中1理科「植物のからだのつくりとはたらき」のうち、観察の道具の使い方、花のつくり、植物の分類を、図と例題で1つずつ確かめるページです。分類は、「種子をつくるか → 胚珠は子房の中か → 子葉は何枚か」と順にたどると決まります。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- ルーペは目に近づけて持ち、動かせる物は物を、動かせない物は顔(体)を動かしてピントを合わせる
- 顕微鏡の倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率(高くすると、視野はせまく暗くなる)
- 花は外側からがく → 花弁 → おしべ → めしべ。受粉すると子房は果実に、胚珠は種子になる
- 被子植物=胚珠が子房の中、裸子植物=胚珠がむき出し(子房が無いので果実はできない)
- 分類は、種子をつくるか → 胚珠は子房の中か → 子葉は何枚か、の順に当てて決める
つまずき注意:受粉は、花粉がめしべの先の柱頭につくこと。果実になるのは子房、種子になるのは胚珠。
光合成・呼吸・蒸散は中2理科で学ぶので、中2理科「植物のからだのつくりとはたらき」で解説しています。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧 17ページ/答えと解説 18〜20ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。
ルーペの使い方とスケッチのしかた
📄 プリント2ページ
答え:ルーペは目に近づけて持ち、ピントは、動かせる物なら観察する物を、動かせない物なら顔(体)を前後に動かして合わせます。スケッチは、細い1本の線と小さな点でかきます。
理由:ルーペは小さな物を大きく見る道具です。目に近づけたまま、見たい物との間を調節するので、ルーペそのものは動かしません。手に持てる葉や花は、物の方を前後に動かします。木に咲いている花のように動かせない物は、ルーペを持ったまま顔(体)を前後に動かします。ルーペで太陽を見てはいけません(目をいためます)。
スケッチのしかた:
- よくけずった鉛筆で、細い1本の線と小さな点ではっきりかく。
- 影をつけない・ぬりつぶさない・線を重ねがきしない。
- 観察する物だけをかく(まわりの物はかかない)。
スケッチは、特徴を伝えるためのものです。美術のデッサンのように、影をつけて上手に見せる必要はありません。スケッチには、観察した日・場所・天気と、気づいたこと(色・手ざわり・大きさなど)を言葉で書きそえます。例:「4月20日 晴れ 校庭 タンポポの花 花の直径は約3cm。さわるとやわらかい。細長いものがたくさん集まっている。」
まちがえやすい
✕ ルーペを花に近づけたり遠ざけたりしてピントを合わせる → ◯ ルーペは目に近づけたまま、花のほうを動かす(花が動かせないときは顔を動かす)
✕ スケッチに影をつけたり、線を何度もなぞったりする → ◯ 細い1本の線と点でかく
基本次のア〜ウのうち、手に持った葉をルーペで観察するときの正しい使い方を選びなさい。ア ルーペを目から離して持ち、葉に近づけたり遠ざけたりする イ ルーペを目に近づけて持ち、葉を前後に動かす ウ ルーペを葉の近くに固定して、顔を前後に動かす
ルーペは目に近づけて持ちます。葉は手に持てる(動かせる)ので、動かすのは葉の方です。顔を動かすのは、動かせない物を見るときです。
答え:イ
標準スケッチに書きそえる記録として、観察した日・場所のほかに、あと2つ書くとよいことは何ですか。
プリントの見本には、日・場所のほかに、天気と、気づいたこと(色・手ざわり・大きさなど)が書かれています。
答え:天気、気づいたこと(色・手ざわり・大きさなど)
双眼実体顕微鏡と、3つの道具の使い分け
📄 プリント3ページ
答え:双眼実体顕微鏡は、観察する物を20〜40倍ほどで立体的に見られる道具です。プレパラートをつくらずにそのまま観察でき、上下左右は逆になりません。ピントは、右目だけで微動ねじ、左目だけで視度調節リングで合わせます。
使い方の順:
- 接眼レンズを両目の幅に合わせ、左右の見える範囲(視野)が重なって1つに見えるようにする。
- 粗動ねじをゆるめ、鏡筒を上下させて、およそのピントを合わせる。
- 右目だけでのぞきながら、微動ねじでピントを合わせる。
- 左目だけでのぞきながら、視度調節リングを回してピントを合わせる。
理由:右目と左目で見え方がちがうことがあるからです。右目は微動ねじ、左目は視度調節リングで合わせると、両目ではっきり立体的に見えます。
| ルーペ | 双眼実体顕微鏡 | 顕微鏡 | |
|---|---|---|---|
| 観察する物の例 | 道ばたや校庭に咲いている花・葉 | 持ち帰った花のつくり・小さな種子(ルーペより大きく、立体的に見たい物) | 花粉のように、ルーペや双眼実体顕微鏡ではくわしく見えない小さな物 |
| プレパラート | いらない | いらない | いる |
| 上下左右 | 逆にならない | 逆にならない | 逆に見える |
選び方の順:観察する物に合わせて、上から順に考えます。その場で少し大きくして見るなら「ルーペ」。持ち帰った花や種子を、ルーペより大きく、プレパラートをつくらずに立体的に見るなら「双眼実体顕微鏡」。ルーペや双眼実体顕微鏡ではくわしく見えない小さな物なら「顕微鏡」(プレパラートをつくる)です。
まちがえやすい
✕ 両目でいっしょにピントを合わせようとする → ◯ 右目では微動ねじ、左目では視度調節リングと、片目ずつ合わせる
標準次の観察に合う道具を、ア〜ウから1つずつ選びなさい。ア ルーペ イ 双眼実体顕微鏡 ウ 顕微鏡 (1) 道ばたに咲いているタンポポの花を、その場で見る (2) 持ち帰ったタンポポの花を、プレパラートをつくらずに、立体的に見る (3) タンポポの花粉を見る
(1) その場で少し大きくして見るので、ルーペ。
(2) プレパラートをつくらず、立体的に見るので、双眼実体顕微鏡。
(3) 花粉のように小さな物は、プレパラートをつくって顕微鏡で見ます。
答え:(1) ア (2) イ (3) ウ
顕微鏡の使い方:6つの手順と、そのわけ
📄 プリント4ページ
答え:顕微鏡は、低い倍率で見つけてから、プレパラートと対物レンズを横から見ながら近づけ、のぞきながら遠ざけてピントを合わせます。
6つの手順と、そのわけ:
- 直射日光の当たらない、明るく水平な所に置く。わけ:反射鏡で日光を目に入れると、目をいためるから。
- 接眼レンズ → 対物レンズの順にとりつける。わけ:鏡筒にほこりが入らないように。
- 対物レンズをいちばん低い倍率にし、接眼レンズをのぞきながら、反射鏡としぼりで視野全体を明るくする。わけ:低い倍率は見える範囲が広く、観察する物を探しやすいから。
- プレパラートをステージにのせ、横から見ながら調節ねじを回し、対物レンズとプレパラートをできるだけ近づける。わけ:のぞきながらだと、近づきすぎても分からず、ぶつけて割ってしまうから。
- 接眼レンズをのぞきながら、調節ねじを④と反対に回し、対物レンズとプレパラートを遠ざけながらピントを合わせる。わけ:遠ざける向きなら、ぶつける心配がないから。
- 観察したい物を視野の中央に動かしてから、レボルバーを回して高い倍率の対物レンズにかえ、しぼりで明るさを調節する。わけ:高い倍率では見える範囲がせまくなり、中央にない物は見えなくなるから。
| 部分 | はたらき |
|---|---|
| 接眼レンズ | のぞく側のレンズ。倍率が決まるレンズの1つ |
| 対物レンズ・レボルバー | 対物レンズは、プレパラートに近い側のレンズ。レボルバーを回して、倍率のちがう対物レンズにかえる |
| ステージ・クリップ | ステージは、プレパラートをのせる台。クリップで、プレパラートをとめる |
| 反射鏡・しぼり | 視野の明るさを調節する |
| 調節ねじ | 回して、対物レンズとプレパラートの間をかえ、ピントを合わせる |
| 鏡筒・アーム・鏡台 | 鏡筒は、2つのレンズをつなぐ筒。アームは、持つところ。鏡台は、全体をのせる台 |
覚え方:「横から見ながら近づけて、のぞきながら遠ざける」。
まちがえやすい
✕ 接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを近づける → ◯ 近づけるときは横から見る(ぶつけて、プレパラートを割ったり、レンズをいためたりする)
基本顕微鏡にレンズをとりつけるとき、先にとりつけるのは接眼レンズと対物レンズのどちらですか。また、その順にするのはなぜですか。
手順の②で、接眼レンズ → 対物レンズの順にとりつけます。
答え:接眼レンズ。鏡筒にほこりが入らないようにするため。
理由ピントを合わせるとき、接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを遠ざける向きに調節ねじを回すのはなぜですか。
「遠ざける向き」と「ぶつけない」の2つを入れて書きます。
答え:遠ざける向きなら、対物レンズとプレパラートがぶつかる心配がないから。
倍率と見え方、プレパラートのつくり方
📄 プリント5ページ
答え:倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率です。倍率を高くすると、視野(見える範囲)はせまく、暗くなります。ふつうの顕微鏡は上下左右が逆に見えるので、見えている向きにプレパラートを動かすと、物が中央に来ます。
| 倍率が低いとき | 倍率が高いとき | |
|---|---|---|
| 見える範囲(視野) | 広い | せまい |
| 視野の明るさ | 明るい | 暗い(しぼりで調節) |
| 対物レンズの長さ | 短い | 長い(プレパラートとの間は近い) |
| 接眼レンズの長さ | 長い | 短い |
理由:ふつうの顕微鏡では、上下左右が逆に見えます。そのため、プレパラートを動かす向きと、見えている物が動く向きは逆になり、右上に見える物を中央に持ってくるには、プレパラートを右上に動かします。双眼実体顕微鏡では、上下左右は逆になりません。
プレパラートのつくり方:①スライドガラスに、観察する物をのせる。②水を1滴落とす。③カバーガラスを端からゆっくり下ろす(気泡が入らないように)。
まちがえやすい
✕ 右上に見える物を中央に動かすので、プレパラートを左下に動かす → ◯ 右上に動かす(逆に見えているので、見えている向きに動かす)
✕ 初めから高い倍率にして、観察する物を探す → ◯ 低い倍率で見つけ、中央に動かしてから、高い倍率にする
基本接眼レンズが10倍、対物レンズが20倍のとき、倍率は何倍ですか。
倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率なので、10×20=200(倍)
答え:200倍
標準視野の右下に見える物を、中央に動かすには、プレパラートをどの向きに動かしますか。
上下左右が逆に見えるので、見えている向きに動かします。
答え:右下
標準倍率を200倍から400倍に上げました。視野の広さと明るさは、それぞれどうなりますか。
倍率を高くすると、見える範囲はせまくなり、視野は暗くなります(暗くなった分は、しぼりで調節します)。
答え:視野はせまくなり、暗くなる
花のつくり:外側からの順と、部分の名前
📄 プリント6ページ
答え:アブラナやサクラの花は、外側からがく → 花弁(花びら)→ おしべ → めしべの順についていて、中心にめしべがあります。やくはおしべの先で中に花粉が入り、柱頭はめしべの先、子房はめしべのもとのふくらみ、胚珠は子房の中のつぶです。
| 部分 | どこにある? 何? |
|---|---|
| やく | おしべの先。中に花粉が入っている |
| 柱頭 | めしべの先の部分 |
| 子房 | めしべのもとのふくらんだ部分 |
| 胚珠 | 子房の中にあるつぶ |
花によって、数や形はちがいます。
| 離弁花 | 合弁花 | |
|---|---|---|
| 花弁 | 1枚1枚離れている | くっついている |
| 例 | アブラナ・サクラ・エンドウ・ホウセンカ | ツツジ・アサガオ・タンポポ・ヒマワリ |
見分け方:花弁が根もとまで1枚1枚離れているなら離弁花、根もとでくっついてつながっているなら合弁花です(ツツジやアサガオは、先が分かれて見えても、根もとはつながっています)。
まちがえやすい
✕ がくは花弁の内側にある → ◯ がくは花弁の外側(いちばん外)にある
基本おしべの先にあって、中に花粉が入っている部分を何といいますか。また、めしべのもとのふくらんだ部分の中にある、つぶを何といいますか。
おしべの先が「やく」、めしべのもとのふくらみが「子房」で、その中にあるのが「胚珠」です。
答え:やく、胚珠
標準ツツジ・ヒマワリ・サクラ・ホウセンカのうち、合弁花をすべて選びなさい。
花弁が根もとでくっついている花が合弁花です。サクラとホウセンカは、花弁が1枚1枚離れている離弁花です。
答え:ツツジ、ヒマワリ
受粉すると、花のどこが何になる?
📄 プリント7ページ
答え:花粉がめしべの柱頭につくことを受粉といいます。受粉すると、子房は果実に、胚珠は種子になります。
花のあとの流れ:やくで花粉ができる → こん虫や風に運ばれる → 柱頭につく(受粉)→ 子房が果実に、胚珠が種子に → 種子が発芽 → 新しい植物。花は、子孫を残すはたらきをしています。
| 果実(子房が育った物) | 種子(胚珠が育った物) | |
|---|---|---|
| エンドウ | さや | 中の豆 |
| アブラナ | 花のあとにできる細長い実 | 実の中に並ぶつぶ |
理由(見つけたことから考える):エンドウのさやの中に豆が5つ入っていたなら、種子は胚珠が育った物なので、花のときの子房の中に、胚珠は5つ以上ありました。果実を割ると中に種子が入っているのは、花のとき、種子のもとの胚珠が子房の中にあったからです。
まちがえやすい
✕ 胚珠が果実になる → ◯ 胚珠は種子、子房が果実になる
✕ 受粉は、花粉がめしべのもと(子房)につくこと → ◯ めしべの先の柱頭につくこと
基本花粉がめしべの柱頭につくことを何といいますか。また、そのあと、子房は何になりますか。
柱頭に花粉がつくことが受粉です。子房が育った物が果実です。
答え:受粉、果実
標準ある果実を割ると、中に種子が7個入っていました。この果実になった子房の中に、花のとき、胚珠は何個以上ありましたか。
種子は胚珠が育った物です。種子が7個あるので、もとの胚珠は7個以上です。
答え:7個以上
マツにも花はある? 種子のもとはどこにある?
📄 プリント8ページ
答え:マツにも花があり、雌花(新しい枝の先)と雄花(枝のもとの方)があります。花弁・がくは無く、雌花のりん片には胚珠がむき出しでついています。マツには子房が無いので、果実はできません。
出典:写真:KENPEI(CC BY-SA 3.0)、Ed Iglehart(CC BY-SA 2.0)、S. Rae from Scotland, UK(CC BY 2.0)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
| 雌花 | 雄花 | |
|---|---|---|
| つく場所 | 新しい枝の先 | 枝のもとの方 |
| りん片にある物 | 胚珠(むき出し) | 花粉のう(中に花粉) |
| そのあと | 育ってまつかさになる | 花粉が風に運ばれる |
受粉から種子まで:雄花の花粉のうで花粉ができる → 風に運ばれる → 雌花の胚珠に直接つく(受粉)→ 胚珠が種子になる → 雌花が育ってまつかさになる。マツの花粉には空気の入った袋があり、風で運ばれやすくなっています。
理由:果実は子房が育った物です。マツには子房が無いので、まつかさは果実ではありません。種子は、りん片の間にあります。
まちがえやすい
✕ まつかさは、マツの果実 → ◯ 雌花が育った物。子房が無いので、果実はできない
✕ マツの花粉は雌花でつくられる → ◯ 雄花の花粉のうでつくられる
基本マツの雌花と雄花のうち、りん片に花粉のうがあるのはどちらですか。
花粉は雄花の花粉のうでつくられます。雌花のりん片には胚珠がついています。
答え:雄花
理由マツのまつかさが、果実ではないのはなぜですか。
「子房が無い」と「果実は子房が育った物」の2つを入れて書きます。
答え:マツには子房が無く、果実は子房が育った物なので、まつかさは果実ではないから。
被子植物と裸子植物は、どこがちがう?
📄 プリント9ページ
答え:胚珠が子房の中にある植物が被子植物、子房が無く胚珠がむき出しの植物が裸子植物です。花が咲き、種子でふえる植物をまとめて種子植物といいます。果実は、被子植物にはできて、裸子植物にはできません。
| 被子植物 | 裸子植物 | |
|---|---|---|
| 胚珠のようす | 子房の中にある | むき出し(子房が無い) |
| 果実 | できる(子房が育つ) | できない |
| 花粉の運ばれ方 | こん虫や風など | マツは風 |
| 例 | アブラナ・サクラ・ツツジ・イネ | マツ・スギ・イチョウ・ソテツ・セコイア |
理由:「被子」は種子のもと(胚珠)が包まれている、「裸子」はむき出し(はだか)という意味です。アブラナの花とマツの花を、同じはたらきの部分でくらべると、次のようになります。
| はたらき | アブラナの花(被子植物) | マツの花(裸子植物) |
|---|---|---|
| 種子になる | 胚珠(子房の中) | 雌花のりん片の胚珠(むき出し) |
| 果実になる | 子房 | 無い(子房が無い) |
| 花粉が入っている | やく | 雄花のりん片の花粉のう |
特徴から、なかまを決める:「胚珠がどこにあるか」で、被子植物か裸子植物かが決まります。例:ツツジは、花が咲き、胚珠が子房の中にあるので被子植物(種子植物)。スギは、花が咲き、子房が無く、胚珠がむき出しなので裸子植物(種子植物)。ゼンマイは、花が咲かず胞子でふえるので、種子植物ではありません(次の見出し)。
覚え方(語呂合わせ):「粗末な椅子、せこいらしい」= ソテツ・マツ・イチョウ・スギ・セコイア(らしい=裸子)。
まちがえやすい
✕ イチョウのぎんなんは果実 → ◯ ぎんなんは種子(イチョウは裸子植物なので、果実ではない)
基本ソテツ・ツツジ・イネ・イチョウのうち、裸子植物をすべて選びなさい。
ツツジとイネは、胚珠が子房の中にある被子植物です。
答え:ソテツ、イチョウ
標準サクラとスギのうち、果実ができるのはどちらですか。また、その理由を書きなさい。
果実は子房が育った物です。サクラは被子植物で子房があり、スギは裸子植物で子房が無いので、果実はできません。
答え:サクラ。被子植物で子房があり、その子房が育って果実になるから。
子葉・葉脈・根で、単子葉類と双子葉類を見分ける
📄 プリント10ページ
答え:被子植物は、単子葉類(子葉1枚・平行脈・ひげ根)と双子葉類(子葉2枚・網状脈・主根と側根)に分けられます。
| 単子葉類 | 双子葉類 | |
|---|---|---|
| 子葉の数 | 1枚 | 2枚 |
| 葉脈(葉に見えるすじ) | 平行脈(すじが平行に並ぶ) | 網状脈(すじが網の目のよう) |
| 根 | ひげ根(同じくらいの太さの細い根がたくさん) | 主根(太い根)と、そこから出る側根(細い根) |
| 例 | イネ・トウモロコシ・ユリ・ツユクサ・ススキ・ムギ | アブラナ・サクラ・エンドウ・ホウセンカ・ヒマワリ・タンポポ・アサガオ・ツツジ |
子葉は、種子が発芽したとき、最初に出る葉です。
出典:絵:F. Elfving『Kasvitieteen oppikirja』(1930)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
理由(1つの特徴から、ほかの特徴を考える):この3つの特徴は、なかまごとにセットになっています。根がひげ根なら単子葉類なので、子葉は1枚、葉脈は平行脈です。葉脈が網状脈なら双子葉類なので、子葉は2枚、根は主根と側根です。双子葉類は、花弁のようすで離弁花類と合弁花類に分けられます(花のつくりの見出し)。
覚え方:「単子葉類は、子葉1枚・平行脈・ひげ根」。
まちがえやすい
✕ トウモロコシの葉脈を網目にかく → ◯ トウモロコシは単子葉類なので、平行脈(すじを平行にかく)
基本根がひげ根の植物は、子葉が何枚で、葉脈はどんなようすですか。
ひげ根は単子葉類の特徴です。単子葉類は、子葉1枚・平行脈・ひげ根のセットです。
答え:子葉は1枚、葉脈は平行脈
標準ススキとヒマワリのうち、根が主根と側根でできているのはどちらですか。
ススキは単子葉類でひげ根、ヒマワリは双子葉類で主根と側根です。
答え:ヒマワリ
発展ユリ・ヒマワリ・ツユクサ・アサガオのうち、子葉が2枚の植物をすべて選びなさい。
子葉が2枚なのは双子葉類です。ユリとツユクサは単子葉類です。
答え:ヒマワリ、アサガオ
種子をつくらない植物は、どうふえる? シダ植物とコケ植物
📄 プリント11ページ
答え:花が咲かず種子もつくらない植物は、胞子でふえます。シダ植物は根・茎・葉の区別がある、コケ植物は区別がないのがちがいです。
出典:絵:Köhler『Medizinal-Pflanzen』(1887年ころ)(著作権切れ)。Wikimedia Commons より、白黒にして名前を加えた
胞子は、胞子のうの中でできる小さな粒です。湿った所に落ちると、発芽して育ちます。
| シダ植物 | コケ植物 | |
|---|---|---|
| 根・茎・葉 | 区別がある | 区別がない |
| 胞子のう | 葉の裏につく | 雌株にできる |
| 例 | イヌワラビ・ゼンマイ・スギナ・ワラビ | ゼニゴケ・スギゴケ |
理由(特徴のくわしい点):イヌワラビや図のオシダの茎は地下にあり(地下茎)、地上に出ているのは葉です。ツクシは、スギナの胞子をつくる部分です。コケ植物の根のように見える仮根は、からだを地面などに固定するはたらきで、水は、からだの表面全体から吸収します。コケ植物には雄株と雌株があります。
覚え方(語呂合わせ):「吉田の犬、全然すぎな」= シダ・イヌワラビ・ゼンマイ・スギナ。
まちがえやすい
✕ コケ植物は仮根から水を吸う → ◯ 水はからだの表面全体から吸う(仮根はからだを固定する)
✕ イヌワラビの地上に出ている部分は茎 → ◯ 葉(茎は地下にある)
基本ゼンマイ・スギナ・ゼニゴケ・イヌワラビのうち、根・茎・葉の区別がないのはどれですか。
ゼンマイ・スギナ・イヌワラビはシダ植物で、根・茎・葉の区別があります。
答え:ゼニゴケ
標準ツクシは、スギナのどのようなはたらきをする部分ですか。
スギナはシダ植物で、種子ではなく胞子でふえます。
答え:胞子をつくる部分
植物の分類:観点と基準で、なかま分けする
📄 プリント12ページ
答え:分類は、共通点と相違点をもとに、生物をなかま分けすることです。何に注目するか(観点)と、どう分けるか(基準)を決めて分けます。初めて見る植物は、種子をつくるか → 胚珠は子房の中か → 子葉は何枚か → 花弁は離れているかの順に特徴を当てると、なかまが決まります。
観点が変わると、分け方も変わる:同じ4つの植物でも、観点が変わると結果が変わります。
| スギ | ススキ | ゼンマイ | ヒマワリ | |
|---|---|---|---|---|
| 観点:種子をつくるか | つくる | つくる | つくらない | つくる |
| 観点:子房があるか | 無い | ある | 無い | ある |
「種子をつくるか」では、ゼンマイだけが分かれます。「子房があるか」では、「スギ・ゼンマイ」と「ススキ・ヒマワリ」の2つに分かれます。
初めて見る植物のなかまを決める手順:
- 種子をつくるか(つくらない → シダ植物かコケ植物。根・茎・葉の区別があればシダ植物)
- 胚珠は子房の中か(中 → 被子植物、むき出し → 裸子植物)
- 子葉は何枚か(葉脈や根でもよい。1枚 → 単子葉類、2枚 → 双子葉類)
- 双子葉類なら、花弁は離れているか(離れている → 離弁花類、くっついている → 合弁花類)
覚え方:「分類は、観点と基準を決めて分ける」。
まちがえやすい
✕ 花が咲かない植物は、どれもコケ植物 → ◯ 花が咲かず胞子でふえる植物には、シダ植物もある。根・茎・葉の区別があればシダ植物
標準花が咲かず、胞子でふえ、根・茎・葉の区別がない植物は、何というなかまですか。
① 種子をつくらない → シダ植物かコケ植物。② 根・茎・葉の区別がないので、コケ植物。
答え:コケ植物
標準花が咲いて種子ができ、子房が無く、胚珠がむき出しの植物は、何というなかまですか。
① 種子をつくる(種子植物)。② 胚珠がむき出しなので、裸子植物。
答え:裸子植物(種子植物)
発展サクラ・ツツジ・アサガオ・ヒマワリを「花弁が離れているか」で2つに分けるとき、離れている植物はどれですか。
サクラは花弁が1枚1枚離れている離弁花、ツツジ・アサガオ・ヒマワリは花弁がくっついている合弁花です。
答え:サクラ
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
ルーペで、動かせない物を観察するとき、ピントを合わせるために前後に動かすのは何?
答え:顔(体)
-
双眼実体顕微鏡で、右目だけでのぞきながらピントを合わせるのは、何を使う?
答え:微動ねじ
-
プレパラートをつくらずに、立体的に見られる顕微鏡を何という?
答え:双眼実体顕微鏡
-
顕微鏡で、ぶつけないために、対物レンズとプレパラートを近づけるときは、どこから見る?
答え:横
-
接眼レンズが10倍、対物レンズが20倍のとき、顕微鏡の倍率は何倍?
答え:200倍
-
顕微鏡の倍率を高くすると、視野の広さはどうなる?
答え:せまくなる
-
花を外側から順に並べたとき、花弁の外側にあるのはどれ?
答え:がく
-
おしべの先にあり、中に花粉が入っている部分を何という?
答え:やく
-
花粉がめしべの先につくことを何という?
答え:受粉
-
受粉すると、子房は何になる?
答え:果実
-
受粉すると、胚珠は何になる?
答え:種子
-
花弁が根もとでくっついている花を何という?
答え:合弁花
-
マツの雌花が育った物を何という?
答え:まつかさ
-
子房が無く、胚珠がむき出しの植物のなかまを何という?
答え:裸子植物
-
胚珠が子房の中にある植物のなかまを何という?
答え:被子植物
-
子葉が1枚の被子植物のなかまを何という?
答え:単子葉類
-
双子葉類の葉脈を何という?
答え:網状脈
-
シダ植物やコケ植物が、ふえるためにつくる小さな粒を何という?
答え:胞子
-
コケ植物の、根のように見える部分を何という?
答え:仮根
-
分類をするときの、何に注目するか、にあたる言葉を何という?
答え:観点
まとめ
観察の道具は、ルーペ・双眼実体顕微鏡・顕微鏡を物に合わせて使い分け、顕微鏡は低い倍率から始めます。花は、外側からがく・花弁・おしべ・めしべの順で、受粉すると子房は果実に、胚珠は種子になります。胚珠が子房の中にあるのが被子植物、むき出しなのが裸子植物で、被子植物は子葉の数などで単子葉類と双子葉類に分けられます。種子をつくらない植物は、胞子でふえるシダ植物とコケ植物です。分類は、観点と基準を決めて、上の枝から順にたどります。プリントの確認問題で、手を動かして練習してみてください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜16ページ/覚えることの一覧 17ページ/答えと解説 18〜20ページ

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