません。
答え:ア・イ・ウ
アフリカの課題に、どんな協力や支援が行われている?
📄 プリント②(アフリカ州)9ページ
答え:国や団体の協力として、AU(アフリカ連合)・ODA(政府開発援助)・NGO(非政府組織)があり、生産者の生活を支える取引がフェアトレードです。お金や物をあたえるだけでなく、人々が自分たちの力でくらしを良くしていける(自立につながる)支援が大切です。
| 取り組み | 何をするか |
|---|---|
| AU(アフリカ連合) | 2002年、アフリカの国々が協力して、地域の争いや経済の課題に取り組むためにつくった組織。ヨーロッパ州で学んだEUのように、国どうしの協力の1つ |
| ODA(政府開発援助) | 先進国(経済が発展した国)の政府が、資金の援助や技術の協力を行う。日本も行っている |
| NGO(非政府組織) | 民間の団体が、井戸・学校・病院をつくる、農業や医療の技術を教えるなどの支援をする |
フェアトレード:発展途上国(これから経済の発展をめざす国)でつくられた農産物などを、生産者の生活が成り立つ適正な価格で買い続ける取引です。ふつうの取引では、作物が店に届くまでに、生産者 → 仲買人 → 加工の会社 → 輸出入 → 店と、多くの会社を通ります。そのため、生産者に入るお金が少ないことが多いです。フェアトレードでは、生産者に入るお金が安定し、生産者は子どもを学校に通わせたり、次の年の作物を育てたりできます。
| 支援のしかた | どうなるか |
|---|---|
| お金や物をあたえるだけ | その時は助かるが、続かない |
| 技術を教える。学校や井戸をつくる | 人々が自分たちの力で、くらしを良くしていける(自立) |
覚え方:「助けるだけでなく、自立を支える」。
まちがえやすい
✕ フェアトレードは、できるだけ安く買う取引 → ◯ 適正な価格で買い続け、生産者の生活を支える取引
基本民間の団体が、井戸・学校・病院をつくるなどの支援をします。この団体を何といいますか。
民間の団体なので、政府の援助(ODA)ではありません。
答え:NGO(非政府組織)
標準次の2つの支援のうち、自立につながるのはどちらですか。ア お金や物をあたえるだけ イ 技術を教え、学校や井戸をつくる
人々が自分たちの力でくらしを良くしていけるのは、技術を教える支援です。
答え:イ
携帯電話は、アフリカのくらしをどう変えている?
📄 プリント②(アフリカ州)10ページ
答え:アフリカでは、電話線を引く工事をしなくても基地局を建てれば使える携帯電話が、固定電話より先に急に広まりました。お金の送り・払い、医療の連絡、農業の値段調べなど、くらしが変わっています。
| 電話 | 使えるようにするには |
|---|---|
| 固定電話 | 家ごとに電話線を引く、大きな工事が要る |
| 携帯電話 | 基地局を建てれば、その周りで使える |
理由:道路や電話線などの設備(インフラ)が十分でない地域でも、新しい技術で一気に広まりました。先進国の情報通信の会社も、アフリカに進出しました。覚え方は「電話線より先に、携帯電話」です。
| 分野 | どう変わった? |
|---|---|
| お金 | 携帯電話で、お金を送ったり払ったりできる。銀行が少ない地域でも使える(ケニアなど) |
| 医療 | 遠くの病院と、連絡をとれる |
| 農業 | 作物の値段を調べて、売る時期を決められる |
設備(インフラ)が足りないと:道路が足りないと人や物を運ぶのに時間がかかり、電話線が足りないと家で電話が使えず、電気・水道が足りないとくらしに必要な物が使えません(スラムなど)。携帯電話のように、新しい技術なら、足りない設備を飛びこえて広まることがあります。
まちがえやすい
✕ アフリカでは、固定電話が広まってから携帯電話が広まった → ◯ 固定電話が広まる前に、携帯電話が広まった地域が多い
基本携帯電話が使えるようにするために、建てるものは何ですか。
固定電話は電話線を引きますが、携帯電話は別の設備です。
答え:基地局
理由携帯電話が、アフリカの医療に役立つのはなぜですか。
「遠くの病院」「連絡」を入れて書きます。
答え:携帯電話で、遠くの病院と連絡をとれるから。
アフリカ州では、どのような国際支援が必要?
📄 プリント②(アフリカ州)11ページ
答え:お金や物をあたえるだけでなく、農業や医療の技術を教える、学校や井戸をつくる、作物を適正な価格で買い続ける(フェアトレード)など、人々が自分たちの力で生活を良くしていける(自立につながる)支援が必要です。1つの産物にたよらない産業を育てることも大切です。
| 要因(もとになったこと) | 課題(困っていること) | 取り組み |
|---|---|---|
| 植民地の時代のプランテーションと国境線/1つの産物にたよる経済/医療や安全な水の不足/干ばつと人の活動 | 収入が不安定/紛争/人口の増加と、都市のスラム/高い乳児死亡率/食料不足/砂漠化 | AU/ODA・NGO/フェアトレード/携帯電話などの新しい技術 |
| 課題 | 合う支援の例 |
|---|---|
| 食料不足 | 農業の技術を教える |
| 高い乳児死亡率 | 病院や井戸をつくる。医療の技術を教える |
| 収入が不安定 | 作物を適正な価格で買い続ける(フェアトレード) |
| ひとこと | |
|---|---|
| 自然 | 赤道が中央部を通る。サハラ砂漠・サヘル・ナイル川。気候は赤道を中心にほぼ同じ順に並ぶ |
| 歴史と文化 | 奴隷貿易 → 植民地 → 1960年 アフリカの年。直線的な国境線が紛争の原因の1つに |
| 産業 | プランテーションなどで、輸出用のカカオなどを栽培。鉱産資源が豊富。モノカルチャー経済で収入が不安定になりやすい |
| 課題 | 人口の増加、都市化とスラム、乳児死亡率、食料不足、砂漠化 |
| 取り組み | AU、ODA・NGOによる国際支援、フェアトレード、携帯電話など情報化 |
まちがえやすい
✕ アフリカの課題は、外からお金を送ればすべて解決する → ◯ 自立につながる支援が大切
基本「食料不足」という課題に合う支援を、表から1つ答えなさい。
表の「食料不足」の行を見ます。
答え:農業の技術を教える
理由アフリカ州で、自立につながる支援が大切なのはなぜですか。
お金や物をあたえるだけの支援は、続かないことを入れて書きます。
答え:お金や物をあたえるだけではその時は助かっても続かず、技術を教えるなどの支援なら、人々が自分たちの力でくらしを良くしていけるから。
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
中国の北部を流れる川は?
答え:黄河
-
季節によって向きが変わり、夏は海から大陸へ湿った風がふくのは何?
答え:季節風
-
1980年ごろから中国の沿海部につくった、外国の企業を税金などで優遇して呼びこむ地区は?
答え:経済特区
-
外国の会社の工場でつくった製品を世界へ輸出する中国は、何とよばれる?
答え:世界の工場
-
韓国・台湾・ホンコン・シンガポールをまとめた、急に工業化した国・地域のよび名は?
答え:アジアNIES
-
1つの都市に人や仕事が集まりすぎることを何という?
答え:一極集中
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同じ土地で、同じ作物(米)を1年に2回つくることは?
答え:二期作
-
植民地の時代に開かれた、輸出向けの作物を大規模につくる大農園は?
答え:プランテーション
-
1967年に結成された、東南アジアの国々が経済・政治などで協力する組織は?
答え:ASEAN
-
インドでICT産業の中心になっている、南部の都市は?
答え:ベンガルール
-
西アジアの産油国などが、石油の生産量や価格を話し合い、利益を守る組織は?
答え:OPEC
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アフリカ大陸の北部にある、世界最大の砂漠は?
答え:サハラ砂漠
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アフリカの北東部にある、世界最長の川は?
答え:ナイル川
-
1960年に17か国が独立したことから、この年を何とよぶ?
答え:アフリカの年
-
ギニア湾沿岸にある、世界一のカカオの産地の国は?
答え:コートジボワール
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特定の農産物や鉱産資源の生産と輸出にたよる経済は?
答え:モノカルチャー経済
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住宅や水道・電気が足りない地域で、アフリカの都市に広がっているのは?
答え:スラム
-
2002年、アフリカの国々が協力して争いや経済の課題に取り組むためにつくった組織は?
答え:AU
-
生産者の生活が成り立つ適正な価格で、農産物などを買い続ける取引は?
答え:フェアトレード
-
携帯電話が使えるようにするために、電話線のかわりに建てるものは?
答え:基地局
まとめ
アジア州は5つの地域に分かれ、季節風が雨季と乾季をつくります。中国は経済特区と安い労働力で「世界の工場」になり、韓国は軽工業から先端技術産業へ、東南アジアは外国の会社の工場で原料から機械類の輸出へ、インドはICT産業でも発展し、西アジアは石油で豊かになりました。どの地域も、格差・過密・環境や資源にたよる課題をかかえています。アフリカ州は赤道を中心に気候が並び、植民地の時代の国境線やプランテーション、1つの産物にたよるモノカルチャー経済が課題の元になっています。AU・ODA・NGOやフェアトレード、携帯電話など、自立につながる支援が大切です。プリントの確認問題で、地図と表を見ながら手を動かして練習してみてください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17〜19ページ
説明 1〜11ページ/確認問題 12〜15ページ/覚えることの一覧 16ページ/答えと解説 17〜19ページ

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