⏱ 30秒でわかる この単元の要点
- 生殖には、親の体の一部がそのまま子になる無性生殖と、卵と精子が受精してできる有性生殖がある
- 根は先端に近い成長点で細胞分裂がさかんで、細胞の数がふえ、ふえた細胞が大きくなって成長する
- 体細胞分裂は、分裂の前に染色体が複製されて2倍になってから分かれるので、数は変わらない
- 減数分裂で生殖細胞の染色体は半分になり、受精でもとの数にもどる
- 無性生殖の子は親と同じ形質、有性生殖の子は両親から半分ずつ受けつぐので親と異なることもある
つまずき注意:体細胞分裂で染色体の数は半分にならない。半分になるのは減数分裂。受精卵は卵と精子の核が合体した1個の細胞で、染色体の数は親の体細胞と同じ。
中3理科「生物の成長と生殖」を、図と例題で1つずつ確かめるページです。生物が子をつくるしくみ(無性生殖と有性生殖)と、1個の受精卵が細胞をふやして成長するしくみを、「体細胞分裂では染色体の数は変わらず、減数分裂で半分になり、受精でもとの数にもどる」という染色体の見方でつなげて整理します。どの見出しも「答え → 図 → 理由 → 解き方」の順に書いています。紙に書いて練習したい人は、下の無料プリントを使ってください。
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説明 1〜12ページ/確認問題 13〜18ページ/覚えることの一覧・まちがえやすいこと 19・20ページ/答えと解説 21〜23ページ。この記事の見出しごとに、対応するページを書いています。
生殖とは? 無性生殖のしかた(分裂・出芽)
📄 プリント1・2ページ
答え:生殖は、生物が自分と同じ種類の新しい個体(子)をつくることです。無性生殖は、雌雄の親を必要とせず(受精を行わず)、親の体の一部が分かれて、それがそのまま子になる生殖で、分裂と出芽があります。
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| 無性生殖 | 有性生殖 | |
|---|---|---|
| 親の数 | 1つ(1個体) | 雌と雄の2つ |
| 雌雄のかかわり | 必要ない | 必要 |
| 受精 | 行わない | 行う |
| ふえ方 | どうなる? | 例 |
|---|---|---|
| 分裂 | 体(1個の細胞)が2つに分かれて、2つの新しい個体になる | ゾウリムシ・アメーバ・ミカヅキモ・ミドリムシ |
| 出芽 | 体の一部がふくらんで芽のように出て、それが分かれて新しい個体になる | 酵母菌・ヒドラ |
理由(雌雄がいなくてもふえるわけ):ゾウリムシのような単細胞生物には雌雄がありませんが、体が分かれて2つの新しい個体になるので、子をふやせます。単細胞生物では、細胞分裂がそのまま生殖になります。いっぽう、多細胞生物の体の中で細胞がふえる(成長する・けがが治る)のは、個体がふえないので生殖ではありません。
まちがえやすい
✕ 皮膚の細胞が細胞分裂でふえるのも生殖である → ◯ 個体(子)がふえないので生殖ではない(単細胞生物の分裂は、個体がふえるので生殖)
基本雌雄の親を必要とせず、親の体の一部が分かれて、そのまま子になる生殖を何といいますか。
受精を行わない生殖です。
答え:無性生殖
標準次のア〜ウのうち、出芽でふえる生物を選びなさい。ア アメーバ イ 酵母菌 ウ ミカヅキモ
アメーバとミカヅキモは、体が2つに分かれる分裂でふえます。
答え:イ
理由酵母菌が出芽でふえることは、生殖といえますか。理由もあわせて答えなさい。
「個体がふえるか」で考えます。
答え:いえる。体の一部が分かれて、新しい個体(子)がふえるから。
植物の栄養生殖と、クローン
📄 プリント3ページ
答え:栄養生殖は、植物で、体の一部(根・茎・葉)から新しい個体をつくる無性生殖です。無性生殖でできた子は、親とまったく同じ特徴をもつクローンになります。
| 植物 | 体のどこから? | ようす |
|---|---|---|
| ジャガイモ | 地下の茎 | 地下の茎がふくらんだいもから、芽が出る |
| サツマイモ | 根 | 根がふくらんだいもから、芽が出る |
| イチゴ | 地面をはう茎 | 茎の先に、根を出した子の株ができる |
| セイロンベンケイ | 葉 | 葉のふちから、芽と根が出る |
| キク・アジサイ(さし木) | 枝(茎) | 切った枝を土にさすと、根が出る |
クローン:無性生殖でできた子のように、親とまったく同じ特徴をもつ個体の集まりです。
理由(農家がイチゴを子の株でふやすわけ):子の株でふやす(無性生殖)と、子の特徴は親とまったく同じで、苗を早く、たくさんつくれます。種子でふやす(有性生殖)と、子の特徴は親と同じとはかぎらず、苗ができるまで時間がかかります。よい特徴をもつ親と同じ苗を、早くたくさんつくれるからです。
まちがえやすい
✕ ジャガイモのいもは、根に養分がたまった物 → ◯ 地下の茎に養分がたまった物(サツマイモのいもは根)
基本切った枝を土にさして、根を出させてふやす方法を、キクやアジサイで行います。この枝は、植物の体の何にあたりますか。
上の表で、キク・アジサイ(さし木)の欄を見ます。
答え:茎
標準栄養生殖でできた子は、親と同じ特徴になりますか、異なる特徴になりますか。
無性生殖でできた子は、親とまったく同じ特徴をもつクローンです。
答え:親とまったく同じ特徴になる
理由胚の初めのうち、胚全体の大きさがほとんど変わらないのはなぜですか。「食物」という語を使って書きなさい。
胚は、まだ自分で何ができないのかを考えます。
答え:まだ自分で食物をとれないので、胚全体は大きくならないから。
動物の有性生殖:卵と精子が受精してできる受精卵
📄 プリント4ページ
答え:有性生殖は、雌雄の親がかかわり、生殖細胞が受精することによって子をつくる生殖です。動物の生殖細胞は、雌の卵巣でつくられる卵と、雄の精巣でつくられる精子です。受精は、卵の核と精子の核が合体することで、できた受精卵は1個の細胞です。
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| 卵 | 精子 | |
|---|---|---|
| つくられる所 | 雌の卵巣 | 雄の精巣 |
| 動き方 | 自分では動かない | 泳いで卵まで行く |
カエルでは、雌が水中に卵を産み、雄がそこに精子をかけます。受精すると、卵の核と精子の核が合体して、1個の受精卵になります。有性生殖でできた子の特徴は、親と同じこともあれば、異なることもあります(下の「無性生殖と有性生殖の子のちがい」)。
まちがえやすい
✕ 受精卵は、卵と精子の2個の細胞でできている → ◯ 卵の核と精子の核が合体した1個の細胞
基本動物の雄の精巣でつくられる生殖細胞を何といいますか。
雌の卵巣でつくられるのは卵です。
答え:精子
標準受精とは、何と何が合体することですか。また、受精してできた受精卵は、何個の細胞ですか。
合体するのは細胞全体ではなく、細胞の中の核です。
答え:卵の核と精子の核が合体すること。受精卵は1個の細胞
1個の受精卵から、体ができるまで(発生と胚)
📄 プリント5ページ
答え:受精卵が細胞の数をふやしながら、胚を経て、体のつくりが完成し成体になるまでの過程を発生といいます。胚は、受精卵が細胞分裂を始めてから、自分で食物をとり始めるまでの間の個体です。
細胞の数の数え方:胚の初めのうちは、1回の分裂で、どの細胞も2個になります。分裂した回数だけ、2をかけます。3回なら 2×2×2=8個です。
理由(細胞1個が小さくなるわけ):胚の初めのうちは、まだ自分で食物をとれないので、胚全体は大きくなりません。全体の大きさが変わらないまま細胞の数がふえるので、細胞1個は小さくなります。
胚の細胞は、やがて皮膚・筋肉・神経などの、形やはたらきのちがう細胞になり、体のつくりができていきます。
まちがえやすい
✕ 胚の細胞は、分裂するたびに1個ずつ大きくなる → ◯ 胚の初めのうちは全体の大きさがほとんど変わらないので、細胞1個は小さくなる
標準胚の初めのうち、受精卵が5回分裂すると、細胞は何個になりますか。どの細胞も、1回の分裂で2個になるものとします。
| 2×2×2×2×2=32 | 分裂した回数(5回)だけ2をかける |
| 答え:32個 |
理由胚の初めのうち、細胞の数がふえるほど、細胞1個が小さくなるのはなぜですか。
「胚全体の大きさ」を入れて書きます。
答え:胚全体の大きさがほとんど変わらないまま、細胞の数がふえるから。
植物の受精:花粉管のはたらき
📄 プリント6ページ
答え:被子植物の雌の生殖細胞は、胚珠の中にある卵細胞、雄の生殖細胞は、花粉の中にある精細胞です。受粉のあと、花粉から花粉管がのびて、精細胞を胚珠の中の卵細胞まで運び、受精が起こります。
- 花粉がめしべの柱頭につく(受粉)
- 花粉から花粉管がのびる → 精細胞は自分で動けないので、管で胚珠まで運ぶ
- 精細胞の核と卵細胞の核が合体する(受精)
- 受精卵が細胞分裂をくり返して胚になり、胚珠全体が種子、子房が果実になる
| 動物 | 被子植物 | |
|---|---|---|
| 雌の生殖細胞 | 卵(卵巣でつくられる) | 卵細胞(胚珠の中) |
| 雄の生殖細胞 | 精子(精巣でつくられる) | 精細胞(花粉の中) |
| 受精卵が育つと | 胚を経て成体になる | 胚(種子の中の、やがて植物の体になる部分)になる |
花粉管がのびるようすの見方:
- スライドガラスに、砂糖水を加えた寒天をうすくのせ、花粉をまく → めしべの柱頭と似た状態にするため
- 水でしめらせたろ紙を入れたペトリ皿に入れて、ふたをする → 乾かないようにするため
- 時間をおいて、顕微鏡で見る
まちがえやすい
✕ 花粉そのものが、めしべの中を胚珠まで移動して受精する → ◯ 花粉は柱頭にとどまり、花粉からのびた花粉管が精細胞を胚珠の中の卵細胞まで運ぶ
基本被子植物で、花粉の中にある雄の生殖細胞を何といいますか。
胚珠の中にあるのは、雌の生殖細胞の卵細胞です。
答え:精細胞
標準受粉と受精のあと、胚珠と子房は、それぞれ何になりますか。
胚珠全体が種子に、子房が果実になります。
答え:胚珠=種子、子房=果実
理由精細胞は自分で動けないのに、胚珠の中の卵細胞まで届くのはなぜですか。
「花粉管」と「運ぶ」を入れて書きます。
答え:花粉からのびた花粉管が、精細胞を胚珠の中の卵細胞まで運ぶから。
生物の体が大きくなるしくみ:根の成長と成長点
📄 プリント7ページ
答え:根は、先端に近い部分がよくのびます。そこは細胞分裂がさかんな成長点で、細胞分裂で細胞の数がふえ、ふえた細胞の1つ1つが大きくなることで、体が成長します。
印をつけて2日後、先端に近い区間Ⅰの間隔は大きく広がり、根もとに近い区間Ⅳ・Ⅴの間隔はほとんど広がりませんでした。
| a 根もと近く | b 少しはなれた所 | c 先端近く | |
|---|---|---|---|
| 細胞の大きさ | 細長く大きい | やや大きい | 小さい |
| 細胞の数 | 少ない | やや多い | 多い |
| 分裂している細胞 | ほとんどない | 少しある | 見られる |
理由:先端に近い所では細胞分裂で小さな細胞がふえ、根もとに近づくほど、ふえた細胞が大きくなっています。細胞の数がふえることと、細胞が大きくなることの両方で、根はのびていきます。細胞分裂のときには、核の中に染色体が見えます。
まちがえやすい
✕ 根は、全体が同じようにのびる → ◯ 先端に近い部分がよくのびる(細胞分裂がさかんで、ふえた細胞が大きくなるから)
基本根の先端に近い、細胞分裂がさかんな部分を何といいますか。
細胞の数がふえて、根がのびる部分です。
答え:成長点
標準根のa(根もと近く)・b・c(先端近く)のうち、小さな細胞が多く、分裂している細胞が見られるのはどれですか。
上の表で、細胞が小さく、分裂している細胞が見られるのはcの欄です。
答え:c
理由生物の体が成長するのは、細胞に何が起こるからですか。「数」「大きく」の2つの語を使って説明しなさい。
「細胞の数がふえる」と「1つ1つが大きくなる」の2つを入れて書きます。
答え:細胞分裂で細胞の数がふえ、ふえた細胞の1つ1つが大きくなるから。
体細胞分裂の進み方と、観察のしかた
📄 プリント8・9ページ
答え:体をつくる細胞(体細胞)の数がふえるときの細胞分裂が体細胞分裂です。核が見える → 染色体が見えてくる → 中央に並ぶ → 両はしに分かれる → 2つの核と仕切り → 2個の細胞の順に進みます。
染色体:細胞分裂のときに、核の中に見えるひものような物です。酢酸オルセイン液・酢酸カーミン液でよく染まります。
- ①分裂の前:丸い核がはっきり見える(この間に染色体が複製されて2倍になる)
- ②核の中に、ひものような染色体が見えてくる(核の形は見えなくなる)
- ③染色体が、細胞の中央に並ぶ
- ④染色体が2つに分かれ、細胞の両はしに移動する
- ⑤両はしに2つの核ができ、細胞の中央に仕切りができる
- ⑥最後に、2個の細胞ができ、それぞれが大きくなる
| 植物の細胞 | 動物の細胞 | |
|---|---|---|
| 最後の分かれ方 | 中央に仕切りができる | 中央がくびれる |
観察のしかた(タマネギやソラマメの根の先端):根の先端をそのまま顕微鏡で見ても、細胞が重なっていて、核や染色体が見えません。次の手順で、プレパラートをつくります。
- 根の先端を切りとる → 細胞分裂がさかんな部分だから
- うすい塩酸に入れてあたためる → 細胞どうしを離れやすくし、1つ1つの細胞を見やすくするため
- 水で洗ってスライドガラスにのせ、柄つき針で細かくくずし、染色液(酢酸オルセイン液・酢酸カーミン液)を1滴落として、数分置く → 核や染色体を染めて、見やすくするため
- カバーガラスをかけ、ろ紙をのせて、指で真上から静かに押しつぶす(横にずらさない) → 細胞の重なりを少なくするため
- 低倍率で分裂している細胞を探してから、高倍率で見る
見えた細胞を分裂の順に並べるには:核が見える細胞を1番目にして、染色体が核の中に見える物 → 中央に並ぶ物 → 両はしに分かれた物 → 2つの核と仕切りの物の順に並べます。
まちがえやすい
✕ うすい塩酸は、核や染色体を染めるために使う → ◯ 細胞どうしを離れやすくするために使う(染めるのは酢酸オルセイン液など)
✕ 植物の細胞も、動物の細胞と同じように、まん中がくびれて2つに分かれる → ◯ 植物の細胞は中央に仕切りができて分かれる(動物の細胞はくびれる)
標準次のア〜エの細胞を、体細胞分裂が進む順に並べなさい。ア 染色体が両はしに分かれている イ 核が見える ウ 染色体が中央に並んでいる エ 染色体が核の中に見えている
核が見える細胞を1番目にして、見える染色体のようすを順にたどります。
答え:イ → エ → ウ → ア
標準プレパラートをつくるとき、カバーガラスの上にろ紙をのせて、指で真上から静かに押しつぶすのは、何のためですか。
根の先端のままだと、細胞が重なっています。
答え:細胞の重なりを少なくするため
標準プレパラートをつくるとき、染色液を1滴落として数分置くのは、なぜですか。「染める」という語を使って書きなさい。
染色液で染まるのは、細胞のどの部分かを考えます。
答え:核や染色体を染めて、見やすくするため。
体細胞分裂の前後で、染色体の数は変わらない
📄 プリント10ページ
答え:染色体の数は、生物の種類によって決まっています。体細胞分裂では、分裂の前に染色体が複製されて2倍になってから2つに分かれるので、分裂の前と後で、1個の細胞の染色体の数は変わりません。もとの細胞と同じ遺伝子をもつ細胞が2個できます。
| 生物 | ヒト | タマネギ | エンドウ | ヒキガエル |
|---|---|---|---|---|
| 体細胞の染色体の数 | 46本 | 16本 | 14本 | 22本 |
タマネギの体細胞分裂で、染色体の数はどう変わる?
- 分裂の前に、染色体が複製されて2倍になる(16本 → 32本)
- 2つに分かれて、2個の細胞に等しく入る(16本ずつ)
- 分裂の前と後で、1個の細胞の染色体の数は変わらない
形質と遺伝子:形質は、生物のもつ形や性質などの特徴です。遺伝子は、形質を決めるもとになるもので、染色体にふくまれます。
細胞の数と時間:
| 分裂の回数 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 細胞の数 | 2個 | 4個 | 8個 | 16個 | 32個 |
例:1個の細胞が分裂して4個になるのに30時間かかった。4個は2回の分裂(表より)なので、1回にかかる時間は 30÷2=15時間です(すべての細胞が同時に、同じ時間で分裂するとき)。
まちがえやすい
✕ 体細胞分裂をすると、染色体の数は半分になる → ◯ 分裂の前に複製されて2倍になってから分かれるので、分裂の後も数は変わらない
標準ヒキガエルの体細胞(染色体22本)が体細胞分裂をするとき、分裂の前に染色体は何本になりますか。また、分裂でできた1個の細胞の染色体は何本ですか。
| 22×2=44(本) | 分裂の前に複製されて2倍になる |
| 44÷2=22(本) | 2個の細胞に等しく入る |
| 答え:複製されて44本、できた細胞は22本(数は変わらない) |
標準1個の細胞が分裂をくり返して16個になるのに、48時間かかりました。1回の分裂にかかる時間は何時間ですか。すべての細胞が同時に、同じ時間で分裂するものとします。
| 16個は4回の分裂 | 上の表より(2→4→8→16) |
| 48÷4=12(時間) | 分裂の回数で割る |
| 答え:12時間 |
減数分裂:染色体の数が半分になり、受精でもとの数にもどる
📄 プリント11ページ
答え:減数分裂は、生殖細胞がつくられるときに行われる特別な細胞分裂で、染色体の数がもとの細胞(体細胞)の半分になります。受精で卵と精子の核が合体すると、受精卵の染色体の数はもとの数(親の体細胞と同じ)にもどります。
体細胞には、形や大きさが同じ染色体が2本ずつ対になって入っています(対になる染色体)。減数分裂では、対になる染色体が1本ずつ別々の生殖細胞に入ります。
- 親の体細胞の、対になる染色体を見つける
- 対から1本ずつ選んで、生殖細胞に入れる → 減数分裂で半分になるから
- 卵と精子の染色体を合わせたものが、受精卵になる → 受精で核が合体するから
ヒトでは、体細胞 46本 → 卵・精子 23本 → 受精卵 46本です。
| 体細胞分裂 | 減数分裂 | |
|---|---|---|
| いつ・どこで | 体細胞の数がふえるとき | 生殖細胞がつくられるとき |
| 染色体の数 | もとと同じ | もとの半分 |
| できる細胞 | 同じ染色体をもつ細胞が2個 | 染色体の数が半分の生殖細胞 |
理由(もし半分にならなかったら):卵と精子が、親の体細胞と同じ46本の染色体をもっていたら、受精卵は 46+46=92本になってしまいます。実際はそうならないのは、減数分裂で、卵と精子の染色体が半分になっているからです。
まちがえやすい
✕ 受精卵の染色体の数は、親の体細胞の2倍になる → ◯ 卵と精子は減数分裂で半分になっているので、受精卵はもとの数(親の体細胞と同じ)
標準ヒキガエルの体細胞の染色体は22本です。ヒキガエルの卵1個の染色体は何本ですか。また、受精卵の染色体は何本ですか。
| 22÷2=11(本) | 減数分裂で半分になる(卵) |
| 11+11=22(本) | 卵と精子の染色体を合わせる(受精卵) |
| 答え:卵は11本、受精卵は22本 |
基本生殖細胞がつくられるときに行われ、染色体の数がもとの細胞の半分になる細胞分裂を何といいますか。
体細胞の数がふえるときの細胞分裂は、体細胞分裂です。
答え:減数分裂
理由受精卵の染色体の数が、親の体細胞と同じになるのはなぜですか。「減数分裂」「受精」の2つの語を使って説明しなさい。
「半分になる」と「もとの数にもどる」を入れて書きます。
答え:卵と精子は減数分裂で染色体の数が半分になっていて、受精で核が合体すると、もとの数にもどるから。
無性生殖と有性生殖の子のちがい、品種改良
📄 プリント12ページ
答え:無性生殖の子は、親と同じ染色体(遺伝子)を受けつぐので、形質も親と同じ(クローン)です。有性生殖の子は、両親から染色体を半分ずつ受けつぐので、形質は親と同じこともあれば、異なることもあります。
| 無性生殖 | 有性生殖 | |
|---|---|---|
| 細胞分裂の種類 | 体細胞分裂 | 減数分裂と受精 |
| 子の染色体(遺伝子) | 親と同じ | 両親から半分ずつ受けつぐ |
| 子の形質 | 親と同じ(クローン) | 親と同じこともあれば、異なることもある |
品種改良のしくみ(新しい品種のイチゴをつくって、たくさん育てる):
- 甘い品種と大きい品種をかけ合わせて、種子をつくる → 有性生殖で、両親の形質を合わせもつ子ができるから
- 育った子から、甘くて大きい物を選ぶ
- 選んだ株を、子の株(栄養生殖)でふやす → 無性生殖なので、同じ形質のものをたくさんつくれるから
有性生殖では、いろいろな形質の子ができます。そのため、環境が変わっても、その環境で生きられる子がいることがあります。
まちがえやすい
✕ 有性生殖でできた子は、必ず親と同じ形質になる → ◯ 両親から半分ずつ受けつぐので、親と同じこともあれば、異なることもある(同じになるのは無性生殖)
基本無性生殖でできた子の形質は、親と同じですか、異なることもありますか。
無性生殖の子は、親と同じ染色体を受けつぎます。
答え:親と同じ(クローン)
標準寒さに強い品種と、実が大きい品種のイチゴをかけ合わせて、種子をつくりました。育った子の中から、寒さに強くて実が大きい株を選びました。この株と同じ形質の株をたくさん育てるには、種子でふやす方法と、子の株でふやす方法のどちらがよいですか。
種子でふやす(有性生殖)と、子の形質は親と同じとはかぎりません。
答え:子の株でふやす方法(無性生殖なので、同じ形質のものをたくさんつくれるから)
理由有性生殖でふえる生物で、環境が変わっても、その環境で生きられる子がいることがあるのはなぜですか。「いろいろな形質」という語を使って書きなさい。
有性生殖でできる子の形質を考えます。
答え:有性生殖では、いろいろな形質の子ができるから。
✅ 一問一答で総チェック(20問)
問題を読んで、答えを頭の中で言ってからタップしましょう。答えが出ます。
-
雌雄の親を必要とせず、親の体の一部が分かれて子になる生殖を何といいますか。
答え:無性生殖
-
酵母菌やヒドラのように、体の一部がふくらんで芽のように出て新しい個体になるふえ方を何といいますか。
答え:出芽
-
ジャガイモのいもは、植物の体のどの部分に養分がたまった物ですか。
答え:地下の茎
-
無性生殖でできた子のように、親とまったく同じ特徴をもつ個体の集まりを何といいますか。
答え:クローン
-
雌雄の親がかかわり、生殖細胞が受精することによって子をつくる生殖を何といいますか。
答え:有性生殖
-
動物の雄がつくる精子と受精する、雌の生殖細胞を何といいますか。
答え:卵
-
受精とは、卵の何と精子の何が合体することですか。
答え:核
-
受精卵が細胞分裂を始めてから、自分で食物をとり始めるまでの間の個体を何といいますか。
答え:胚
-
受精卵が細胞の数をふやしながら、体のつくりが完成し成体になるまでの過程を何といいますか。
答え:発生
-
被子植物で、胚珠の中にある雌の生殖細胞を何といいますか。
答え:卵細胞
-
被子植物で、花粉の中にある雄の生殖細胞を何といいますか。
答え:精細胞
-
花粉からのびて、精細胞を胚珠まで運ぶ管を何といいますか。
答え:花粉管
-
根の先端に近い、細胞分裂がさかんな部分を何といいますか。
答え:成長点
-
体をつくる細胞の数がふえるときの細胞分裂を何といいますか。
答え:体細胞分裂
-
細胞分裂のときに核の中に見える、ひものような物を何といいますか。
答え:染色体
-
細胞分裂の最後に、植物の細胞では中央にできるものは何ですか。
答え:仕切り
-
生殖細胞がつくられるときに、染色体の数がもとの細胞の半分になる細胞分裂を何といいますか。
答え:減数分裂
-
ヒトの体細胞の染色体は46本です。ヒトの卵1個の染色体は何本ですか。
答え:23本
-
生物のもつ形や性質などの特徴を何といいますか。
答え:形質
-
体細胞分裂で、分裂の前に染色体は複製されて何倍になりますか。
答え:2倍
まとめ
生殖には、親の体の一部がそのまま子になる無性生殖(分裂・出芽・栄養生殖)と、卵と精子の核が合体する受精でできる有性生殖があります。受精卵は細胞分裂をくり返して胚になり、成体になります。体細胞分裂では、分裂の前に染色体が複製されて2倍になってから分かれるので、染色体の数は変わりません。生殖細胞をつくる減数分裂では染色体の数が半分になり、受精でもとの数にもどります。無性生殖の子は親と同じ形質、有性生殖の子は両親から半分ずつ受けつぐので、親と異なることもあります。プリントの確認問題で、図を読む練習と記述を、手を動かして練習してみてください。
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