【中2数学】連立方程式の要点まとめ|加減法・代入法の使い分けと文章題

⏱ 30秒でわかる この単元の要点

  • 文字が2つなら式も2つ作る。連立方程式の解は、2つの式の両方を成り立たせる x、y の組で、両方の式に入れて確かめる
  • 加減法は、消したい文字の係数の絶対値をそろえ、符号が同じならひき、ちがえばたして1つの文字を消去する。そろっていなければ両辺に数をかける
  • 代入法は、y=… や x=… の式を、もう一方の式にかっこをつけて代入する。式の形で加減法と使い分ける
  • かっこ・小数・分数のある式は、先に ax+by=c の形に整理する。小数は10倍・100倍、分数は分母の最小公倍数を、右辺にもかける
  • 文章題は、x、y を決め、表で整理して2つの式を作り、解を求めたあと、解が問題に合っているか確かめて単位をつけて答える

つまずき注意:ひく式の符号を変え忘れないこと。①−② の右辺は 7−(−5)=7+5=12 のように計算し、数をかけるときは右辺にもかける。x だけ求めて終わらず、x、y の組で答える。

中2数学「連立方程式」で、加減法と代入法の使い分けから、代金・速さ・割合・数の文章題までを、例題で1つずつ確かめるページです。この単元は「文字が2つなら、式も2つ」と「2つの式から1つの文字を消す」の2つが土台です。どの見出しも「答え → 解き方 → 例題」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。

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説明 1〜13ページ/確認問題 14〜17ページ/答えと解説 18〜21ページ。この記事の見出しごとに、対応するプリントのページを書いています。

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教科書 章
新編 新しい数学2東京書籍 2章 方程式を利用して問題を解決しよう[連立方程式]教科書 p.35〜56
数学の世界2大日本図書 2章 連立方程式
中学校数学2学校図書 2章 連立方程式
中学数学2教育出版 2章 連立方程式
未来へひろがる数学2啓林館 2章 連立方程式
これからの数学2数研出版 2章 連立方程式
中学数学2日本文教出版 2章 連立方程式

各出版社が公開している年間指導計画(2025年度から使われている教科書)をもとにまとめました。ページは、公開されている東京書籍だけ載せています。使っている教科書は、表紙の書名で確かめてください。

連立方程式とその解:文字が2つなら式も2つ

📄 プリント1・2ページ

答え:x+y=9 と 3x+2y=22 のように、2つ以上の方程式を組にしたものを連立方程式といいます。どの式も成り立たせる x、y の組が連立方程式の解で、解を求めることを「連立方程式を解く」といいます。

3点シュートと2点シュート:3点シュートと2点シュートを合わせて9本決め、得点は22点でした。3点シュートを x 本とすると、2点シュートは (9−x) 本なので、表で調べると得点が22点になるのは、3点シュートが4本、2点シュートが5本のときです。

3点シュート(本) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
2点シュート(本) 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
得点(点) 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27

3点を x 本、2点を y 本とすると、「本数の合計が9本」「得点の合計が22点」という文章の2つの関係が、そのまま x+y=9 …① と 3x+2y=22 …② の2つの式になります。1つの式では1つの文字しか求められないので、文字が2つなら式も2つ必要です。連立方程式は、左に大かっこをつけて2つの式をまとめて書き、解は x=4、y=5 と書きます。

解かどうかの確かめ:連立方程式 3x+2y=7 …①、x−4y=7 …② で、x=3、y=−1 と x=1、y=2 を、2つの式の両方に入れて調べます。

x、y の値 ①に入れる ②に入れる 解か
x=3、y=−1 3×3+2×(−1)=7(成り立つ) 3−4×(−1)=7(成り立つ) 解
x=1、y=2 3×1+2×2=7(成り立つ) 1−4×2=−7(7にならない) 解ではない

左は両方成り立つので解です。右は①だけ成り立ち、②は成り立たないので、解ではありません。

2つの文字をふくむ1次方程式(x+y=9 など)を2元1次方程式といい、解はたくさんあります。2x+5y=20 の0以上の整数の解は、y に 0、1、2、… を順に入れて調べます(y が奇数だと 2x が奇数になり、x が整数になりません)。y=5 以上は x が負になるので、(x, y)=(10, 0)、(5, 2)、(0, 4) の3組です。

まちがえやすい

✕ 片方の式だけ成り立つ組を、解とする → ◯ 解は、2つの式の両方に入れて成り立つ組

✕ x=4 だけを答える → ◯ x=4、y=5 のように、x と y の組で答える

基本連立方程式 x+2y=8 …①、3x−y=3 …② の解を、次のア〜エから選びなさい。ア x=4、y=2 イ x=2、y=3 ウ x=1、y=2 エ x=0、y=4
選択肢 ①に入れる ②に入れる
ア x=4、y=2 4+2×2=8(成り立つ) 3×4−2=10(3にならない)
イ x=2、y=3 2+2×3=8(成り立つ) 3×2−3=3(成り立つ)

アは②が成り立ちません。ウは①が 1+4=5、エは②が 0−4=−4 で成り立たないので、解はイです。

答え:イ

加減法:式をたすかひくかして、1つの文字を消す

📄 プリント3・4ページ

答え:2つの式をたすかひくかして、1つの文字を消去して解く方法を加減法といいます。消したい文字の係数の絶対値が等しいとき、符号が同じならひき、ちがえばたします。係数がそろっていないときは、式の両辺(全部の項)に同じ数をかけてそろえます。

ひいて消す:x の係数が同じ4なので、①−② で x を消します。

4x+3y=17 ①
4x−y=5 ②
(4x+3y)−(4x−y)=17−5 ①−②。ひく式の符号を変える
4y=12 3y−(−y)=4y
y=3 両辺を4でわる
4x+3×3=17 ①に y=3 を代入
4x=8 9を移項
x=2、y=3 両辺を4でわる

たして消す:5x+y=17 …①、2x−y=4 …② は、y の係数が1と −1 なので ①+② で y を消します。

7x=21 ①+②
x=3 両辺を7でわる
5×3+y=17 ①に x=3 を代入
x=3、y=2 15を移項

ひく式の右辺が負の数のとき:x+4y=7 …①、x−2y=−5 …② の ①−② では、右辺は 7−(−5)=7+5=12 になります。6y=12 から y=2、①に代入して x+8=7 より x=−1 です。

係数がそろっていないとき:片方の式だけ何倍かすれば、そろうことがあります。x+y=9 …①、3x+2y=22 …② は、①×2 で y の係数を2にそろえます。

2x+2y=18 ①×2
3x+2y=22 ②
x=4 ②−①×2
4+y=9 ①に x=4 を代入
x=4、y=5 4を移項

どちらの式も何倍かしないとそろわないときは、両方に数をかけて最小公倍数にそろえます。3x+4y=2 …①、2x−3y=7 …② は、y の係数4と3を12にするので、①×3 と ②×4 をたします。

9x+12y=6 ①×3
8x−12y=28 ②×4
17x=34 ①×3+②×4
x=2 両辺を17でわる
3×2+4y=2 ①に x=2 を代入
x=2、y=−1 4y=−4

求めた x、y は、もとの2つの式の両方に入れて確かめます。

まちがえやすい

✕ ①−② の右辺の 7−(−5) を 7−5 と計算する → ◯ 7−(−5)=7+5=12

✕ 2倍するのに、左辺だけ 2倍して右辺を 9 のままにする → ◯ 右辺も 2倍して 18

✕ x を求めたところで終わる → ◯ もう一方の文字も求めて、x、y の組で答える

基本2x+3y=0 …①、2x−y=8 …② を、加減法で解きなさい。
(2x+3y)−(2x−y)=0−8 ①−②(x の係数が同じ2で、符号も同じ)
4y=−8 3y−(−y)=4y
y=−2 両辺を4でわる
2x−(−2)=8 ②に y=−2 を代入
2x=6 2x+2=8 から
x=3、y=−2 両辺を2でわる

確かめ:①は 2×3+3×(−2)=0、②は 2×3−(−2)=8 で、両方成り立ちます。

標準2x+3y=5 …①、5x−2y=−16 …② を、加減法で解きなさい。

y の係数3と −2 の絶対値を、最小公倍数の6にそろえます(①×2、②×3)。符号がちがうので、たして消します。

4x+6y=10 ①×2
15x−6y=−48 ②×3
19x=−38 ①×2+②×3
x=−2 両辺を19でわる
2×(−2)+3y=5 ①に x=−2 を代入
3y=9 −4を移項
x=−2、y=3 両辺を3でわる

確かめ:①は 2×(−2)+3×3=5、②は 5×(−2)−2×3=−16 で、両方成り立ちます。

代入法と、加減法との使い分け

📄 プリント5ページ

答え:一方の式を他方の式に代入して、1つの文字を消去して解く方法を代入法といいます。y=… や x=… の形の式があるときは代入法、それ以外は加減法が楽なことが多く、どちらで解いても解は同じです。代入する式にはかっこをつけます。

y=… の形:y=2x−9 …①、3x+2y=10 …② は、①を②の y に代入します。

3x+2(2x−9)=10 ①を②に代入。かっこをつける
3x+4x−18=10 かっこをはずす
7x=28 −18を移項
x=4 両辺を7でわる
x=4、y=−1 ①に代入して y=2×4−9

x=… の形:x=2y+3 …①、3x−4y=13 …② は、①を②の x に代入して 3(2y+3)−4y=13、6y+9−4y=13、2y=4 より y=2 です。①に代入して x=2×2+3=7 となり、解は x=7、y=2 です。

変形してから代入する:x+3y=5 …①、5x−2y=8 …② は、①を x について解いて x=5−3y とし、②に代入します。

5(5−3y)−2y=8 x=5−3y を②に代入
25−15y−2y=8 かっこをはずす
−17y=−17 25を移項
y=1 両辺を−17でわる
x=2、y=1 x=5−3×1

y=… が2つあるとき:y=3x−8 …①、y=−x+4 …② は、y が同じなので右辺どうしを等しくして 3x−8=−x+4、4x=12、x=3 です。①に代入して y=3×3−8=1 になります。

式の形 向いている方法 例
y=… や x=… がある 代入法 y=2x−9 と 3x+2y=10
x か y の係数の絶対値が等しい 加減法 4x+3y=17 と 4x−y=5
どの係数もそろっていない 加減法(何倍かしてそろえる) 3x+4y=2 と 2x−3y=7

まちがえやすい

✕ 3x+2(2x−9) のかっこをつけずに 3x+2×2x−9 とする → ◯ かっこをつけて 3x+2(2x−9)(−18 になる)

✕ x を求めたあと、y を求め忘れる → ◯ x、y の両方を答える

基本y=2x+1 …①、y=−x+7 …② を解きなさい。
2x+1=−x+7 y が同じなので右辺どうしを等しくする
3x=6 −x を移項、1を移項
x=2 両辺を3でわる
x=2、y=5 ①に代入して y=2×2+1

確かめ:②に入れると −2+7=5 で、y=5 と合います。

標準x=3y−1 …①、2x+5y=9 …② を解きなさい。
2(3y−1)+5y=9 ①を②に代入。かっこをつける
6y−2+5y=9 かっこをはずす
11y=11 −2を移項
y=1 両辺を11でわる
x=3×1−1 ①に代入
x=2、y=1 解

確かめ:②に入れると 2×2+5×1=9 で、成り立ちます。

かっこ・小数・分数のある連立方程式

📄 プリント6・7ページ

答え:先にax+by=c の形に整理してから、加減法か代入法で解きます。かっこははずし、小数は両辺を10倍や100倍して整数にし、分数は分母の最小公倍数を両辺にかけて分母をはらいます。右辺にもかけるのを忘れないことが大切です。

かっこのある式:3(x+2y)−4y=13 …①、x+y=5 …② は、①のかっこをはずして 3x+6y−4y=13、まとめて 3x+2y=13 …①′ にします。

2x+2y=10 ②×2
x=3 ①′−②×2(y が消える)
x=3、y=2 ②に代入して 3+y=5

小数のある式:0.2x+0.3y=1.7 …①、x−y=−4 …② は、①を10倍して 2x+3y=17 …①′ にします(右辺の 1.7 も17にします)。

2x+3y=17 ①×10(①′)
2x−2y=−8 ②×2
5y=25 ①′−②×2。右辺は 17−(−8)=25
y=5 両辺を5でわる
x=1、y=5 ②に代入して x−5=−4

小数第2位まである式は100倍します。たとえば 0.04x+0.05y=0.42 は 4x+5y=42 です。小数点の下の桁がいちばん多い項に合わせて、10か100をかけます。

分数のある式:式の計算(x+y2+x−y3 など)は方程式ではないので分母を消せませんでしたが、連立方程式の式は等式なので、両辺に同じ数をかけて分母をはらえます。x2+y3=3 …①、x−y=1 …② の ① は、分母2と3の最小公倍数6を右辺の3にもかけます。

6×x2+6×y3=6×3 ①の両辺に6をかける
3x+2y=18 約分する(①′)
2x−2y=2 ②×2
5x=20 ①′+②×2
x=4 両辺を5でわる
x=4、y=3 ②に代入して 4−y=1

分子が多項式のとき:x−12−y3=1 …①、x+y=8 …② の ① に6をかけると、3(x−1)−2y=6 のように分子にかっこをつけます。かっこをはずして 3x−2y=9 …①′ とし、②×2 の 2x+2y=16 とたすと 5x=25、x=5 です。②に代入して 5+y=8 より、解は x=5、y=3 です。

まちがえやすい

✕ 0.2x+0.3y=1.7 を 2x+3y=1.7 とする → ◯ 2x+3y=17(右辺にもかける)

✕ ①×6 で右辺にかけ忘れて 3x+2y=3 とする → ◯ 3x+2y=18(右辺の3にも6をかける)

✕ 6×x−12 を 3x−1 とする → ◯ 3(x−1)=3x−3(分子にかっこをつけてから)

標準0.4x−0.3y=0.8 …①、2x−y=6 …② を解きなさい。
4x−3y=8 ①×10(①′)
6x−3y=18 ②×3
2x=10 ②×3−①′。右辺は 18−8=10
x=5 両辺を2でわる
2×5−y=6 ②に代入
x=5、y=4 −y=−4

確かめ:①は 0.4×5−0.3×4=2−1.2=0.8、②は 2×5−4=6 で、両方成り立ちます。

標準x+23+y2=3 …①、x−y=2 …② を解きなさい。
6×x+23+6×y2=6×3 ①の両辺に6をかける。分子にかっこをつける
2(x+2)+3y=18 約分する
2x+3y=14 かっこをはずして、4を移項(①′)
3x−3y=6 ②×3
5x=20 ①′+②×3
x=4 両辺を5でわる
x=4、y=2 ②に代入して 4−y=2

確かめ:①は 4+23+22=2+1=3、②は 4−2=2 で、両方成り立ちます。

A=B=C の形と、解から係数を求める問題

📄 プリント8ページ

答え:A=B=C は、式を2つの組にして解きます。C が数のときは、「A=C と B=C」の組にすると楽です。解が分かっているときは、x、y に解を代入して、a、b についての連立方程式をつくります。

A=B=C の形:3x+y=x−y=4 は、4が数なので「3x+y=4 …①」と「x−y=4 …②」の組にします。

4x=8 ①+②(y が消える)
x=2 両辺を4でわる
2−y=4 ②に x=2 を代入
−y=2 2を移項
x=2、y=−2 両辺に−1をかける

確かめ:3x+y は 3×2+(−2)=4、x−y は 2−(−2)=4 で、どちらも4です。「A=B と B=C」「A=B と A=C」「A=C と B=C」のどの組にしても、同じ解になります。

解から係数を求める:連立方程式 ax+by=10 …①、bx−ay=5 …② の解が x=2、y=1 のとき、a、b の値を求めます。x、y は分かっているので、2と1を代入すると、a、b の連立方程式になります。

2a+b=10 ①に x=2、y=1 を代入
−a+2b=5 ②に代入して、a、b の順に並べる
4a+2b=20 1行目×2
5a=15 3行目−2行目
a=3 両辺を5でわる
2×3+b=10 a=3 を1行目に代入
a=3、b=4 6を移項

確かめ:3×2+4×1=10、4×2−3×1=5 で、どちらの式も成り立ちます。

まちがえやすい

✕ 3x+y=x−y=4 を 3x+y=x−y の1つだけにする → ◯ 2つの式の組にする(式が1つでは解けない)

✕ 解から a、b を求める問題で、x、y を求めようとする → ◯ x、y は分かっている。代入して、a、b の連立方程式にする

標準2x+y=3x−2y=7 を解きなさい。

7が数なので、「2x+y=7 …①」と「3x−2y=7 …②」の組にします。

4x+2y=14 ①×2
3x−2y=7 ②
7x=21 ①×2+②
x=3 両辺を7でわる
2×3+y=7 ①に x=3 を代入
x=3、y=1 y=7−6

確かめ:2x+y は 2×3+1=7、3x−2y は 3×3−2×1=7 で、どちらも7です。

発展連立方程式 ax+by=−4 …①、bx−ay=7 …② の解が x=1、y=−2 のとき、a、b の値を求めなさい。

負の数を代入するので、−2にはかっこをつけます(b×(−2)、a×(−2))。

a−2b=−4 ①に x=1、y=−2 を代入
b+2a=7 ②に代入
2a+b=7 a、b の順に並べる
a−2b=−4 1行目
4a+2b=14 2行目×2
5a=10 1行目+3行目
a=2 両辺を5でわる
2×2+b=7 a=2 を2行目に代入
a=2、b=3 b=7−4

確かめ:2×1+3×(−2)=−4、3×1−2×(−2)=3+4=7 で、どちらの式も成り立ちます。

文章題の解き方:代金・個数と、余り・不足

📄 プリント9・10ページ

答え:文章題は、① 何を x、y にしたかを書く → ② 数量の関係を2つの式にする(表に整理すると作りやすい)→ ③ 連立方程式を解く → ④ 解が問題に合っているかを確かめ、単位をつけて答えるの順に解きます。

個数と代金:1個120円のプリンと1個250円のケーキを合わせて14個買ったら、代金は2200円でした。プリンを x 個、ケーキを y 個とし、個数と代金の2種類に分けて表にすると、式が2つできます。

プリン ケーキ 合計
個数(個) x y 14
代金(円) 120x 250y 2200

個数の式 x+y=14 …① と、代金の式 120x+250y=2200 …② で、連立方程式ができます。

120x+120y=1680 ①×120
130y=520 ②−①×120
y=4 両辺を130でわる
x=10、y=4 ①に代入

x、y は個数なので自然数で、この解は問題に合っています。答えはプリン10個、ケーキ4個です(確かめ:120×10+250×4=2200)。

解が問題に合うか確かめる:代金が2250円だったら、②は 120x+250y=2250 になり、130y=570、y=5713 となって、x=12513 です。個数は自然数でなければならないのに、解は整数になりません。この解は問題に合っていないので、この代金になる買い方は無いと答えます(個数・人数は自然数、長さ・道のりは正の数です)。

2回の買い物:鉛筆3本とノート2冊を買うと540円、また、鉛筆5本とノート4冊を買うと1000円でした。鉛筆1本を x 円、ノート1冊を y 円とすると、3x+2y=540 …①、5x+4y=1000 …② です。①×2 で 6x+4y=1080 とし、①×2−② をすると x=80、①に代入して y=150 になります。

余る・たりない:子どもに鉛筆を配ります。1人に3本ずつ配ると10本余り、4本ずつ配ると4本たりません。子どもを x 人、鉛筆を y 本とします。余るときは、鉛筆は配った本数より余った分だけ多いので、たします。たりないときは、配りたい本数より不足の分だけ少ないので、ひきます。

y=3x+10 3本ずつ配ると10本余る…①
y=4x−4 4本ずつ配ると4本たりない…②
3x+10=4x−4 y が同じなので、右辺どうしを等しくする
−x=−14 4x と 10 を移項
x=14 両辺を−1でわる
x=14、y=52 ①に代入して y=3×14+10

人数も本数も自然数で、この解は問題に合っています。答えは子ども14人、鉛筆52本です。

まちがえやすい

✕ 「4本たりない」を y=4x+4 とする → ◯ y=4x−4(配りたい 4x 本より、4本少ない)

✕ 解が分数になっても、そのまま答える → ◯ 個数は自然数なので、問題に合わない

標準1個80円のあめと1個150円のチョコを合わせて12個買ったところ、代金は1310円でした。あめとチョコを、それぞれ何個買いましたか。

あめを x 個、チョコを y 個とします。個数の式 x+y=12 …①、代金の式 80x+150y=1310 …② です。

80x+80y=960 ①×80
70y=350 ②−①×80
y=5 両辺を70でわる
x+5=12 ①に代入
x=7、y=5 7=12−5

確かめ:80×7+150×5=560+750=1310 で、個数も自然数です。

答え:あめ7個、チョコ5個

標準子どもにシールを配ります。1人に4枚ずつ配ると7枚余り、6枚ずつ配ると3枚たりません。子どもの人数とシールの枚数を求めなさい。

子どもを x 人、シールを y 枚とします。余るときはたし、たりないときはひきます。

y=4x+7 4枚ずつ配ると7枚余る…①
y=6x−3 6枚ずつ配ると3枚たりない…②
4x+7=6x−3 y が同じなので、右辺どうしを等しくする
−2x=−10 6x と 7 を移項
x=5 両辺を−2でわる
x=5、y=27 ①に代入して y=4×5+7

確かめ:6×5−3=27 で、②とも合います。

答え:子ども5人、シール27枚

速さの問題:道のりの式と、時間の式

📄 プリント11ページ

答え:速さの問題は、道のり=速さ×時間、時間=道のり÷速さから、「道のりの式」と「時間の式」を作ります。道のりを x、y にすると時間の式に分数が出て、時間を x、y にすると分数のない式になります。単位(m と分、km と時間)はそろえます。

道のりを x、y にする:家から2400m はなれた駅まで、はじめは分速60m で歩き、途中から分速150m で走ったら、全部で25分かかりました。歩いた道のりを x m、走った道のりを y m とします。

家走り始め駅分速 60 m分速 150 mx my m2400 m
歩いた道のり x m と、走った道のり y m(全体で2400m)
道のり(m) 速さ(分速 m) 時間(分)
歩いた x 60 x60
走った y 150 y150
合計 2400 25

道のりの式 x+y=2400 …① と、時間の式 x60+y150=25 …② ができます。② は、60と150の最小公倍数300を両辺にかけて分母をはらいます。

5x+2y=7500 ②×300 で分母をはらう(②′)
5x+5y=12000 ①×5
3y=4500 ①×5−②′
y=1500 両辺を3でわる
x=900、y=1500 ①に代入

確かめは 900÷60+1500÷150=15+10=25 で、道のりは正の数なので、この解は問題に合っています。答えは歩いた道のり900m、走った道のり1500mです。

時間を x、y にする:歩いた時間を x 分、走った時間を y 分とすると、分数のない式になります。時間の式 x+y=25 …①、道のりの式 60x+150y=2400 …② です。

60x+60y=1500 ①×60
90y=900 ②−①×60
y=10 両辺を90でわる
x=15、y=10 ①に代入

問われているのは道のりなので、歩いた道のりは 60×15=900(m)、走った道のりは 150×10=1500(m)です。

まちがえやすい

✕ 道のりを x、y にしたのに、時間の式を x+y=25 とする → ◯ 時間は x60+y150=25

✕ 時間を x、y にしたのに、答えを x、y のまま書く → ◯ 問われている道のりに直す(60×15、150×10)

標準家から27km はなれた公園まで、はじめは時速6km で走り、途中から時速15km の自転車で進んだところ、全部で3時間かかりました。走った道のりと自転車で進んだ道のりを求めなさい。

走った道のりを x km、自転車で進んだ道のりを y km とします。道のりの式 x+y=27 …①、時間の式 x6+y15=3 …② です。

5x+2y=90 ②×30 で分母をはらう(②′)
2x+2y=54 ①×2
3x=36 ②′−①×2
x=12 両辺を3でわる
12+y=27 ①に代入
x=12、y=15 y=27−12

確かめ:12÷6+15÷15=2+1=3(時間)で、問題に合っています。

答え:走った道のり12km、自転車で進んだ道のり15km

割合の問題:もとにする量を x、y にする

📄 プリント12ページ

答え:a%=a100 です。a%ふえると (1+a100) 倍、a%へると (1−a100) 倍になります。求めるのが今年の数でも、x、y は「もとにする量」(昨年の数・定価)にして、増えた分・減った分の式を作ります。

たとえば、10%増は 1+10100=1.1 倍、5%減は 1−5100=0.95 倍、20%引きは 1−20100=0.8 倍です。

増えた分・減った分:ある中学校の昨年の生徒数は480人でした。今年は男子が10%増え、女子が5%減ったので、全体で15人増えました。今年の男子と女子の人数を求めます。昨年の男子を x 人、女子を y 人とします。

男子 女子 合計
昨年(人) x y 480
増減(人) 10100x −5100y 15

昨年の合計の式 x+y=480 …① と、増減の式 10100x−5100y=15 …② ができます(全体で15人減ったときは、右辺を −15 にします)。② は 10100=110、5100=120 なので、20をかけて分母をはらいます。

2x−y=300 ②×20(②′)
3x=780 ①+②′
x=260 両辺を3でわる
x=260、y=220 ①に代入(昨年の人数)

今年は、男子が 260×1.1=286(人)、女子が 220×0.95=209(人)です。確かめは 286+209=495 で、480人より15人多くなっています。

割引:Tシャツとぼうしの定価の合計は4000円です。Tシャツを定価の20%引き、ぼうしを定価の30%引きで買ったので、代金の合計は3050円でした。定価を x 円、y 円とすると、20%引きは0.8倍、30%引きは0.7倍なので、x+y=4000 …①、0.8x+0.7y=3050 …② です。

8x+7y=30500 ②×10(②′)
7x+7y=28000 ①×7
x=2500 ②′−①×7
x=2500、y=1500 ①に代入

確かめ:0.8×2500+0.7×1500=2000+1050=3050 で、問題に合っています。

まちがえやすい

✕ 求めるのが今年の人数だから、今年の人数を x、y にする → ◯ x、y は「もとにする量」の昨年の人数

✕ 10%増を 1.01 倍、5%減を 0.5 倍とする → ◯ 10%増は 1.1 倍、5%減は 0.95 倍

✕ x、y を求めたところで終わる → ◯ 問われている今年の人数に直す

標準昨年の公園の入場者は、男性と女性を合わせて400人でした。今年は、男性が20%増え、女性が10%減って、全体で35人増えました。今年の男性と女性の入場者は、それぞれ何人ですか。

昨年の男性を x 人、女性を y 人とします。x+y=400 …①、20100x−10100y=35 …② です。

2x−y=350 ②×10(②′)
3x=750 ①+②′
x=250 両辺を3でわる
250+y=400 ①に代入
x=250、y=150 昨年の人数

今年は、男性が 250×1.2=300(人)、女性が 150×0.9=135(人)です。確かめは 300+135=435 で、400人より35人多くなっています。

答え:男性300人、女性135人

数の問題:2けたの自然数と、計算の手順

📄 プリント13ページ

答え:2けたの自然数は、十の位を x、一の位を y としてもとの数を 10x+y、入れかえた数を 10y+x と表します。決まった手順で計算する問題は、手順の順に、先にする計算をかっこに入れて式にします。

2けたの自然数:十の位の数と一の位の数の和は13です。十の位と一の位を入れかえた数は、もとの数より45大きくなります。もとの数を求めます。

x+y=13 十の位と一の位の和…①
(10y+x)−(10x+y)=45 入れかえた数−もとの数…②
y−x=5 ②のかっこをはずして、両辺を9でわる
2y=18 ①+(y−x=5)
x=4、y=9 y=9 を①に代入

求めるのは x、y ではなくもとの数です。10×4+9=49。確かめは 94−49=45 で、この解は問題に合っています。答えは49です。

計算の手順:【計算P】は「初めの数を3倍して、7をひく」、【計算Q】は「初めの数から3をひいて、2倍する」とします。初めの数を x として【計算P】で計算すると結果は y になり、初めの数を y として【計算Q】で計算すると結果は x にもどりました。x、y を求めます。P は 3x−7、Q は 2(y−3) と式にします(3段なら続けて、「3をひいて2倍し、1をたす」は 2(x−3)+1)。

3x−7=y 【計算P】…①
2(y−3)=x 【計算Q】…②
2((3x−7)−3)=x ①の y=3x−7 を②に代入
6x−20=x かっこをはずして、まとめる
x=4 5x=20
x=4、y=5 ①に代入して y=3×4−7

確かめ:P は 4 → 12 → 5、Q は 5 → 2 → 4 で、この解は問題に合っています。

まちがえやすい

✕ もとの数を xy とする → ◯ 10x+y(xy は x×y のこと)

✕ 【計算Q】の式を 2y−3=x とする → ◯ 2(y−3)=x(「3をひく」が先なので、かっこをつける)

標準十の位の数と一の位の数の和が11の、2けたの自然数があります。十の位と一の位を入れかえた数は、もとの数より27小さくなります。もとの数を求めなさい。

十の位を x、一の位を y とします。入れかえた数が小さいので、「もとの数−入れかえた数=27」と式にします。

x+y=11 十の位と一の位の和…①
(10x+y)−(10y+x)=27 もとの数−入れかえた数…②
9x−9y=27 ②のかっこをはずして、まとめる
x−y=3 両辺を9でわる
2x=14 ①+(x−y=3)
x=7、y=4 y=11−7

もとの数は 10×7+4=74 です。確かめは 74−47=27 で、7+4=11 とも合います。

答え:74

発展【計算A】は「初めの数を4倍して、4をひく」、【計算B】は「初めの数から7をひいて、3倍する」です。初めの数を x として【計算A】で計算すると結果は y になり、初めの数を y として【計算B】で計算すると結果は x にもどりました。x、y の値を求めなさい。

手順の順に、かっこをつけて式にします。A は 4x−4、B は 3(y−7) です。

4x−4=y 【計算A】…①
3(y−7)=x 【計算B】…②
3((4x−4)−7)=x ①の y=4x−4 を②に代入
12x−33=x かっこをはずして、まとめる
11x=33 −x と −33 を移項
x=3 両辺を11でわる
x=3、y=8 ①に代入して y=4×3−4

確かめ:A は 3 → 12 → 8、B は 8 → 1 → 3 で、この解は問題に合っています。

✅ 一問一答で総チェック(20問)

問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。

  1. 2つ以上の方程式を組にしたものを何という?

    答え:連立方程式

  2. 連立方程式のどの式も成り立たせる x、y の組を何という?

    答え:解

  3. x と y のように、文字を2つふくむ1次方程式を何という?

    答え:2元1次方程式

  4. 2つの式をたすかひくかして、1つの文字を消去して解く方法を何という?

    答え:加減法

  5. 一方の式を他方の式に入れて、1つの文字を消去して解く方法を何という?

    答え:代入法

  6. x、y をふくむ連立方程式から x をふくまない方程式をつくることを、x を何するという?

    答え:消去

  7. 消したい文字の係数の絶対値が等しく、符号が同じとき、2つの式をどうする?

    答え:ひく

  8. 消したい文字の係数の絶対値が等しく、符号がちがうとき、2つの式をどうする?

    答え:たす

  9. 加減法で式に数をかけるとき、左辺だけでなく何にもかける?

    答え:右辺

  10. 代入法で式を代入するとき、代入する式にはどんな記号をつける?

    答え:かっこ

  11. y=… や x=… の形の式があるとき、向いている解き方は?

    答え:代入法

  12. 0.2x+0.3y=1.7 の両辺を10倍すると?

    答え:2x+3y=17

  13. 分数をふくむ連立方程式は、分母の何を両辺にかけて分母をはらう?

    答え:最小公倍数

  14. 3x+y=x−y=4 のような A=B=C の形は、式をいくつの組にして解く?

    答え:2つ

  15. 文章題で解を求めたあと、解が問題に合っているかを確かめ、答えに何をつける?

    答え:単位

  16. 個数や人数を表す解は、どんな数でなければならない?

    答え:自然数

  17. 「10本余る」を式に表すとき、配った本数に余った分をどうする?

    答え:たす

  18. 道のり=速さ×何?

    答え:時間

  19. もとの量の10%増えるのは、もとの量の何倍になること?

    答え:1.1倍

  20. 十の位が x、一の位が y の2けたの自然数は、どう表す?

    答え:10x+y

まとめ

連立方程式は、文字が2つなので式も2つ作り、どちらの式も成り立たせる x、y の組を求めます。解き方は、係数の絶対値をそろえて式をたすかひく加減法と、y=… や x=… の形の式を代入する代入法で、式の形で使い分けます。かっこ・小数・分数があるときは、先に ax+by=c の形に整理し、右辺にもかけるのを忘れません。文章題は、何を x、y にするかを書き、表に整理して2つの式を作り、解が問題に合うかを確かめます。プリントの確認問題で、加減法と代入法の計算を手を動かして練習してみてください。

無料ダウンロード(登録不要)

▶ 連立方程式 授業用プリント(全21ページ)

説明 1〜13ページ/確認問題 14〜17ページ/答えと解説 18〜21ページ

保護者の方へ:この単元は、中1で学んだ方程式の解き方と、負の数・分数の計算が土台です。つまずきやすいのは、ひく式の符号を変え忘れること、右辺にもかけ忘れること、そして x だけ求めて終えることです。「解を元の2つの式に入れて確かめる」習慣をつけると、自分で間違いに気づけるようになります。
数学
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